みんなの議会

小樽市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月1日

迫市政と2022年度当初予算について

2022年3月1日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「迫市政と2022年度当初予算について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
佐々木秩 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 佐々木秩

立憲・市民連合を代表し、会派代表質問を行います。1件目は、迫市政と2022年度当初予算について伺います。先日、迫俊哉市長は再選を目指し立候補する意向を示されました。迫市長は森井秀明前市長の市政運営を批判して4年前の市長選に立候補し、当選、その後は混乱した市政の回復を図りながら堅実に進められ、就任直後の2018年9月、北海道胆振東部地震に伴うブラックアウトや、このたびの新型コロナウイルス感染症対応などで、市民の安全・安心な生活を第一に確かなリーダーシップを示したところですし、そのほか例えば教育予算について、まだまだ少ないとはいえ、子供1人当たりの教育費は他市に劣らぬだけの実質増額をするなど、着実に公約を実現しており、私たちの会派も、その手腕を高く評価しているところです。その迫市長による4回目の当初予算案が提案されました。この予算案が選挙時期の骨格予算ではなく通年予算として編成するように指示されたのも、単に選挙の時期的な問題だけではなく、この新年度予算には迫市長の思いが形や数字になっているのではないかと拝察します。そこで、この新年度予算に込められた市長の目指すものや思いについてと、それらが具体的に現れた取組について御説明ください。一方で、小樽には人口減少問題、厳しい財政、その中での市役所や体育館の建て替えなど、未解決の課題が山積しています。市として、こうした課題の解決に向けた方針をお聞かせください。続いて、令和4年度予算編成方針について伺います。さて、そのような市長の政策実現という視点から今回の予算編成を見てみると、改善の余地があるように思いますので、何点か指摘をさせていただきます。-59-令和3年10月25日付、財政部長名で出された、令和4年度予算編成方針についてを見ると、前段で国の状況、続いて本市の厳しい財政状況、新型コロナウイルス感染症の影響、そうした中で予算編成に取り組む姿勢について述べられ、以下、7点の方針が示されています。まず、お聞きしたいのは、以前から財政部長名で出していますが、前段で述べたように、予算編成は市長の政策実現のために市長が各部長等に要請をするものと考え、市長名で出してもよいのではないでしょうか。次に、全体として趣旨はそのとおりで反論の余地がないものです。その一方で、どうもマンネリになっていないか、各部長、現場の職員に響く、伝わる内容になっているのかと感じました。また、時代の変化のスピードを考えても、各課で全て考えて、財政部や市長が審査をするという手法が限界を迎えているのではないかとも思います。そこで、予算編成方針で示された指示はどのような効果があるのか、お示しください。次に、各項目について方針の中から抜粋してお聞きします。②「第7次小樽市総合計画」や「小樽市過疎地域持続的発展市町村計画」などの各計画との整合性に留意し、人口対策も十分意識して事業の効果が最大限発揮できるよう創意工夫すること。④新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機として、社会の仕組みそのものが大きく変わる転換期にある。本市においては「ポストコロナ」を見据えたまちづくりを着実に推進するための取組について検討すること。②、④ともに内容はそのとおりですが、具体性に乏しく、これをベースに予算を立てるのは難しいのではありませんか。市長の意思を明確で具体的に表現し伝えるべきです。この方針を職員はどう捉え、結果として予算に表れているのか、お示しください。市役所の機能は、端的に言うと、市長の示すグランドデザインやビジョンを職員一人一人までが理解して動き、それらを実現させていくということ。市長のガバナンスが広く及んでいることが肝要ですし、そのためにも、まずは予算編成方針から明快で具体的な手法、意思決定機能が構築されるべきです。それにより、お金をかけていくべきところにしっかりかけていける仕組みができ、市政における施策実現度は上昇していくと考えます。この予算案に総花的で迫カラー薄くという評価が報道にありましたが、今回指摘させていただいた部分がこのような評価につながる主な原因ではないでしょうか。来年度以降の予算編成方針について、これらの指摘を受けて改善のお考えをお示しください。次に、新年度予算案の中から具体的に伺います。市制施行100周年記念関連事業についてですが、小樽市は大正11年、1922年に市政を施行、その後、市制施行50周年記念式典挙行、その中で小樽市民の歌を制定しています。続いて、70周年、90周年と記念式典を挙行してきています。そして2022年には、この予算案のテーマにも、「~「つなぐ」100年の歴史、次世代へ~」とあるように100周年を意識したものとなっており、それに関連した記念事業が14件企画されています。コロナ禍の中で迎える市制施行100周年、イベント一つの実施でも大変な状況ですが、コロナ禍は逆にチャンスでもあります。ネットやSNSの活用など、これまでにないやり方も視野に、これからも職員や市民の知恵、アイデアを集約して100周年をきっかけに小樽を再起動すべきです。まず、市制施行100周年記念関連事業実施の意義、基本理念について改めてお示しください。その主要事業が示されていますが、この中にあるオタルサマーフェスティバルのような市民参加型、市民がつくる活動のような市民活動や、企業や商店街等のイベントを100周年協賛事業として盛り上げていくような取組を企画し、コロナ後の復興の起爆剤とすべきです。そうしたことを含めて、当初予算後の展開についてお聞かせください。以前にもお聞きしましたが、肝腎なのは次の小樽100年のビジョン、イメージを市民や内外に示す、アピ-60-ールすること、市長を中心にこの広い層から意見を集約し、そうしたビジョンを作成し記念式等で示していってほしいのですが、どうでしょうか。4点目、民間からの人材公募について伺います。私たちの会派から提案があります。それは、政策の意思決定に関わる職への民間活力の導入です。迫市政1期目で副市長の役割は前市長が市政や市役所機能に残した傷跡の復旧にいや応なく費やされましたが、元市職員であった小山副市長はその手腕を大いに発揮され、そうした言わば内側の立て直し作業を一段落され、土台を固めることができたと認識しています。そして、いよいよ今年度からは、小樽再起動のために攻めに転ずるターニングポイントになります。かつて我々立憲・市民連合は、副市長を2人体制にしてはいかがかと提案した経緯があります。それに対して、本市の財政状況に鑑みて、副市長を2人にすることは難しいという見解の事情はもちろん理解しているつもりです。しかし、その質問以降も、全国の自治体でも副市長を公募し1,000人を超える方から選ぶ事例が増えてきています。それは、優秀な人材を迎えることにより、むしろ報酬以上に大きなものを得られるという多くの実例に基づく判断があるからです。特に、民間との連携がこれからの行政には求められています。その接点として、副市長や部長などが大きな役割を担うとも考えます。そうした複数の課や室に対して権限を持つ要職に民間からの人材を迎えてはいかがと御提案いたします。例えば、自治体DXを推進していくためには、これまでの行政のシステムをICTやAIを用いて改革していかなければならない。大なたを振るわなければDX推進は形骸化してしまいます。この件で伺うのは、副市長の公募ということについて、行うとした場合に本市にとってのメリット、デメリットは。また、市役所の業務の中でどの分野が民間からの人材と親和性があるのか。どの分野が現在の市の職員では補い切れないと考えますか。副市長のみならず、特に民間の手法や取組を生かせる分野で幹部職員を公募するということも考えられます。幹部職員の民間人材登用について、改めて御検討いただきたいのですが、いかがですか。

答弁 市長 迫俊哉

佐々木議員の御質問にお答えいたします。ただいま私の市政と2022年度当初予算について御質問がありました。初めに、私の市長選挙への再選出馬表明との関係についてですが、まず新年度予算に込められた私の目指すものや思いと、それらが具体的に表れた取組につきましては、市制施行100周年の節目を迎える令和4年度は、先人から受け継いできた様々な財産を次の世代へ引き継いでいく、本市101年目の新たな一歩を踏み出す年であり、これまで積み重ねてきた取組を着実に前へ進めるとともに、時代の要請に応える取組を推進していくことをテーマとし、予算編成に臨んできたところであります。具体的な取組を三つの視点で申し上げますと、1点目として、新型コロナウイルス感染症に対応した政策への取組については、ワクチン接種体制の整備や市内経済の活性化を図るためのおたるプレミアム付商品券の再販売、ポストコロナに向けた教育旅行をはじめとする誘致促進事業が挙げられます。2点目として、人口減少・少子化対策への取組については、新年度から所要の見直しを行う移住・定住を促進するための移住定住促進住宅取得費等補助金やウィズコロナ移住促進事業のほか子育て支援として実施する産後ケア事業や産後サポート事業、小学生の通院医療費自己負担額の実質無償化が挙げられます。-61-3点目として、将来を意識した施策への取組については、自治体DXの推進として行政手続のオンライン化や窓口キャッシュレス決済の導入、脱炭素社会実現に向けた再生可能エネルギー導入の方向性や基本方針の策定は着実に前へ進める必要がある事業であります。そのほか、市制施行100周年記念に関連し実施する、子どもたちが選ぶ「ふるさと100選」事業は、子供たちの豊かな感性を育む取組として期待をしている事業でもあります。次に、課題解決に向けた方針につきましては、市長就任以来、最重要課題として人口減少対策に取り組んでまいりましたが、国勢調査の結果を見ましても、人口減に歯止めをかけるには至っておらず、加えてこの間の財政状況は引き続き財政調整基金に依存する厳しい状態が続いているなど、道半ばであります。また、新型コロナウイルス感染症と向き合い、2年が経過し、この間、感染拡大の防止に全力を傾けてきましたが、一方では、観光客誘致などの機会を失い、宿泊、交通、飲食業を中心に地域経済は大変大きなダメージを受けており、感染拡大の防止とともに地域経済を回復軌道に乗せなければなりません。このことから、これらの課題を着実に解決に導き、活力あるまちとして次の世代に引き継ぐ取組を進める必要があると考えております。次に、令和4年度予算編成方針についてですが、まず予算編成方針を市長名で通知することにつきましては、予算編成方針は小樽市財務会計規則第5条の規定により、「財政部長は、市長の命を受けて、会計年度ごとに予算の編成方針を定め、部長等に通知するものとする」と規定されており、現在の財政部長名による通知を継続してまいりたいと考えております。次に、予算編成方針による効果につきましては、予算編成方針では本市の財政状況や時代の要請に応える施策として、人口減少、少子化対策のほか、ポストコロナやデジタル社会、脱炭素化社会の実現への取組を示したところであり、それを踏まえ、各部局からは、限られた財源の中で、これらの実現に向けた新規・拡充事業を新年度予算案として要求があったところであります。次に、予算編成方針の職員の捉え方とその反映につきましては、具体的な私の考えは、日頃から各部に直接伝えており、政策検討会議や関係部長会議においても指示をしているところであります。各部局においては、これらに基づいて部長職がマネジメント能力を発揮して予算要求をしており、私がヒアリングをした上で最終的に決定しているものであります。次に、予算編成方針の改善につきましては、予算編成に当たっては厳しい財政状況であっても将来への必要な投資と持続可能な財政運営の両立を図ることが求められており、そのためには職員一人一人が同じ考え方に基づいて事業の整理、合理化を図るように工夫していくべきものと考えておりますので、令和5年度当初予算編成までには改善に向けて検討をしてまいりたいと考えております。次に、新年度予算案の中からについてですが、まず、市制施行100周年記念関連事業実施の意義、基本理念につきましては、市制施行以来、豊かな発展を遂げた本市には、先人の熱意や努力、創意工夫により築き上げられた歴史があり、市制施行100周年という記念すべき年を全市を挙げて祝うことで、先人の偉業に感謝を表すとともに、改めて本市の魅力を多くの方に知ってもらう機会とすることに事業実施の意義があるものと思っております。そして、先人から受け継がれてきた様々な財産を次世代に引き継ぎ、新たな100年に向け、市民の皆さんとともに魅力あるまちづくりを進めていくことを基本理念として実施をしてまいりたいと考えております。次に、当初予算後の事業展開につきましては、このたびの当初予算では、市が記念事業として行うものをお示しいたしましたが、先ほど申し上げました市制施行100周年という記念すべき年を、全市を挙げて祝うという趣旨からも、市だけではなく、広く市民の皆さんとともに取り組んでいくことは必要な視点であると思っております。そのため、市民団体や企業が行う行事、イベントにおいて、市制施行100周年記念協-62-賛事業の名称を使用するためのガイドラインを策定するなど、民間との連携について検討を進めてまいりたいと考えております。次に、次の小樽100年のビジョンにつきましては、現時点で、今後100年のビジョンを示すことは難しいものと考えますが、これまでお聞きした市民の皆さんの声も踏まえ、私としても将来のまちの在り方に思いをはせているところであります。本市は、民の力で創り上げられてきたまちと認識しており、これからもその機運を高め、市民の皆さんとともにまちづくりを進めることが重要と考えておりますので、このことを基本に記念式典の中で改めて、将来のまちの在り方に対する私の考えをお示ししたいと思っているところであります。次に、民間からの人材公募についてですが、まず副市長の公募についてのメリット、デメリットにつきましては、メリットとしては全国各地から広く応募が期待でき、また、いわゆる外部の風を入れることにより職員の意識改革が図られることなどが挙げられます。一方、デメリットとしては、公募ではその経歴や面接だけで組織にふさわしい人物と判断することは難しいことなどが考えられます。また、市役所の業務の中で、民間からの人材にとって親和性のある分野と、現在の市職員では補い切れない分野につきましては、新しいプロジェクトなどで特定の資格や経験が必要な分野については、一定期間は民間人材の活用が有効なものと考えられます。次に、幹部職員の民間人材登用につきましては、私としても専門的分野での民間の知見の活用は重要と考えており、特にデジタル化の推進に向け、令和4年度からは自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画にも掲げられております最高情報統括責任者、いわゆるCIOとなる副市長を補佐する体制を強化するため、委託により外部専門人材の活用を図ることなどを予定しております。民間人材の幹部職員への登用は、人選方法や給与面などでハードルが高いものと考えておりますが、現在、実施をしている業務量調査も民間の知見を活用しているものであり、今後とも専門的分野への民間知見の活用に向け、その方策を検討してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月1日 議事録 PDF(75ページ) 間違いを知らせる