小樽市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月6日
新型コロナウイルス感染症に関して
2021年12月6日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「新型コロナウイルス感染症に関して」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 高野さくら 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 19番 高野さくら
日本共産党を代表して質問します。1項目め新型コロナウイルス感染症に関して伺います。新型コロナウイルス感染症の感染者数は、全国的には少ない水準が続いています。しかし、北海道内で-26-は、先月には旭川市でクラスターが発生し、最近は新たな変異株も確認されました。冬は空気が乾燥するため飛沫感染しやすく、今後も注意が必要です。ワクチンを接種しても接種から半年ほどたつと抗体が減少することから専門家の間でも第6波が来る可能性を指摘しています。昨年は、全国で10月までは3桁だった感染者数が急増し、年明けには7,000人を超える巨大な第3波につながった教訓からも、第6波に向けて備えが求められます。岸田首相は、11月12日に第6波の対策として、症状がある場合や感染者の濃厚接触者で医師や保健所が必要と判断した場合以外でも、今後は無料検査の対象を広げるとしています。政府は、予約不要のPCR検査などを示していますが、具体的にどのようなことを行おうとしているのでしょうか。感染拡大時の無料検査は、感染拡大の傾向がある場合に、都道府県の判断で無症状でも感染の不安がある人が無料で受けられるようにし、感染者の早期発見につなげるとされています。政府の感染拡大傾向の無料検査は、どういった基準で行われるのですか。また、感染拡大の傾向かどうかを判断するのは北海道になるのでしょうか。そして、道の判断によっては、広島県のように予約を行えば道内全地域の住民または勤務の方、やむを得ない事情により道外から道内に来られている方の検査が受けられるようになるのですか。経済社会活動を再開しながら、命を守るためにはワクチンと一体で大規模検査、医療、保健所への支援と補償が必要です。これから年末年始など人の流れが活発になることが予想されるときに検査を受けるにも、感染拡大が広がれば検査を行うという曖昧な表現や検査対象も条件付きでは、安心して検査を行うことができません。市長は、こうした政府の対応についてどうお考えでしょうか。また、小樽市民の命は、小樽市が守るという立場で大規模検査を行う必要があるのではないでしょうか。3回目のワクチン接種についてです。接種スケジュールは、厚生労働省はこれまで2回目終了から原則8か月以上としつつ、例外的には6か月に短縮することを認める方針を全国の自治体に伝えています。本市は、原則的には8か月以上とスケジュールを進めるという報告でしたが、これから第6波が来る可能性があるので前倒しで接種準備をする必要もあると考えますが、いかがですか。今年6月には、ワクチン配分量の通知が国から予定どおりに届かず、ワクチン供給が不透明な状況になりコールセンターとインターネット予約サイトでの新規予約受付を一時停止し、市民が予約できない事態となり、医療機関も混乱が起きました。そのほかにも接種日の初日は電話がつながらないなどの事態も起きました。前回のような混乱などを避けるために、ワクチンスケジュールなども含めて工夫が必要だと考えますが、どのような対応を考えているのでしょうか。接種時期によっては、転入や転出が多くなる時期にぶつかる可能性もあります。受けたい方が接種できるように、3回目接種をどこで接種ができるのかも分からない場合も相談できるようにしなければなりません。転入した方について、転入手続の際に口頭で説明するのではなく、転入手続の資料を渡す際に窓口で保健所が発行した相談連絡先を記載したものを渡すなど、柔軟な対応が必要だと考えますが、検討をお願いします。以前、ワクチン接種に関する相談が市議団にありました。その方は長期間船に乗るため期間内にワクチンの接種ができずに困っているということでした。すぐに医療機関に問合せを行い医療機関の好意で2回目の接種もスムーズにできたと聞いています。このように期間内に接種することが、困難な市民が出てくることも予想されます。小樽市ホームページでも、小樽掖済会病院で船員の対応をすると示されていますが、現在、船員以外の方についてもどういった対応しているのでしょうか。ワクチン接種に当たり生活保護受給者の移送費について伺います。厚生労働省からは、生活保護受給者の移送費についての事務連絡が出されていますが、市内の受給者には積極的に周知はされていません。そのため遠方の医療機関のみ接種枠の空きがなければ、接種を諦めて-27-しまうことや、受給者の生活費を費やして交通費に充てるということが考えられます。日本共産党小樽市議会議員団は、3回目接種が検討されているからこそ、移送費が支給されることを積極的に周知すること。既に接種済みの方も遡って移送費が支給されるよう先月5日に市に求めました。福祉保険部長からは、周知はしっかりしていきたい、周知内容もいろいろ考えてやっていきたいとお話がありました。周知の仕方や対象者についてもどのようになったのかお聞かせください。また、どこで接種をしても公共交通機関で移動した分の移送費は、支給されることでよろしいのでしょうか。2回目のワクチン接種も遡って支給されることになったのでしょうか。新型コロナウイルス感染症の感染症対策において、保健所の役割は、地域住民の健康の保持、増進に向けた責務を担う市民生活に欠かせない行政窓口です。保健所がない道内の自治体では、感染に関する情報は道が一括で管理することになるため独自の情報を得ることができません。また、情報公開も道が公開している範囲のみとなります。人口が本市と変わらない北見市では、保健所が市立ではないため市内で感染者が出ても市長にも情報が入らず、テレビやマスコミから市内の感染状況を知るということが報道されました。保健所を持っている本市は、都道府県知事と同じ権限を政令市市長が有する保健所機能と市町村としての業務の両方を兼ね備えており、幅広い業務に取り組むことができます。よって、感染状況も独自で把握することができ、情報公開もできるため、大きな混乱は起きず、PCR検査も市内の医療機関を含め一日最大400件までできることになりました。今後も新たな感染対策が求められることから、本市の保健所が市立である優位性はあると考えますが、いかがですか。道外自治体で多くの死者を出したところでは、保健所を減らしたことが原因ではないかと報道も出されています。新たな変異株などの感染対策をしていくために保健所体制の強化をすることが、求められていると思いますが、いかがですか。今年の9月は、北海道に緊急事態宣言の継続が宣言されました。これまでも小樽市内の小・中学校は児童・生徒の健康と安全を確保するためとして、下校時間を30分早めた短縮授業を、今年は5月から2回にわたって約2か月間実施されました。子供によっては、やっと通常授業に慣れてきたと思ったら短縮授業になり、体がついていけない子や、短縮授業といっても削られたのは、ほぼ休み時間だったため、休み時間が短くてグラウンドまで遊びに行けない、友達と話す時間がないから学校に行きたくない、トイレに行くのを我慢するといった声も聞きました。休み時間などの削減によって生じた問題について、教育委員会としてはやむを得ないという考えだったのでしょうか。また。例に挙げた以外にも児童・生徒の声を聞いているのでしょうか。また短縮日課は、十分な対応をしてきたとお考えでしょうか。子供の健康を考えるのであれば、子供が学校生活でストレスを感じさせないようにしていくことが必要です。今回の短縮日課は、子供たちにより負担をかけさせるものだったのではないかと思います。30分下校時間を早めることが感染対策に実行あるものだったかも含めて検証する必要があるのではないでしょうか。時間短縮の感染対策ではなく、少人数学級化を加速させ、コロナ危機の下で子供をしっかり支える学校づくりが必要ではないでしょうか。成人式における抗原検査の実施について伺います。11月8日に教育委員会から、2021年、2022年小樽市成人式について、新型コロナウイルス感染症感染防止のため、参加を事前申込制とし、参加者には市が抗原検査キットを送り、成人式の前日もしくは当日の朝に検査を実施してもらい陰性であることを確認の上、参加をしてもらうという報告がありました。しかし、厚生労働省の9月27日の事務連絡では、抗原検査は無症状者の検査は確定診断と用いることは推奨されないと明記されており、抗原検査はウイルス量が少ないと検出できないので感染しても結果が陰性とな-28-る場合があるとしています。今年の8月には、新潟市で抗原検査をして陰性だった方が実は陽性者で、集団クラスターにつながった事例も起きました。そのときの報告書では、感染対策として合唱講師にレッスン前に必ず毎日、抗原検査を行い、ソーシャルディスタンスや、換気等などを行ってレッスンをしていたそうですが、結果的には、1人の陽性者が45人も感染を広げてしまったことが記載されています。専門家では、症状が出てからでは抗原検査では反応が出ないとしています。この講師の方は症状があったにもかかわらず、抗原検査では3回とも陰性が出て、その後にPCR検査をして陽性反応が出ています。そこで伺いますが、こうした事例からも抗原検査は陰性証明にならないと考えますが、いかがでしょうか。抗原検査でも陽性であれば感染していることが分かりますが、陰性は100%感染していないとは言い切れません。陽性者でも抗原検査は陰性と出る可能性も大きくあります。そこを考えると抗原検査を行うことが万全な対策と言えるのでしょうか。抗原検査を行うことで陰性証明とする誤ったメッセージ発信になるのではないかと心配しますが、保健所としての見解をお聞かせください。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
高野議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、新型コロナウイルス感染症について御質問がありました。初めに、予約不要のPCR検査などにつきましては、国が示している新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針や、次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像においては、都道府県が健康上の理由等により、ワクチン接種を受けられない者を対象とした、ワクチン・検査パッケージ等の検査を行う場合について、令和4年3月まで、予約不要、無料とできるよう国が支援を行うこととされております。次に、政府が示す感染拡大が見られる場合の検査につきましては、国の対処方針等では、都道府県は感染が拡大傾向にある場合には、感染に不安を感じる無症状者に対して、ワクチン接種者を含めて検査を受けることを要請するとされており、国は検査費用を無料とすることができるよう支援を行うこととされております。検査対象者の範囲などについては、国と都道府県で協議されるものと考えております。次に、国が示す検査の方針につきましては、感染リスクを引き下げながら経済社会活動の継続を可能とする新たな日常の実現を図るため、検査に関して感染が拡大している地域における幅広い検査の実施、学校や職場における抗原簡易キットの活用、飲食、イベント、旅行等に際してのワクチン接種歴や陰性結果の確認の推奨などの方針を示したものと認識をしております。市といたしましては、こうした国の考え方や、今後の動向などを踏まえ引き続き検査の在り方について検討してまいりたいと考えております。次に、3回目接種の前倒しにつきましては、11月26日付、厚生労働省からの事務連絡において、例外的に2回目接種から8か月以上の間隔を置かずに3回目接種を実施する場合について示されており、医療機関や高齢者施設等においてクラスターが発生した場合や、同一の保健所管内の複数の医療機関等でクラスターが発生した場合に感染拡大防止を図る観点から、必要があれば都道府県及び厚生労働省と相談の上、実施することとなっております。現在の本市の感染状況といたしましては、こうした場合には該当しないと考えておりますので、2回目接種から8か月を経過した方に接種券を送付し、順次、接種を進めてまいりたいと考えております。次に、接種予約の混乱を避けるための対応につきましては、ワクチンの3回目接種は、2回目の接種が-29-完了してから8か月を経過した方を対象として、接種券がお手元に届いてから予約をしていただくこととしており、接種者の多い時期には接種券の発送を1週間ごとに行うなど小まめに発送するとともに、ワクチンが不足することのないよう在庫量を踏まえて接種券を送付していきたいと考えております。次に、転入者への対応につきましては、現在も戸籍住民課での転入手続の際に、2回のワクチン接種を完了していない方へ、新型コロナウイルスワクチン接種対策本部の連絡先を記載したチラシを配布しており、3回目接種につきましても同様に対応をしてまいります。次に、1回目の接種後3週間以上を経過した方への対応につきましては、本年12月までは、小樽協会病院と小樽掖済会病院、つだ小児科医院の3か所、来年1月以降は、小樽協会病院とつだ小児科医院の2か所で2回目の接種を継続しており、2回目の接種が1回目接種から3週間を超えた場合でも、これらの医療機関での接種が可能となっております。次に、生活保護受給者のワクチン接種に関わる移送費の周知方法等につきましては、ケースワーカーが訪問調査等を通じて周知をいたしておりますが、改めて施設入所者や長期入院患者のみの世帯を除く全生活保護世帯を対象に、ワクチン接種に関わる移送費についての案内文書と申請書を今月中に発送することとしております。また、ワクチン接種を受けに行くために公共交通機関を利用した場合には、接種会場を問わず移送費の支給対象となるほか、既にワクチンを2回接種した方につきましても、申請により移送費を支給いたします。次に、本市保健所が市立であることの優位性につきましては、優位性の有無を一概に論じることはできませんが、保健所が市長部局の一つであることにより、私への報告や連絡が円滑にでき、市としての方針や意思決定を迅速に行うことができるほか、感染拡大に対応するため、多くの人員が必要となった場合に、他部局職員を一時的に保健所に配置するなどの対応が柔軟に行えるなどの利点があるものと考えております。次に、保健所体制の強化につきましては、これまでも市内の感染状況に応じて、疫学調査や自宅療養者の健康観察などの保健所業務に支障を来すことがないよう、庁内他部局の保健師や事務職などを一時的に保健所に配置して業務に従事させるほか、会計年度任用職員の採用や人材派遣会社からの保健師等の派遣により対応してきたところであります。今後も感染拡大が生じた場合には、こうした取組を迅速に実施するとともに、必要な場合には、国や北海道に支援を要請するなどして適切に対応をしてまいりたいと考えております。次に、成人式における抗原検査の実施につきましては、市が成人式の参加者に抗原検査キットを送り、式の前に自身で検査を行い、陰性であることを確認の上参加してもらうこととしております。先月、出されました国のワクチン・検査パッケージ制度要綱によると、抗原検査は無症状者の感染者のうちウイルス量が多いものを発見することにより、場の感染リスクを下げ得るとの考えが示されており、多くの人が集まる場合の感染防止対策として一定の効果はあると考えられます。ただし、抗原検査も含め全ての検査方法において、陰性の結果であっても100%感染を否定できるものではないため、手洗い、マスクの着用、三つの密を避けるなど基本的な感染対策に取り組むことが重要であると考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
高野議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、新型コロナウイルス感染症に関して御質問がございました。まず短縮日課の対応につきましては、本市が緊急事態措置の特定措置区域に指定されたことで、各学校-30-において新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を徹底する必要があることから、1日の授業時間の削減等を求めた道教委の通知に基づき、市教委では児童・生徒の学びの保障をしつつ、集団で生活する時間を少しでも短縮することで感染リスクを軽減できると考え、通常より30分程度、下校時間を早めるため日課を工夫するよう各学校へ通知しております。各学校からは、児童・生徒が休み時間に思い切り体を動かすことができなかったことや、放課後の活動ができなかったことなどの声を聞いておりますが、市教委といたしましては、児童・生徒の安全を守ることが何よりも大切でありますので、校内における感染拡大の未然防止のため、当時の感染状況を踏まえると必要な措置であったと考えております。次に、下校時刻を早めたことの検証につきましては、所要の措置を講じた期間において児童・生徒に影響を与えたことは事実でございますが、校内に児童・生徒がとどまる時間を減らすことにより、学校での感染が抑えられていたため、一定の効果があったものと考えております。次に、コロナ禍において、少人数学級化を加速させるべきとのことにつきましては、市教委といたしましては、少人数学級の拡大を図ることは感染症対策にも一定の効果があるというふうに考えておりますが、本市の財政状況を踏まえますと市独自の実施は困難でございますので、まずは、国が示す学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルなど感染症対策を徹底し、子供たちの安全・安心を確保していくことが大切であると考えております。いずれにいたしましても、少人数学級のさらなる拡大につきましては、引き続き北海道都市教育委員会連絡協議会などを通じ、国や道に強く要請してまいりたいと考えております。次に、成人式における抗原検査が陰性証明になり得るかにつきましては、11月に内閣官房新型コロナウイルス感染症対策本部から示されたワクチン・検査パッケージ制度要綱では、無症状者に対する抗原検査は、確定診断としての使用は推奨されないが、無症状者のうちウイルス量が多い者を発見することにより感染リスクを下げ得るとの考え方が示されております。そのため、参加者自身が自宅で行う抗原検査は、陰性の確定診断に代わるものではないものの感染リスクを下げる効果は期待できると考えております。次に、抗原検査が万全な対策と言えるのかにつきましては、成人式の開催に当たっては、基本的な感染防止対策や、式典前後の会食自粛などの注意喚起、参加者の把握、所要時間の短縮、来賓も含めた参加者数の抑制などに加え、感染対策をより徹底するため抗原検査を実施することとしたものです。これにより新成人には、感染対策への自覚を促すとともに、無症状者の感染者のうちウイルス量が多いものを発見し医療機関の受診につなげることができるほか、陰性判定であっても、感染を否定するものではなく、体調管理に留意し感染リスクを伴う行動は控えるよう周知することとしておりますので、教育委員会といたしましては、一生に一度の成人式を安全に開催できるよう、可能な限りの対策を講じているものと考えております。