小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日
子育て関係施策について
2024年12月10日、小樽市議会の一般質問で、新井田邦宏議員が「子育て関係施策について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 新井田邦宏 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 新井田邦宏
次に、子育て関係施策について。一つ目、保育業務支援システムについて伺います。本市の市立保育所において、業務負担の改善につながる保育業務支援システムの導入がなされております。私も子供の送り迎えの際に使用しておりますが、保護者からは、児童の出欠の連絡などができ、保育所などからは、児童の保護者への連絡などをコドモンというアプリを通じてデジタルでお知らせでき、スケジュールや毎月のお昼御飯の献立などもアプリで確認ができ、成長の記録、また、毎日の児童の様子の一部も写真つきでお知らせできるようになりました。こちらは、働く方々への業務負担軽減の面でも、少しでも効率化、改善できるよう導入されておりますが、システムの導入により、現場の業務負担軽減になっているのか、具体的にお示しください。今後さらにシステムを活用して、どういう業務の負担が軽減できると考えておりますでしょうか。今、運用に当たって、問題点や課題点などはありましたでしょうか。民間の保育所や幼稚園のICTシステムの導入状況についてお示しください。保育士不足の中で、保育士確保や保育現場の業務改善に向けて、一つ一つ推進しておられると思います。しかしながら、使用していて、保護者や働いている方の中でも、慣れていなかったり、対応できていない方がおられたりするのではないか、そういった部分も考慮しつつ、せっかくのシステム導入で、まだこれから業務負担の軽減や改善という観点で、子育て分野としても、大きく見ると発展させられれば、より質のよい子育てにつながるのではと考えております。次に、こども誰でも通園制度について伺います。こども未来戦略に基づき、新たに創設されることとなった就労要件問わず、月一定時間までの利用可能枠の中で、柔軟に利用できるのが、こども誰でも通園制度です。こども家庭庁のホームページには、「全てのこどもの育ちを応援し、こどもの良質な生育環境を整備するとともに、全ての子育て家庭に対して、多様な働き方やライフスタイルにかかわらない形での支援を強化するため、現行の幼児教育・保育給付に加え、月一定時間までの利用可能枠の中で、就労要件を問わず時間単位等で柔軟に利用できる新たな通園給付です。2025年度に子ども・子育て支援法に基づく地域子ども・子育て支援事業として制度化し、2026年度から子ども・子育て支援法に基づく新たな給付として全国の自治体において実施されます。」とあり、全国的には、本年9月30日現在、111自治体で、本格実施を見据えた試行的事業として受入れ開始をしております。北海道内においては、札幌市、函館市、旭川市、登別市、美幌町、白老町、浦河町、別海町と市やまちの大きさを問わず、試行的事業を行っております。令和6年10月30日には、第3回こども誰でも通園制度の制度化、本格実施に向けた検討会が開かれ、こども誰でも通園制度の実施に当たっての手引案も示されました。令和7年度においては、法律上制度化され、自治体の判断において実施できることとなっております。本市において、現在は保育士等の不足を要因とする入所待ち児童の解消を図ることを目的とする事業も令和5年度から実施しております。小樽市保育士等就労定着支援事業の制度も始まっており、大事な取組と感じますが、小樽市保育士等就労定着支援事業について、開始年度からの実績と効果はどのように考えておりますでしょうか、所感をお聞かせください。本市の支援事業としては、認可保育所の方への条件となっておりますが、認可外保育施設においてはしていない理由はいかがでしょうか。また、本市内の認可外保育施設に採用された方への補助も、本市の子育て体制を整える上で有効ではないかと考えますが、いかがでしょうか。他都市では、潜在保育士に就職してもらうための支援事業や保育施設などで勤務する方が、保育士資格を取得する際に、必要となる経費の一部を補助する支援事業もあるようで、本市で行っている就労定着支援事業に加えて、そういった別の方向からの支援事業について、保育士確保策として、本市で行っている就労定着支援事業に加えて、別の方向からの支援事業について、今後の検討余地があるものか、お考えをお聞かせください。さきの質問でもあったように、ICTを活用した業務改善や保育士確保に向けた施策も取り組んでいるところでありますが、その中で、こども誰でも通園制度の実施年度まで、もうあと1年弱となります。実質的には来年度が準備期間と思っています。そこでお聞きしますが、こども誰でも通園制度の対象年齢となっております0歳6か月から3歳未満の児童について、本市の認可保育所等の入所待ち児童の人数は直近で何人おりますでしょうか。今後、実施される、こども誰でも通園制度について、現時点で保護者に対してニーズ調査はしておりますでしょうか。また、市内各事業所への意向調査などはなされておりますでしょうか。現時点で国からの通知や情報はありますでしょうか。あれば、どのようなものか、お示しください。本市において、こども誰でも通園制度の実施に向けて、現時点でどのような準備がなされておりますでしょうか。また、どのような準備が必要であると考えますでしょうか。試行的事業を実施している札幌市のホームページには、利用した保護者からの声も見られるのですが、気持ちに余裕ができて、いつもより前向きに子供と過ごせましたや、お迎えに行くと園での出来事や遊んだことをとても楽しそうに話してくれましたなどの声があり、その役割の大きさは非常に重要であると感じるとともに、その反面で、とても助かっているけれども、利用できる時間がもっと増えてほしいや、子供と保護者にとってはいい制度ですが保育士の負担になっていないか心配ですとの声もあり、改善点は多いと感じます。中でも、とりわけ人員、人材の確保が一番の大きい課題になっていると思いますが、課題や問題点なども抽出、整理し、そしてこの制度がしっかり整って、事業が開始されたら、育児負担の軽減や、子供同士のふれあいの中で子供を育てたいという親のニーズにも応えていける。また、育児に対しての相談できる窓口としても今よりさらに敷居が低くなり、子育てしやすいまちにも近づくのではないかと考えます。次に、病児保育について伺います。小樽市では、子育てと就労の両立を支援するため、令和元年10月から認定こども園いなほ幼稚園に併設する病児保育施設「たつのこルーム」で病児保育事業を実施しています。令和4年度より、対象者が1歳から小学校6年生まで広がったことで、利用する受皿が広がって、利用者増につながっているかと思います。子供を持つ親としては、こういった制度があることで、もしものときに備えられる環境がありがたいと感じます。しかしながら、制度の知名度や申請の手間もあって、利用したいニーズはまだ多いのではないかと感じます。令和4年度、令和5年度、今年度現在までの利用状況についてお示しください。潜在利用希望者の把握を行ったり、利用者の声をお聞きする機会はありますでしょうか。利用するための手続に関して、保育所で使用しているアプリの活用など、ICT化の検討はされているでしょうか。病児保育のネット予約サービスに、あずかるこちゃんというシステムがあるようで、ある産婦人科医の方が周りの声を聞き、制度自体はすばらしいのに手続の煩雑さが利用を遠ざけていると感じ、システム開発に至ったそうです。導入自治体では、病児保育施設の空き状況がリアルタイムで見える化され、時間を気にせずにスマートフォンから予約ができる。また、利用に際しての事前の登録も、紙の登録用紙の代わりにスマートフォンで、あずかるこちゃんから登録が可能となっているようです。今後の本市の病児保育の状況も鑑みながら、こういったICT化についても検討されると、少しでも利用しやすい事業になるのではないでしょうか。以上、2項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、子育て関係施策について御質問がありました。初めに、保育業務支援システムについてですが、まず、システムの導入効果につきましては、児童の欠席の連絡をその都度、電話で受ける必要がなくなったことや保護者への通知を一斉送信できるようになったほか、保育士が紙の帳票に記録していた情報がデータ化されたことにより、保育計画などの作成に容易に活用できるようになったことなどが、負担軽減につながっているものと考えております。次に、今後のシステム活用につきましては、システムに搭載されているものの、まだ具体的な活用に至っていない機能のうち、ゼロ歳児の連絡帳機能や児童の健康や食事のチェック機能について、それらが業務負担の軽減などにつながるかどうかも含めて利用の方向性を検討してまいりたいと考えております。次に、現在の運用における問題等につきましては、操作の習熟度に個人差があるものの、大きな問題はないものと認識いたしております。次に、民間の保育所等のICTシステムの導入状況につきましては、本年9月から10月にかけて、市内の認可保育所と認定こども園を対象に行った調査では、8施設で導入しているとの回答がありました。なお、認定こども園ではない幼稚園については、調査を行っていないため、導入状況は把握いたしておりません。次に、こども誰でも通園制度についてですが、まず、小樽市保育士等就労定着支援事業の実績と効果につきましては、令和5年度は31名に、6年度は11月末時点で20名に就労1年目支援金を支給いたしております。制度を利用した方へ行ったアンケートでは、約6割の方が「現在の就労先で長く働き続けたいと思うきっかけになっている」と回答していることから、就労定着への動機づけになっているものと考えております。次に、当該支援事業が認可外保育施設を対象としていない理由につきましては、事業の制度設計に当たり、課題となっている認可保育所等の入所待ち児童の解消を第一の目的に、現在よりも保育人材を確保し、定着を図ることに主眼を置いたため、入所待ち児童の解消につながる認可保育所、認定こども園、一時預かりを担う幼稚園を対象としたためであります。次に、認可外保育施設の採用者への補助につきましては、どのような施設におきましても、利用したい方全てを受け入れることができ、安全で安心できる保育環境を確保することは、子育て支援策において大変重要であるものと認識しております。しかしながら、事業実施のための財源確保にも限りがあることから、まずは喫緊の課題である入所待ち児童の解消を第一に考え、直接的な効果が見込まれる認可保育所等を対象とした本事業を引き続き実施してまいりたいと考えております。次に、新たな保育士確保策の検討につきましては、現在行っている就労定着支援事業の効果検証を行うとともに、国の支援策の動向や他都市の事例などを参考にしながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。次に、認可保育所等におけるゼロ歳6か月から3歳未満の入所待ち児童数につきましては、令和6年12月1日時点で69人となっております。次に、こども誰でも通園制度のニーズ等につきましては、保護者に対するニーズ調査は実施しておりませんが、受入れ意向調査につきましては、本年6月に市内の民間保育所、認定こども園、幼稚園の施設長に対して実施いたしております。次に、国からの通知につきましては、当該制度を子ども・子育て支援法に基づく地域子ども・子育て支援事業として位置づける法改正の通知や、自治体で当該制度を施行する際の基準となる実施要綱のほか、本格実施を見据えた試行的事業の公募やオンライン説明会の案内などが通知されております。次に、実施に向けた準備につきましては、本年6月に市内保育施設等に意向調査を実施したほか、国からの通知等を注視しているところであり、令和8年度の本格実施に向けて、事業所への制度案内や公募手続、認可基準条例の制定などを順次進めてまいりたいと考えております。次に、病児保育についてですが、まず利用状況につきましては、令和4年度は延べ32人、5年度は延べ169人、6年度は11月末日時点で延べ72人の利用がありました。次に、潜在利用希望者の把握につきましては、令和5年12月に実施した第三期子ども・子育て支援計画策定のためのニーズ調査において、子供が病気やけがで仕事を休む必要があったと答えた方のうち、38.8%の方が病児保育を利用したいと思ったと回答しており、潜在的に利用を希望される方は一定程度いるものと認識しております。また、利用者の声を聞く機会につきましては、定期的には設けてはおりませんが、事業を実施している認定こども園いなほ幼稚園を通じて、聞き取り等を実施したいと考えております。次に、利用手続のICT化につきましては、利用者の利便性の向上が図られるものと認識しておりますが、現在通園する保育所等で利用しているアプリの活用については、複数の施設利用を想定したものではないため対応は難しく、また、病児保育のみでの導入については、利用者数や費用対効果の面から難しいものと考えており、現時点では検討を行っておりません。