小樽市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日
文化、芸術等について
2023年6月20日、小樽市議会の一般質問で、中村岩雄議員が「文化、芸術等について」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、保健所長 田中宏之、建設部長 松浦裕仁が答弁しました。
- 質問者
- 中村岩雄 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、保健所長 田中宏之、建設部長 松浦裕仁
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 20番 中村岩雄
それでは、次の項目に入ります。文化、芸術等について。まず、アカデミー賞女優・ナンシー梅木さんについて伺います。ナンシー梅木さんを御存じでしょうか。小樽で生まれ、稲穂小学校、西陵中学校で学び、現在はない緑町にあった小樽緑丘高等女学校卒業、その後、東京でジャズ歌手としてデビューし、戦後の一時期、渡米する前まで、江利チエミさん、雪村いづみさん、ペギー葉山さんなどと人気を分かち合いました。その後、アメリカに渡り、映画「サヨナラ」に出演し、その演技で1958年、アカデミー賞助演女優賞を受賞、アジア系で演技部門初めてのオスカー女優となりました。このことの意味は、映画スターとしては最高の名誉なことです。2年ほど前にハリウッドでアカデミー賞ミュージアムがオープンし、そこでもナンシー梅木さんは他の大スターと言われる人々に比較しても展示スペースはとても広く、アジア系として初めての受賞者に対しての最大限の敬意が感じられるということです。郷土小樽にとって、世界で活躍し、世界に通用したこのナンシー梅木さんをただ記憶にとどめるだけではなく、市民が、そして小樽市を訪れる方、誰でもがその偉業に触れられるような、また、これからも語り継いでいけるように常設の場所をぜひ造っていただきたいと思います。ナンシー梅木さんの御遺族も、もっと市民に知っていただきたいと願っていますし、御遺族と市民有志による、ナンシー梅木の会が結成されています。また、ナンシー梅木を偲ぶ会では、ナンシー梅木さんがアカデミー賞受賞をすることになった映画「サヨナラ」の上映会も開催するなど活動を続けています。これらの方々からも常設の場所の要望が寄せられています。そこで伺います。これまで市の社会教育施設では、ナンシー梅木さんに関わるどのような事業を行ってきたのか、今後の予定なども併せてお知らせください。次に、蘭島・忍路地区のまちづくりと埋蔵文化財について伺います。小樽西部地区では、1984年、広域農道の着工、1985年、蘭島川流路変更による河川改修が始まり、北海道埋蔵文化財センターなどが発掘調査を開始、大量の遺物が出土します。特に、埋蔵文化財包蔵地台帳に登載された忍路土場遺跡からは、膨大な量の土器・石器、木製品・漆工芸品、繊維製品などが出土し、北海道を代表する縄文時代の低湿地遺跡に全道の研究者から注目が集まることになります。周辺は、国指定史跡「忍路環状列石」、道指定史跡「地鎮山環状列石」、さらに、蘭島・余市の境界にはストーンサークル群が確認されております。お隣、余市町には国指定史跡「フゴッペ洞窟」が1950年に発見され、22年後の1972年にカプセル式保存施設完成、32年後の2004年には、モダンな新施設完成。また、道指定史跡「西崎山環状列石」は駐車場も遊歩道も整備され、共に観光資源として有効活用されております。小樽の国指定史跡「手宮洞窟」は、発見から129年後の1995年、手宮洞窟保存館として修復完成しましたが、忍路環状列石は1861年、文久元年に発見後162年を経た現在まで本格的整備はないと伺っています。西部地区のまちづくりに長い間関わっている方々からは、小樽西部地区にある国・道指定史跡を早急に整備すること、旧忍路中学校を埋蔵文化財センターとして整備していただくこと、さらに、新幹線開業時に向け、北海道・北東北の縄文遺跡群、世界文化遺産の構成資産に西部地区の遺跡の追加を目指すことについて強い要請があります。教育長のお考えをそれぞれお聞かせください。次に、明治天皇と長紀聖蹤碑について伺います。本年5月15日、小樽顕誠会主催による第78回招魂祭が開催され、小樽公園西山の顕誠塔前で合祀祭、本祭が執り行われました。不肖私も出席させていただき、祀られております御霊に玉串をささげてまいりました。顕誠塔(当時昭忠碑)の建設は、日露戦争終戦後、英霊を祀るため大正13年、1924年に建立され、本年で100年を迎えます。第二次世界大戦後、進駐軍に取壊しを求められましたが、戦前の軍事色を払拭し、市の功労者も祀られていることを理由に存続され現在の姿になっています。当時の日本の建築界の権威であった東京帝国大学教授、伊東忠太氏の設計で、建設費用は全て市民の浄財によっており、これだけの規模の慰霊塔は他にあまり類を見ず、長きにわたり小樽市民の宝とされてきました。平成14年5月には顕誠塔の由来を記した説明板が広場入り口横に設置されています。しかし、この顕誠塔も近年劣化が目立ち、大規模改修を余儀なくされ、市民に浄財を募っていましたが、このたび、市の協力もいただきながら着工のめども立ち、10月末には金鵄の輝きも復活すると伺っています。先達の残した功績を後世に伝えるためにも、誠に喜ばしい限りであり、市の御英断に敬意を表する次第であります。さて、小樽公園西山の顕誠塔と対をなす形で東山には長紀聖蹤碑がありますが、この石碑を所管する部署と維持管理の状況をお示しください。この石碑は、明治14年、1881年8月30日、明治天皇北海道御巡幸の際、海路小樽手宮に着後御上陸されてから50年に相当する昭和6年御上陸を記念し、当時の小樽区長、渡邊兵四郎氏の発起によって建設されたものですが、長い間どのような由来の石碑なのか市民にも分からぬまま現在に至っていました。このたび、市民有志により(仮称)明治天皇聖蹟保存会を立ち上げ、この由緒ある石碑に説明板を設置したいと考えております。明治14年の御巡幸順路は、小樽、札幌、千歳、白老、室蘭、森、函館となっており、明治天皇聖蹟碑が維持保存されている所在地の市町と箇所数は札幌市5か所、北広島市2か所、恵庭市2か所、千歳市1か所、苫小牧市6か所、白老町4か所、登別市4か所、室蘭市5か所、森町4か所、七飯町3か所、函館市5か所となっております。それぞれ第二次大戦後の進駐軍の影響をくぐり抜け存続し、現在もなお整備保存されております。特に札幌市におかれては、札幌農学校演武場(現札幌市時計台)に建てられた明治天皇聖蹟碑が終戦直後に撤去されたまま行方がはっきりしなかったものでありますが、3年前の秋にその所在が確認され、明治天皇訪問から140年の節目に当たることから、市は石碑を時計台に戻すことを決めたものです。石碑は、元札幌市教育課長が寄贈し、日露戦争で連合艦隊司令長官を務めた元帥、東郷平八郎が揮毫しています。札幌市文化財課では、時計台の歴史を語る貴重な資料なので、ぜひ見に来てほしい。児童・生徒の歴史学習にも役立ててもらいたいと話しています。また、令和元年には、東区の札幌村郷土記念館保存会が、明治天皇が御視察された旧札幌村に明治天皇の行幸記念日を新たに建立、札幌市の秋元克広市長が揮毫し、除幕を行っています。保存会の会長は、明治天皇の行幸は旧札幌村の子孫にとって喜びであり誇り。札幌の基礎を築いた先人の功績を末永く残したいと述べています。小樽市でも、先人たちは過去に明治天皇の聖蹟を保存しておりましたが、様々な理由から今は全て失われています。(仮称)明治天皇聖蹟保存会では、北海道開拓の玄関口としての小樽市の貴重な歴史を後世に伝えるために、いま一度、聖蹟の調査をし、整備保存に取り組む予定であります。(仮称)明治天皇聖蹟保存会としては、今後、市に対して資料提供などのほか、いろいろな御協力をお願いすることになりますが、市の御協力なしには前に進めることができないと思います。教育長のお考えをお聞かせください。再質問を留保し、質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
初めに、明治天皇と長紀聖蹤碑についてですが、この石碑の所管と維持管理につきましては、小樽公園内の施設として公園緑地課が所管をしており、石碑周辺の草刈りや清掃、外観の亀裂状況などを年に1回程度確認をいたしております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
中村岩雄議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、文化、芸術等について御質問がありました。初めに、アカデミー賞女優・ナンシー梅木さんについてですが、これまでのナンシー梅木さんに関わる事業につきましては、文学館で平成19年7月7日から同年9月2日まで開催した「昭和歌謡全集小樽編」展や、平成21年11月7日から翌年1月31日まで開催した「ちまちま小樽文壇史+偉人物語展」において、他の小樽ゆかりの人物とともに紹介をしております。図書館におきましては、令和3年1月9日から同月28日まで「レッツ スイング!~伝説のジャズシンガー 小樽出身のナンシー梅木展」を、令和5年3月26日には「ナンシー梅木と仲間たち」を開催しております。また、今後につきましては、現時点で予定している事業はございません。次に、蘭島・忍路地区のまちづくりと埋蔵文化財についてですが、まず、忍路環状列石や地鎮山環状列石の整備につきましては、両史跡とも駐車場や案内板など、遺跡を見学してもらうための環境整備や史跡の周辺が農地であり、利活用が制限されていることが課題となっておりますことから、駐車場等への転用などの課題解決に向け取り組んでいく必要があるものと考えております。次に、旧忍路中学校を埋蔵文化財センターとして整備することにつきましては、旧忍路中学校校舎は耐震化が図られていないことやセンターとして機能させるための消防設備等の防火対策がなされていないこと、維持管理するための人員配置など様々な課題があることから、現状では、埋蔵文化財センターとして活用していくことは難しいものと考えております。次に、世界文化遺産への追加を目指すことにつきましては、縄文時代の遺跡が日本全国に多数存在する中で、北東北と北海道南部の噴火湾周辺までは、津軽海峡を挟んで関連性が強いことや、構成資産である17遺跡に比べ遺跡の規模が大きくないことなどから、追加は難しいものと考えております。しかしながら、この地域ではストーンサークルが多く築造されていることや、大量の木製品が出土するなど、貴重な遺跡が多く残されておりますことから、引き続き、余市町など周辺自治体と連携を図りながら、多くの方に来ていただけるよう、遺跡の魅力発信に努めてまいりたいと考えております。次に、明治天皇と長紀聖蹤碑についてでありますが、市が資料提供などの協力を行うことにつきましては、総合博物館や図書館などが所蔵している資料の閲覧など、可能な範囲で協力を行ってまいりたいと考えております。(「議長、20番」と呼ぶ者あり)
再質問 20番 中村岩雄
それでは、何点か再質問をさせていただきたいと思います。まず、新型コロナウイルス感染症の5類移行についてなのですが、まず保健所に対して対策協議会での協議の内容も御報告いただいたわけですけれども、市民からもたまに聞かれることもありますが、小樽市保健所所管というか管轄の定点医療機関5か所となっているのですが、この5か所の実際名をお聞かせいただきたいということがまず一つ。それから、二つ目に、現時点で見えてきた新たな課題と今後の対応についてということですが、それにも関係することなのですが、患者対応の医療費についてなのです。これも、医療費がどうなるのか、よく市民の中では話題になっているというか、私なども聞かれることもあります。それで、新しい体制下では、医療費の自己負担分も当然出てくるということなのです。しかし、1割から3割ということだろうと思うのですが、入院医療費や治療費が期限を区切って軽減されるということをお聞きしました。これがいつまでなのか。今の実施されているこの計画が期限的には9月末までというふうにも聞いておりますけれども、そこで終わるのか、それ以降も続くのか、その辺をお知らせいただきたいと思います。それから、ワクチンについてなのですけれども、新型コロナウイルスワクチンについては様々な情報が錯綜しています。ユーチューブで流れている情報ですとか、いろいろありますけれども、そういうことのために、ワクチンへの不信感などもあるのではないかと考えられます。そういう不信感が市民の間でも聞かれますし、そのためにワクチン接種率がかなり落ちているというか、低迷しているというか、そういう傾向に全国的にあるのかという感じがしているのですが、小樽市の場合、その不信感をある程度払拭するための対策、こういうものについては何かお考えのことがあるのかどうか、この辺をお聞かせいただきたいというふうに思います。それから、並行在来線の代替バスについてのところです。バス運行実験をするということなのですが、このルート、ダイヤ、停留所を8月頃、数日間にわたって体験乗車会を考えているということなのですが、その内容についてもう少し詳しくお聞かせいただきたいと思います。乗車をする地域にどのような形でそれを知らせて、どういう形で乗車する方を募るのかとか、その対象となる方はどういう方なのかとか、それから、ルートですとか、ダイヤ、停留所、そういったものをもう少し、現在で分かる範囲で結構なのですけれども、具体的にお知らせいただければ大変ありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 保健所長 田中宏之
中村岩雄議員の再質問にお答えをいたします。新型コロナウイルス感染症関係で3点御質問がありましたが、まず、1点目の新型コロナウイルス感染症の定点医療機関5か所の名称をお聞かせいただきたいということでしたが、どこが定点医療機関に指定されているのかということを公にすることは、患者の受療動向にその後、変化が生じる可能性がありますので、公表は控えさせていただきたいと思います。2点目の医療費の軽減措置が9月いっぱいまでということになっているけれども、それ以降どうなるのかということでしたが、これについては、国において冬の感染拡大を防ぐための対策として、どのような取扱いになるのかは、9月末の時点での状況を見て決定をされるということで承知をしております。それから、3点目の新型コロナウイルスワクチンについて、不信感を払拭する対策が必要ではないかということなのですが、市としては、これまでもワクチンの安全性、有効性、また副反応についての情報を市民の皆様にお知らせをするということのために、市のホームページに掲載をするということとか、新聞広告への掲載、そして、市が作成したリーフレットの全戸配布を行ったり、老人クラブ連合会、保育所、幼稚園などを通じてリーフレットの配布を行ったりという取組を行っております。また、接種券をお送りする際に、国が作成したワクチンの説明書を同封するというようなことも行っているということです。今後、秋に向けて新たな接種も始まるということも、情報として国から来ておりますけれども、今後、必要な情報については、改めて市のホームページ、広報おたる、また、接種券に同封する各種の書面などを通じて対象者の方にお知らせをしていきたいというふうに考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 松浦裕仁(建設部長は2025年3月まで)
中村岩雄議員の再質問にお答えしたいと思います。私から並行在来線の運行実験のことに関して答弁をさせていただきたいと思いますけれども、まず、ルートに関してですけれども、以前、住民説明会で地域の方から要望のありましたルート、一つとしては、蘭島から塩谷駅を通りまして最上、築港へ抜けるルートが一つ。もう一つは、蘭島から塩谷駅前を通りまして最上、そして小樽駅前に行くルート、また、塩谷駅前から今の既存のルートを使って塩谷駅をUターンしましてまた戻ると、そういったルートは想定しているところでございます。これにつきましては、今のところ、バスを市が借り上げいたしまして、1週間程度、8月にやりたいと思っていますけれども、この中では、今のところ市民の方への参加料は無料ということで、実施した後にアンケートを実施いたしまして、利用頻度ですとか行き先、また、停留所、希望時間帯、こういったアンケートを聞きまして今後の検討に役立てていきたいということで考えております。
答弁 建設部長 松浦裕仁(建設部長は2025年3月まで)
町内会への周知につきましては、まだ詳細は決まっておりませんけれども、8月に実施する前に市民の方々への周知を実施したいということで考えております。