小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月18日
小樽港利用促進と宿泊税について
2024年6月18日、小樽市議会の一般質問で、中村岩雄議員が「小樽港利用促進と宿泊税について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 中村岩雄 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 20番 中村岩雄
第3項目、小樽港利用促進と宿泊税について伺います。まず、貨物の誘致・拡大について。近年の事業内容をまずお示しください。また、貨物を誘致・拡大する上での課題は何でしょうか、御説明ください。さらに今後の目標をどのように設定するのか。また、今年度の事業予定をお示しください。次に、クルーズ船の誘致促進についてお聞きします。小樽港クルーズ推進協議会の構成団体と昨年度の事業内容をお示しください。また、クルーズ船の誘致を促進する上での課題は何でしょうか、御説明ください。また、今年度の事業予定をお示しください。客船歓迎行事はどのように行われていますか、お示しください。また、小樽クルーズ客船歓迎クラブのメンバーはどのような方々でしょうか。活動内容も御説明ください。また、客船歓迎行事の課題は何でしょうか、お知らせください。国内船社・旅行業者などの訪問についてです。具体的な活動の内容と成果についてお示しください。また、今後の訪問予定を御説明ください。次に、小樽港クルーズ・プロモーション開催についてです。事業の目的と内容、これまでの成果をお示しください。また、プロモーションをする上での課題は何でしょうか、御説明ください。クルーズ船の誘致のための調査をし、数字に裏打ちされた政策を打ち出していくことが必要だと思います。小樽市で買物をしてもらう手だてのために基礎資料を作る、データをいかに蓄積して有効な手だてを講じるか、クルーズ船の乗客がいつ、どこで、何を買ったのか、船によっても特徴があるのか、データを集めることだと思います。買物カードやクーポン券の利用、船によってカードの色、番号を変えてみるなどの工夫をするなども一案かと思います。現状の調査は聞き取りだけなのでしょうか。集めた情報をどう生かしているのか、御説明ください。札幌市に買物に行っている客が多いとよく聞きますが、港はあるが実利は隣町にではないのかという声です。その実態はどうなのでしょうか。また、さらに、有効な手だてを講じる必要があります。そのためには基礎資料をしっかり作ることです。他都市の先進事例はどうなのか、さらに視察などもして情報を集める、全国クルーズ活性化会議などからの情報、クルーズ船関連の雑誌からの情報、あらゆる角度からの情報を収集・分析し、そして、ベター・ベストな手を打っていく、それもスピード感を持ってです。お考えがあればお聞かせください。次に、宿泊税に関連してお尋ねいたします。道内における宿泊税の検討状況につきまして、北海道では料金区分を2万円未満、2万円以上、5万円以上の3段階とする段階的定額制を、また、札幌市では、5万円未満と5万円以上の2段階とする段階的定額制を検討しているとの報道がなされています。一方、既に宿泊税を導入済みの倶知安町は税率2%の定率制で実施されています。さて、本市の宿泊税についてですが、本年4月25日に開催された地域説明会において、北海道における懇談会議論や小樽市の宿泊税制度概要や使途についての説明があり、小樽市の担当者からは、税額は1人1泊200円の定額制とすることで検討しているなどの説明がありました。先日の地域説明会では参加者から様々な意見などがありましたが、現在、市では宿泊税導入に向けてどのような課題があると認識しているのか、また、そのことに対しどのような検討をされているのか伺います。また、地域説明会では、令和7年度中の宿泊税条例の施行を目指し準備を進めるとの説明がありましたが、一方で、北海道とのスケジュール調整も必要であるとの説明がありました。現時点で市が想定する導入時期についてお示しください。また、今後、導入に向け、どのような調整が行われるのかについてもお示しください。宿泊税の導入につきましては、本市の人口減少や少子高齢化が進む社会構造にあって、今後も政策的な事業に使える財源が乏しく、硬直した財政構造が続く一方で、外国人観光客の受入れや新たな観光資源の開発など、行政には新たな対応が求められており、その必要性については理解するところでありますが、宿泊税を導入することによる効果についてお示しください。現在、コロナ禍で落ち込んだ観光客は国内外ともに回復し、市内ではホテルも増えております。このような宿泊施設などにおける民間投資もあり、令和5年度の宿泊客数は市が統計調査を開始して以降、過去最高を記録したとの発表がありました。宿泊税は、ホテルや旅館などに宿泊するお客様が納税義務者となりますが、市の試算では宿泊税の税収額は年間でどの程度を見込まれているのか、お示しください。年間700万人の観光客が訪れる小樽市にとって、観光は消費や雇用など多岐にわたって大きな経済波及効果が期待されます。一方、観光が本市経済を支える基幹産業の一つであることの市民周知が不足していることなどから、市民と観光客が交流する機会が少ない、観光と市民が分断されているといった声も聞かれます。宿泊税の使途は、納税者となる宿泊者や特別徴収義務者となる宿泊事業者などの十分な理解を得る必要がありますが、例えば、観光関連事業者と市民が一緒になって地域で取り組む観光地の道路の美化活動支援などに活用することは可能か伺います。また、宿泊税を活用し、小樽市らしい新しい小樽の魅力創出に資する使途などについて、現時点でのお考えをお示しください。以上、第3項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、小樽港利用促進と宿泊税について御質問がありました。初めに、貨物の誘致・拡大についてですが、まず、近年の事業内容につきましては、小樽港利用促進協議会の活動として、例年、東京地区と札幌地区において荷主や運送事業者などを招待し、セミナーと懇親会を開催しているほか、東京地区において企業訪問を行うなどポートセールスを実施しております。また、貨物を誘致・拡大する上での課題につきましては、ポートセールスが既に小樽港を利用している企業等が中心となっているため、新規の貨物増に結びついていないことや新たな貨物の誘致・拡大につながるような企業の進出がないことなどが上げられます。次に、貨物の誘致・拡大の今後の目標につきましては、経済や社会情勢の変化を見据え、荷主や物流事業者にアプローチを行う考えですが、小樽港の取扱い貨物量がおおむね横ばいで推移する中、令和3年12月に改訂した小樽港港湾計画では、令和10年代後半の取扱い貨物量を1,510万トンとしているところであります。また、今年度の事業予定につきましては、11月には東京地区、来年2月には札幌地区においてセミナー・懇親会を開催し、併せて企業訪問などを行う予定であり、訪問先の選定も含め効果的にアプローチしたいと考えております。次に、クルーズ船の誘致促進についてですが、まず、小樽港クルーズ推進協議会の構成団体につきましては、小樽市、北海道開発局などの行政機関や小樽商工会議所などの経済団体のほか、関連事業者などで構成をされております。事業内容につきましては、船会社や船舶代理店への訪問などの客船誘致促進事業、クルーズ船寄港情報の発信などの広報宣伝事業、寄港時の歓迎行事などの受入体制整備事業を行っており、今年度も同様に実施してまいります。また、クルーズ船誘致につきましては、今後の寄港増に向けて小樽港の優位性を効果的にPRすることが課題であると考えております。次に、客船歓迎行事につきましては、初めて寄港するクルーズ船の入港時には、私をはじめ、小樽市議会議長や小樽商工会議所会頭など小樽港クルーズ推進協議会のメンバーによる歓迎セレモニーを行っております。また、小樽クルーズ客船歓迎クラブのメンバーによる入出港時の出迎えと見送りのほか、出航時にはおたる潮太鼓保存会による太鼓の打演、双葉高等学校吹奏楽部による演奏などのイベントを行っているところであります。次に、小樽クルーズ客船歓迎クラブのメンバー及び活動内容につきましては、クルーズ船や観光客との交流などに興味をお持ちの方で、居住地・年齢を問わず様々なメンバーで構成され、入出港時に出迎え、見送りを行っております。また、客船歓迎行事の課題につきましては、寄港回数が増加傾向のため、協力いただく団体等の日程調整などが難しくなっていることが挙げられます。次に、国内船社・旅行業者等の訪問内容と成果につきましては、これまで第3号ふ頭及び周辺再開発によりクルーズターミナルなどの受入れ環境の向上や、市内中心部に近く、寄港地としての利便性が高まることなどをアピールしてきたことにより、本年の寄港予定数も過去2番目に多い31回となったものであります。今年度の訪問予定につきましては、これまで私が訪問していなかった船社等にトップセールスを行ってまいりたいと考えております。次に、小樽港クルーズ・プロモーションにつきましては、小樽港とその周辺地域の観光PRと情報交換を目的として開催しており、東京都内で船社・船舶代理店、旅行代理店等を招待し、小樽港の紹介や小樽観光協会によるプレゼンテーションや情報交換を行っております。これまで参加した市内事業者と旅行代理店のマッチングにより、新たに天狗山観光などがバスツアーに取り入れられるといった成果があったものであります。また、プロモーションの開催に当たっては、クルーズ船客の経済効果を本市や北後志地域に広く波及させることが課題と考えております。次に、小樽市で買物をしてもらうためのデータ蓄積につきましては、ツアーバスの行き先やフリーの乗客の行き先、市内での消費動向など、聞き取りを中心に行っております。また、収集した情報の活用につきましては、今年度から第3号ふ頭での大型クルーズ船受入れにより新たな人の流れが生じていることから、その効果を分析し、今後のクルーズ・プロモーションや企業訪問の際に生かすとともに、乗船客の嗜好などを市内事業者とも共有してまいりたいと考えております。次に、乗客の行き先につきましては港湾振興課で調査を行っており、本年はこれまで13回の寄港がありましたが、ツアーバスを利用するのは乗客の3割程度であり、その行き先は札幌市が約4割、小樽市が約4割であり、行き先が札幌市であっても最後に小樽市の観光スポットが組み込まれるケースもあることから、総合すると小樽市の割合が多くなっております。フリーの乗客につきましては、ターミナル内に設置する観光案内所で札幌市を案内することもありますが、その数は全体の2割に満たない状況であります。次に、あらゆる角度で情報を収集、分析し、より効果的な対応を行うことにつきましては、クルーズ船の寄港時には乗客による観光消費や港湾使用料などのほか、船内で使われる物資の補給、ごみの処理などの経済効果があることから、これらを広く市内に波及させることが重要であると考えております。次に、宿泊税についてですが、まず、宿泊税導入に向けての課題につきましては、先日行われた地域説明会において、参加者からは宿泊施設における宿泊システムの導入や改修、修学旅行など課税免除の範囲、クレジットカード払いに係る手数料負担などについての意見があり、これらについては宿泊事業者との調整が必要であると認識しております。また、それらの課題につきましては、先行自治体の取組事例なども参考に、北海道、宿泊事業者等との意見交換を通じて検討を進めているところであります。次に、導入時期につきましては、これまで本市は宿泊税導入に向け北海道との意見交換を進めてきておりますが、宿泊事業者の事務負担等を考慮いたしますと、道と市の宿泊税導入時期は同時期が望ましいと考えており、令和7年度中の導入を目指す本市のスケジュールを見直ししたものであります。現時点で道の導入時期は示されておりませんが、本市といたしましては令和8年4月に課税を開始したいと考えております。今後、調整が必要な項目は、課税免除の範囲、特別徴収義務者に対する交付金や罰則規定、導入時期などが考えられます。次に、宿泊税導入による効果につきましては、安定的な新たな財源を確保することで、これまでの観光振興の取組に加え、本市の魅力向上や受入れ環境整備など観光施策の新規、拡充に取り組むことが可能となります。その結果、交流人口や観光消費額の増加を通じた地域経済の活性化につながるものと考えております。次に、宿泊税の年間税収見込額につきましては、直近となる令和5年度観光入込客数調査では、年間の宿泊客延べ数は112万8,000人であり、そこから課税免除を予定している修学旅行を除いて試算いたしますと、年間で約2億2,200万円の税収が見込まれます。次に、宿泊税の使途につきましては、有識者会議において歴史遺産や個性ある景観の保全、観光インフラの整備、受入れ環境の整備、マーケティング等に基づく観光戦略づくりなどの御提言がありました。御質問にありました活用案につきましては、今後、具体的な使途を検討するための協議会の設置を予定しており、その中で協議する必要があるものと考えております。