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小樽市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日

フューチャー・デザインの積極的な活用について

2024年9月10日、小樽市議会の一般質問で、白川貴城議員が「フューチャー・デザインの積極的な活用について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
白川貴城 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 白川貴城

次に、フューチャー・デザインの積極的な活用について伺います。フューチャー・デザインとは、政策形成に当たり、現代世代のみならず、まだ生まれていない、例えば、50年先の将来に生きる人々を仮想将来世代とし、その世代をも利害関係者として捉え、仮想将来世代と現代世代の双方の視点を持って考えることで解決方法を見いだすものです。現在の視点からの評価だけでは、既存計画や政策が未来社会に及ぼす影響を適切に評価できないかもしれません。また、現在の視点の延長では、方針転換を要するような本質的な課題の顕在化や改善案の提起も容易ではありません。この点について、本市では、現在、進めている計画や政策について、目指すべき姿、目標に対する評価方法をどのように行っているか、御説明ください。また、これまでに進めてきた計画や政策で方向転換を要するようなことはあったでしょうか。新型コロナウイルス感染症に伴うもの以外で、課題や改善策の提起はどのように行われたかも含め、具体例があればお示しください。フューチャー・デザインの仮想将来世代といった新しい仕組みを導入することで、より長期的視点から潜在的課題やリスク、未来の価値やニーズを捉え、現世代と将来世代を俯瞰した観点から政策評価や持続可能性を高めるための対策も見えてくると思います。そこで、フューチャー・デザイン手法とバックキャストを活用した持続可能なまちづくりについて、少子高齢化や人口減少が進む本市において、フューチャー・デザイン手法を取り入れ、行政サービス、行政や漁業、農業、子育てや介護など、持続可能な未来への多様な課題に対応するために、現在の延長ではなく、抜本的かつ独創的な施策の展開が必要と考えます。このフューチャー・デザイン手法を活用することにより、近視眼的な判断や意思決定ではなく、現世代と将来世代の双方の利益を考慮した意思決定を促し、具体的かつ創造的な将来像を示すことができます。一方、バックキャストは、その将来像から逆算して現時点からの必要な行動や戦略を考える手法であり、この手法を活用することで、現時点から将来に向けての具体的な行動計画を立てることができます。そこで、このフューチャー・デザイン手法により、将来の目標やビジョンへの関係者間の合意を形成した上で、その将来像から逆算して、現時点からの必要な行動や戦略を考えるバックキャストで、持続可能なまちづくりに向けて具体的で効率的な行動計画を策定することは、大変、有意義であると考えますが、見解をお聞かせください。このフューチャー・デザインについては、既に行政での活用事例があります。まちの将来ビジョンづくりに住民参加の仕組みを取り入れている岩手県矢巾町では、自治体として初めてフューチャー・デザインの手法を取り入れ、行政課題について約6か月にわたる討議を行いました。町民が現代世代と仮想将来世代グループに分かれ課題を検討した結果、仮想将来世代グループからは、地域の様々な資源やまちの長所を有効に活用することで、新たな地域の創造につながる様々な提案が出されました。仮想将来世代グループの討議には、矢巾町の持続可能な未来をつくるために、現在の延長ではなく抜本的かつ創造的な施策を提案する傾向が見られたとのことでした。最終的に合意形成セッションにおいては、現世代グループが、仮想将来世代グループが提起したアイデアに理解を示し、もともと仮想将来世代グループが提案した施策が半数以上取り入れられる結果となったとのことです。このフューチャー・デザイン手法を導入することで、参加者の将来のリスクへの認知や、将来の地域の目標に対する意識の共有が図られると同時に、現行計画の評価や改善への視点も磨かれます。この結果を受けて、矢巾町はフューチャー・デザイン手法を行政活動や政策立案に取り入れるための機構として、役場に未来戦略室を設置し、令和5年度には未来戦略課へと格上げしました。ここで私が着目するところは、将来可能性といわれる現代世代が自分の利益を差し置いても将来世代の利益を優先するという可能性です。フューチャー・デザインは、人々が先ほど述べた将来可能性を発揮できる社会の仕組みのデザインとその実践ができるものと考えられます。フューチャー・デザインは、小樽市の新しい価値を発見することにつながる非常に重要な考え方であります。まずは勉強会などを通して考え方を共有し、理解の輪を広げてはどうかと思いますが、見解を伺います。仮に、本市でフューチャー・デザイン手法を取り入れるとした際、現行の体制からどういった課題があるのか、お聞かせください。原因と結果は常に対となっているもので、現在の結果があるのは過去の原因があってのものです。それと同じく、将来あるべき姿のために私たちが、今、何を、どう変える必要があるのか、また、それは具体的に、誰が、何をすればいいのかを考えていく必要があります。そして、将来の人々のためになることをしたいという気持ちを持って物事を決めていくことができれば、持続可能な社会構築が進むものと考えます。今後、財政に限らず、持続可能な社会を考えていく上での政策的な課題について、フューチャー・デザインの考え方を活用した議論が次の時代を担う若年世代を含めた社会各層で行われ、当事者としての関心が高まっていく一助になると考えます。こういった考えを共有することで、庁内だけでなく、まちぐるみでフューチャー・デザイン手法を政策立案に取り入れるための組織を整備し、様々な行政課題の行き詰まりの打開を目指すことも大変重要と考えますが、市長の見解をお聞かせください。以上、2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、フューチャー・デザインの積極的な活用について御質問がありました。初めに、現在の計画等の評価方法につきましては、総合計画などにおいて指標の推移などから進捗状況を評価する仕組みを取り入れているところであります。次に、計画等で方向転換した具体例につきましては、私が就任して以降、これに当てはまるような事例は特にありません。次に、フューチャー・デザイン手法等を用いた計画の策定につきましては、フューチャー・デザインは持続可能な社会を考えていく上で、意義のある手法であると考えております。次に、フューチャー・デザインの勉強会や手法を取り入れる際の課題、まちぐるみでの組織整備につきましては、まずは他都市で行われている取組などの情報収集に努め、その上で課題を整理し、本市に適した実施方法について模索してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日 議事録 PDF(83ページ) 間違いを知らせる