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小樽市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月4日

市を取り巻く課題について

2024年3月4日、小樽市議会の一般質問で、横尾英司議員が「市を取り巻く課題について」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。

質問者
横尾英司 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 林秀樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 横尾英司

最後に、市を取り巻く課題について質問いたします。まず、2024年問題への対応について伺います。2024年問題とは、建設業、運送業などで猶予されてきた残業上限規制について、2024年4月から法規制が実施されることにより想定される様々な問題のことです。本年4月から、トラックドライバーの時間外労働時間が年960時間までの上限規制と拘束時間の改善基準告示が適用され、労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、物流の停滞が懸念されています。国土交通省によると、いわゆる物流の2024年問題に対し具体的な対応を行わなかった場合、2024年度には輸送能力が約14%、4億トン相当不足する可能性があるとし、その後も対応を行わなかった場合には、2030年度には輸送能力が約34%、9億トン相当不足する可能性があると指摘しています。物流の停滞は、まさに市民の生活や経済に大きな影響を与えることから、荷主、事業者、一般消費者が一体となって取り組まなければいけない問題と言われています。そこでお聞きいたしますが、いわゆる物流の2024年問題によって、小樽市ではどのような影響があると考えていますか、見解をお示しください。また、建設業の2024年問題は、以前から抱える建設業の長時間労働や労働環境、デジタル化への遅れなどの課題解消が進まない中で、建設業に対しても適用される働き方改革は、建設業の工期設定をより長く設定しなければいけなくなるなどが見込まれています。この問題において、小樽市では、どのような影響があると考えていますか、見解をお示しください。これらの2024年問題が市政や市民、事業者などが大きな影響を受けると想定される課題について、市として、既に対策として行ってきた事業や取組があればお示しください。また、令和6年度予算において、2024年問題への対策を盛り込んだものがあればお示しください。人口減少が著しく進んでいる小樽市においては、このような社会問題と言われる大きな課題の影響も他都市より大きく深刻になると考えます。今後も、小樽市が置かれている厳しい現状を認識しながらも、小樽市に住んでいてよかった、小樽市で働き続けたいと思ってもらえるよう、そして、このピンチをチャンスに変えることができるよう、市民や事業者に対してしっかりと丁寧な対応や対策をしていかなければならないと考えますが、今後の2024年問題に対する対応や対策についてお示しください。最後に、災害時の避難所のTKB確保について伺います。超高齢化社会が到来する中、災害の多発や避難の長期化に伴う災害関連死の増加がますます懸念されます。このため、被災者が心身の健康を維持できるような良好な避難生活環境を確保することが急務です。避難生活を原因とする災害関連死ゼロを目指していかなければなりません。災害時の避難所のTKBとは、トイレ、キッチン、ベッドを略したものですが、この三つの良好な環境を確保することが災害関連死を防ぐために必要だと医師や専門家が指摘しています。Tのトイレは、汚いトイレを避けて清潔なトイレにすること、Kのキッチンは、冷たく栄養の不十分な食事を避けて温かい食事を提供すること、Bのベッドは、床での雑魚寝を避けて就寝環境を整えることなどを指しています。例えば、断水で水がなくなると水洗トイレが使えなくなり、劣悪なトイレ環境に陥ると、トイレに行きたくないと排泄回数を減らすため、水分摂取を控える人が出始めて脱水症状を起こします。その結果、口腔内の細菌が増え、それが原因で誤嚥性肺炎を引き起こし、亡くなる方が出てきます。キッチンの偏った食事も要因の一つです。栄養が偏って高血圧が進行する人が増え、循環器系疾患につながりやすくなります。ベッドについては、避難所での雑魚寝も要因です。床で寝ることで大きなストレスを受け、睡眠不足に陥ります。その結果、体力や免疫力が低下して、呼吸器系疾患を引き起こす人が出てきます。災害関連死、災害関連疾患の発症をゼロにすることをこれからの減災には求められている中でお聞きいたしますが、避難所におけるトイレ、キッチン、ベッド、そして寒冷地である北海道の小樽市においては、冬対策として温かさを表すウオームのWが加わりますので、避難所のTKBWの向上のため、市ではどのような取組を実施していますか。また、その取組で十分であると言い切れますか、見解をお示しください。災害が起きた場合の避難所の開設についてお聞きいたします。令和3年9月一部改訂されている小樽市避難所運営マニュアルでは、休日・夜間に避難所を開設する必要が生じた場合に備え、避難所に指定している市立小・中学校及び一部の市有施設について、あらかじめ避難所開設職員を指名しているとされていましたが、避難所開設職員の氏名等については、施設管理者や地域住民に周知徹底されているか、お聞かせください。地域住民等も施設管理者や市職員が不在かつ緊急の場合は自ら避難所を開設する場合もあり得るとされていますが、地域住民が自ら避難所を開設する場合、具体的にどのように開設するのか、お示しください。また、市職員が避難所に向かえないときや、当該職員を指名していない避難所を開設するときは、施設管理者及び当該地区の消防団等に開設の協力を依頼することとされています。市でそういった方に協力を依頼中かどうかの情報はどのように得ることができるのか。それを考えると結局、緊急時に地域住民自ら避難所を開設することはできないのではないかと考えられます。避難所開設に関する内容や判断など、各避難所における具体的な方法について、施設管理者や地域住民の中でも、町内会役員などに説明や周知はなされているのか、お聞かせください。能登半島地震では多数の住宅が被害を受けたほか、道路の寸断や断水が長期化するなどして、被災した人たちが住まいのある自治体を離れる広域避難が相次いでいました。被災地におけるライフラインの状況等に鑑み、自宅の復旧や仮設住居等への入居までの間の被災者の生活環境を確保するため、被災自治体以外のホテル、旅館、民泊への避難を支援する体制が組まれていました。ホテル、旅館、民泊での自立した生活が可能な方など自宅や仮設住宅等への入居が始まるまでの間、一時的に避難する2次避難所、介護が必要な方や障害をお持ちの方など、ホテル、旅館等での生活に不安のある方への1.5次避難所などへ対応の必要性も改めて感じていることと思います。市においても、このような広域避難について、他自治体との協定などを締結するなどし、体制を整える必要があると考えますが、市の取組や体制について、また、市における広域避難に対する見解についてお示しください。まだ色濃く残る我慢、根性を強いる昭和型防災から脱却し、避難者の生活とともに被災した市職員に過度の負担がかからぬよう、多様な視点から安全と健康を守る令和型減災となる対策を進める必要がありますので、引き続き改善の検討をお願いします。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、市を取り巻く課題について御質問がありました。初めに、2024年問題への対応についてですが、まず、物流への影響につきましては、運輸業において、時間外労働の上限適用による拘束時間の制限のため、条件に合わない仕事は断らざるを得ないことや、仕事量の減少により営業機会を損失することなどが考えられます。また、荷主となる事業者や消費者などでは、今までどおりの輸送サービスが受けられない可能性があることなどの影響があるものと認識しております。次に、建設業の2024年問題による影響につきましては、本年4月から原則月45時間、年360時間以内の罰則つき時間外労働の上限規制が適用されますと、事業者においては、従業員1人当たりの労働時間が減少するため、より多くの人員が必要となることが見込まれます。また、事業者において十分な人員が確保できない場合には、公共工事における入札不調やインフラ整備の遅れなどが懸念されるものであります。次に、大きな影響を受けると想定される課題への取組につきましては、建設業界における若手の技術者や技能労働者の確保、育成を中心とした将来の担い手確保が重要な課題と認識しており、事業者の働き方改革と人手不足への対応として、今月執行する入札から週休2日設定工事を実施し、当初予定価格において4週8休での経費を積算するとともに、適正な工期を設定しております。次に、今後の対応や対策につきましては、国等の動向に注視しながら、市内関係団体等へのヒアリングにより、本市への影響の把握に努めるとともに、必要な対策について検討してまいりたいと考えております。次に、災害時の避難所のTKB確保についてですが、まず、避難所における環境向上の取組につきましては、新たな取組として、Tのトイレは、据付けの便器にかぶせる排便収納袋を、Kのキッチンは、水を使わなくともすぐに食べられるレトルト米や米以外の主食としてのパンを市で備蓄し、Bのベッドと暖房のWは、民間事業者との協定締結により、段ボールベッドと間仕切りの供給を確保することで、低体温症対策を行うこととしております。なお、備蓄品は十分とは言えませんが、保管場所に制約がありますので、不足分は新たな災害協定での優先物資供給を確保するとともに、国等からのプッシュ型支援を受けて対応したいと考えております。次に、夜間・休日の避難所開設職員につきましては、現在、職名で指定し、交替制で運営に当たることとしておりますが、施設管理者や地域住民の皆さんに事前に氏名等はお知らせいたしてはおりません。次に、地域住民による避難所の開設につきましては、学校等の指定避難所は、地域住民が直接開設することは考えておりませんが、施設管理者や市職員が不在で避難所に向かえない場合、地区の消防団の方に市が体育館のダイヤルキー番号を伝えることで開設が可能となるものであります。また、町内会館等を一時的な避難場所として開設する場合は、市から町内会役員に避難所の受入れを要請し、会館の担当者が避難場所を開設することになります。次に、避難所開設に係る町内会役員等に対する説明や周知につきましては、災害時に町内会館を避難場所に活用させていただく場合は、これまでも「町会長と市との定例連絡会議」等で、災害発生時の町内会館等利用マニュアルを説明し周知しているところでありますが、学校等の施設管理者につきましては、これまで説明が十分ではありませんでしたので、新年度に避難所の開設についての説明を行い、周知を図ってまいりたいと考えております。次に、広域避難における市の取組や体制につきましては、まず、平成27年の災害時等における北海道及び市町村相互の応援等に関する協定に基づき、北海道が広域で一時滞在する被災住民の受入れを調整するとともに、必要な資機材の提供や職員の派遣を行うことになっております。しかしながら、広域避難についての地元調整などは本市の役割と考えておりますので、小樽市地域防災計画への位置づけなどの検討を行ってまいりたいと考えております。(「議長、10番」と呼ぶ者あり)

再質問 10番 横尾英司

再質問させていただきたいと思います。2点ですけれども、まず図書館の部分で、中心市街地の移転も含めて今後の図書館の在り方や活用の見直しを検討することが必要だと思いますかということで見解をお聞きしましたけれども、今、そういった身近なところで市民の方が図書館を利用したいという場合には、今やっているような移動図書館だとか、まちなか図書館で対応することはお聞きしたのですが、どういうふうにするのか、検討はしていかないというお話なのか、検討も含めてまだ未定というお話だったのか、検討についてどうなのかというところをお聞きしたいと思います。もう1点ですけれども、避難所のTKBの確保についてお聞きしました。避難所のTKBWということで質問させていただき、備蓄品はまだ十分ではないということが分かるのですけれども、備蓄品以外にも対応できることがあるのではないかと思います。備蓄品以外の取組について、備蓄品は十分ではないというのが分かったのですけれども、備蓄品以外、例えばトイレに関するものは、トイレをどういうふうにするかというマニュアルがあるというお話も聞いていますが、そういったところがまだ行き届いていないのかというふうには思っていたのですけれども、備蓄品だけではないのかと思うのですが、その辺についてお聞きできればと思います。

答弁 市長 迫俊哉

横尾議員の再質問にお答えいたします。今、TKBW、いわゆるトイレ、キッチン、ベッド、ウオームということで、それ以外の備蓄品、さらに、それ以外の拡充などについて考えられないのかということでありますけれども、今回、能登半島地震を踏まえまして、改めていろいろなことを考えていかなければいけないというふうに思っております。例えば、東日本大震災の後ですと、やはり津波という問題がありましたので、津波対策として沿岸に防災無線を配備しましたし、北海道胆振東部地震の後には、ブラックアウトというのが一つキーワードになりまして、移動発電所、暖房の強化ですとか、あるいはFMおたるの難聴地域の解消という問題に取り組んできました。実際に能登半島地震が起きまして、非常に避難所生活も長期化している中で、御答弁の中でも申し上げましたけれども、決して備蓄品というのは十分ではないというふうに思っております。我々も常に机上でやっていますので、何かきっかけがなければ、新たな防災対策をなかなかもう考えられないというふうなことで認識しておりますけれども、今回の能登半島地震を踏まえまして、どんなことが改めて必要になってくるのかということにつきましては、御質問にもありましたけれども、備蓄品だけではなくて、それ以外についても、どういった新たな対応が必要になってくるのかということは、これからしっかりと考えていきたいというふうに思っております。ただ、御質問に的確にお答えはできてはいないというふうに思いますけれども、全体的な考え方として私の考え方をお示ししたというふうに思っておりますので、御理解をいただければというふうに思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

横尾議員の再質問にお答えさせていただきます。先ほどの本答弁では、小樽市公共施設長寿命化計画において、既に現在地において補修しながら使っていくということが決められている中で、今、市民の方から要望が非常に多いのが、銭函地域だとか遠い方のところで図書館に非常に通いづらいというようなお声を聞いているので、そういうところの対策をしていくのが優先ではないかというような趣旨で御答弁させていただいたのですけれども、当然、図書館の在り方ということで考えますと、中心市街地における公共施設の活用を検討する中で、庁内において、仮に図書館の設置の必要性について協議していくということになれば、教育委員会においてもその議論に参加してまいりたいというふうに考えているところでございます。

出典:小樽市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月4日 議事録 PDF(73ページ) 間違いを知らせる