小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月17日
北海道新幹線札幌延伸の開業時期の延期について
2024年6月17日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「北海道新幹線札幌延伸の開業時期の延期について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 面野大輔
5月8日、2030年度末とされていた北海道新幹線札幌延伸の開業が極めて困難なことが発表されました。沿線自治体や経済団体などからは、延期に伴う影響に対して懸念や指摘が相次いでいます。本市においても、令和6年度予算の中に多数の新幹線開業に関する事業が計上されています。初めに、開業時期の延期に対する本市の御見解を伺います。次に、開業時期の延期に至った理由をどのように把握されているのか、御説明をお願いいたします。当初、新函館北斗から札幌間の開業は2035年度と予定されていましたが、2015年には5年前倒しの2030年度と予定が変更されました。北海道・札幌2030オリンピック・パラリンピック冬季競技大会の招致活動が停止されたことが今回の延期に至ったとの声をよく聞きますが、今後、検討される新たな開業時期については、小樽市としてどのように受け止めているのか、お示しください。次に、開業時期の延期に対する小樽市の新駅周辺整備のスケジュールや事業予算に変更があるのか、御説明をお願いいたします。次に、並行在来線に関わる質問を幾つかいたします。当初2030年度開業予定時、並行在来線のJR北海道からの経営分離のタイミングはどのようになっているのか、お示しください。また、延期した分は後ろ倒しになるのか、現時点でのお考えをお示しください。次に、並行在来線廃止後の交通手段の代替としてバス転換をお示しされていますが、運転手の不足により協議が難航していると聞きます。前の質問と重複する点があるかもしれませんが、新幹線の開業時期の延期に伴うバス転換の時期についてどのような見通しなのか、現在のお考えをお示しください。現状の近隣自治体の環境においてバス転換を図ることは、民間の交通事業者の連携なくしては厳しい状況になってくることと推測いたしますが、現在の運転手不足の問題は、並行在来線廃止に伴うバス転換だけではなく、市内バス路線に関しても同様の課題を抱えています。そのような中で、民間の交通事業者の協力を得ることは簡単なことではないと考えますが、バス転換について民間の交通事業者による運行に関する協議の調整がつかない場合、どの段階で新たな代替策を検討していくのか、御説明ください。民間の交通事業者との調整がつかず、近隣自治体が運行主体となって公共交通の維持をすることが考えられますが、どのような方法があるのか。また、どの程度の収支になり得るのか、試算をされたことはありますか。全国の多くの過疎地域では、地域公共交通の確保に関して厳しい局面を迎えています。小樽市も例外ではなく、人口減少にも大きくつながる重要な課題です。通勤・通学、通院、買物などの外出が不便な地域は人口流出が増加し、直接的に社会減が進むとされております。北海道新幹線札幌延伸の開業時期の延期をポジティブに捉えることはできませんが、地域公共交通の課題解決と並行在来線廃止に伴うバス転換について、さらに協議を深めていただきたいと思います。以上、3項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、北海道新幹線札幌延伸の開業時期の延期について御質問がありました。初めに、開業時期の延期につきましては、これまで沿線自治体等では、2030年度末の開業時期を見据え、まちづくりに取り組むとともに、経済効果の早期発現のため、国などへの早期開業の要請を行ってきたところであります。このような中、開業の遅れは、駅周辺のインフラ整備の遅延や企業の投資意欲の低下、経済効果発現時期の遅れ、資材高騰等による地方負担の増加などの影響を懸念しているところであります。次に、開業時期の延期に至った理由につきましては、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構からは、トンネル掘削工事における自然由来の重金属を含む対策土の受入地確保の難航、予期せぬ巨大な岩塊や想定を上回る地質不良の出現などにより工事が遅れたため、2030年度末完成・開業の目標達成は極めて困難であると伺っております。次に、今後、検討される開業時期につきましては、今後のトンネル掘削区間においても今回の工事の遅れの要因となった巨大な岩塊や地質不良区間が存在し、それらがどの程度なのか不確定であることと併せ、建設業の人材不足、働き方改革の影響などについて見通せない状況もあることから、有識者会議から新たな開業時期が示されるまでには時間を要するのではないかと考えております。次に、延期に伴う市の整備スケジュール等につきましては、開業時期を見据えて、新駅周辺のハード整備に取り組んでいることから、新幹線の開業時期に合わせて整備が完了となるように、工事着手時期を遅らせる必要があるものと考えております。また、事業費につきましては、今後、人件費や資材の高騰などの影響が予測されますが、開業時期が示された段階で見直す必要があるものと考えております。次に、並行在来線の経営分離の時期につきましては、平成24年4月27日に北海道旅客鉄道株式会社は国土交通省に対し、新幹線の開業時に並行在来線が経営分離されることを前提に新幹線の建設着工に同意しております。このことから、開業が延期された場合には、経営分離の時期も遅れるものと認識しております。次に、新幹線の開業時期の延期に伴うバス転換の時期につきましては、開業時が原則であると考えておりますが、今後、北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議で、沿線自治体のまちづくりを考慮した上で、その時期について協議がなされるものと考えております。次に、バス事業者と調整がつかない場合の対応策につきましては、後志ブロック会議において必要に応じて適宜、検討がなされるものと考えております。次に、公共交通を維持する方法につきましては、第三セクターや自治体によるバスの運行が事例としてありますが、現段階において後志ブロック会議では、民間の交通事業者との調整がつかない場合の議論や収支の試算は行っておりません。