小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月19日
(1)本市のDXについて/(2)こども誰でも通園制度について/(3)朝里中学校のグラウンドにある建物について
2024年6月19日、小樽市議会の一般質問で、酒井隆裕議員が「本市のDXについて」「こども誰でも通園制度について」「朝里中学校のグラウンドにある建物について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 中島正人、総合政策部長 柄澤晃人、こども未来部長 安部俊克が答弁しました。
- 質問者
- 酒井隆裕 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 中島正人、総合政策部長 柄澤晃人、こども未来部長 安部俊克
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 酒井隆裕
一般質問します。公開型GISシステム構築について伺います。2022年第3回定例会の代表質問で私は、統合型・公開型地理情報システムGISの調査・研究を求める質問をしました。市長は、「他都市の公開内容や表示方法について調査した結果、本市において現在導入しているGISと、既存の道路情報データを用いて、道路情報を表示できることが確認できたため、今後、インターネット上での公開に向けて庁内で調整をしてまいりたい」と述べました。公開された小樽市道の認定路線マップは、小樽市内の市道認定路線に関して、路線マップ上で起点から終点までの概略位置、路線名、幅員(最大及び最小)を調べることができ、大変便利になりました。公開型GISシステム構築でさらに便利になることが期待されます。まず、今年度の事業概要、構築スケジュールをお示しください。公開予定データはどのように想定されているのですか。公開しないけれども庁内で活用するというものがあるのですか。今後の公開データの拡充について市長のお考えをお聞きします。昨年の第3回定例会で私は、札幌市が昨年10月から試行導入する就学援助の電子申請について伺いました。その際、2024年度入学予定の新1年生がいる世帯を対象で、スマートフォンまたはパソコンなどを使って学校を経由せずに時間を問わず申請できることを紹介しました。教育委員会は、「札幌市をはじめ、システムを導入している他都市の状況につきまして、保護者の負担軽減、学校や市教委の事務作業、システム導入などのコスト面も含めて調査研究してまいりたい」と答弁しました。教育長に伺います。他都市の状況について調査研究した結果はどうでしたか。実施するとなれば、どのような課題がありますか。来年度の実施に向けて前向きに検討してほしいと思いますが、教育長の見解を伺います。日本が子どもの権利条約を批准して30年になります。本来であれば、全ての子供の保育が保障されなければなりませんが、解決しなければならない優先課題が幾つもあります。例えば、保育士など専門職員の配置基準を改善すること、保育士の賃金水準の大幅アップ、保育所運営経費の拡充などです。しかし、こうした施策の具体化ではなく、こども誰でも通園制度を強行しようとしています。2026年度から全自治体で実施されようとしていますが、私は絶対に反対です。こども家庭庁は、「孤立した育児」、「全てのこどもの育ちを」、「こどもを中心に考え、こどもの成長の観点から」などと言いますが、保育現場を知らない関係者が構築したとしか思えません。また、待機児童解消対策の柱として推進していた企業主導型保育は、突然の休園や国の補助金の不正受給、低い定員充足率など問題が噴出しています。こども誰でも通園制度は、保育士資格がなくても保育できる仕組みであり、命の危険を伴う事故が起きる可能性が存在することについて、市長の所感をお聞かせください。こども誰でも通園制度や企業主導型保育は、保育の受皿になり得るのですか。ただでさえも足りない保育士の奪い合いになる危険性はありませんか。こども誰でも通園制度は、アプリから利用可能な施設に申込みが自由にできる一方で、新たな制度を実施することで保育士が必要となり、市の通常保育への影響が出ることが懸念されます。その結果、現場の保育士の負担が増すほか、本来入所できる子供が入所できないことが懸念されますが、市長の見解を伺います。2026年度から全自治体で実施されることについて、本市としてどのようにお考えですか。朝里中学校のグラウンドにある建物は、相当古い建築物です。住民でもいつ建てられたのかは分からないが、町内会の集会所として使用されていたことがあり、その後、朝里中学校の備品入れや部活動の物置に使用されていると聞いています。この建物ですが、経年劣化が激しく、ついに屋根が落下しました。教育委員会に連絡した後、ネットがかぶせられた状態になってしばらくたっています。地域住民は安全性に問題はないのか、また今後どうなるのか心配しています。通学路でもあるのだから、早期に方針を定めるべきです。教育長にお聞きします。当該建物の安全性は問題ないとお考えですか。今後、どのようにする方針なのですか。修繕して使用するのか、解体して物置を設置するのか、何もしないのか。いつまでに方針を定めるのですか。また、それぞれの費用はどれだけになると考えているのですか。解体するとなれば、補助金などはあるのですか。町内会の集会場として使用されていたことを紹介しました。新光東会館は老朽化し、建て替えのために積立てをしています。本市には、小樽市町内会館等建設助成規則がありますが、昨今の建設資材の高騰もあり、町内会も苦慮しています。私は、助成金の交付の申請に係る助成金の限度額を見直すことが求められる時期が来ていると思います。市長のお考えはいかがですか。朝里中学校のグラウンドにある建物は、公有財産です。また、行政財産、公共用財産であり教育財産です。そのため、一部の場合を除き、原則、貸付け、交換、売払い、譲渡、出資の目的とすること、信託すること、私権を設定することができません。しかし、当該建物を解体するのであれば、学校ともよく話し合い、当該建物解体後、普通財産にして貸し出すことは歴史的経緯からして見てもあり得ないことではないと思います。現に使用されている建物ですから、代替の物置を設置することですとか、解体費用をどうするのか、たくさんの課題があると思いますが、全く不可能なことでしょうか。教育財産を普通財産とすることを一般論としてあり得ないとお考えか、あり得るとお考えか、市長の所感をお聞かせください。再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
酒井議員の御質問にお答えいたします。初めに、本市のDXについて御質問がありました。まず、公開型GISシステム構築についてですが、今年度の事業概要につきましては、ベースとなる地形図や航空写真を最新のものに整備し、庁内で保有する都市計画や防災ハザードマップなどの地図関連情報をインターネット上で公開するためのシステムを構築するものであります。スケジュールにつきましては、5月に測量のための航空写真の撮影を終えており、今後、年内を目途に最新の地形図データの作成と公開型GISシステムの構築を行い、年明けの運用テストを経て、3月に公開を予定しております。次に、公開予定のデータにつきましては、今年度は都市計画区域や用途地域など都市計画関連情報と防災ハザードマップなどを予定しております。今後の公開データの拡充につきましては、他都市でも実例がある避難所や公共施設など市民の皆さんや事業者の利便性がより高まるものを中心に検討してまいりたいと考えております。また、公開せず庁内のみで活用するものといたしましては、個人情報や内部検討中の情報などが当たると考えております。次に、こども誰でも通園制度について御質問がありました。まず、当該制度に対する私の所感につきましては、既に実施されている一時預かり事業と同様に複数の保育従事者を配置し、そのうちの2分の1以上は保育士資格を有する者を置くこととされていることから、安全についての配慮がなされているものと考えております。次に、こども誰でも通園制度や企業主導型保育につきましては、こども誰でも通園制度は、月一定時間までの利用可能枠の中で保護者の就労要件を問わず柔軟に利用できる制度であり、企業主導型保育は、主に提携する企業等の従業員に保育を提供する制度であることから、現行の認可保育所や認定こども園などを補完しながら、保育の受皿としての役割を持ち得るものと考えております。なお、様々な実施方法が考えられますので、従来の保育所等における保育士確保に支障を来すことのないよう工夫して取り組んでまいりたいと考えております。次に、こども誰でも通園制度の実施による通常保育への影響につきましては、例えば定員に空きがある施設において、定員の範囲内で受け入れる余裕活用型での実施や、保育士に加えて子育て支援員などの保育士資格がなくても事業に従事できる人材の活用などを行うことで、現場の保育士への負担や子供の入所への支障を限りなく少なくするなど、通常保育に影響を及ぼさない方策があるものと考えております。次に、当該制度の令和8年度からの全国実施につきましては、当該制度は、保護者の就労要件を問わず柔軟に利用できることで子育て世代の多様な働き方やライフスタイルに応じた支援を強化させることができるものと考えておりますので、各自治体が行う子育て支援策の充実に資するものと考えております。次に、朝里中学校のグラウンドにある建物について御質問がありました。まず、町内会館の建て替え等の助成金につきましては、近年の建築資材や人件費の高騰により、建て替え等に当たっての町内会の負担は大きくなっているものと認識しております。一方で、各町内会からは建て替え等の支援のほかにも様々な支援要望があることから、今後も総連合町会との協議を進め、優先順位をつけながら効果的な支援策を検討してまいりたいと考えております。次に、教育財産を普通財産とすることにつきましては、一般論でお答えさせていただきますと、閉校など教育財産としての目的がなくなった場合には、普通財産に区分変更することは可能であります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 中島正人
酒井議員の御質問にお答えいたします。初めに、本市のDXについて御質問がありました。就学援助の電子申請についてですが、まず、他都市の状況を調査・研究した結果につきましては、道内の主要都市10市に聞き取りした結果、就学援助の電子申請を導入している市は札幌市のみでした。札幌市の就学援助業務は、全市的な電子申請の導入に合わせシステム化され、業務委託により処理されており、申請する保護者の匿名性や負担軽減につながっている反面、その導入には多額の費用がかかっております。その他の多くの市は検討を始めておりませんが、全国的に構築される標準準拠システムの導入の際に検討を開始すると複数の市から回答がございました。次に、実施する場合の課題につきましては、システム導入に当たっては保護者の負担軽減だけでなく市教委の事務処理が煩雑とならないよう業務の改善を進めていく必要があること、また、仮に札幌市と同様の就学援助システムを導入した場合には、システムの構築や維持費を含め多額の費用が必要となることが考えられます。次に、来年度の実施に向けての見解につきましては、就学援助システムの導入には多額の費用がかかることや現在、本市では全庁的な標準準拠システムの構築に向け取り組んでいるところであり、その構築状況を見ながら就学援助システムの検討を行う必要があることから、来年度すぐに実施することは難しいものと考えております。次に、朝里中学校のグラウンドにある建物について御質問がありました。まず、建物の安全性につきましては、本年4月に建物が老朽化と雪の重みで屋根の一部が破損したことから、トタンなどが飛散しないようネットをかぶせる応急的な対応を行ったところであります。しかしながら、この対応だけでは安全対策として十分ではないと思われるため、解体撤去に向けて準備を進めているところであります。次に、今後の方針等につきましては、建物の老朽化や屋根の破損状況から修繕は難しいと考え、現在、早期の解体撤去に向け、関係部署と費用の算出や工程等の調整を進めているところです。また、この建物の解体につきましては、国庫補助の対象にはならないものであります。(「議長、4番」と呼ぶ者あり)
再質問 4番 酒井隆裕
再質問を行います。まず、公開型GISシステム構築についてであります。今後の公開データの拡充について、公共施設ということも出されておりましたけれども、ということは、例えば将来的にどのような形になるかというのは、前にも夢、未来の話だという話をしましたが、例えば、児童館の場所がこんなふうになっていてとか、学校の校区がこんなふうになっていてというイメージで将来的に考えておられるのか。それともただ単に、公共施設がここにありますよという形で出されるイメージで考えているのか。どの辺まで考えているのかというのを、ざっくりとした考えでも全然構わないので、お聞かせいただければと思います。それから、就学援助の電子申請について。札幌市のみだったということなのですけれども、札幌市でやったものについては多額の費用がかかるということが大きな課題になると。おっしゃるとおりだと思います。ただ一方で、全庁的なシステムを構築されるということになれば、それに合わせてやられる可能性があるということでありました。ということは、すぐ、あした、あさってとか、来年、再来年とかの話ではないけれども、そういったときに合わせて、こうした電子申請などが行われることも可能性としてはあり得るという話で確認していいのか、お伺いいたします。それから、こども誰でも通園制度についてでありました。保育士の奪い合いになるのではないかと私は申し上げましたけれども、補完しながらやるのだと、工夫していくのだというお話だったのです。工夫していけるのであれば、それはすごくすばらしいことだと思うのです。ただでさえも保育士がいない中で、さらに2分の1の保育士を確保しなければならない。どうやって工夫するのですか。むちゃな話だと思います。どのように工夫するのか、明確にお答えください。最後に、朝里中学校のグラウンドにある建物についてです。早期に解体、撤去していきたいということでありました。この早期にというのがいつなのかということなのです。私が教育委員会に聞いたときには、まずはネットをかぶせて飛散防止をするのだと。その後、屋根を落とすのだと。屋根を落としたら中のものを取り外して、それからやっと取壊しを始めるのだという話だったのです。だから、てっきり、すぐ屋根を落とすことぐらいはやるのだろうと。それから、通学路でもあるところですから、その辺のところを通行止めにするとか、ある程度のことはやってくれるだろうと思ったのだけれども、一切やられないまま置かれているので、私は家のすぐ近所だからひやひやしているのです。まさか、雪が降る前までにやりますということにはならないと思うのです。大体のめどでいいのです。数か月、2か月ぐらいは必要だと思いますとか、3か月ぐらい必要だと思います、その間については事故が絶対に起きないようにこういった対策を行っていきますということであれば地域の方たちも納得されると思うのです。その辺のお考えについて示していただければと思います。
答弁 総合政策部長 柄澤晃人(総合政策部長は2025年12月まで)
酒井議員の再質問にお答えいたします。公開型GISの関係で、今後のイメージということでございますけれども、校区も含めて、一定程度、詳細な情報も分かる、そういうものを考えているということであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 こども未来部長 安部俊克(こども未来部長は2025年3月まで)
酒井議員の再質問にお答えいたします。こども誰でも通園制度に関しまして、保育士の確保についてどのように工夫していくのかという御質問でしたけれども、具体的な確保策につきましては、これから令和8年度の国の本格実施に向けて具体的に検討していく予定ではございます。今後、市内の民間も含めまして、各施設でこども誰でも通園制度の実施意向などを調査する中で、いろいろな類型も示されているかと思いますので、民間も含めてそういったものも検討しながら、何とか本格実施に向けて実施できるよう準備を進めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 中島正人
酒井議員の再質問にお答えします。2点あったかと思います。1点目は、就学援助システムの導入ということで、今後、将来的に実施可能かという点につきましては、全庁的な標準準拠システムの具体的な機能の詳細だとか、それから、就学援助システムの連動等も含めて、今後、時間をかけて研究していく必要があると思ってございますので、その状況を受けまして、今後、検討してまいりたいと考えているところでございます。2点目の朝里中学校のグラウンドにある建物についてでございます。まず、安全性について酒井議員からもお伝えがありましたけれども、教育委員会としても剥がれた屋根材が飛散しないように応急ネットを立ててかぶせたりと、いろいろな取組を行っているところですが、まずは早い段階で撤去が完了するように、現在のところ9月中頃までには撤去ができるように、今、関係部署とも予算とか、さらに工程も含めて検討しているところでございますので、御理解いただければと思います。(「議長、4番」と呼ぶ者あり)
再々質問 4番 酒井隆裕
再々質問を行います。公開型GISについて、公共施設がどのような形で公開されるのかという質問でありましたけれども、中身が少し聞き取れなかった。例えば、公共施設、公民館がここにありますよとか、何々がありますよという形でやっていくのか、それとも面の形でやっていくのかというのを私は聞きたかったのですけれども、その辺について再びお聞かせいただければと思います。それからもう一つ、こども誰でも通園制度についてであります。保育士の奪い合いにならないように工夫していくということについては、これからだというお話なのです。これからでは駄目なのです。これはできるというふうに工夫する、何をどうやって工夫するのかということを私は聞いているのです。そのときに、足りない保育士の奪い合いになるのではないか。では、工夫していくのだ、では工夫とは何か、これからやるのだ、これでは駄目です。具体的にもう一つ、お答えください。
答弁 総合政策部長 柄澤晃人(総合政策部長は2025年12月まで)
酒井議員の再々質問にお答えをいたします。イメージといたしましては、避難所ですとか学校、公園などの情報が地図上に重なっていくというようなイメージで、それぞれの細かい情報がさらに分かっていくというようなイメージであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 こども未来部長 安部俊克(こども未来部長は2025年3月まで)
酒井議員の再々質問にお答えいたします。保育士の確保の工夫について具体的にというお話でございましたけれども、市長の答弁の繰り返しになりますが、定員の範囲で受け入れる余裕活用型での実施、または保育士に加えて子育て支援員なども活用するということで、まず一つにはそういった工夫も考えておりますけれども、先ほどの繰り返しになりますが、今後、試行を経て、国からも具体的ないろいろな類型も示されると思いますので、そういったものも参考にしながら、小樽市でのこども誰でも通園制度がどのような形で望ましい実施ができるのかというものの検討を進めてまいりたいと考えております。