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小樽市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月21日

学校の跡利用について

2023年6月21日、小樽市議会の一般質問で、松井真美子議員が「学校の跡利用について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
松井真美子 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松井真美子

松井真美子です。初めての一般質問をします。学校の跡利用についてです。子育てしやすい小樽のまちづくりを進める観点で、10年前に閉校となった旧祝津小学校について伺います。旧祝津小学校は、小樽市立小中学校学校規模・学校配置適正化基本計画の学校統廃合によって廃校となりました。地域の方から、旧祝津小学校を冬でも遊べる施設として活用できるようにしてほしいという要望が寄せられています。ウイングベイ小樽まで行くのは遠い。子供が安心して遊べる場、親同士の情報交換ができる場をぜひ地域につくってほしい。市の財政状況もあるので新しく建てろとは言いません。今ある建物をぜひ活用してほしいのですと要望しています。6月1日に、私は、旧祝津小学校を見学させていただきましたが、木々に囲まれた学校周辺では、もうセミが鳴いていました。四方を見渡せるように取り付けられた、たくさんの窓からは明るい日差しが入り、広がる森と海が見えます。玄関を入るとすぐに開放的な図書コーナーがあり、2階に上がる階段の下には不思議な隠れ空間があります。教室があったオープンフロアはじゅうたん敷きでバリアフリー、ドアはなく広々としています。体育館に続く廊下の途中に天井を見上げると、プラネタリウムになっていまして、春夏の星座と秋冬の星座2か所のコーナーでは音が反響する造りになっています。これは、子供たちが星座に興味を持つだろうなと感じました。漁師のまちらしく、窓や外壁に魚が彫られていたりと、随所に子供がわくわくする工夫が凝らされています。多目的スペースで、明るく楽しいぬくもりのある学校と書かれた木製プレートが目に入りました。まさに、設計した方のその思いが表れているようだなと思いました。私は、小樽市にこれだけすばらしい小学校が建てられていたということにびっくりしました。市長は旧祝津小学校について、子供たちにとって、いい環境だと思いませんか。2017年に、旧祝津小学校の利活用に向けたサウンディング型市場調査が行われています。その参加事業者の提案概要によりますと、旧祝津小学校は新耐震基準の建築物であり、アスベストもなく再利用・再活用価値は極めて高いとなっています。そして、市の施設として開設することに併せて、屋内体育館等の開放を積極的に検討していただきたい。同校建物は地震・津波発生時の避難所として、また、同校グラウンドは緊急避難場所として位置づけられていることからも、本来は市の行政財産による管理が望ましく、公の施設での開設をお願いしたいと提案されています。ところが、確認しましたところ、現在、旧祝津小学校は指定避難所になっておらず、祝津地域に指定避難所はありません。いつ、なぜ、旧祝津小学校避難所の指定が外されたのでしょうか。市長は、昨年の第3回定例会提案説明で、まちづくり三つの柱の一つ、「安全安心なまちづくり」で、除排雪や防災、減災のための体制の強化と、性別や年代、ハンディキャップの有無にかかわらず、市民の誰もが安心して暮らせるまちづくりを進めるとおっしゃっています。祝津地域に指定避難所がない状況をどうお考えでしょうか。私は、改めて地域の方に聞いてみたのですけれども、避難所が外されたことを知らなくて、地震や津波が起きたら旧祝津小学校に逃げるつもりでいたと言っていました。この方は町内会の消防団の活動に関わっている方です。避難所が外されたことを知らない方がほかにもいるのではないでしょうか。海が近い地域です。地震や津波が発生したときに、避難所だと思って行ったのに中に入れないとなったら大変なことになると思いました。指定避難所の解除について、地域の方に十分な説明がされたとお考えでしょうか。サウンディング型市場調査で公の施設での開設をお願いしたいと提案された旧祝津小学校ですが、売却方針が決定されています。2022年1月に祝津町会へ売却方針について説明し、反対意見がなく、町内会を通じて地域の方へ周知のチラシを配布した、今後は売却に向けた具体的な取組を進めていきたいと2022年3月11日の総務常任委員会で報告されていますが、地域の方は、売却方針については知らなかった、チラシも見ていないとおっしゃっています。2012年3月に市が作った「学校跡利用の基本的な考え方」では、地域住民にとって小学校や中学校は、長年慣れ親しんだ地域のシンボル的な存在であり、愛着のある場所、有効な利活用が求められるとして、1番目に、代替施設の有無や建物の耐震化改修経費、維持管理経費などの財政負担について十分検討した上で公共施設としての利活用の可否を検討する。そして2番目に、将来的に公共的な需要が見込まれない場合で、民間等による利活用が地域の発展や本市のまちづくりに寄与すると考えられる場合においては、売却や貸付けなどを検討する。これを基本として、市や民間のいずれかが利活用する場合においても、地域の意見や要望を聞き、市全体の発展や市民全体の利益につながるよう検討しますとなっています。売却方針はどのような過程で決定されたのでしょうか。公共施設としての利活用の検討は十分にされたとお考えですか。売却方針決定に至る過程で、地域の意見や要望は丁寧に聞いてこられたのでしょうか。住民にとって、泣く泣く廃校となった思い出の場所である学校を再利用し、人々が気軽に集まれるコミュニティースペースを生み出すことは地域住民が何より喜び、地域の活性化につながると考えます。また、近くには、水族館があります。他のまちから訪れる人たちにも海の見える児童施設として小樽らしさを感じてもらいながら、体を動かしたり、工作をしたり、本を読んだり、建物の造りを十分生かして子供の楽しめる施設となるのではないでしょうか。売却方針が決定されたとしても、実際に今、地域から活用の要望が出されています。住民の要望に応え、旧祝津小学校を公共施設として活用することを検討していただきたいと思いますが、市長の見解を伺います。昨年の秋に日本共産党が行った市民アンケートにも、小樽には子供を遊ばせる場所が少ない、冬でも楽しめる公共施設をぜひ造ってほしいと複数の方が回答しています。また、公園も老朽化やブランコなどの遊具が不備なところが多く、廃れていっている感をとても感じる。もっとこのまちで子育てしたいと思えるようにしていかないと若い人たちは札幌市などに出ていくなと、とても不安になりますという声もありました。私は、海と山が身近にあるこの自然豊かな小樽市が気に入り、小樽市で子育てをしたいと思い20年前に札幌市から移住してきました。豊かな自然、港町としての歴史、宝がたくさんあるのに人口減少が進む小樽市を本当にもったいないと感じています。小樽市は魅力的なまちだと思います。せっかく宝がたくさんあっても、そこに住む人がこのまちに住みたいと思わなければ人口減少は止まりません。だからこそ、今住んでいる人が大事にされていると感じられ、そこに住みたいと思えるまちづくりをすることが必要ではないでしょうか。子育てするなら小樽市がいいよねと言われるくらいに、暮らしやすさ、子育てしやすさに本気になるべきではないでしょうか。旧祝津小学校に限らず、今ある施設を活用していくための意見や要望を生かしていく姿勢が必要ではないでしょうか。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

松井議員の御質問にお答えをいたします。学校跡利用について御質問がありました。初めに、旧祝津小学校の環境につきましては、校舎は、オープン教室やランチルームがあるなど、市内でも特色のある造りであるとともに、周囲には豊かな自然と海があり、歴史的な資源に恵まれた本市ならではの環境であるというふうに考えております。次に、旧祝津小学校の避難所の指定解除につきましては、旧校舎の一部が令和4年2月に土砂災害警戒区域の指定となり、開設避難所として適切ではないと判断したため、同年10月に指定を解除したものであります。次に、祝津地域に指定避難所がない状況につきましては、旧祝津小学校を指定避難所から解除するに当たり、最寄りの高島小学校を指定避難所とすることで、地域の皆様には御理解をいただいており、避難機能は確保できているものと考えております。次に、指定避難所解除の地域への説明につきましては、令和4年1月に町会長や役員の方に対し、旧校舎の避難所としての指定を解除することについて説明をし、町内会の皆さんにも周知をいたしましたが、特に反対意見はありませんでしたので、御理解をいただいたものと考えております。次に、売却方針の決定につきましては、旧祝津小学校の閉校後には、地域の団体と意見交換をしながら公共活用案を検討するとともに、その後には、民間活用に向けたサウンディング型市場調査により、民間事業者から活用案を募りましたが、決定に至る活用案はありませんでした。活用案がないまま年月が経過し、施設の老朽化も進んでいくことから、民間事業者に施設を活用していただくため、売却方針を決定したものであります。また、活用案を検討する過程では、地域の方々の意見をお聞きしているほか、売却方針の決定に当たっては、町内会役員の皆さんからの了解をいただくとともに、町内会の皆さんへ周知文書を回覧し、御意見等がなかったため、御理解をいただいたものと考えております。次に、旧祝津小学校を公共施設として活用することにつきましては、ただいまお答えいたしましたとおり、これまで公共施設としての活用について検討を重ねたものの、活用策の決定に至らなかったため、民間事業者のアイデアと資金により、地域の中で施設を有効に活用していただくことを期待し、売却方針を決定したものでありますので、公共施設として活用することについては考えておりません。次に、意見や要望を生かすことにつきましては、未利用の閉校施設は、旧祝津小学校、旧豊倉小学校を除くほとんどの建物が耐震化されていないほか、立地条件や用途地域の制限があるなど課題が多く、恒久的な利活用についての方針が決まっておりません。学校跡利用は、市が定めた学校跡利用の検討の進め方に基づき、売却を含め活用方針の決定に当たりましては、地域の方々に説明をし、御意見をお聞きすることになっております。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)

再質問 3番 松井真美子

再質問させていただきたいと思います。旧祝津小学校の環境です、市内でも特色のある環境だというふうにおっしゃっていただいています。実際に、市長は旧祝津小学校を御覧になっていただいているのでしょうか。お忙しいとは思いますけれども、観光都市小樽の自然環境を大事にされる市長の目で、ぜひ旧祝津小学校を視察していただければと思いますけれども、いかがでしょうか。そして、売却という方針になっています。市長は、さきの第1回臨時会の挨拶のときに、小樽は歴史があり、先人から受け継がれてきた様々な財産がある。この財産を生かしながら、次世代を担う子供たちへとしっかりと引き継ぐことが私たちの責務と考えているとして、子育て、仕事、移住の促進などで人口の社会減に歯止めをかけるために、安心して子育てができる環境づくりを進めて、また、小樽の魅力を生かしたまちづくりに取り組み、選ばれるまちを目指し、活力ある持続可能なまちづくりを進めていくとおっしゃっています。自然や歴史はつくりたくてもつくれません。でも、小樽市にはそのすてきな土台が既にあります。札幌市との行き来のしやすい距離の小樽市です。都会に近いのに自然が豊か、この既にある財産を生かしながら安心して子育てができる環境づくりが進めば、選ばれるまちになる要素は十分にあると思うのです。旧祝津小学校の山と海を身近に感じるこの小樽市らしい環境と、新耐震基準を満たし、そのまま使える施設だと思います。明るく先進的な造りの建物、この小樽市の貴重な財産と言えると思うのです。地域への説明はされてきたと思うのですけれども、地域との間でどれだけ丁寧にそれがやられてきたのかというのが問われると思います。新型コロナウイルス感染症の状況もありましたので、それは仕方がなかったのだろうなというふうにも思っています。実際に今、地域の方から要望が出ています。地域の住民の方の意見を聞いて、地域に根差した、みんなでつくるまちづくりをすることが、日頃、市長がおっしゃっている市民の政治的関心の向上や市政への参加意欲につながって、人口減少を食い止める力になるのではないかと思います。今は新型コロナウイルス感染症も落ち着いた状況になっていますので、再度、避難所のことも理解していなかった方もいらっしゃいますので、それも含めて、地域住民の意見を求める機会を設けていただけないでしょうか。経済的な子育て支援は、親は助かります。同時に、親は子供が喜ぶ顔が見たいのです。そのために、休日は離れた施設まで子供を連れていって、いろいろ見て、意見やアイデアも持っています。先ほど公園の担当の部署の質問もありましたけれども、この子育て世代の思いを受け止める具体的な場所といいますか、意見やアイデアなどを伝えたい場合に、どこに行ったらいいのか、その担当部署をお知らせいただきたいと思います。意見を聞いてくれるのだなということを示すことが大事だと思うのですけれども、それが、小樽市は子育て世代を大事にしているという姿勢を伝えることになると思いますけれども、いかがでしょうか、お聞かせください。

答弁 市長 迫俊哉

松井議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思うのですけれども、学校を訪問したことがあるのかというのが1点と、これからも地域の皆さんの御意見を求めてもらえないかという、その2点として私は受け取っておりますので、まずそれについてお答えをさせていただきたいと思います。それでもし違いがありますようであれば、改めて御指摘をいただければというふうに思っております。1点目は、祝津小学校に行ったことあるかということでございますけれども、少し記憶は定かではありませんけれども、学校そのものは、私は訪問したことはないのではないかというふうには思っておりますけれども、周辺には観光施設などもありますので、学校そのものを見たという記憶は定かではありませんけれども、周囲が豊かな自然に恵まれている環境に学校があったということについては理解をしているところでございます。それから、地域住民の意見を改めて求めてもらえないかということについてですけれども、避難所を指定解除する際など、既に地域住民の皆さんには一定程度御説明はさせていただいております。仮に今後、地域住民の皆さんに御意見を求めるなり、説明をする機会があるとすれば、旧祝津小学校跡を売却し、転用をする際には地域住民の皆さんに改めて説明をさせていただくことになろうかと思いますけれども、それ以外で改めて地域住民の皆さんに御意見を求めることは考えておりませんので、御理解をいただきたいというふうに思っております。

出典:小樽市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月21日 議事録 PDF(136ページ) 間違いを知らせる