小樽市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月1日
新型コロナウイルス感染症に関して
2022年3月1日、小樽市議会の一般質問で、川畑正美議員が「新型コロナウイルス感染症に関して」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 川畑正美 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 川畑正美
日本共産党を代表して質問します。岸田首相は本年1月の施政方針演説で、強力な変異株の出現という最悪の事態を想定して万全の体制を整えると強調しましたが、第6波が起き、政府の取決めの不足も露呈してしまいました。政府は医学的根拠もなく接種間隔を8か月以上としたことが響き、3回目のワクチン接種率は11%程度にとどまり、先進国の中で最下位です。感染が急拡大したため医療が急速に逼迫し、自宅療養を余儀なくされる感染者が増えています。自宅に放置されて命が失われる事態を起こさない体制づくりが必要です。ワクチン接種、検査態勢の確保、医療、保健所の体制強化を示し自治体を最大限支援するのが政府の責務であります。しかし、ワクチン接種数や検査数の引上げなど、遅れを打開することに後ろ向きです。市長は政府の対応につ-79-いてどのように受け止めていますか。厚生労働省は保健所の業務の重点化を推し進める通達を都道府県、保健所設置市へ発しました。これを受けて本市の保健所は積極的疫学調査の重点化として、濃厚接触者の検査は同居者に限定し、職場や学校、一緒に食事した友人などは対象外、所属先調査も病院や特定の施設以外は保健所が調査しないとしました。疫学調査や自宅療養者の健康観察などは保健所の本来業務であります。昨年の第4回定例会で市長は、庁内の他部局から一時的に保健所に配置して業務に従事させるよう対応してきたと答弁していましたが、保健所の業務の重点化が国の方針とはいえ、積極的疫学調査の重点化をすることは市長答弁を覆すことになります。市長の見解を求めます。保健所の文書では、この対応は1月21日から北海道内全ての地域で実施されていますとありました。しかし、旭川市では濃厚接触者を特定する疫学調査について、保健所が感染者の接触者に連絡する方式を続けていく方針を取り、保健所の人員を約40人体制から段階的に80人に倍加するなど、体制強化を図っています。オミクロン株の感染者は、今年に入り小樽市内では2月24日現在で10人死亡しており、全国的にも高齢者を中心に死亡者が続いています。第6波におけるオミクロン株は重症者が少ないとの報道がありますが、急速な感染拡大に比例して重症者も増えているのが実態です。政府が進めている積極的疫学調査の重点化の名の下に、全ての濃厚接触者を追わず新型コロナウイルス感染症の急拡大で死者を増え続けさせるのではなく、旭川市のように全ての濃厚接触者を特定する積極的疫学調査方式を取るべきです。市長の見解をお示しください。保健所が全ての業務を行うことは困難性があります。例えば、東京都国立市では新型コロナウイルス感染症患者の自宅療養をサポートするため、新型コロナウイルス感染症自宅療養支援室を設置しています。自宅療養や自宅待機されている方に、本来、保健所が実施する健康観察など補助的に支援し、自宅療養を安心して送れるようにするため、パルスオキシメーターの貸出し、生活物資の申込み、受付及び給付、電話やタブレットを利用したオンライン相談、保健所との連絡調整、かかりつけ医による診察の調整、看護ステーションや薬局との連絡、調整などを行っています。保健所の逼迫した業務を緩和するために、保健師でなくても可能な業務を外部委託するなど、具体的な対策はしないのですか。経済活動への打撃も深刻になっています。飲食店をはじめ各業種で業績不振が長期化しています。しかし、岸田政権は、以前より縮小させた事業者支援策を拡充しようとはしていません。例えば、事業復活支援金給付額が一昨年の持続化給付金の半分です。当時は家賃支援給付金もありました。事業復活支援金は少なくとも持続化給付金並みに増額することが必要です。中小企業の営業を守る施策が必要です。国に対して施策を求めるべきではありませんか。また、本市が独自に支援する施策も検討すべきではないでしょうか。本市の成人式について、教育委員会は11月8日、感染防止のため参加者に抗原検査キットを送り、成人式の前に検査をして陰性を確認の上参加してもらうと、そのように伝えてきました。我が党は抗原検査で陰性証明とすることは誤ったメッセージの発信となると強く忠告しました。しかし、教育委員会は、忠告を聞き入れることなく、多くの人が集まる場合の感染防止策として一定の効果があると主張していました。感染は成人式自体で起きていませんが、成人式の前後に、大人数での飲食が要因でクラスターが発生しました。抗原検査の間違ったメッセージによって逆に安心感を与え、成人式前後の大人数による複数店舗のはしご飲み会を行う要因となったのではありませんか。教育委員会が行った抗原検査キット検査において、陽性者は存在しなかったのでしょうか。成人式に参加された方は全員陰性でしたか、お答えください。新成人クラスターの発生によって家族内での感染につながり、学校や保育所、医療機関などに急速に感-80-染者をつくった大きな要因となったのではありませんか。要因に対する見解を示してください。抗原検査で逆に安心感を与えたことについて、教育長は真摯に反省すべきです。いかがですか。我が党は12月23日、迫市長へ、コロナ禍における米国艦船の小樽港入港拒否を求める申入れを行いました。米国艦船の寄港目的が親善とはいえ、沖縄県、山口県、広島県でのオミクロン株の感染拡大は米軍基地からの感染拡大が要因であること、そしてまた、軍港化に反対し、平和な小樽港を守ることが申入れの趣旨であります。迫市長は米国艦船の寄港に対し、感染予防の観点から再考を求める意向を示し、札幌市と連携して要請することになっていました。当初は適切に対応と言っていた鈴木道知事も再考を求めたいと姿勢を変え、道、札幌市、小樽市が足並みそろえて米国領事館へ要請の予定でした。市長は米国艦船が小樽港寄港を強行した場合、新型コロナウイルス感染症の感染が危機的な状況になっていたとは思いませんか。市長はどのように捉えていますか、お聞かせください。1項目めを終わります。
答弁 市長 迫俊哉
川畑議員の御質問にお答えいたします。ただいま、新型コロナウイルス感染症に関しての御質問がありました。初めに、感染が急拡大する中でのワクチン接種や検査に関する政府の対応につきましては、本年1月19日付の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針において、政府はワクチン追加接種の促進に取り組むとともに、無症状者に対する検査について本年3月末まで予約不要、無料とできるよう支援するとしており、全国知事会など地方との協議を重ねながら必要な対策に取り組んでいるものと認識しております。次に、保健所における積極的疫学調査の重点化につきましては、今年1月から、オミクロン株による感染拡大に伴い、陽性者が急増する中でのこのたびの重点化の措置は潜伏期間が短縮しているオミクロン株の特性を考慮した、国の通知に基づき実施をしているものであります。重症化リスクの高い陽性者に対する対応を確実に行うため、保健所における積極的疫学調査の対象を同居の家族や、高齢者施設などに重点化いたしました。健康観察等の一部の業務については、庁内他部局から配置された職員が担うなど、市役所総体で保健所業務の執行体制をしいており、以前の答弁にそごが生じたとは考えておりません。次に、全ての濃厚接触者を特定するための積極的疫学調査に取り組むことにつきましては、感染者の増加が続く中で、保健所がまず第一に行わなければならないことは、多くの重症化リスクのある方が入院や入所している医療機関や高齢者施設などへの調査に速やかに着手し、施設内での感染拡大を防止する対策を講じるとともに、症状の重い方や基礎疾患のある方などを速やかに必要な医療につなぐことであります。このことが市民の命を守る観点で何より優先されることと考えており、現状におきましては全ての濃厚接触者を特定するための調査に取り組むことは困難であると考えております。次に、保健所業務の外部への委託につきましては、既に発熱者などの電話相談や患者の搬送業務、自宅療養セットの配送は外部へ業務委託をしており、保健師が行う積極的疫学調査や健康観察以外の業務は、保健所内他課や庁内他部局からの応援職員が担う体制を取っておりますが、今後さらに感染が拡大する場合には、必要な対応を行ってまいります。次に、中小企業の営業を守る施策につきましては、全国知事会において本年2月に全国的な感染拡大の早期抑制に向けた緊急提言を取りまとめており、その中で中小企業に対する支援に関して、事業復活支援-81-金の増額や事業再構築補助金の要件緩和などを盛り込み、国に要望しておりますので、その動向を注視してまいりたいと考えております。また、本市の施策につきましては、今定例会において、消費喚起策としてのおたるプレミアム付商品券事業をはじめとする経済対策を予算計上させていただいているところですが、今後においても市内企業の状況把握に努めるとともに財源を確保した上で、必要な支援策を講じてまいりたいと考えております。次に、新成人クラスターの発生が急速に感染者をつくった要因ではないかということにつきましては、新成人関係で陽性となった方の同居の御家族の中で感染が広がったケースが積極的疫学調査により多数把握されていることから、このことが1月中旬の感染者数増加の一つの要因になっていると推測されますが、今回の第6波のこれまでにない感染者数の増加は、オミクロン株の特徴である感染スピードの速さと感染力の強さによるものと考えております。次に、米国艦船が寄港を強行していた場合の感染状況に対する私の捉えにつきましては、結果として寄港が見送られたため、感染状況がどうなっていたかは判断することはできません。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
川畑議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、新型コロナウイルス感染症に関して御質問がありました。初めに、成人式で行った抗原検査の結果につきましては、令和3年12月12日に行った令和3年成人式及び令和4年1月9日に行った令和4年成人式、どちらの式典に参加された方も陽性者はなく、全員陰性であることを確認しております。次に、抗原検査の実施につきましては、この検査は安心して生活や業務を継続することができるよう、社会機能維持者の待機期間短縮の判断材料の一つとされるなど、感染拡大防止の観点から積極的な活用がなされているところであります。成人式を開催するに当たり、参加する方全員に検査を実施してもらうとともに、当日の対応として保健所に協力を依頼したほか、検査が陰性の結果であったとしても、感染リスクの高い大人数での同窓会や会食などの開催は自粛するよう繰り返し呼びかけを行ったところであり、マスクの着用や検温、消毒などの取組と併せ、できる限りの感染対策として実施したものでございます。