小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月17日
総合博物館について
2024年6月17日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「総合博物館について」質問し、教育長 中島正人、建設部長 松浦裕仁が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 教育長 中島正人、建設部長 松浦裕仁
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 面野大輔
小樽市総合博物館について伺います。小樽市ホームページでは、アイアンホース号について、このように解説されています。「博物館構内にある200mのコースを往復運行します。夏期開館中は一日3~4往復の定期運行を行っており、無料で体験乗車できます(入館料は必要)。乗車だけでなく転車台による方向転換や客車との連結・切り離しの様子も目近に見学いただけます。蒸気機関車の魅力を隅々までお楽しみいただける、全国的にも数少ない貴重な動態展示です。」と記載がございます。しかし、昨年9月にブレーキシステムの故障により、現在も運休しています。運行再開は夏休み前を予定しているとの案内がありますが、通常であれば何月から何月まで運行することになっているのか、お示しください。現在、市ホームページでは、アイアンホース号の修理に係る寄附を募っています。これまでも2017年10月に機関車のボイラーに重大な故障が見つかり運休を余儀なくされ、次の年にクラウドファンディングで寄附を募り目標金額を達成し、その後、アイアンホース号は復活しました。全国の有志がアイアンホース号の復活に賛同され、プロジェクトは達成されたのだと感銘を受けました。当時は「109年目の再出発」とされていましたので、今は製造されて115年になります。今後は適正な管理を行っても老朽化が進むのは間違いありません。再び、やむを得ず運休となる故障が発生した際には、多額の修理が必要となること、加えて運行を心待ちにするアイアンホース号のファンが多数いること、そのことを忘れてはならないと思います。そこで御提案ですが、アイアンホース号を有料または日常的に寄附を募る仕組みを検討してみてはいかがでしょうか。将来的に発生する故障に対する備えや老朽化する車両の維持、管理に係る費用を募るという趣旨です。コロナ禍前では、アイアンホース号の乗客数は4万人弱と聞いていますが、仮に高校生以上の乗客から100円の乗車賃を頂いた場合、年間でどのくらいの乗車賃になるか試算できますか。博物館法第23条では、「入館料その他博物館資料の利用に対する対価を徴収してはならない。但し、博物館の維持運営のためにやむを得ない事情のある場合は、必要な対価を徴収することができる。」と定められていますが、現在、入館料を徴収している理由は、条文上の維持運営のためにやむを得ない事情があると理解してよろしいでしょうか。次に、「その他博物館資料の利用に対する対価」に関して、アイアンホース号の有料化は維持運営のためのやむを得ない事情に該当すると考えられますか、御所見を伺います。次に、寄附による支援の方法について伺います。2017年にプロジェクト化されたクラウドファンディングは多くの賛同をいただき、プロジェクトは達成に至りました。ウェブ上で不特定多数の方々から賛同、寄附をいただくクラウドファンディングは、これからも資金調達の取組の一つとして様々な場面で検討をしていただきたいと考えますが、日常的に博物館への支援につながる寄附も考えていただきたいと思っています。例えば、今月から始まった北海道立近代美術館の北海道美術品購入サポーター制度では、「寄附金は、美術館のコレクションをいっそう豊かなものとし、展示等を通して多くの方に楽しんでいただくために活用します。」と目的が示されています。本制度は、ふるさと納税による控除を受けられることやサポーターカードのプレゼントなどのインセンティブが設けられています。現在ある小樽ファンが支えるふるさとまちづくりのように、寄附者が事業費の使い道を選択する制度ではなく、直接的に博物館への支援につながる寄附に関して検討していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。小樽市総合博物館は、平成19年に小樽交通記念館の跡地に移転しスタートしたわけですが、北海道最初の鉄道の起点となった小樽市の総合博物館のメインはやはり、鉄道なのだと思います。しかし、展示車両の中には、屋外展示のため、塗装の剥離や腐食、破損などが進んでいると伺います。これからも長く展示をするためには、日常的に管理を行い、適正な保存方法を施していかなければなりませんが、管理・保存方法に必要な知識を持っている学芸員が日常的に管理してこそ、貴重な文化財としての価値も保たれることと考えますが、現在、博物館では、鉄道を専門とした学芸員は何名いらっしゃるのか、お示しください。次に、公益財団法人日本博物館協会が創設した日本博物館協会賞の受賞が決定したと市長記者会見において発表されました。小樽市総合博物館の長年の取組が実り、受賞が決定されたことを心よりお祝い申し上げます。日本博物館協会賞の選考基準には、「博物館の振興に大きく貢献し、他の博物館の範となる顕著な成果を挙げていると認められる施設であること。」と規定されておりますが、受賞理由をお示しいただき、今後の受賞効果について御見解をお示しください。令和4年度に改正された博物館法では、現代に沿った内容が盛り込まれたものの、全国の多くの博物館では、まだまだ実態が改善できるような状況にはないのだと感じます。これからは、小樽市総合博物館が社会的な期待に応えられるために、利益を上げるという意味ではなく、博物館振興施策を支えるという意味でもうけられる博物館を目指し、貴重な博物館資料の収集・保管・展示が継続できますようにお願いいたします。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 教育長 中島正人
ただいま、小樽市総合博物館について御質問がありました。初めに、アイアンホース号の運行期間につきましては、例年、4月下旬の大型連休初日から10月中旬までを運行期間としております。次に、アイアンホース号の乗車賃の試算につきましては、乗車された方の総数は把握しておりますが、高校生以上とそれ未満の人数を分けて集計していないため、根拠のある試算をお示しすることは難しい状況であります。次に、入館料の徴収につきましては、施設の維持管理等には光熱水費など様々な経費がかかりますので、博物館法第23条ただし書にある、やむを得ない事情であると考えております。次に、アイアンホース号の有料化が維持・運営のためのやむを得ない事情に該当するかにつきましては、小樽市総合博物館では、アイアンホース号の動態展示は、乗車のみを目的とするものではなく、転車台での操作など、一連の運行そのものを展示していると捉えています。入館者からは既に入館料を頂いていることから、改めて乗車した方から別に料金を徴収することは、やむを得ない事情に該当するとは言えないものと考えております。次に、直接的に小樽市総合博物館への支援につながる寄附の検討につきましては、現行のふるさと納税で行っている小樽ファンが支えるふるさとまちづくりには、既に小樽市総合博物館の展示鉄道車両の保存の項目がありますが、それとは違った方策や小樽市総合博物館現地での直接的な寄附も含め、研究してまいりたいと考えております。次に、鉄道を専門とした学芸員につきましては、現在、小樽市総合博物館では1名配置しております。次に、日本博物館協会賞の受賞理由と今後の受賞効果につきましては、受賞理由は、小樽市総合博物館が隣接する商業施設との連携や小樽歴史景観区域を拠点とした活動などを通じて地域のネットワークを強化し、地域経済の好循環が生まれるべき構造をつくるべく、積極的に取り組んでいることが評価されたものです。今後、見込まれる受賞効果につきましては、本賞は、全国の博物館の中から、毎年一、二館を選び表彰するもので、今年度、本市総合博物館の活動が全国的に評価されたことになります。評価のポイントが地域への貢献ということもあり、いきなり来館者数が増加するような効果は期待できませんが、博物館職員のモチベーションの向上につながっており、今後もさらなる地域の活性化に取り組んでいく所存であります。(「議長、17番」と呼ぶ者あり)
再質問 17番 面野大輔
再質問を何点かさせていただきます。初めに、旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の国登録有形文化財登録の期間で、今年度中に申請に着手するということだったのですが、もし分かればなのですけれども、この申請から登録までというのは一般的にどのぐらいの期間を要するものなのか、お聞かせください。それから、臨時市道整備事業費について、事業費を3億2,000万円ほど見込んでいるということだったのですが、この整備事業の工事を始めるタイミングを具体的にもう予定されているのか。もし始めるタイミングを予定されているのであれば、工期としてはどのぐらいを見込んでいるのか、見通しが立っていれば、お聞かせいただきたいと思います。次に、議案第9号小樽市重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店条例の一部を改正する条例案についてです。文化財の管理ということで、少し私も聞き漏らしている部分があると思うのですけれども、十分な知識を持ち得ていたり、展示物、文化財の保存だけではなく活用も求められるというような御答弁だったと思うのです。実際に指定管理が行える事業者というのは、何か条件だったり、資格といったものが必要なのか、そうではなく、一般的にそういうものが審査されるものなのか、その辺の条件や資格が必要であればお聞かせいただきたいのですが、いかがでしょうか。次に、北海道新幹線札幌延伸の開業時期の延期についてです。小樽市でも今年度事業予算が計上されておりまして、スケジュールと事業費に関しても、やはり開業に合わせた形で進められると聞こえたのです。スケジュールを遅らせるということは多分それにちなんだ事業も遅らせるということで、ここはもう、どちらも一緒に遅らせることになるのだろうと思うのですが、この事業に携わる事業者への影響というのは、小樽市では何か感じているところはありますか。次に、第3号ふ頭及び周辺再開発についての部分で、国際インフォメーションセンターのにぎわいが売上げや数値的なもので見ると、以前の運河プラザと比べると倍増しているということで、よかったと感想として思っています。施設前の広場について、今後、農産物など、そういう物販みたいなイベントを行っていくと伺ったのですが、タイミングが少し遅いのかと思っていまして、小樽観光協会のホームページで、この広場の料金ですとか申請書というのが6月10日にアップされていたので、要はそれまでは、あそこがイベントで使えますという周知がなされていないから、ほとんど使われていなかったのかと思うのです。実際に4月8日からはクルーズ船の寄港も開始されておりましたので、できれば3月25日にあそこがオープンするということを把握しているのであれば、借りる借りないは別として、オープンから既にあそこの広場で何かイベントができるのだとか、申請すれば使えるのだというような周知だったり、利用ルールというものを周知できればよかったのかと思うのですが、6月10日になってしまった、私の中では少し遅れたという印象なのですけれども、なぜここまで遅れてしまったか、その原因についてお聞かせください。それから、観光船ターミナルについて、将来ニーズを踏まえた拡張エリアについての面積をお示しいただいたのですが、市民の無料駐車場ということで、市民かどうか判断するのが難しく、煩雑な作業になるですとか、もしかしたら目的以外での駐車が多くなるのではないかという懸念があるので難しいとお答えいただいたのですけれども、今後、観光船ターミナルに併設される多目的ホールですとか、緑地というのは多分、市民の皆さんも割と訪れやすい施設になると思うのです。そういった意味では、多目的ホールに来られる方や緑地で遊ばれる、例えば家族連れ、子連れの家族の皆さんなどが訪れやすいように、市民に対する無料駐車場という整備も必要なのかと思うのですが、その点に関してはいかがでしょうか。それから、観光船ターミナルの完成後の維持管理、運営方法はまだ決まっていないということなのですが、完成は令和7年7月を予定しているので、逆算すると、例えば条例制定が必要ですとか、直営なのか委託なのかなどの運営管理に関する方針は、いつ頃までに決めなければならないとお考えか、お聞かせください。それから、小樽市総合博物館で1点質問なのですけれども、アイアンホース号の動態展示というのが、乗ることだけではないという考え方は理解しました。その意味からいうと、現状の動態展示としてのアイアンホース号の有料化というのは、いわゆる博物館法第23条のやむを得ない事業には該当しないのだとお答えいただいたのですが、これは市教委の見解ということですか。この所管は多分、文部科学省とか文化庁になると思うのですが、その辺りに照会したということではなく、小樽市教育委員会だったり小樽市総合博物館での考え方ということでよろしいか、お答えをお願いいたします。
答弁 建設部長 松浦裕仁(建設部長は2025年3月まで)
面野議員の再質問にお答えさせていただきたいと思います。私から、臨時市道整備事業の関係でお答えさせていただきたいと思っております。今回、補正予算ということで上げさせていただきましたけれども、これが議決いただいたという前提でお話しさせていただきますが、今年度、排水の施設を製作したいということを考えまして、これが終わりましたら令和7年度に予算計上させていただきまして着手ということになりますけれども、非常に事業費が大きいものですから、数か年の事業期間が必要だと考えております。新幹線の関係で、スケジュールの遅れに伴う事業者への影響というお話だったかと思いますが、当然ながら、これにつきましては開業時期を見据えた中で市の駅周辺関係の事業の着手ということになるとかと思いますが、いずれにしても、この整備には3か年か4か年ぐらいかかっていくわけですが、当然ながら発注が遅れるということになりますと、やはり業者への発注も遅れまして、少し遅れるといった影響があるということで考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 中島正人
面野議員の再質問にお答えいたします。3点あったかと思います。まず、登録有形文化財の申請の手続に関する時間ということの質問であったかと思います。庁内での協議で申請の方針が決まった場合、市教委から道教委を通じて文化庁へ申請の手続を行うこととなります。その後、文化庁の調査官と資料の追加であったり協議だとかを行って、申請から協議までの要する時間は建物によって異なるのですが、他の事例を見ると12か月程度を要していると認識してございます。2点目でございます。指定管理者の業務についてですが、そこに資格を有するかということでございますけれども、指定管理者には施設及び設備の維持管理というのは重要な業務として考えてございますので、指定管理者には国指定の文化財の管理実績が十分にあるというような業者を選定したいと考えております。資格についての明確なお答えはできませんが、そのようなことができる業者を選定してまいりたいと考えてございます。3点目でございます。アイアンホース号の乗車賃の徴収ということについての御質問でしたが、現在、入館料を頂いているということ、それから、先ほど申したアイアンホース号の役割、または展示の方針ということも踏まえまして、市教委としての判断ということでやむを得ない事情という形で判断していることではないと考えております。