みんなの議会

小樽市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月13日

(1)周産期医療の今後について/(2)石狩湾新港における洋上風力発電に関連して/(3)動物愛護と多頭飼育崩壊等防止策について/(4)市内看護学校の今後とウイングベイ小樽について

2023年9月13日、小樽市議会の一般質問で、中村吉宏議員が「周産期医療の今後について」「石狩湾新港における洋上風力発電に関連して」「動物愛護と多頭飼育崩壊等防止策について」「市内看護学校の今後とウイングベイ小樽について」について質問し、市長 迫俊哉、保健所長 田中宏之が答弁しました。

質問者
中村吉宏 議員
答弁者
市長 迫俊哉、保健所長 田中宏之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 中村吉宏

質問の前に、昨日の大雨により被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。行政におかれましては、被災された皆様への心の籠もった対応と早期の復旧に御尽力いただくようお願いいたします。一般質問します。まず、本市における周産期医療の今後について伺います。本市で分娩の取扱い医療機関2施設のうち、1施設が令和6年1月31日をもって分娩の取扱いを終了する旨、本市保健所に報告があったとのことです。民間医療機関であるこの病院は、かつて小樽協会病院が分娩の取扱いを休止した際、出産時期の市民の方々の安心・安全を一手に支えてこられた医療機関であり、これまでの取組について、院長をはじめスタッフの皆様には感謝と敬意の念をお伝えしたいと思います。令和6年2月1日以降、分娩取扱い医療機関は小樽協会病院1施設となります。この状況を受けて、今後の周産期医療に関して、本市の考え方を伺います。まず、これまで各医療機関で取り扱ったお産の件数について、過去3年間のデータを示してください。さらに、これまで2施設体制で行ってきた分娩の取扱いを今後、総合病院1施設で行わなければならないことにより生じる課題について、例えば、小樽協会病院における産科医の確保、民間医療機関との患者情報の共有や通常の診療はもとより、急対応が必要な場合を含めての連携について、さらには、検査体制や受診者の自己負担の状況等も含め、本市が把握しているところを具体的に示してください。また、そのために必要な対策等を示し、市内で市民が安心して出産できる環境を持続させる観点から本市が取り組むことをお示しください。次に、石狩湾新港における洋上風力発電に関連して伺います。現在、石狩湾新港では、洋上風力発電事業に向けた建設が進んでおり、新たな計画も進行しております。現在、建設が進められている石狩湾新港北防波堤付近の風力発電施設について、この施設が石狩湾新港港湾区域内に建設されるため、洋上とはいえ固定資産税の納税義務が事業者に発生し、その課税主体を小樽市と石狩市のどちらが担うのか議論が生じていると伺っております。まず、この状況について御説明ください。さらに、当該施設は石狩湾新港の臨港地区の小樽地域の延長上に建設されているものと認識しております。固定資産税の課税主体が市町村であり、石狩湾新港の陸域で小樽市と石狩市の境界が定められていることに鑑み、公有水面についてもその延長線上で境界を定めることが妥当であり、それゆえ、当該施設に関しては、本市が課税主体となることが妥当と考えます。本市の見解をお示しください。この件について、最終的には道が判断するとのことでありますが、本市と石狩市で協議が調わない場合、どのようなことが想定されるのかと、令和元年北海道議会第3回定例会において我が党の佐藤禎洋道議会議員が質問したところ、合意が得られないまま道が配分を決定した場合、地方税法上、配分の決定が著しく不利益だとする関係市町村は、知事に配分の調整を申し出ることができる規定の存在を示した上で、そうならないよう早い段階での情報提供や助言に努め、市町村の合意が得られるよう取り組む旨の答弁がありました。それから4年が経過しております。現状、石狩市との協議や道の対応等はどのような進捗か、お示しください。石狩湾新港の開発管理については、本市も多額の費用を負担し取り組んでまいりました。その果実はしっかりと市民に還元されるべきです。今後もしっかりと主張をしていただくことを期待しております。次に、風力発電施設開発のための基地港湾指定に関連して伺います。国は洋上風力発電についてのルール整備や、これを促進させる区域の指定を進めており、石狩市沖については、国からの促進区域指定に向けて手続が進められております。さらに、洋上風力発電施設建設に当たり、国は全国に基地港湾を配置し、港湾管理者とともに計画的整備を進める考えを示しております。この基地港湾指定を受けるため、石狩湾新港管理組合も積極的に取り組む方針を示しており、このことは、本市も当然に関連することであります。さらに、その基地港湾を補完する補完港として小樽港も予定をされているとのことであります。石狩湾新港及び石狩市沖の風力発電設備の建設や点検整備の拠点として、補完港の役割は大きく、今後の小樽港の利用促進や関連事業者の誘致、人口増に向けて期待のできる内容です。本市としても、補完港として小樽港が活用されるよう取り組むべきと考えます。見解を伺います。次に、動物愛護と多頭飼育崩壊等の防止について伺います。本年7月28日、小樽市内は、おたる潮まつりで沸き立つ中、市内にある1軒の家屋から7匹の猫が札幌市を中心に活動する保護猫の団体により救出されました。当日はゆだるような暑さで、家屋の中はごみだらけの状態であり、7匹の猫はケージの中に閉じ込められた状態であったとのことです。猫の飼い主は入院中であり、およそ適正飼育できる状態ではなかったとのことです。この状況は、動物愛護の観点からも大変問題があるものと考えます。この家屋の猫たちのお世話に、小樽市内で活動する団体のメンバーが通われていたとのことです。まず伺いますが、この問題について、本市では把握していたのか。把握していたとすれば、いつの時点で、どのような経緯で把握されたのか、お示しください。また、その場合、市として何か対応したのか、併せてお示しください。動物愛護に関して、これまでの議会質問でも何度も市の対応を求めてまいりました。今回、改めて、人と動物が良好な環境の中で暮らせるまちづくりを念頭に、本市の対応を求めるために伺ってまいります。まず、今回、いわゆる多頭飼育崩壊が発生したわけであります。猫に限らず、およそ動物を飼育する場合、その寿命等を考慮し、責任ある飼育を行うことが求められる時代において、このような状況が発生しないよう、しっかりと市民周知を行う必要があると考えます。そこで伺いますが、これまで本市で行ってきた多頭飼育崩壊防止に向けた取組について説明してください。今後、前述のような状況が発生しないために、さらなる取組を求めます。具体的内容とともに、市の見解をお示しください。さらに、今回、小樽市で発生した案件でありながら、札幌市内に拠点を持つ団体がこの件に対応してくれたとのことです。内容としては、小樽市内へ移動し、猫を救助し、検査、避妊、去勢を行ったとのことです。今回、対応してくれた団体からは、費用等について小樽市に相談をかけるも、現状では難しい。これまで小樽市の案件を100件以上受けてきたが、市からの支援等はほとんどないとのことです。これまでの議会議論の中でこうした保護猫活動について市の対応を求めたところ、犬の問題については狂犬病予防法で市保健所が対応するが、猫については動物愛護管理法の問題であり、市保健所が所管するものではなく、道の対応であるとのことでした。今回の件は道の対応について確認はしたのか、お示しください。そもそも、小樽市内で発生した問題であり、本市がしっかり対処する問題であると考えます。前述の問題解決について、道や本来の飼い主との連携を行う中で取り組まれている団体などへの支援を行う体制を整備してほしいと考えます。見解をお示しください。さらに、この先、保護された動物が安心して暮らせる環境を期待できる新たな飼い主探しを行うなどの作業も重要と考えます。こうした問題についても、さらに積極的な取組を求めます。本市の見解をお示しください。次に、市内看護学校の今後について伺います。小樽看護専門学校が令和7年度末で閉校することに伴い、令和8年度から新設予定の看護学校について、本市では新設候補予定地も含め、今夏にははっきりさせる必要がある旨、示しております。しかし9月に入り、いまだ内容が示されない中、新しい看護学校が設置されるのか不安を覚えております。新しい看護学校の設置について、これまで市医師会と小樽看護専門学校の運営に関わる2法人が協議を行っていたものと思います。伺いますが、この協議体による協議は現在も継続されているのか、お示しください。さらに、新設を予定する看護学校について、現在どのような議論が行われているのか、お示しください。さらには、新設の看護学校校舎について、ウイングベイ小樽への移転が示されておりますが、この移転についての現状をお示しください。また、新規開校に向けた準備状況や課題などをお示しください。現状で開校予定時期までに準備が間に合うのか心配です。開校までに整えなければならない準備と、それぞれの時期について予定を示してください。ウイングベイ小樽に関連してもう1点伺います。ウエルネスタウン構想を進めるウイングベイ小樽に市の保健所の移転も提言してまいりました。保健所の全部または一部の移転について検討等されているのか、お示しください。看護学校問題は、本市の医療人材確保に向けて、ひいては市内のみならず、周辺市町村も含めた医療の持続性にとって非常に重要な問題だと認識しております。詳しい説明を求めます。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

中村吉宏議員の御質問にお答えいたします。初めに、周産期医療の今後について御質問がありました。まず、これまで2か所の分娩取扱い医療機関が実施してきた過去3年間の分娩ケースにつきましては、小樽市民に限らず全体の分娩件数で申し上げますと、おたるレディースクリニックでは、令和2年が309件、3年が336件、4年が294件であり、小樽協会病院では、2年が137件、3年が92件、4年が138件となっております。次に、分娩の取扱いが1施設となることにより生じる課題につきましては、小樽協会病院が今後の分娩数の増加に対応できるよう、産科医や助産師等のスタッフの増員のほか、院内設備を充実、拡大する必要があります。また、おたるレディースクリニックでは、来年2月以降、妊娠30週を目安に妊婦健診を小樽協会病院に引き継ぎ、夜間の対応をやめる予定と伺っておりますが、引き継がれる前の妊婦が容体の急変で夜間、小樽協会病院に救急搬送された場合に、病院で即座に妊婦の情報を確認できるシステムを構築する必要があります。そのほか、病院間で妊婦健診における超音波検査の自己負担額などに相違があるものと認識しております。次に、これらの課題に対する本市の取組につきましては、小樽協会病院における産科医の確保に向け、今後、私自ら、札幌医科大学を訪問して、大学からの派遣を増員していただくよう要請するとともに、小樽協会病院の院内設備の拡充や妊婦情報の確認システムなど整備に一定の費用がかかるものにつきましては、本市のほか北後志5町村で組織をする北後志周産期医療協議会の中で必要な支援について協議してまいります。また、超音波検査の自己負担額などの相違への対応につきましては、他都市や他医療機関の状況を調査しながら検討してまいります。次に、石狩湾新港における洋上風力発電に関連して御質問がありました。まず、固定資産税についての議論につきましては、現在建設中の洋上風力発電設備の建設場所が、本市と石狩市の境界付近の洋上でありますので、その固定資産税の配分について、両市による協議を行っております。次に、固定資産税の配分についての本市の見解につきましては、公有水面における行政界設定の判例では、各自治体との最短距離が等距離となる点を結んだ線を公有水面における境界線とする考え方を基本とすることが示されておりますので、この考え方に基づき、当該地域の海岸線が直線に近いため、両市の境界線の海側先端から海岸線に対して垂直に引いた線を固定資産税を案分するための境界線とすることが適当であると考えております。次に、石狩市との協議や道の対応の進捗につきましては、石狩市とは協議を継続中であり、両市の合意には至っておりません。このため北海道は事務レベルにおいて、両市へのヒアリングや両市と北海道の3者での会議を実施しております。次に、補完港につきましては、港の利用促進や関連企業の誘致など地域経済の活性化につながるものと考えており、建設時の資機材の取扱いだけではなく、建設後のメンテナンス港としても利用されるよう、基地港湾と連携をしながら、関連する事業者とも引き続き情報交換を行い、小樽港の活用に向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に、動物愛護と多頭飼育崩壊等防止策について御質問がありました。まず、今回の多頭飼育の状況把握につきましては、本市への生活相談の中で、平成10年頃から多数の猫を飼育している状況は把握しており、適切な飼育について、必要に応じ職員が助言をしておりました。今回、飼い主の入院を機に、近隣からの相談により、本市として猫の保護が必要であると判断をしたことから、北海道へ対応を依頼したところであります。次に、多頭飼育崩壊防止に向けた取組につきましては、小樽飼い主探しサポートという新たな里親探しを支援する事業を通年で行っており、正しい飼い方を周知するため、ペットの適正飼養啓発パネル展を毎年開催しております。このほか町内会への一斉回覧や個別の回覧板を通じて、多頭飼育崩壊防止に向けた啓発を行っております。次に、多頭飼育崩壊防止に向けたさらなる取組につきましては、多頭飼育の問題の背景には、飼い主の経済的困窮や社会的孤立等が複雑に絡み合っており、人と動物に係る別々の問題として対応するだけでは解決が難しいものと考えております。市といたしましては、北海道などの関係機関と連携を図るとともに、庁内関係部局との協力体制をより強化して、今後も動物愛護週間など様々な機会に多頭飼育崩壊防止に向けた啓発に取り組んでまいりたいと考えております。次に、北海道の対応の確認につきましては、本市から北海道へ連絡した後、北海道の担当者が猫の保護活動を行っている市内の団体と一緒に現地確認を行い、北海道からその団体に対し保護を依頼いたしましたが、受入れ困難だったため、札幌市の団体に依頼したことを確認いたしております。次に、関係団体への支援を行う体制の整備につきましては、動物の愛護及び管理に関する法律第7条第5項において、動物の所有者の責務として、繁殖に関する適切な措置を講ずるよう努めなければならないとされていることから、去勢、避妊手術等に関わる費用は所有者が負担すべきものと考えております。市といたしましては、ボランティア団体の要望を把握し、行政としてできる支援について取り組んでまいりたいと考えております。次に、保護された動物へのさらなる積極的な取組につきましては、本市では小樽飼い主探しサポートを利用して通年で譲渡事業を行っておりますが、ボランティア団体と情報を共有する中で、子猫の収容頭数が多いとの情報があったため、動物の愛護及び管理に関する法律第4条第3項に基づく動物愛護週間の関連行事として、本年9月9日に猫の譲渡会を実施しております。今後も状況を見ながら譲渡会を開催してまいりたいと考えております。次に、市内看護学校の今後とウイングベイ小樽について御質問がありました。まず、看護学校運営法人、医師会及び市による協議につきましては、看護学校検討協議会において、現在も継続をしているところであります。次に、看護学校の新設に向けた議論につきましては、現在、新しい看護学校の開設場所に関する事項、設置、運営に関する経費、スケジュール、協力体制などについて協議を行っているところであります。次に、ウイングベイ小樽での開設につきましては、現在、同施設への入居に係る条件や費用について協議を継続しているところであります。次に、開校に向けた準備状況につきましては、さきの第2回定例会で申し上げましたとおり、運営法人において、カリキュラムの検討や新たに教員を採用するなどの必要な準備を進めているほか、現在、開設場所に係る検討を最優先事項として行っているところであります。また、課題といたしましては、学生の確保や実習病院や講師の確保などが挙げられます。次に、開校までの準備と時期につきましては、まず運営法人において開設場所の決定を早急に行うことが最優先であり、開設場所が決まり次第、運営法人、医師会及び市の3者が連携協力しながら、学生確保に関する対策に直ちに取り組むとともに、実習病院や講師の確保をできるだけ早い時期に確実なものとする必要があると考えております。また、令和8年4月の開校に向け、6年度から7年度にかけて北海道に対して学校設置に係る手続を進めるとともに、これと並行して校舎の工事を行う予定となっております。次に、保健所の移転につきましては、令和4年2月に策定した小樽市本庁舎長寿命化計画では、保健所庁舎について、本庁舎別館の建て替えとは別個の整備を検討することとしたところでありますが、現時点でお示しできるものはありません。(「議長、15番」と呼ぶ者あり)

再質問 15番 中村吉宏

再質問させていただきます。1点だけであります。まず、状況が見えてまいりました。それで再質問の1点なのですけれども、動物愛護と多頭飼育崩壊等防止策についてのところで、道の対応について確認はしたのかということなのですけれども、この質問をさせていただくに当たっての内容といたしまして、今回は札幌市の団体が保護等の対応を行ってくださったということでありました。猫に対応する法令関係が動物愛護法の問題であって、市保健所の所管ではなくて道の対応であると。つまりその中で、これは本質問の中でも文書を記載しましたけれども、この費用等について市に相談をかけるけれども、現状は難しいということを団体が言っている中で、こうした費用面等の対応を含めて、道に確認をしていただいたのかということが気になり、すみません、少し言葉足らずだったかもしれませんけれども、そういう趣旨でお伺いをしたつもりだったのですが、この点について小樽市から道に確認いただいたのかということをお示しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか、よろしくお願いします。

答弁 保健所長 田中宏之

猫の対応に関して、費用等の対応について、動物愛護法を所管している北海道に費用等の対応まで求めていたのかということでの御確認の御質問でありましたけれども、時期は定かではないのですけれども、保健所の担当課長が北海道の動物愛護法を所管している課の担当者と意見交換は行ってきております。その中で、主に話し合ったことは、小樽市では猫の保護件数が非常に多いということ、そして、それに対する対応をまずは一義的には道で行っていただきたいという要請を行ったというふうに私は報告を受けておりますけれども、具体的に費用のことをその中で話し合われたかどうかは確認がまだできておりませんでしたので、この点については早急に確認をさせていただきたいと思います。答弁がきちんとできなく大変申し訳ありません。

出典:小樽市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月13日 議事録 PDF(142ページ) 間違いを知らせる