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小樽市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月19日

まちづくりについて

2023年6月19日、小樽市議会の一般質問で、中村吉宏議員が「まちづくりについて」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
中村吉宏 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 中村吉宏

本市のまちづくりについて伺います。まず、ウイングベイ小樽に関連して伺います。本年第1回定例会でも議論をさせていただいた、ウイングベイ小樽の施設に係る固定資産税に関連して幾つか質問いたします。運営会社である株式会社OBCから小樽市へ需給事情による減点補正が求められておりました。人口減、販売数減少等総務省が設けている要件を勘案し、該当する場合の減点補正に対応するよう所管官庁は通知をしており、これを受けて、市では減点補正の検討を行っていることに鑑み、市では次の基準年度である令和6年度からの適用に向けて検討を進めたいという見解でした。これについて、OBC社が申し出ている補正適用の判断に関し、前の基準年度である令和3年度に遡り、検証、適用の判断を行うことはできないのかと伺ったところ、検討結果によっては、令和3年度に遡り適用することも検討する旨、答弁をいただきました。しかし、その後、市は減点補正の適用はないと判断されたところであります。この件について、どのような検討がなされ、適用なしと判断されたのか、お示しください。また、今後において減点補正の検討については考えているのか、お示しください。そもそも、国がこの減点補正について地方公共団体に通知したのは平成26年のことであり、同時期にOBC社から固定資産税の関連で見直しなどの要望が上げられていたとのことであります。その時点で減点補正に関する内容を市からOBC社に伝える必要があったのではないかと考えますが、本市では、その時点で国の通知を把握していたのか。そして、なぜその時点で情報を伝えていなかったのか、お示しください。少なくとも、国の考え方について通知が来ていた時点でOBC社と情報共有し、減点補正を求めるという手段を取ることの可能性を伝達するべきではなかったのかとか考えます。これについて見解をお示しください。次に、ウイングベイ小樽を今後も持続させる観点から伺います。ウイングベイ小樽におけるウエルネスタウン構想が推進されるよう、市としても取り組むことをこれまでも求めてまいりました。この構想を実現させるべく、市でも築港地区の地区計画変更を認めるなどの対応を行ってきたところであります。そして、ウエルネスタウン構想の重要な要素となる小樽看護専門学校に代わる新しい看護学校が同施設に移転をする計画が示されてきた中で、この計画の進捗については、現在どのような状況かお示しください。ウイングベイ小樽は、本市南東部の経済、人流の拠点として非常に重要な施設であると認識しております。迫市長もこの施設の重要性を認識されており、存続させたいという御意向をお持ちであると思います。今後において、ウイングベイ小樽を含む築港地区全体の将来ビジョンをどのようにお考えか、さらには、市として今後このエリアにどのように関わるのか具体的にお示しください。次に、今後の市内公共交通の在り方について伺います。前回定例会でも質問をいたしました今後の市内公共交通についてであります。市内公共交通機関の主力であるバス路線が、運転手不足などの理由により減便されている現状を踏まえ、今後、市内公共交通機関として、空中軌道、都市型ロープウエーの導入を検討してほしいと提言をいたしました。観光都市である本市で観光導線と生活動線を融合させた新しい都市交通を構築すべきであると訴えましたが、御答弁では、今、策定作業中の小樽市立地適正化計画に盛り込むことは難しいが、今後において研究してまいりたいという趣旨の御回答です。この件を質疑した約1か月後、石狩市が都市型ロープウエー導入調査を行う旨の報道がありました。雪害に強く、マンパワーも少なく、環境負荷も少なく運用できる都市型ロープウエーは、今後の社会に適合した移動手段であると考えます。石狩市では、行政のこうした行動を受けて、市議会も既に運用をしている神奈川県横浜市への視察を検討しているとのことです。どうすれば今後、市内公共交通を維持できるのかという観点から考えると、今、策定作業中の小樽市立地適正化計画に盛り込むというより、本市の公共交通網形成計画の見直し作業を進めながら検討を行うべきであると考えます。本市の様々な計画を勘案しながら、本市としても、ぜひ導入に向けた検討や調査を積極的かつスピーディーに行っていただきたいと考えます。見解をお示しください。小樽市立地適正化計画と小樽市都市計画マスタープランについて伺います。本市では、令和2年2月に第2次小樽市都市計画マスタープランが策定され、今年度は、小樽市立地適正化計画が策定に向けて作業が進められております。小樽市都市計画マスタープランが策定されても、年間2,000人ペースで人口減少が進む本市にとって、果たして今の計画が実効性を保つことができているのか疑問に思うところであります。次の計画策定は令和22年度でありますが、今の計画では、市内各地域の持続性が維持できるのか甚だ疑問です。そこで伺いますが、この計画の中間見直しなどの作業はどのタイミングで行う予定なのか、お示しください。さらにその際、人口減少や市内各地域の市民の居住状況等を勘案し、市内地域の都市計画、用途地域の指定や地域の在り方をどのように捉え、計画を見直していくのか見解をお示しください。このことは、今、策定作業を進めている小樽市立地適正化計画とも重要な関連があるものと思います。小樽市立地適正化計画では、単に居住誘導区域と都市機能誘導区域を線引きし、現有の公共交通網で結ぶだけでは、今後の本市の状況に鑑み成立しないものと考えます。本市では、どのような将来像を見据え、市民の利便性と居住の安心感を想定して小樽市立地適正化計画を進めているのか、お示しください。さらには、観光都市として国内外に注目を浴びる本市にとって様々な企業進出が期待できる状況である反面、以前も議論させていただきましたが、旧態依然の都市計画から脱却できないがため、様々な事業者の進出が困難な状況を作出している現状にあることも重要な課題です。この課題を解決するべく時代に即した都市計画の見直し、とりわけ用途地域の修正は可及的速やかに行わなければならない喫緊の課題と考えます。本市の状況を鑑み、そのような考え方を市長はお持ちかどうか見解をお示しください。次に、北海道小樽余市風力発電所建設に関連して伺います。今月13日、北海道小樽余市風力発電事業について、市長は、環境影響評価法に基づき、鈴木直道北海道知事に対して、本市としてこの建設について反対する意見書を提出されたとのことであります。さらに北海道においては、鈴木直道知事もこの件について、事業者側から住民への十分と言える説明が行われておらず、このままの事業実施を認めることに難色を示しておられたところ、6月17日に当該事業者がこの事業について住民理解を得られないことや、原材料高騰を理由として計画の中止を発表し、翌18日に報道されました。本市が反対する理由として、生態系への影響、建設工事による土砂災害の可能性、景観への影響、小樽自然遊歩道への影響の可能性を示しております。そもそも市長は、市民の合意を得られない場合この事業を是認できないとする考え方を示されておりました。他方、事業者は、数回にわたり住民説明会などを実施していたと思いますが、住民説明会における事業者の対応や市民の理解度について、市としてどのように捉えているのか、お示しください。さらには、市長が反対の意向を北海道知事に示す根拠とする4点について、具体的にどういう内容なのか、お示しください。その際、議会にも説明がありましたが、土砂災害の可能性については、とりわけ詳しく説明してください。以前、本市では、住宅地に太陽光発電施設建設を進めようとする事業者が、住民の反対の下、施設建設を断念するケースがありました。その際、新電力施設建設についての本市への参入に当たり条例の整備を求めましたが、本市の見解では、国のガイドラインに基づいた判断を行うため条例の制定は不要との見解でした。今改めて考えるに、再生可能エネルギー施設の本市への参入に関する住民の合意を得た場合などについては、改めてその基準を設けるべく条例等の整備により規定する必要性を感じますが、市はどのような見解なのか、お示しください。この問題の最後に伺います。本市では、ゼロカーボンシティを目指しているところであります。他方、再生可能エネルギー施設を建設するこのたびの事業を反対することについて、矛盾が生じる可能性も示唆されている状況に鑑み、改めて伺いますが、本市として再生可能エネルギー導入についてはどのようにお考えか、しっかりとお示しを願います。今後も、本市において再生可能エネルギー施設建設を目指す事業者の参入もあることと思います。明確な御答弁をお願いいたします。以上、3項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、まちづくりについて御質問がありました。初めに、ウイングベイ小樽についてですが、まず、固定資産税の需給事情による減点補正の適用につきましては、減点補正の対象となるためには、総務省通知で示されている要件を全て満たす必要があり、通知で示されている判断指標に基づき検証した結果、所在地域の経営環境が著しく悪化しているかどうか、また、建物の転用が困難であるかどうかという2点が該当しないことから、市として減点補正を適用しないという結論に至ったものであります。また、今後においては、評価替えの基準年度ごとに、要件の適否について検討を行うことになります。次に、総務省通知があった当時の市における通知の把握につきましては、当時、北海道を通じて各市町村に通知が送付されておりますので、市としても把握をいたしております。また、その時点で、市が株式会社OBCに通知の情報を伝えなかった理由と、そのことに対する見解につきましては、この件に関する記録などは残っておりませんが、当該施設は通知にある、建物の転用が困難であるという要件などには該当しないという判断をしたものと考えており、その判断の下では、情報を伝える必要はなかったものと考えております。次に、新しい看護学校のウイングベイ小樽への移転につきましては、現在入居条件などの協議を進めているところであり、入居の最終判断にいましばらく時間を要する状況となっております。次に、築港地区の将来ビジョンにつきましては、現在、築港地区では中高層住宅が定住人口の確保に、商業施設が雇用の確保に、公的病院が地域医療に大きく寄与しており、将来的にも本市のまちづくりにとって重要な地区であると考えております。一方、ウイングベイ小樽が、開業後の社会状況や商業環境の変化により厳しい経営環境にあることや、臨海部を含めた周辺の低未利用地の利用促進が課題であると認識をしております。このため、市といたしましては、当該地区の特性やポテンシャルを生かし、新たなにぎわいを創出するため、低未利用地の土地利用の誘導などに指導的な役割を果たしていく必要があるものと考えております。次に、今後の市内公共交通の在り方についてですが、都市型ロープウエーにつきましては、現時点では国内において公共交通としての導入実績が確認できず、有効性が判断できない状況にあります。しかしながら、私といたしましては、将来に向け、新たな輸送手段を含めた持続可能な公共交通は必要であると感じておりますので、今後とも都市型ロープウエーを含め様々な情報を収集し研究をしてまいりたいと考えております。次に、小樽市立地適正化計画と小樽市都市計画マスタープランについてですが、まず、小樽市都市計画マスタープラン中間見直しのタイミングにつきましては、策定段階では想定していなかった社会経済情勢の大きな変化や法令の改正のほか、総合計画等の改定や関連する計画との整合を図る必要性が生じた場合などにおいて、見直しを実施する予定であります。次に、マスタープラン中間見直しの考え方につきましては、先ほど申し上げました社会経済情勢の大きな変化などと併せて、その時点での人口減少や居住状況を踏まえ、土地利用の方針や都市施設の整備方針など、目指すべき都市計画を定めていきたいと考えております。次に、小樽市立地適正化計画につきましては、将来の人口規模や人口構造にしっかりと適応した都市構造を見据え、市民の皆さんが徒歩や公共交通を利用して都市機能施設を日常的に利用でき、災害の危険性が低く、安心、快適な暮らしを持続できる市街地の形成が図られるよう策定作業を進めております。次に、用途地域の見直しにつきましては、人口減少など現在の都市計画を取り巻く環境の変化や、企業進出が困難な状況など、新たなまちづくりの課題に適切かつ柔軟に対応するため、必要に応じて用途地域の見直しは行うべきと考えております。次に、風力発電についてですが、まず、(仮称)北海道小樽余市風力発電所に係る住民説明会につきましては、これまで全市民を対象とした説明会は3回開催されており、事業者からは、スライドや資料を用いた説明がされておりましたが、参加者の方からは、低周波音による健康被害や土砂災害の危険、自然遊歩道への影響など計画に反対する意見がほとんどで、事業者の説明に理解が得られている様子は見受けられなかったとの報告を受けております。次に、反対の意向を示す根拠4点につきましては、一つ目は生態系への影響であり、国内希少野生動植物種を含む生態系への影響が懸念されたこと、二つ目は土砂災害への懸念であり、ほぼ全域が水源涵養保安林である対象事業実施区域の一部が土石流危険渓流とされており、当該区域が改変されることにより、土石流の発生の可能性が従前よりも高まること、三つ目は景観上の影響であり、塩谷丸山や小樽歴史景観区域からの景観への配慮が十分とは認められないこと、四つ目は自然遊歩道への影響であり、遊歩道の存続自体に影響を及ぼすことが危惧されたことであります。次に、住民合意等に係る基準などにつきましては、再生可能エネルギーの導入に当たっては、地域住民や利害関係者に配慮をし、理解を得ることが重要なことと考えております。国のガイドラインにおきましても、計画の初期段階から地域住民との適切なコミュニケーションを図ることとしておりますが、住民の理解を判断する基準などを条例等において画一的に規定することは難しいと考えておりますので、引き続き、個別の事案ごとに客観的に判断をしてまいります。次に、再生可能エネルギー導入につきましては、ゼロカーボンシティ小樽市を表明し、2050年脱炭素を目指す本市においては、再生可能エネルギーの導入を推進する立場であることは申し上げるまでもありません。一方で、導入に当たっては、将来を見据えながら、地域住民や利害関係者との調整のほか、生活環境及び自然環境の保全との調和を図ることが欠かせないことから、引き続き、個別の事案ごとにケース・バイ・ケースで判断をしてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月19日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる