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小樽市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月11日

(1)本市の交通について/(2)新総合体育館のPPP/PFIについて

2023年12月11日、小樽市議会の一般質問で、松井真美子議員が「本市の交通について」「新総合体育館のPPP」「PFIについて」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。

質問者
松井真美子 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 林秀樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松井真美子

日本共産党を代表して質問いたします。第1に、本市の交通について伺います。まず、新幹線札幌延伸に伴う並行在来線バス転換についてです。新幹線札幌延伸工事が進められています。札幌五輪に合わせ2030年開業を求める声もありましたが、トンネル掘削中に巨岩が見つかって中断したことや地質不良区間での追加工事などで遅れが見られ、2024年問題で労働力不足が深刻になっている中、2031年春の開業も危ぶまれています。札幌五輪については、2038年も絶望的と発表されたところです。こうした中、並行在来線のバス転換はどうなるのかという市民の声があります。代替バスを検討する道と沿線9市町の首長による協議会は、今年5月に開かれて以来、開催されていません。市長に伺います。協議会が開催されないのは、バスの運転手不足で、現在の鉄道並みにバスを確保する約束を北海道が果たせないからではありませんか。また、協議会が開催される見通しはあるのですか。長万部-小樽間の鉄道は、沿線地域だけのものではありません。貨物輸送では、有珠山噴火時に室蘭本線が不通となった際、長万部-小樽間が迂回ルートとして活用されました。市長は、長万部-小樽間の鉄道は、沿線地域だけのものだとお考えですか。貨物も含めた路線維持について、北海道が主体的に動くべきだとは考えませんか。代替バスは、このままでは現在の鉄道並みに確保されるどころか、道内、市内の冬ダイヤ改正によるバスの減便が行われていることからも、現状よりもはるかに少ない便数となることが予想されるのではありませんか。市長はそれでもバス転換を進める立場なのですか。将棋の竜王戦第3局が、小樽市で藤井聡太竜王と挑戦者伊藤匠七段で対局されました。激戦を制した藤井竜王は、ここからどこへでも行ってよいと言われたらという新聞記者の質問に対し、函館本線の山線に乗る機会があればと答えました。前提が覆ったことからも、この際、並行在来線のバス転換については、ゼロベースで考え直す時期にあるとは考えませんか。函館本線の山線を守るべきです。お答えください。次に、銭函地区のオンデマンド交通について伺います。銭函地域のタクシーが運転手不足で台数が少ない状況です。JR銭函駅を利用した際、駅から自宅までバスや自家用車を利用できない住民はこれまでタクシーを利用していましたが、台数が少なく利用しづらい状況が続いています。特に張碓ニュータウンは新築物件も増えていますが、交通難所とも言うべき環境です。自家用車を運転できるならまだしも、高齢化により免許返納ということになれば、住み続けることができなくなります。石狩市では、オンデマンド交通の社会実装に向けた実証運行が行われています。通勤オンデマンド交通と、市街地を移動するための市内オンデマンド交通の二つのサービスを提供しています。中でも、市内オンデマンド交通はバスタイプではなく、バンタイプでコンパクトであるのが特徴です。市長は、銭函地域の地域内の移動に係る公共交通の事情について、市中心部と比べてどのような所感をお持ちですか。注目したいのが、石狩市の市内オンデマンド交通です。バス路線は難しくても、オンデマンドなら可能性はないとは言えないと思います。今すぐ導入は難しいにしても、こうした他市の例を調査研究してみてはいかがですか。1項目めの質問は以上です。

答弁 市長 迫俊哉

松井議員の御質問にお答えいたします。ただいま、本市の交通について御質問がありました。初めに、新幹線札幌延伸に伴う並行在来線バス転換についてですが、まず、北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議につきましては、北海道からバスルートやダイヤ等に関して関係者と現在、協議中であり、それが調い次第、開催する予定であると伺っております。次に、貨物も含めた路線維持などにつきましては、長万部-小樽間の鉄道は、沿線地域に限らず観光客などにも利用されていると認識しておりますが、貨物列車が走行するルートとしては、北海道が日本貨物鉄道株式会社、JR貨物にヒアリングを行ったところ、現在の機関車では走行できない区間が複数あり、災害時の代替ルートとするには課題があると、後志ブロック会議において報告を受けております。次に、バス転換を進める立場なのかにつきましては、現在、後志ブロック会議の開催に向けた協議を見守っているところであり、バス転換に向けて協議を進める立場に変わりはありません。次に、バス転換を考え直すことにつきましては、後志ブロック会議において、以前からバスの運転手不足は課題となっておりましたが、沿線自治体による鉄道維持は困難であることから、バス転換の方向性を決めたものであります。現在もその前提は基本的に変わりないものと認識しておりますので、まずはバス転換の課題の解決策を探ることが先決であると考えております。次に、銭函地区のオンデマンド交通についてですが、まず、銭函地区内の公共交通事情につきましては、公共交通による地域内の移動手段は一定程度確保されておりますが、バスの運行路線やタクシーの台数は市内中心部に比べますと少ないものと認識しております。次に、オンデマンド交通につきましては、これまでも新たな輸送手段の調査、研究の一環として、他市の事例調査のほか、オンデマンド交通事業者とも情報交換などを行ってまいりましたが、今後も、本市で実施した場合の課題なども含め、引き続き、調査研究を行ってまいりたいと考えております。

質問 3番 松井真美子

次に、新総合体育館のPPP/PFIについて伺います。PPP/PFI手法導入可否についての報告によりますと、PPP/PFI導入検討委員会は、総合評価を可とし、PPP/PFI手法の導入を決定。ただし、事業手法、事業期間、事業範囲、リスク分担等については、引き続き検討を要するとしました。全国的には、PPP/PFI工法の受注の上位は大手ゼネコンばかりで、上位10社だけで全体の35%を占めています。結局、PPP/PFI事業は、大企業の参入を促進し、地元企業を排除する仕組みとなっています。PPP/PFI事業を推進してきた自治体では、事故の危険、経営破綻のリスクが住民と自治体にしわ寄せされる事例が次々と出ています。まず、この手法の導入によって住民サービスの後退は起こらないのかを検討することが必要です。今回の検討では、住民サービスの向上が図れるのか否か、サービスの後退は起こらないのかについて検討されたのですか。費用の縮減効果を評価するVFMの確認では、PSC、LCCともに算出方法がおおむね適切かつVFMが発現しているとしています。しかし、PPP/PFI手法のほうのコストが低い場合には、VFMはプラスとなり、その場合はPPP/PFI手法で行われることになり、逆にPPP/PFI手法のほうがコストが高い場合にはVFMはマイナスとなって、PPP/PFI手法は行われないことになります。つまり、このVFMをプラスにするために過大評価が行われる可能性があり、この点での精査が必要です。VFM値はプラスにするためにどうにでも操作が可能という問題が含まれています。市長にお聞きします。VFM値の操作がされないという担保はどこにあるのですか。PSCは、最近建設された他都市の事例を基に平均値を平方メートル単価として算出しているとしています。また、前提条件は、大手ゼネコン等26社へのアンケートのうち、回答があったものの平均値で算出とあります。ということは、調査対象によっては、事業費の削減どころか大幅な増加も想定されるということなのですか。PPP/PFI手法の導入で、利用者の増などにより、従来手法の利用料金収入から7%の増加が見込めるとしています。どうして民間なら増えると言えるのですか。資金調達は、国庫補助金、過疎債、緊急防災・減災事業債、公共事業債など、複数の地方債を活用するとしています。これはPPP/PFI手法でなくても当然のことではありませんか。官民のリスク分担では、民間のリスク管理能力が生かせる部分は民間に任せるとしています。ということは、民間事業者が、リスクが過大と判断した場合は撤退もあり得るのではないですか。地場企業の参画、受注可能性についてです。ほぼ全ての事業者が、地元企業との協力体制づくりは可能、積極的に連携したいとの回答だったということです。他市でも、当初は地元参入を期待していました。結果として、イニシャルもランニングも地元の受注はゼロでした。こうしたおそれは本当にないのですか。東海地方の自治体では、PFI方式で整備した室内プールで予定されていた市直営のスイミング教室が行われず、民間企業が付帯事業として運営することになり、その結果、教室の利用料が1.8倍に跳ね上がりました。企業が利益を上げるため、非営利で住民の福祉増進という公共施設の本来の目的に沿った施設の利用が犠牲にされています。こうしたおそれはないのですか。同教室の企業が同じ施設で運営するスポーツ教室では、職員66人のうち57人が契約社員とアルバイトの非正規雇用で、契約社員の賃金は月150時間勤務で18万円でした。民間が担えば利益を確保しなければならず、必然的に働き手を非正規に置き換えることになりませんか。現行方式と比べ、安くなるどころか、むしろ高くなる危険性、撤退の危険性、地元排除の可能性、利用料金が高くなる危険性、不安定雇用拡大の危険性、どれも問題だらけです。市長にお聞きします。決定したPPP/PFI手法の導入は撤回すべきです。お答えください。2項目めの質問は以上です。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、新総合体育館のPPP/PFIについて御質問がありました。初めに、PPP/PFI手法導入に伴う住民サービスに関する検討につきましては、民間ノウハウの発揮によるサービスの向上や長期安定的な維持管理、運営の実現、集客力や収益性の向上などについて検討を行っており、住民サービスの向上が見込めるものと判断しております。次に、VFMが操作されない担保につきましては、VFMが過大に見積もられることがないよう、積算に当たっては、アンケートに対し有効回答のあった大手ゼネコン等23社の平均値を取るなど、VFMが適正な数値となるよう配慮しているところであります。次に、資金調達につきましては、本市の財政負担を軽減する上で、国庫補助金や地方債を活用することは従来手法でも行っておりますが、PPP/PFI手法の導入により、VFMが発生することでさらに財政負担が軽減されることから、これを積極的に導入すべきであると考えております。次に、民間事業者とのリスク分担につきましては、PPP/PFI手法の導入に当たっては、民間事業者のリスクが過大とならないよう、実施方針や要求水準書の作成、入札説明書等の作成段階において民間事業者から質問を受け付けることや、対話を行う場面を設けながら、適切なリスク分担を設定することにより事業者を選定してまいります。次に、地場企業の参画・受注可能性につきましては、地場企業の参画がゼロとならないよう、入札説明書や落札者決定基準において、地場企業の参画を条件として設定することを想定しております。本市といたしましても、地場企業の参画や受注可能性の向上を重視していることから、多くの地場企業が参画できるよう、事業手法についても慎重に検討してまいりたいと考えております。次に、住民の福祉増進を考慮した施設利用につきましては、市が実施している各種教室の継続について、できる限り要求水準書に盛り込むほか、運営事業者が実施する独自事業などにより、公共施設本来の利用が促進され、住民の福祉増進が図られるものと考えております。次に、PPP/PFI手法の導入決定につきましては、本市は国の指針に基づき、昨年12月に、小樽市PPP/PFI手法導入優先的検討指針を策定したことから、10億円以上の公共施設整備事業の実施に当たっては、PPP/PFI手法の導入を優先して検討することとしております。同手法の導入により、コストの削減や質の高い公共サービスの提供が期待されるほか、地元企業にとって新たな事業機会となることから、同手法の導入を決定したところであります。PPP/PFI手法には様々な事業手法があることから、御指摘のありました懸念も踏まえ、最適な事業手法を検討してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

松井議員の御質問にお答えいたします。ただいま、新総合体育館のPPP/PFIについて御質問がありました。初めに、調査対象によってはPPP/PFI手法の導入による事業費の削減効果の検証結果が変わるのではないかといった懸念につきましては、PPP/PFI手法の削減効果を検証するに当たって実施した類似施設の建設単価調査は、近年に建設された体育館、プールの事例から、平均的な建設単価となっているものを選択しており、また、大手建設会社等へのアンケート調査につきましては、過去5年間の各社の体育館、プールのPFI事業への参加実績などを基に対象を抽出しているため、いずれについても抽出条件に偏りはないものと考えております。次に、PPP/PFI手法の導入により利用料金収入の増加が見込まれることにつきましては、PPP/PFI手法では、施設の設計に運営事業者の意見を反映できるため、より利用しやすく魅力的な施設とすることができるほか、運営に当たって長期契約を結ぶことが可能となりますので、事業者の投資意欲が促進され、魅力的な運動プログラムが展開されるなど、利用者サービスの向上が期待されます。こうした結果、利用者が増え、利用料収入も増加するものと考えております。次に、PPP/PFI手法により職員が非正規に置き換わるとの懸念につきましては、PPP/PFI手法で事業者を選定する際は、指定管理者制度と同様に、事前に収支見積書等の提出を受け、適正な人員の配置や給与の支払いについて確認いたします。また、PPP/PFI手法は、設計、建設、運営を一括して発注するなど、効率的な事業の推進によって事業費の削減を図るものであり、事業者に費用的な負担を強いて事業費を削減するものではないため、PPP/PFI手法により、職員が非正規に置き換わることを促すものではないと考えております。

出典:小樽市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月11日 議事録 PDF(83ページ) 間違いを知らせる