小樽市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月11日
(1)一般会計補正予算及び一般会計決算認定について/(2)新たな地域の力となる人材派遣制度について/(3)こどもの政策について/(4)重層的支援体制整備事業について
2023年9月11日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「一般会計補正予算及び一般会計決算認定について」「新たな地域の力となる人材派遣制度について」「こどもの政策について」「重層的支援体制整備事業について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、こども未来部長 安部俊克が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、こども未来部長 安部俊克
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 面野大輔
質問の前に一言申し上げます。8月26日に御逝去されました濱本進議員に哀悼の意を表し、謹んで御冥福をお祈り申し上げます。また、2007年の初当選から16年以上の間、小樽市政の発展に御尽力されたことに心から敬意を表します。それでは、立憲・市民連合を代表して、質問いたします。一般会計補正予算及び一般会計決算認定について伺います。初めに、総合公園再整備事業費について。本市では、小樽公園、手宮公園、長橋なえぼ公園の三つが総合公園として位置づけられています。公園整備については、議会の中で多くの議員が質問を行い、市民要望も高く、子育て世代の満足度をはかる指標の一つになっていると考えます。今回、予算案として提案されている事業費は、説明に、総合公園の遊び場再整備に当たり整備方針の策定や概算事業費の算出等を実施すると示されておりますが、小樽公園内のこどもの国が平成18年に閉園した後、平成19年から20年度にかけて行われた小樽公園再整備の目的、主な整備工事の概要、事業費についてお示しください。次に、今回の小樽公園の整備方針などはどのようなプロセスを経て打ち出していくのか、考え方をお聞かせください。次に、概算事業費の算出を実施するために予算が充てられると予算説明書には明記されていますが、本整備事業で再整備を進める小樽公園の総事業費、整備期間の予定についてお示しください。現在、都市公園における民間資金を活用した新たな整備管理手法として公募設置管理制度、いわゆるPark-PFIという手法もございます。全国各地では人口減少が進み、地方公共団体の財政制約等も深刻化する中で、公園施設を適切に更新し、都市公園の質を向上させるための手法として期待と関心が高まっています。小樽公園を再整備する場合、当該整備事業におけるPark-PFI手法の検討について御答弁願います。先ほども述べさせていただきましたが、公園整備は子育て環境の満足度を向上させる重要な位置づけとなっており、市民からの要望も多数寄せられています。全ての要望にお応えすることは予算上、厳しいものだとお察しいたしますが、要望の中から優先順位を決め、より充実した公園整備に取り組んでいただきたいと思います。次に、竜王戦小樽対局実行委員会補助金について伺います。7月25日から26日にかけて、将棋の8大タイトル王位戦が銀鱗荘にて行われました。将棋界で話題の藤井聡太七冠が小樽市へやってきたということもあって、対局の様子に加え、銀鱗荘でのお食事やおやつもマスコミで取り上げられ、全国的にも注目が集まったことは記憶に新しいところです。そして、将棋界の最高位を争う第36期竜王戦の第4局が銀鱗荘で開催されることが決定されており、再び藤井聡太七冠が小樽市へやってくる予定になっています。この補助先である実行委員会の設置目的や構成メンバーなどをお知らせください。次に、実行委員会が主体となって行う事業についてですが、おたる将棋まつりとotaruスイーツ竜王戦おやつコンテストを行うことが予定されていると伺っています。この事業の概要、実施目的、効果についてお示しください。竜王戦第4局の開催が銀鱗荘に決まった際、総支配人はマスコミの取材に対して、銀鱗荘は小樽市の歴史の一部。これをきっかけに当館を知ってもらい、小樽全体が活気づいてくれればうれしいとコメントしています。銀鱗荘は、今年2月に登録有形文化財として登録され、総支配人がおっしゃるとおり、まさに小樽の歴史の一部であると感じます。この機会に、新たな層への魅力発信や地域のにぎわいづくりに寄与するよう、小樽市としても取組を進めていただきたいと思います。次に、PCB廃棄物処理関係経費について、前回定例会では、市民会館の敷地内外灯に使用されていた水銀灯安定器と総合博物館の展示車両に使用されていた変圧器等を処分する経費として予算計上されていました。総合博物館の処理関係経費が3,839万6,000円と示されていましたが、進捗状況について大まかに御説明ください。次に、今回、総合博物館分で3,441万6,000円が追加計上されています。今回追加分の経費の作業内容についてお示しください。次に、電気機関車部分保存経費について伺います。こちらは、高濃度PCB含有機器取出しに伴い、解体した電気機関車車両の修復展示に向けた保存作業を実施するための経費であると説明いただきました。当該電気機関車ED75、ED76は、前回定例会、我が会派、髙橋議員が予算特別委員会にて質疑を行った際に、非常に貴重な文化財であるとの見解を示され、特にED75においては、製造数自体が希少で後世に残すべき貴重な文化財であると考えます。しかし、高濃度PCBを取り出すために車両を解体し、一定程度の大きさに分割して内部の機器を取り出す作業が行われるため、元の姿に復旧することは技術的にも、費用的にも困難であると伺っています。今回、予算計上された保存経費ではどのようなことを行うのか、また、将来的にどのような修復を目指すのか、お示しください。次に、原状回復が難しい状態に解体されるため、デジタルアーカイブ化について検討していただける旨、答弁いただきましたが、解体前のデータ取りなどの取組はどのように行っておりますか。次に、小中学校の空調設備整備事業費について伺います。先日、大変痛ましい事故が起きてしまいました。伊達市の小学校において、女子児童が熱中症と見られる症状で搬送され亡くなりました。心からお悔やみを申し上げる次第です。今夏は、マスコミでも表現されていたとおり、危険な暑さでした。今年観測された猛暑日と真夏日の日数をお示しいただき、例年と比較してどのような状況であったと認識されているか、御所見を伺います。次に、環境省が発表している暑さ指数、熱中症警戒アラートは、学校現場でどのように活用されているのか、お聞かせください。次に、今夏は、特に暑い日に学校では暑さ対策をどのように行っていたのか、御説明ください。体感では、北海道の夏も年々高温多湿傾向に推移しています。全国的にも観測史上初めてという記録をよく耳にするようになりました。これからも危険な暑さ対策を想定して、学校施設はもちろん、公共施設の在り方を検討していかなければならないと考えます。財政的には厳しいと推測いたしますが、課題解決には、学校施設への冷房設備の整備などであろうと考えます。市立小・中学校全施設への冷房設備の設置に係る費用の積算を行ったことはありますか。来年以降、猛暑日や真夏日が観測される時期を前に何か対策を講じていかなければならないと考えますが、本市の財政状況を鑑みると、市単独で学校施設の大規模な整備事業などは不可能であると考えます。現状維持のまま学校施設の環境を変えず、ソフト面から暑さ対策を講じていくのか、ハード面での整備を進めていくのか、今後の方針について御見解をお示しください。次に、令和4年度一般会計歳入歳出決算認定について伺います。令和4年度一般会計決算の実質収支は14億4,076万8,000円の黒字となりました。実質収支を踏まえて、収支改善プランと照らし合わせて伺います。令和3年11月作成の小樽市収支改善プランに係る収支見通しの時点修正では、令和4年、歳入合計が563億1,300万円、歳出合計が571億9,400万円と示されており、差し引くと8億8,100万円の不足額が生じ、財政調整基金や過疎債ソフトを充当して収支均衡を図ると試算されていました。結果的には14億4,000万円を超える黒字収支となりましたが、なぜこのような大きな差が生まれるのか疑問に思うところです。収支見通しで示されている歳入合計と決算を比較すると約90億円、歳出合計では68億円以上といずれも大きな開きがありますが、収支見通しと決算で生じる差がなぜ大きなものとなるのか御説明ください。次に、一般会計歳出決算の不用額について伺います。不用額合計を前年度と比較すると大幅に増えています。昨年度決算の合計は24億3,750万円でした。その差は約14億円となっておりますが、これだけ大きな差額になった要因をお示しください。以上で、第1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、一般会計補正予算及び一般会計決算認定について御質問がありました。初めに、総合公園再整備事業費についてですが、まず、平成19年度から20年度にかけて行われた小樽公園再整備につきましては、少子高齢化の中、市民のニーズも多様化してきており、本市の貴重な財産である小樽公園の活性化を図ることを目的としたものであります。また、主な整備内容は、複合遊具1基、大型滑り台1基及び迷路等を設置いたしました。この整備の事業費は、2か年の合計で6,391万1,542円でありました。次に、小樽公園の整備方針等のプロセスにつきましては、子育て世代を対象としたアンケート調査や、小学校低学年を対象としたワークショップ等を行い、市民ニーズを把握した上で、整備方針や具体的な整備内容を取りまとめてまいりたいと考えております。次に、小樽公園の再整備の総事業費等につきましては、小樽公園の再整備は、令和5年度中に基本計画及び基本設計を行い、6年度に実施設計及び工事に着手し、令和8年8月頃の供用開始を目指しております。また、総事業費につきましては、実施設計において算出されるため現時点でお示しすることはできません。次に、小樽公園を再整備する場合におけるPark-PFIにつきましては、民間活力の導入により、公園の管理運営に要する市の経費節減が図られる可能性があることから、他都市の事例を調査研究してまいりたいと考えております。次に、竜王戦小樽対局実行委員会補助金についてですが、まず実行委員会の設置目的につきましては、本年11月に開催される第36期竜王戦第4局小樽対局を契機として、全国に向け小樽市の魅力を情報発信することで観光客の誘客及び周遊滞在を促進し、もって地域の経済活性化を図ることと規定に定めております。また、構成メンバーにつきましては、本市のほか、小樽商工会議所、小樽観光協会、小樽市教育委員会、日本将棋連盟北海道支部連合会、同連盟小樽支部に参画いただいており、私が実行委員長、小樽商工会議所会頭が副実行委員長を務めております。次に、実行委員会が行う事業につきましては、まず、おたる将棋まつりについては、将棋を通じた市内外の小・中学生の交流などを目的に、小樽市長杯小中学生将棋大会を開催するほか、プロ棋士による指導対局などの関連イベントを日本将棋連盟小樽支部との共催により実施いたします。また、otaruスイーツ竜王戦おやつコンテストについては、市内及び後志地区の菓子店の振興などを目的に、対局の際に棋士に提供されるおやつをコンテスト形式で選定するもので、otaruスイーツフェスタ実行委員会との共催により実施いたします。将棋タイトル戦の最高峰である竜王戦の開催に合わせ、これらのイベントを実施することにより、本市で行われる竜王戦の機運を高めるとともに、全国に向けて本市の魅力をPRする絶好の機会になるものと考えております。次に、令和4年度一般会計歳入歳出決算認定についてですが、まず、令和3年11月時点での令和4年度の収支見込みと、決算の差が大きかった主な要因につきましては、新型コロナウイルス感染症や燃料・物価高騰に対する国の緊急支援事業が令和4年度に実施されることとなり、収支見込みの作成時点では見込むことができなかったため、歳入では、国庫・道支出金において約52億3,000万円、歳出では、各種関連事業により約67億7,000万円の差が生じたものであります。このほか歳入においては、令和3年度決算により、繰越金が約16億9,500万円生じたことや、地方交付税において普通交付税の再算定や特別交付税の増額により約13億9,000万円の差が生じたことも要因となったものであります。次に、不用額が令和3年度決算よりも大幅に増えた主な要因につきましては、令和3年度から4年度への繰越明許費のうち、対象1世帯当たり10万円を給付する住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業費において約4億900万円、北海道による市内飲食店等に対して、営業時間短縮等の要請に応じた事業者へ支援金を給付する感染防止対策協力支援金給付事業費において約4億7,800万円の不用額がそれぞれ生じており、繰り越した予算の増減補正は行わないため、不用額が大きくなったものであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
面野議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、一般会計補正予算及び一般会計決算認定について御質問がございました。初めに、PCB廃棄物処理関係経費についてですが、まず、前定例会で議決いただいたPCB廃棄物処理関係経費の総合博物館の進捗状況につきましては、既に高濃度PCBの含有が判明している機器及びPCB含有の可能性があるほとんどの機器の取出しは完了しておりますが、PCB化学分析調査については継続中でございます。なお、PCB含有機器の処理施設であるJESCOへの運搬や処理につきましては、年内に完了するよう調整を進めているところでございます。次に、今定例会で追加計上した総合博物館のPCB廃棄物処理関係経費の作業内容につきましては、PCB分析調査により判明したPCB含有機器を処理施設へ運搬する業務、車両解体に伴う鉄くずなどの産業廃棄物を処理する業務、また、判明したPCB含有機器を処理施設において処理を行う業務であります。次に、今回予算計上した電気機関車の保存内容につきましては、準鉄道記念物であるED75は、今年度、機器や台車を除いた外殻部として、車両中間部、運転席である前側と後ろ側を分割して保存し、来年度の修復作業においては、展示に向けてそれぞれの部分を結合した外殻部を整備していきたいと考えております。また、ED76は、車体の大きさや強度から外殻部のつり上げ作業が困難であることから、車両の前側の部分のみを保存し、来年度に展示に向けて整備していきたいと考えております。いずれも再塗装した上で、車両の劣化を防ぐため屋根をかけるなど、展示環境の充実にも努めてまいりたいと考えております。次に、電気機関車のデジタルアーカイブ化に向けた取組内容につきましては、総合博物館では、PCB機器の取出しに伴う解体作業に当たり、解体前の車両の記録を保存するため、外周と内部機器等のデジタル撮影を行ったところであります。今後は、それらのデジタルデータをアーカイブ化するとともに、効果的な発信や展示などの活用方法についても検討してまいりたいと考えております。次に、小・中学校の空調設備整備事業費についてでありますが、まず、本市における今年の猛暑日と真夏日の日数、例年との比較につきましては、令和5年については8月31日までに猛暑日がゼロ日、真夏日が22日であります。また、令和3年は猛暑日が1日、真夏日が16日で、令和4年は猛暑日がゼロ日、真夏日が5日であったことから、今年は例年に比べて真夏日が多く、非常に暑い年であると認識しております。次に、環境省が発表している暑さ指数、熱中症警戒アラートの学校での活用につきましては、道教育委員会からの通知により、暑さ指数が31以上の場合には、屋外・屋内を問わず運動を原則中止にするなど本指数に応じた熱中症予防の指針が示されており、各学校が本指数に応じた予防措置を取るなどの活用をしております。また、熱中症警戒アラートは、暑さ指数が33以上になると発表される警戒情報であり、各学校が下校時間の繰上げや臨時休業を実施する判断の材料などとして活用しております。次に、この夏の学校での暑さ対策につきましては、各学校では、スポーツドリンク等で水分補給をする、水に濡らしたタオルなどを活用して体を冷却する、屋外活動時に帽子を着用する、運動の際に適宜休憩を取るほか、扇風機、サーキュレーター、冷風機の使用、適切な換気や直射日光を遮るなど、環境整備による対応をしております。また、子供たちの体調を考慮し、体育を他の教科の授業に振り替えたり、部活動を中止するなどの対策を講じております。次に、市立小・中学校全施設への冷房設備の設置に係る費用の積算につきましては、これまで小・中学校全施設への冷房設備の整備に向けた積算を行ったことはありませんが、今年の夏は異常な暑さが続いており、子供たちの健康面での影響も懸念されますことから、現在、整備する諸室、冷房設備の種類や性能、整備手法などについて鋭意検討を進めているところであります。次に、学校環境の暑さ対策に係る今後の方針につきましては、本市においても地球温暖化の影響等により、今後とも厳しい暑さが続くことが見込まれますことから、ソフト面での対策といたしましては、夏季休業期間の見直しなどについて、現在、校長会と協議を行っているところであります。また、ハード面の対策といたしましては、冷房設備の整備に必要な検討を行った上で、財政面の課題などについて関係部局と協議を行ってまいりたいと考えております。
質問 17番 面野大輔
新たな地域の力となる人材派遣制度について質問いたします。初めに、企業版ふるさと納税人材派遣型についてです。企業版ふるさと納税とは、国が認定した地方公共団体の地方創生の取組に対し、企業が寄附を行った場合に法人関係税から税額控除する制度です。企業側では、各地域の取組に貢献して法人税の軽減効果が得られるというメリットがあります。さらに、2020年3月の税制改正により、寄附額の最大約6割であった税額軽減が約9割に増加し、企業の実質負担が1割まで圧縮されました。制度創設当初と比較すると企業側のメリットが増しているということです。税制改正以降、順調に市場規模は拡大しています。2021年度の寄附金額は前年度比約2.1倍で225.7億円程度、件数は約2.2倍の4,922件となり、活用する企業は2年連続で増加しています。本市では2021年3月31日に地域再生計画、第2期小樽市まち・ひと・しごと創生推進計画を策定し、ホームページでは寄附の申出をいただき、その中で公表を了承してくださった企業を載せています。現在のところ5社です。通常の企業版ふるさと納税を活用し、市のホームページで公表している5社以外の企業数と寄附額について、年度ごとにお示しください。次に、企業版ふるさと納税の人材派遣型について伺います。2020年に創設された制度ですが、本制度の概要について御説明ください。次に、本制度を活用する上で、本市のメリットについてお示しください。次に、寄附や人材派遣を行う側、つまり企業のメリットについてお示しください。内閣府では、本制度の活用に当たり、透明性の確保や寄附企業への経済的利益供与の禁止など留意事項を示していますが、制度上の留意事項のほか、本市で本制度を導入する際にどのような課題をお持ちか、御見解をお聞かせください。昨年度、ある企業では58の自治体に合計で61名の社員を派遣したとも聞きます。小樽市が関わる企業の中にも、本制度への意識が高い企業が存在するかもしれませんが、何かアクションを行わなければマッチングする可能性はないに等しいのだろうと思います。まずは、本制度活用に対する意識の高い企業を見つけるためにどのような取組を進めるべきか研究していただくと同時に、全国の事例を拝見すると、民間企業と自治体では職場環境や適用される法令などが異なるため、派遣された人材、自治体職員が困惑する事例もあるそうです。職員へは、本制度の存在についてあらかじめ周知すること。加えて、派遣された人材にはどのようなルールの下で業務を進めてもらうかなど、人材を受け入れるに当たっての基盤づくりに関して進めていただきたいと思います。次に、地域の人事部について伺います。最近、いろいろな業態で人材が不足していると事業者の方から伺います。建設土木の業界では、札幌市中心部の大規模再開発や北海道新幹線延伸のための大規模工事で多くの人材が流れている。サービス業や観光業などでは、コロナ禍で一度人員を削減したまま募集しても人材が集まらない。福祉の現場では、重労働の割に賃金が低いというイメージが定着して慢性的に人材不足であるなど、多くの業界で人材不足が解消できないでいると伺います。地域でそういった実情をかいま見る中、経済産業省地域経済活性化戦略室では、中小企業へのアンケート調査結果を基に、地域における人材不足の現状をまとめています。その調査結果によると、中小企業が重要と考える経営課題として人材に関する回答が最も多く、80%以上の企業で人材の確保、育成などを重要な経営課題として挙げているそうです。また、地域の中核企業広報、いわゆる地域未来牽引企業に対するアンケート結果によると、約4割の企業で、専任の人事、採用担当者が不在であるとの回答を得たそうです。人材不足の背景には、求人増が不明確などの問題があり採用に至らない、入社後に思っていた仕事と違った、能力を発揮できないなど人材とのミスマッチが生じていることも少なくないと分析されています。専任の人事、採用担当者が不在である企業が多いという実態を踏まえると単独の企業努力では、なかなか打開していくのは困難な状況であると考えます。そのような実態を踏まえ、経済産業省では、地域が一丸となり、人材確保の取組を進める地域の人事部という制度を創設しています。初めに、地域の人事部についてどのような制度なのか、御説明をお願いいたします。次に、市内民間企業の人材不足という観点で、本市は実態をどのように認識されているのか、御説明ください。次に、本市では中小企業振興会議が設置されていますが、人材不足についてはどのような提言がなされているのか、お示しください。全国の事例で、地域の人事部を通して若者の地域定着が促進されている事例を紹介しています。どうやったら地域の中小企業に意欲ある若者が入社していくか、どうやったら大企業でも内定がもらえるような学生が地域の中小企業に就職したいとなっていくか、そう感じている市内の事業者も多くいらっしゃることだろうと思います。本市には小樽商科大学があります。しかし、卒業生の市内への就職率は僅かなものだと認識しています。また、市外からの新卒者の就職も限定的で、それゆえ若者世代の社会減が進んでいるものだと考えます。もう一方の若者の目線で地域中小企業に入社したい理由として、単に給料や待遇がよいということだけではなく、挑戦してみたいプロジェクトがあること、ついていきたい経営者がいること、形成したいキャリアの方向性と一致していること、自身の努力が会社、地域、社会を変えていくことにつながる実感を持てる企業であることなど、若者が就職先を選択する理由は多岐にわたる思いを持って励んでいるということです。そして、入社された若者、新卒者が地域に定着するには、地域内同期で、地域内に相談し合える関係の友人をつくること、社外での刺激やつながりを生かした成長機会をつくること、生活面、キャリア面でのサポートをする、そういったことが必要だと考えられています。こうした環境づくり、人材マッチングは、個々の企業のみではなく地域一丸となってサポートする必要があると考えます。若い世代の人材確保、域内でのキャリアアップを向上させるためには、これまでとは違う角度からも取組の方法を考えていかなければならないと考えます。市内で地域の人事部を導入する動きがあった際には、導入を目指して取り組む民間事業者の後押しを行っていただきたいと思いますが、見解をお示しください。以上で、第2項目めを終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、新たな地域の力となる人材派遣制度について御質問がありました。初めに、企業版ふるさと納税人材派遣型についてですが、まず、通常の企業版ふるさと納税を活用し寄附を頂いた企業のうち、市のホームページで公表している5社以外の寄附につきましては、令和3年度が1社2,000万円、令和4年度が1社200万円、令和5年度が1社3,000万円となっております。次に、企業版ふるさと納税人材派遣型の概要につきましては、企業から企業版ふるさと納税の寄附があった年度に、当該企業から寄附活用事業の企画や実施に従事していただくため、専門的知識を有する人材の派遣を受けることにより、地方創生の取組を充実、強化する仕組みであります。次に、企業版ふるさと納税人材派遣型を活用した場合の本市のメリットにつきましては、専門的知識やノウハウを有する人材が寄附活用事業の企画や実施に従事することで、事業の実施に向けた体制と取組内容が強化、充実することや、実質的に人件費を負担することなく人材を受け入れることができることのほか、関係人口の創出、拡大も期待できるものと考えております。次に、企業側のメリットにつきましては、派遣した人材の人件費相当額を含む事業費への寄附により、当該経費の最大約9割に相当する税額控除があることや、寄附活用事業の企画実施に派遣人材が参画し、企業のノウハウ活用による地域貢献を行うことができるほか、人材育成の機会として活用できることが挙げられます。次に、本市で人材派遣型を導入する際の課題につきましては、通常の企業版ふるさと納税による寄附、人材派遣型の寄附、いずれにおいても寄附を検討している企業に賛同していただける、地域課題の解決に資する魅力あるプロジェクトづくりと企業へのアプローチが課題と考えております。このため、本年6月に開設した募集サイトと連携し、企業の共感を得る新たなプロジェクトづくりや、寄附を検討している企業への働きかけの強化に向けて準備を進めているところであります。次に、地域の人事部についてですが、まず、制度内容につきましては、経済産業省が令和4年度から実施している補助事業であり、実施する地域の企業群が一体となって、地方公共団体、金融機関、教育機関等の関係機関と連携し、将来の経営戦略実現を担う人材等の確保や域内でのキャリアステップの構築等を行う総合的な取組を支援することで、地域の企業群にとって必要な人材の獲得、育成、定着に結びつくことを目的とした制度と聞いております。次に、本市における人材不足の実態につきましては、市内事業者からは、建設業での技術者の不足や運輸業での運転手の不足をはじめ、水産業など一次産業や製造業や宿泊業、介護や保育の分野など、様々な分野で人材が不足しているという話を伺っております。また、ハローワーク小樽管内における有効求人倍率は、令和5年7月現在1.44倍と、全道の1.00倍や全国の1.15倍と比べても高い水準にあり、本市における人材不足は、とりわけ厳しい状況にあると認識しております。次に、中小企業振興会議の提言内容につきましては、令和3年12月に頂いた答申書では、人材不足について、労働力の確保に対する支援など人手不足への対応策を講じることと提言されており、市内中小企業の維持、発展のためには、人口減少により人手不足が顕著となっている状況において、労働力の確保は大きな課題であり、人口減少に対応する居住環境や子育て環境などの多方面からの支援のほか、若者や特に女性に着目した就労支援や労働環境の整備の必要性について示されております。次に、地域の人事部導入の後押しにつきましては、この制度は、中小企業が単独で担うことが難しい人材の獲得、育成、定着を支援するものであり、本市が抱える課題の解決に資するものと考えておりますので、まずは他都市の事例等を研究しながら、引き続き市内事業者との情報交換を行ってまいりたいと考えております。
質問 17番 面野大輔
こども政策について伺います。こども政策の推進については、国でも、こども家庭庁の設置や全国各地で子育て支援策の拡充などが施され、喫緊の課題として社会的にも捉えられています。初めに、保育料、医療費助成拡充による家計負担軽減について伺います。7月の市長記者会見において、子育て世代の家計負担の軽減を図るため、9月から第1子の保育料の引下げと第2子以降の完全無料化の実施について発表がありました。また、医療費の無償化にも言及されていました。まず、9月から実施している保育料の引下げ、無料化による歳入減について、現在の入所状況で試算した場合、今年度はどれくらいの金額になるのか、お示しください。次に、家計負担軽減による途中入園や次年度以降の入所申込みが増加した際に対応できる環境であるかについて御説明願います。次に、並行して協議を進めている、子供の医療費無償化の範囲について伺います。記者会見では、中学校あるいは高校まで段階的にいくのか、または一足飛びに高校まで無償化にするのかということを財政状況を見ながら考えていきたいと思っていると述べられておりました。公の場での発言です。いよいよ高校生までの医療費無償化の範囲拡充が現実味を帯びてきたという印象を持ちました。しかし、市長のおっしゃるとおり、範囲拡大には財政状況を注視しなければなりません。範囲拡大後、数年して財源がなくなり、無償化の範囲を縮小することや、ほかの行政サービスを削るなどの対応ではいけないと思います。中学生、あるいは高校生までの医療費実質無償化について必要な予算額をお示しください。また、現在、実施年度について、どのような協議を行っているのか、お聞かせください。医療費無償化の範囲や保育料の引下げ、無料化は、人口対策や少子化対策における地域間競争のように捉えられるムードにもなっていますが、本来、国や北海道が牽引し、どの地域に住んでいても、同様の子育て支援を受けられる社会の構築を進めるべきであると考えます。とはいえ、人口減少対策や少子化対策は、日本における出生率の増加がかなわなければ根本の解決には至りません。そのためには、制度を充実させることも必要ですが、社会の意識を変革していかなければならないものだと考えています。次に、放課後児童クラブについて伺います。現在の市内開設数についてお示しください。最近は、社会構造の変遷により、雇用形態や家庭環境に変化が起きています。子育てをする保護者からは、仕事のある日は少しでも長い時間、安心して子供を預けられる環境整備に努めてほしいと要望をいただくこともあります。札幌市では、開設日の8時45分から18時までは利用料が無料で、有料サービスとして朝は8時から、夜は19時まで児童が利用できるサービスを展開しています。本市における放課後児童クラブの開設時間と今後の開設時間拡充に関する検討がなされていれば、その内容について御説明ください。次に、今年度の登録児童数と利用手数料の歳入についてお示しください。道内主要10市の中で、放課後児童クラブの利用手数料を無料化している自治体が幾つかございます。本市においても、子育て支援策拡充の一環として、放課後児童クラブの利用手数料無料化について検討していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。次に、周産期医療について伺います。本市の出生数は1967年にピークを迎え、それ以降、減少傾向が続いています。ピーク時には年間3,268人の新生児が生まれたと記録されています。初めに、直近で記録されている本市の出生数についてお示しください。当時は、どの町内会にも産婦人科があったと聞きます。そして、時が進み、現在では市内に分娩を取り扱う医療施設は2施設となっている状況です。また、全国的な傾向として、2021年に厚生労働省が公表した医療施設調査では、全国の一般病院の産婦人科、産科の施設数は1,283施設で、統計を開始した1972年以降最少を更新していると示されています。加えて小児科のある一般病院も減少していると示されています。こうした状況の背景として、出生数の減少に加え、周産期医療に従事する人材不足などが考えられます。本市に限らず、全国各地域において同様の課題があることだろうと考えられます。御承知のとおり、本市では、過去に周産期医療体制に関する大きな課題に直面しました。2015年、小樽協会病院が医師不足による分娩の取扱いを休止し、市内では分娩を取り扱う医療施設が1施設のみとなったことです。しかし、その課題は、小樽市や多くの医療関係者の皆様の御尽力によって解消され、小樽協会病院は2018年に分娩を再開し、現在に至っているわけです。この3年間、市内で唯一、周産期医療を支えてくださったおたるレディースクリニック、以下、クリニックと省略させていただきますが、その役割は非常に大きなものだったと考えます。安心・安全な周産期医療体制の継続は、人口減少、少子化対策、そして何より市民の安心につながるとても重要な分野であり、行政としても課題解決に向けて、関係者と共に取組を進めるべきだと考えます。そうした中、7月に小樽市保健所から、クリニックにおける分娩の取扱いを来年1月をもって終了する旨の報告をいただきました。その後に行われた市長記者会見にて、クリニックの分娩取扱い終了は院長の体力的な問題と示された上で、これからの課題にも精力的に取り組む姿勢を述べられておりました。ここで幾つか質問いたします。今後、来年2月から市内の分娩可能施設は1施設となる予定ですが、本市の所感をお聞かせください。次に、市立病院の協力が必要であれば市立病院としても協力できるような体制を考えていきたいと記者会見にて述べられておりましたが、これまでも市立病院では、分娩後にリスクを生じた患者を受け入れ、周産期医療の一端を担っておられたことは承知しておりますが、今後の状況においては、さらに市立病院が協力できる可能性があると考えてよろしいのか、見解をお聞かせください。次に、本件に関して、クリニックの院長と小樽協会病院の医師が本市を訪れた際にどのようなお話をされたのか、差し支えない範囲でお聞かせください。次に、周産期医療支援事業費補助金について。当初予算額は2,500万円計上されていますが、補助金の目的、積算根拠、財源について御説明ください。次に、来年2月以降、クリニックでは引き続き妊娠30週前後まで妊婦健診の診療が可能となるようですが、出産までの間、様々な場面で小樽協会病院と連携を取りながら、妊婦が安心して分娩できるように対応されていくと方針が示されています。これまで二つの施設で分娩、産後ケアを行っていましたが、これからは小樽協会病院が希望する妊婦を受け入れ、対応することとなります。その際、小樽協会病院では、分娩、産後ケアの件数は必ず増加することとなりますが、現在、小樽協会病院では、LDRを2部屋で対応されています。これから分娩から産後ケアの件数が増えることに伴い、LDRの増設は必須であると考えられます。2018年に小樽協会病院が分娩再開をする際に整備したLDRについて、本市はどのような支援を行ってきたのか、また、小樽協会病院のLDRの増設に対する必要性をどのように捉えているのか、見解を伺います。次に、小樽協会病院の周産期セミオープンシステムの導入に関して伺います。来年2月以降、小樽協会病院とクリニックの情報共有は、よりスピーディーかつ正確な連携が求められることとなります。クリニックは、通院中の妊婦が夜間や休日に体調不良などがきっかけで受診が必要になった際、速やかに妊婦の状態を把握できるように病院間での連携が必要です。現在、小樽協会病院では、周産期セミオープンシステムの導入を進めていると公表されていますが、病院間で妊婦の情報共有するシステム構築について、北後志周産期医療協議会で公的な支援を検討すべき案件なのか、御所見を伺います。冒頭述べさせていただいたとおり、少子化が加速する中で、以前と同等の医療施設を維持し、安心・安全な周産期医療体制の継続を図っていくことは、全国的にも困難な状況にあることは明白です。しかし、周産期医療体制が崩れると地域の少子化に拍車がかかり、さらには、若い世代の地域離れが加速する要因にもつながります。非常に難しい局面ですが、関係者の皆様に御尽力いただき、小樽市、後志において、24時間365日、安心して出産ができる環境づくりに努めていただくよう強く要望いたします。次に、総合体育館の整備について伺います。現在、新総合体育館は、基本計画の策定作業に入っています。今後、協議会で検討を重ね、今年度中に計画が策定されるとのことですが、最近、市民の方から様々な意見をお伺いいたします。例えば、建材の高騰が続く中で建設費は大幅に膨れるのではないか、燃料費の高騰でプールや体育館を管理、運営していくことはできるのか、採算は合うのか、どんな施設になるのか全く分からないなど、現在、市民向けに新総合体育館に関する情報はどのような形で発信されているのか、お示しください。次に、建材の高騰や建設業の人材不足など建設に関する懸念もございます。昨年度、基本構想で示されていた建設費と現在の建設費の概算についてお示しください。次に、新施設の利用者に関して、運動ができる施設のみでは限定的な利用者になってしまうと考えます。多様な運動ができる施設というのは大前提ですが、基本理念として「誰もが集い 未来へ続く 健康拠点」と掲げているので、例えば、子供たちが雨の日でも冬でも遊べる空間やイベントなどに活用できるスペース、市民の憩いの場となるスペースなどを導入するべきであると考えます。小樽市新総合体育館整備検討委員会で示された資料には、運動施設以外の機能に関する検討事項が明記されていましたが、市民の皆さんがイメージできるような建物内部のパースを作成するのはどの段階になるのか、お示しください。次に、財源や設計、建設、維持管理運営に至るまでPPP/PFI手法の導入検討を進めると思いますが、検討状況と事業方式の選定を含め、どの段階でPPP/PFI手法の導入決定について公になるのか、お示しください。最後に、新総合体育館では、子供たちに夢を与えられるような施設になってほしいと願います。定期的にプロスポーツチームやプレーヤーを招致し、子供たち向けに教室を開くことやプロチームの試合を誘致するなど、幼いときからプロスポーツと触れ合うことが効果的であると思います。そのためには、新総合体育館が完成する前からプロチームや関係団体とのパイプづくりが必要になってくると考えます。小樽市の子供たちがプロスポーツに触れることや、関係団体などとのパイプづくりを進める必要性についてどのようにお考えか、御見解をお尋ねします。第3項目めの質問は以上です。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、こども政策について御質問がありました。初めに、保育料、医療費助成拡充による家計負担軽減についてですが、まず保育料引下げに伴う歳入減につきましては、9月1日現在の入所児童数や階層を基に試算いたしますと、今年度の歳入減は900万円程度になるものと見込んでおります。次に、入所申込みが増加した場合の対応につきましては、現時点では保育士不足を要因として入所待ち児童が生じている施設もあり、全てに対応できるとは言い難い状況ではありますが、今年度から実施している保育士等就労定着支援事業により保育士の確保を図り、できるだけ多くの入所希望に対応できる環境となるよう努めてまいりたいと考えております。次に、医療費実質無償化に必要な予算額につきましては、増額となる事業費を年間ベースでお示しいたしますと、中学生までの場合は約4,100万円、中学生と高校生を同時に無償化した場合は約8,200万円になるものと試算しております。また、実施年度についての協議の進捗状況につきましては、現在、庁内の人口戦略調整会議において、助成拡大の範囲や実施年度について議論を重ねているところであります。次に、放課後児童クラブについてですが、まず、現在の開設数につきましては、16か所で開設し、26クラブとなっております。次に、放課後児童クラブの開設時間につきましては、平日は放課後から18時まで、土曜日及び長期休業中は8時20分から18時まで開設しております。また、開設時間拡充の検討につきましては、現在、庁内の人口戦略調整会議において、拡充する時間と放課後児童支援員の勤務時間、それに伴い増額となる事業費などについて議論を重ねているところであります。次に、登録児童数と利用手数料の歳入につきましては、登録児童数は令和5年5月1日現在で申し上げますと648人であり、利用手数料は令和5年度の歳入予算で2,740万円となっております。次に、放課後児童クラブの利用手数料の無料化につきましては、子育て世帯の経済的な負担軽減となり、子育て支援の充実につながるものと考えておりますので、開設時間の拡充なども含めた事業全体のサービス向上を図る中で、財政への影響も勘案しながら、庁内の人口戦略調整会議で議論を重ねているところであります。次に、周産期医療についてですが、まず直近で記録されている本市の出生数につきましては、令和4年1月から12月までの届出で385人となっております。次に、市内の分娩可能施設が1か所となることにつきましては、まず、おたるレディースクリニックにおかれましては、開院以来19年間、市内での分娩取扱いに御尽力いただき、本市のみならず、北後志地域の周産期医療を長きにわたりお支えいただいたことに深く感謝を申し上げます。また、小樽協会病院には、多くが自ら暮らしている地域で、安心して出産できることを望んでいることから、今後こうした方々の分娩を担っていただきたいと考えており、本市といたしましても、北後志周産期医療協議会などの関係機関と共に必要な支援を行ってまいりたいと考えております。次に、小樽市立病院としての協力体制につきましては、これまでも分娩後に、高度な治療が必要になった場合、市立病院で受け入れるなど、連携を図っておりますが、さらに本年9月1日に締結した医師派遣に関する協定に基づき、今月から月に1回程度、市立病院の医師を協会病院へ派遣し、週末の宿日直業務を支援する形で協力してまいります。次に、おたるレディースクリニックと小樽協会病院の医師が本市を訪れた際の報告内容につきましては、おたるレディースクリニックの分娩取扱い中止に至った経緯のほか、小樽協会病院では、今後、市内で分娩を希望される方の意向にでき得る限り応えていきたいこと、そのためには、医師や助産師の増員や院内設備の充実が必要になることなどのお話をお聞きしたところであります。次に、周産期医療支援事業費補助金につきましては、北後志地区の住民が、安全に出産をでき、安心して子育てができる医療環境の整備のため、地域周産期母子医療センターである小樽協会病院に対して財政支援を実施するものであります。積算根拠につきましては、同センターの運営に必要な職員給与や医薬材料費などの経費から、産婦人科に関わる入院及び外来収入を控除した収支不足額の範囲内で、補助の上限を2,500万円としております。また、財源といたしましては、本市が支出する2,000万円はふるさと応援基金を活用し、これを除く500万円につきましては、北後志周産期医療協議会の構成町村である積丹町、古平町、仁木町、余市町及び赤井川村の5町村において、過去5年間の平均出生数で案分した額を支出していただき、特定財源としているものであります。次に、平成30年の分娩再開に当たり、小樽協会病院が整備したLDR室に対する本市の支援につきましては、北後志周産期医療協議会において、陣痛、分娩、回復室であるLDR室の設置を含めた施設改修費や医療機器等の整備に対する支援を決定し、小樽市周産期医療支援事業費補助金として3,900万円の交付を行っております。また、LDR室の増設につきましては、近年のより良好な出産環境を求めるニーズに応える必要がありますが、同病院の意向を見極めていきたいと考えております。次に、両院間の情報共有システムの導入に対する支援につきましては、本市としては、安全・安心な出産のために、両院での妊婦情報の共有は望ましいものと認識しており、システムの使用、所要額等の詳細をお聞きした上で、北後志周産期医療協議会の中で他町村の御意見も伺いながら検討してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
ただいま、こども政策について御質問がございました。新総合体育館の整備についてですが、まず、市民の皆さんに対する情報発信につきましては、新総合体育館の整備に向けて、これまで広報おたるへの特集記事の掲載や市民説明会の開催により、市民の皆さんへの周知を図るとともに、学識経験者やスポーツ関係団体を代表する者、公募市民などで構成されます小樽市新総合体育館整備検討委員会を公開で開催し、協議資料や議事録などの詳細については市のホームページに掲載して、誰でも協議内容が分かるように進めております。今後とも様々な機会を通じて、積極的に情報発信に努めてまいります。次に、基本構想で示した概算事業費と、現時点での概算事業費につきましては、本年2月に策定しました新総合体育館基本構想では、概算事業費を体育館プール及び共用部分の建設費として、税込みで70億6,800万円と試算しております。また、本年度に策定いたします基本計画におきましても、概算事業費を再度試算いたしますが、現在精査中であり、確定次第、お示ししたいと考えております。次に、建物内部のイメージパースの作成段階につきましては、新総合体育館の特徴的な要素の一つとなるキッズスペースや市民交流ホールといった諸室の概要をお伝えするためにはイメージパースの作成は有効な手段と考えますが、建物内部のイメージパースを作成するには、設計図面や建築資材などの情報が必要となるため、今後、基本設計の段階において作成することとなると考えております。次に、PPP/PFI手法導入の検討状況などにつきましては、新総合体育館のPPP/PFI手法導入の可能性は、昨年12月に市が設置した小樽市PPP/PFI導入検討委員会において、その方向性を検討することになっております。市教育委員会では、今年度、この検討に必要な資料を作成し、同検討委員会に提出しており、現在は同検討委員会において、導入の可能性について検討いただいているところであります。検討結果につきましては、検討が終了次第、同検討委員会を所管する部局から公になるものと考えております。次に、新総合体育館が完成する前から、子供たちがプロスポーツに触れることや運営団体などとのパイプづくりを進めることにつきましては、これまでも運営団体とスポーツ教室などを通じて子供たちがプロスポーツに触れ合う機会を設けてまいりましたが、プロスポーツを実際に見ることや選手と交流することは、子供たちに非常に人気がありますことから、子供たちのスポーツ力を高めるためにも非常に有益であると考えております。今後は新総合体育館の活用を見据え、これまで以上に運営団体との関係強化に努めてまいりたいと考えております。
質問 17番 面野大輔
重層的支援体制整備事業について伺います。厚生労働省が進める重層的支援体制整備事業とは、一つの支援機関だけでは解決に導くことが難しいような複雑かつ複合的な課題を持つ本人や世帯をサポートするための体制をつくる事業です。重層的支援という意味合いからも読んで取れるように、表面的な課題のみに目を向けても抜本的な課題解決に至らないケースが社会に蔓延しているという現状であると考えます。例えば、相談者の方が貧困で困窮しているというケースであっても、その背景には、御本人が身体的または精神的なビハインドを持っている、家庭環境に課題がある、職場環境に問題があるなど課題解決に向けた支援策を一概には捉えられないケースが増えていることだと考えます。また、その解決策として、行政支援の枠内では手の届かないケースもあります。本市では、令和3年度の機構改革に伴い、福祉総合相談室を開設し、市庁舎内において福祉に関する総合的な相談窓口の業務を始めました。重層的支援体制整備事業における中核となる包括的相談支援事業を実施する場合、本市においては、福祉総合相談室や地域包括支援センター、障害者相談支援事業所等の各相談窓口での支援はどのように行われますか。次に、令和4年11月時点で、道内10市町が令和5年度に重層的支援体制整備事業の実施を予定しており、徐々に体制整備を進める自治体が増加しています。先進自治体の事例を確認すると、重層的支援を行うために、地域福祉コーディネーターを配置し、支援を必要とする方が、どのような原因、環境によって困窮しているのかを分析し、行政支援の枠を超えてしまう場合、民間の企業や団体などへの支援策を求められる横断的な体制整備に努めています。昨今の重層的支援が必要なケースは、行政支援の枠を超えて、官民連携支援が必要になってくるケースが多くなっていると聞きます。今年、第1回定例会の我が会派、髙橋議員の代表質問において、本整備事業実施に向けて取組を進めている旨、前向きな御答弁をいただきましたが、改めて本事業を実施することについて、市長の御見解をお示しください。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、重層的支援体制整備事業について御質問がありました。初めに、包括的相談支援事業を実施した際の各相談窓口での支援の方法につきましては、これまで高齢や障害などの市や民間事業所の相談窓口では、相談者が複合化した課題を抱えていても担当する分野でしか対応ができておりませんでした。このため、包括的相談支援事業により、市や民間事業者の多機関ネットワークを構築することで、担当分野外の課題も含めて、複合化した事例に関して、関係者や関係機関の役割を整理し、一体的な支援を行うこととなります。次に、重層的支援体制整備事業実施に対する見解につきましては、この事業は行政、民間の事業者などが協働して取り組むことにより、複合的な課題を抱える方に必要な支援を行うものであり、住民一人一人が生きがいを持てる地域づくりを目指すためにも、実施に向けて取り組んでいきたいと考えております。(「議長、17番」と呼ぶ者あり)
質問 17番 面野大輔
特に、最後の重層的支援体制整備事業につきましては、市長の前向きな御答弁ありがとうございます。それでは、何点か再質問をさせていただきます。まず、小樽公園の整備についてなのですけれども、平成19年から20年に遊具、滑り台、あと聞き取れなかったのですが6,300万円強の整備事業を行ったということで、まず、これ以降は、小樽公園はいわゆる手つかずだったのかということをお示しいただきたいのと、この再整備事業自体は本当に進めなくてはいけないなという感じはあるのですが、ほかの公園は、最近、策定した公園の長寿命化計画といったようなことに準じて順次計画されて、整備を進めていかれるという計画になっていると思うのですが、何か今回の小樽公園の整備というのは、いい意味で唐突感があるので、どういった計画だったり、そういった市の方針に準じて、こういった整備方針が進められるようになったのか。また、さらに小樽市には総合公園が三つ、小樽公園、手宮公園、長橋なえぼ公園がありますが、これはやはり小樽公園が令和8年8月に稼働されるということで、この間は、金額的にも、予算的にも、スタッフ的にも、ほかの総合公園が整備を進めるというのは難しいので、この後になってしまうのか、その辺について、まずお伺いいたします。それから次に、PCBの処理関係経費についてですが、今回、処理施設へ運搬するとか鉄くずの処理などということの処理経費だと伺ったのですが、この後は、もうこのPCBに関しての予算、経費というのは必要ないという認識でよろしいのか、その点についてお聞かせください。次に、小・中学校の空調設備についてなのですが、ソフト面で、夏休みの時期を検討するというような御答弁をいただいたのですが、この夏休みですとか冬休みというのは、どういう規定だったり、手続で決まっているものなのか、それが割とスムーズにその期間を変更することができる性質のものなのか、その辺の期間の変更についてどういう手順が必要なのか、その点についてもお聞かせください。あと、冷房設備の導入には、やはりエアコンなのだろうとは思うのですけれども。イニシャルコストに加えて、電気料ですとか、更新費用などランニングコストが増大される、予算がかかるということで、さらに、そもそもかなり老朽化している学校もあることから、エアコン自体を設置することが電気設備上、難しいのかということも推測されるのですけれども、例えばエアコンを入れるという考え方ではなくて校舎の断熱効果を高めるですとか、そうすると、もちろん夏は涼しいし、冬は暖かい状態が保持されるということで、直接的な冷房設備ではなくて環境を整えるような整備というのも検討の一つに入れていただきたいというのが答弁を聞いていて思ったのですが、そういった建材ですとか、環境づくりのほうで検討されていくのか、お答えをお願いします。次に、ふるさと納税の人材派遣型についてですが、これまで人材派遣型は企画から打合せを行って、人材が派遣されるというようなスキームになっていると伺ったのですが、現在、もし差し支えがなければでいいのですが、そういった人材派遣型について小樽市に打診があったことはあったのか、お聞かせください。次に、こども政策の保育所の保育士不足による待機児童の課題についてなのですが、定着支援事業を今年度から実施しているということだったのですが、今年度は、まだ半年たつかたたないかぐらいなので、なかなか効果という点ではまだまだ見えにくいのかというふうに思うのですが、現状のところで効果はどのように感じておられるのか、また、新たな対策みたいな支援事業を実施する検討はされているのか、その辺についてもお示しください。次に、保育料の引下げ、無料化、それから医療費無償化の対象拡充、そして放課後児童クラブの開設時間の増設や無料化について質問させていただきましたけれども、そのほとんどが人口戦略調整会議の場で検討されているということで、今回、私が質問した内容で、医療費の拡充については、中学生、高校生を合わせると8,200万円、放課後児童クラブの今年度の歳入である2,740万円が、もし無料化にしたらなくなるという、想定でいけば大体1億1,000万円。市長の御答弁にも、やはり、ただ予算的なものだけではなくて、人材だったり、そういった課題もあるというふうに伺っていたのですが、この1億1,000万円が予算的にどうなのかというのは、もちろん財政部ですとか、原部のほかのサービス業務とのバランスもあると思うので、なかなか高い、安いとは見込めないところだと思うのですけれども、私も本質問の中でお伝えしたとおり、市長が記者会見で御発言されたので、いよいよかという感想を持ったのですが。今後、人口戦略調整会議で、どのようなタイミングで行こうということになれば実施するのか、それとも、どういう会議の委員で構成されているのか分からないのですけれども、実施するかしないかを決めていくのか、その辺はデリケートな問題なので答えられるかどうか分からないですけれども、その辺の行く、行かないの判断というのはどういうふうに決められるのか、お答え願いたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の再質問にお答えをさせていただきます。1点目は、公園整備についてお尋ねがありましたけれども、平成19年度から20年度にかけて行われた小樽公園の再整備以降、手つかずなのかというお尋ねですけれども、私の記憶では、手つかずであったというふうに認識しております。それから、今回の総合公園の再整備事業費について何点か御質問があったかと思いますけれども、御指摘のように、補正予算としては異例だというふうに思っておりますけれども、市民の、特に子育て世帯の保護者の方々、あるいは議会での議論、こういったことを踏まえますと、公園の整備にはいち早く着手していかなければいけないだろうという中で、やはり規模が大きい総合公園での改修に当たりますので、できるだけ早く整備を終えたいという思いもありまして、異例ではありますけれども、補正予算に計上させていただいたという経緯があります。従来の街区公園などにつきましては、これからも計画に基づきながら、遊具の更新ということが中心になってくると思いますけれども、それはそれで進めさせていただきながら、総合公園は市民の皆さんの要望でもありますので、まず改修に着手させていただきたいというふうに思っておりますし、質問の中にもありましたように、総合公園は市内に三つありますけれども、まずは優先をさせていただいて、小樽公園の再整備に着手させていただきたいというふうに思っております。体制の話も少し触れられていたように思いますけれども、そのためにも体制強化していかなければなりませんので、今後の人事編成の中で、その辺もしっかりと検討していきたいなというふうに思いますし、私としては人事体制についても配慮していきたいというふうに思っております。それから、人事派遣型のふるさと納税について、企業から打診があったかどうかというお尋ねですけれども、この件について企業から打診があった経過はございません。それから、保育料ですとか、医療費ですとか、放課後児童クラブについて、これは私の公約に掲げております子育て世帯の家計負担の軽減にいずれもつながるものですので、私としては公約に掲げておりますから、この2期目のうちで実現したいという思いはありますけれども、費用負担が当然伴いますし、一度実施してしまいますと将来にわたって費用負担が伴いますし、途中でやめるということにもなりませんので、将来に向けた財政負担をまず慎重に見極めた上で、また、それぞれの事業実施に当たって課題もつきものですので、そういった課題も解決の見通しも立てながら、できるだけ早い時期に実現していきたいというふうには思っておりますけれども、その時期についての明言は、この場では避けさせていただきたいというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 こども未来部長 安部俊克(こども未来部長は2025年3月まで)
面野議員の再質問にお答えいたします。私からは、保育士等就労定着支援事業の効果ですとか、また、さらに新たな対策についての検討についてということで御質問ありました。効果につきましては、本年4月から開始した事業です。なかなか難しい部分はありますけれども、着実に申請はいただいております。また、今回の支援事業については初年度の支援金と、それから3年目、6年目と続くものでございますので、もう少し長い時間を見て効果は見ていきたいと思っております。ということで、その後の新たな対策というのも今回の事業の効果成果を見極めた上で、さらに対策が必要なのかどうかというのも併せて検討を続けていきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
面野議員の再質問にお答えをさせていただきます。まず、現在、博物館で行っておりますPCBの廃棄物処理関係経費の関係でございますけれども、基本的には、今回、予算を頂いて今検討しているものでございますけれども、高濃度PCBの処理に当たって、今回は今年中に処理をしなければならないということで予算をつけていただいたということでございます。今現在、PCBの含有量について調査をしているところでございます。その中で、高濃度PCBがございましたら今回の予算で処理をさせていただくということになりますけれども、中には低濃度のPCBが出てくる可能性がございます。それについては令和9年度までだったというふうに記憶してございますけれども、それまでに処理をするということになりますので、それが出てくるということになれば、また少なからず予算を措置していただく可能性は出てくるのかということでございます。それから、夏休みの期間について今現在、校長会と協議をしているということについての見解でございますけれども、学校管理規則というのがございまして、その中で夏季休業日、冬期休業日という期間を設けて25日ずつという基本的な考え方がございます。その範囲の中で変更するということになれば、管理規則の中で処理すればよろしいのですが、もしそこをはみ出して行うということになれば、学校管理規則も改正をした中で処理をする必要があるのかと考えております。それから、ランニングコストに関わって、クーラーをつけることで、この御時世かなり光熱水費も増大するのではないかということで、断熱にも力を入れてみるのもよいのではないかという御質問だったというふうに思いますけれども、エアコンをつけるにも、レベルの高いものから低いものまでありまして、どれを選択するかというのは非常に悩ましいところでありますので、これから検討が必要だというふうに思います。それから、断熱ですけれども、高断熱の建物を造るということは非常に効果があるというふうに思いますけれども、現実の問題として各学校の断熱を高めていくためには、壁材であるとか、窓ガラスを高気密というのですか、高断熱にしていかないとならないということで、クーラーを設置するよりもかなり高い経費がかかるのかという、私の考えですけれども、そういうふうに考えていまして、なかなか断熱については難しいのかということでございます。