小樽市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月1日
余市・小樽間鉄道の存廃について
2022年3月1日、小樽市議会の一般質問で、中村岩雄議員が「余市・小樽間鉄道の存廃について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 中村岩雄 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 中村岩雄
それでは、余市―小樽間鉄道の存廃について伺います。まちづくりは何十年も先を見越してするように、交通の問題も何十年も先を見越して判断をしなければなりません。その判断をするとき、今は最悪な状況であると思います。新型コロナウイルス感染症の拡大で人流は抑えられ、海外からのインバウンドも来ない状況であり、今時点をベースにして議論し、判断を急ぐのは間違いではないかと思います。新型コロナウイルス感染症が明け、人流も戻り、海外からもインバウンドが来て、国内からの観光客も訪れる、そんな将来を想定して、そのときに必要な交通の在り方を考えなければなりません。小樽も日本遺産や歴史的建造物が見直され、お隣の余市町ではウイスキーに加えて、ワインの愛好家たちが訪れるワインツーリズムが盛んになり、夏ともなれば積丹半島にウニや魚介、積丹ブルーを求めて人が訪れます。また、倶知安・ニセコエリアには冬場を中心に世界屈指のスノーリゾートとして世界中から人が集まります。また北海道新幹線の札幌開業の時期と前後して、札幌で冬季オリンピックが行われる可能性があり、高規格道路が倶知安まで延長されます。その頃には交通も多様化し、札樽間や小樽-後志間の交通は今まで以上にバスや様々な車が小樽インターチェンジや小樽塩谷インターチェンジで降りて、小樽駅に立ち寄るというシステムになっているかもしれません。また、現在の余市―小樽間のJRの輸送人員を全て中央バスに担っていただけるのか。バスの運転士が不足している今、余市―小樽間に人員を割けば、そこにゆがみが生じて小樽市内の違うところに影響が出るかもしれません。利用しないからと他人ごとにせず、利用しやすくするにはどうするかを、自治体とし-99-ても考えていただければと思います。廃止前提の北海道やJR北海道の数字をうのみにすることなく、民営化で鉄路を残せると活動をしている有識者の方の意見も聞いてみる価値はあると思います。例えば本年1月22日付、北海道新聞の記事、交通計画コンサルタント会社株式会社ライトレールの阿部等社長の寄稿です。御意見を伺います。沿線住民はもとより、市民要望の多い鉄路存続を考えたときなすべきことはいろいろあります。2月22日付、北海道新聞の記事で、中村裕之衆議院議員が「余市―小樽間はJRが運行を」というものですが賛成です。「道内の特性を踏まえた支援策を国土交通省の政務三役に要請するなど、本気で国と交渉した上で鉄路を存続できるかできないかを考えるという姿勢が道や沿線自治体には著しく欠けていた」という有識者の指摘があります。余市町としっかり連携し、しかるべき人を介してでも国に全力で当たっていただきたいと思います。また、「余市町、小樽市、道だけで第三セクターとして残すのが難しければ、民間資本の活用を含め、鉄路維持の可能性をぜひ追求してほしい」というものです。市民が並行在来線の存廃について、市からの説明を受けたのは昨年の11月であり、僅か3か月前のことです。十分な議論、算定がされない中でバス転換ありきの結論を出すのは危険だと考えます。これらの記事についての市長の御所見を伺います。再質問を留保して、終わります。
答弁 市長 迫俊哉
中村岩雄議員の御質問にお答えいたします。余市―小樽間の鉄道の存廃について御質問がありました。まず、有識者の意見につきましては、並行在来線問題については様々な御意見があると認識をしており、耳を傾けていくことは必要なことと考えております。次に、新聞記事についての所見につきましては、JR北海道による運営や国の支援の可能性について協議会としても探ってきましたが、JR北海道からは経営分離を見直す考えはないこと、国からは経営分離後の地域交通は地域の力で維持すること、鉄道の運行経費への支援制度はないことなどが示されたことから、鉄道を維持する場合は収支不足の多くを沿線自治体で負担せざるを得ないものと考えております。(「議長、4番」と呼ぶ者あり)
再質問 4番 中村岩雄
それでは、再質問させていただきます。まず、新聞記事の引用をさせていただいたわけですけれども、1月22日付北海道新聞、阿部等社長の寄稿です。その新聞記事をきっと確認されていると思うのですが、この内容だけではまだまだ分からないところがあります。今後具体的に、そういうさらに詳しいお話を聞くような機会を設けられるようなお考えがあるのかどうか、その辺を確認させていただければと思います。
答弁 市長 迫俊哉
中村岩雄議員の再質問にお答えさせていただきます。有識者の方の御意見を伺うことができるのかというお尋ねだと思いますけれども、本答弁でも申し上げましたが、この並行在来線問題につきましては、私としては様々な御意見があるというふうには思っておりますし、これまでもいろいろな方々の御意見は承ってきたつもりではおりますので、機会があれば御意-100-見を伺ってまいりたいというふうに考えているところでございます。