小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月17日
議案第9号について
2024年6月17日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「議案第9号について」質問し、教育長 中島正人が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 教育長 中島正人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 面野大輔
議案第9号小樽市重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店条例の一部を改正する条例案について伺います。昭和44年3月に国の重要文化財の指定を受け、昭和59年から62年に保存修理工事が行われましたが、この工事から30年以上が経過し、外観・内観ともに老朽化しているため、平成30年11月より休館し、令和2年7月から大規模な保存修理工事を行っていると市ホームページで紹介されています。現在の予定では、いつ頃に工事が完了し、オープンを迎えることができるのか、お示しください。また、指定管理者制度導入に関する今後のスケジュールをお知らせください。条例改正では、従来の発想にとらわれない新たな管理・運営方法の確立と柔軟な発想による集客力の強化を目指し、これまでとは異なる公募による指定管理の下で取組を進めると理解していますが、これまでの入館者に対するサービスはどのようなことを行っていたのか御説明ください。ここで、函館市の例を御紹介いたします。函館市の重要文化財旧函館区公会堂は、平成30年度まで非公募によって選定された公益財団法人が施設の指定管理を担っていました。その後、平成30年10月から保存修理工事に伴い休館していましたが、令和3年4月にリニューアルオープンを迎え、そのタイミングで指定管理者を公募へ切り替えました。函館市ホームページでは、当該施設の指定管理者候補の選定結果に関するページが公開されていますが、応募団体は1団体でした。この公募に関する概要を拝見すると、開館時間や業務内容、運営経費に関して記載がされていました。函館市では想定される自主事業の例として、カフェコーナーや売店、ハイカラ衣装館が挙げられていましたが、現に施設内では例として挙げられていた自主事業を実施しています。そこでお伺いいたします。一般的に、指定管理者制度を導入するメリットとして、施設管理の効率化・合理化、民間のノウハウを生かして多様なニーズに応えていくなどとされていますが、今回の条例改正による指定管理者制度の導入はどのようなメリットを想定されているのか御説明ください。次に、大阪府岸和田市では、市指定有形文化財である五風荘の管理運営について指定管理者の公募を実施しています。内容については割愛いたしますが、指定管理者制度の導入後、施設使用料の売上げの1%を市へ納付する条件となっており、その納付額を市は文化財の保護と維持管理経費に充てるための文化財保護基金に積み立てているとのことでした。小樽市内でもたくさんの歴史的・文化的な財産が老朽化に直面し、行政や市民団体の皆さんが毎年、何かしらの改修工事や修理を行っている事例をお見かけいたします。このような背景を鑑みると、本市の文化財などの保存に係る新たな財源確保策を検討すべきだと考えますが、本市の御見解をお示しください。文化財の保存と活用には、専門的な知見が必要であり、集客に偏った管理運営方法を突き進めると取り返しのつかない状況になってしまうという懸念もあります。そういった観点からも適正な管理の下、長らく休館している旧日本郵船株式会社小樽支店のリニューアルが入館者の皆様に満足していただける空間になるよう取組を進めていただきたいと思います。以上、2項目めの質問を終わります。
答弁 教育長 中島正人
面野議員の御質問にお答えいたします。ただいま、議案第9号について御質問がありました。初めに、保存修理工事の完了時期等につきましては、工事の完了は令和7年1月を予定しており、その後、展示物や案内板などの整備を行い、同年4月下旬の大型連休前にリニューアルオープンする予定で進めております。また、指定管理者制度導入のスケジュールにつきましては、本年8月に指定管理者を公募し、9月に申請書などの提出書類の受付を行い、10月に公の施設指定管理者選考委員会において候補者の選定を行った後、第4回定例会にお諮りし、議決後に指定管理者を決定する予定です。次に、保存修理工事に伴う休館前の入館者に対するサービスにつきましては、一般の入館者には維持管理等の受託者が、団体や学校の児童・生徒には学芸員が、いずれも本建築物の歴史や構造、展示物の説明を行っておりました。次に、指定管理者制度導入のメリットにつきましては、本建築物の管理・運営においては、国指定文化財の管理実績が十分にある事業者が選定されることで、本建築物の特徴である近世ヨーロッパ復興様式を取り入れた純石像や明治期竣工当初から残る壁紙等に対する適切な維持管理が期待できることや、近年、重要文化財等に対する方針が、従来の保存するに加え、活用することも重視されるようになったことから、本建築物の施設を民間のノウハウを活用したイベントや講演会など、柔軟に活用できると考えております。次に、本市の文化財などの保存に係る新たな財源確保策の検討につきましては、社会全体で文化財を次世代へ継承していくために、令和6年3月から文化庁において、寄附促進の仕組みである文化財サポーターズが開始されるなど、文化財の保存・活用のためのクラウドファンディングなどの取組が近年各地で進められていると認識しております。市教委が所管する文化財などについても、適切な修理や維持管理には多額の費用が必要となりますので、個人や企業からの寄附募集や、特定の事業におけるクラウドファンディングの実施に加え、安定的・継続的に財源を確保する仕組みの構築に向け、先進事例の取組等を研究してまいりたいと考えております。