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小樽市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月15日

各種政策について

2021年6月15日、小樽市議会の一般質問で、髙橋龍議員が「各種政策について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
髙橋龍 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 髙橋龍

立憲・市民連合を代表し、質問させていただきます。最初に、将来を見据えた政策という観点から、デジタル化の推進などについて伺っていきます。新型コロナウイルス感染症により社会の在り方が大きく変容し、ICTの活用に対しては大きな推進力が働いていると認識しています。国から地方自治体までICT環境整備のための補助金メニューはあまたあり、制度を活用してテレワークなどの環境整備をした企業も少なくないと認識しています。小樽市議会でもタブレットを導入し、感染症対策としては非接触型のワークスタイルへの切替えもできていくこととなります。加えて、ペーパーの削減や資料データのファイリングなど、業務の効率化についても図られていくものであり、様々な効果が望まれます。国においては、デジタル庁の動きもあることで、行政各般のデジタル化への機運は高まっていると感じます。本市でも組織改革に伴って4月からデジタル化担当が配置されたところです。デジタル化担当と一口に言ってもその幅は広いと推察いたしますが、どのような業務を担うのか初めに御説明ください。今年度が初年度ということで、業務に関して中長期的なスケジュールもある程度決めていくものとも思います。ここで伺いますが、デジタル化担当が今年度行うことについて御説明ください。次に、先ほど申し上げたように、中長期的な観点です。デジタル化推進に向けたスケジュールのマイルストーンの設定についてはいかがでしょうか。マイルストーンとは中間地点という意味合いで、プロジェクトにおいて節目となる地点を指す言葉です。業務を進めていく中で、目標地点を置いておく必要がありますが、どのようにそのマイルストーンを検討し、設定するのかについて考えられていることをお示しください。また、デジタル分野においては、性質上どうしても行政よりも研究機関や民間のほうが先行していると考えます。そのため、産学官連携をすることは、デジタル政策の重要な点でもあると認識しておりますが、市の御所見を伺います。連携や協業に対する意欲やその分野、方向性に関してなど、現状の考え方をお示しいただきたいと思います。次に、データの活用に関してです。国のデジタル化施策の中から、データ活用に関して取り上げていきたいと思います。経済産業省の管轄で、RESASというウェブアプリケーションがあります。RESASとは産業構造や人口動態、人の流れなどの官民ビッグデータを集約し、可視化するシステムです。地域経済分析システム(RESAS)は地方創生の様々な取組を情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供しています。「自治体職員の方や、地域の活性化に関心を持つ様々な分野の方によって、効果的な施策の立案・実行・検証のためなど広く利用されています。」このようにRESASのウェブサイトには明記されています。-45-このRESASに関する議論については、過去の本市の議事録を拝見したところ、経済常任委員会において、中小企業振興会議の中で言及があったという文脈で面野議員が触れておいででした。令和元年の時点でしたが、その際、RESASの必要性を認識している、活用法について研究するとの答弁がありました。それを受けてそのRESASの活用に関しては、現状どのように進められておいでですか。このデータを用いて行った分析等についてお答えください。このアプリケーションは産業構造についてや、人流・人口動態データを可視化したものと申し上げました。加えてコロナに関して特化したV-RESASという特設サイトも発表されています。バイタルサイン・オブ・エコノミーのVを頭につけ、新型コロナウイルス感染症の影響についての動態が示されています。中身としてデータの種類によって都道府県単位や道の振興局単位での調査になっているものなど、必ずしも使い勝手のよいものではないことは承知しておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響がどうであるのか、分析を工夫すると見えてくるものもあると感じています。その切り口で伺いますが、V-RESASの今後の活用についての展望はいかがですか。次に、国土交通省、PLATEAUというものを例示します。どういうものなのか、これもウェブサイトから引用して御説明いたします。「PLATEAUは、国土交通省が進める3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化のリーディングプロジェクトである。都市活動のプラットフォームデータとして3D都市モデルを整備し、そのユースケースを創出。さらにこれをオープンデータとして公開することで、誰もが自由に都市のデータを引き出し、活用できるようになる。全国の都市を3Dデータ化し、それらの活用を図るプロジェクトであります。」とのことです。つまり国が主導で、都市の地形を3Dで再現し、そのデータは自由に活用できるということです。全国で50自治体がまずモデル的につくられ、その中には、北海道からは札幌市が選定されています。実際にそのデータをビジネスに用いるアイデアコンテストも行われており、その他にもエンターテインメント性を持たせた作品が作られるなどクリエイターの中でも注目を浴びています。そこからも官民共に使えるデータであるということが分かります。先ほどのRESASと今のPLATEAUに共通する重要な点としてオープンデータであるということが挙げられます。かねてより本市の持つ行政データのオープン化に関しては御提言を差し上げてまいりましたが、オープン化されているデータをどのように活用するのかという観点も必要です。RESASでは経済活動に関するデータを見るだけでなく、他都市との比較がサイト内からできるようになっています。調査によって得られた個々のデータはあくまで素材の一つであるため、他のデータと組み合わせることで政策に反映するためのエビデンス足り得るわけです。そのため市としては、まずはデータの読み方や分析の方法、様々なソフトウエアに対する慣れなどが必要かと存じます。市役所全体のデータリテラシー向上に対してはどのような手法を考えていますか。将来的には各自治体で、独自性を付加した活用が当たり前となる分野だと見込まれますので、研修などで基礎的知識から応用事例、本市独自の事業への反映、いわゆるローカライズ的なことまでサポートしていくことを御検討いただきたく思っております。次に、新型コロナウイルス感染症に関わって、経済政策の根拠となる数字について伺います。令和2年度中は新型コロナウイルス感染症に終始し、その影響は依然として大きいものです。市内は目下緊急事態宣言下にあります。大前提として地域の経済が打撃を受けていることは言うまでもありませんが、そのマイナスの規模がどれほどに及ぶのかを把握する方法はないものか、幾つかお聞きしたいと思います。-46-これも先ほどのRESAS等とも関連するところでありますが、まず市内経済に新型コロナウイルス感染症が与える影響に関して、本市が計測、分析を行うものはどのようなことがありますか。もちろん影響調査に関しては市のみで全てできるわけではないことも承知しておりますので、国や北海道の行う調査とも併せて考察する必要があると考えます。例えば、細かな数字は明らかになっていないものの、北海道は経済企画局が新型コロナウイルス感染症に伴う道内経済への影響に関する調査として特別調査を行っています。また、運輸局による北海道運輸局圏内における新型コロナウイルス感染症による公共交通への影響調査の中では、交通事業者の利用者数や運行収入などの調査があったと認識しています。加えて経済産業省は、第3次産業活動指数、ものづくり白書などで調査結果を公開していますし、北海道経産局の経済概況では、個人消費や観光への影響も示されているところであります。さらには民間のリサーチ会社のデータ等もありますので、そうした数字からも読み取れるものはあると認識しています。再び本市についてですが、先日、国民健康保険料の改定についての御報告をいただいた際のことです。社会保険から国民健康保険への流入が多く見られたという報告内容でしたが、これは雇用の場を失った方がすぐに新たな職を見つけることができず、国民健康保険にとどまっているということを意味するのだと御教示いただきました。このように経済関連部署ではない、国民健康保険という制度の加入者数、期間を通しても新型コロナウイルス感染症での離職者が多くいたこと、次の職を探すまでに時間を要していること、つまり雇用の受皿が不足しているという点が示されているわけであります。行政の持つ情報は、その読み解き方、扱い方によって多面的な状況が推測でき、この点でRESASに関する質問で申し上げたデータの組合せ方ともリンクしてきます。ここで、市内経済への新型コロナウイルス感染症の影響についてですが、国や道から法人、個人事業に対する支援金に関してお聞きしていきたいと思います。新型コロナウイルス感染症支援で小樽市全体に投入された金額に関して、市の知り得る範囲は、特別定額給付金などのようにあくまで市を通したものに限定されるのでしょうか。例えば持続化給付金のように、市を通さず申請する新型コロナウイルス感染症関連の支援金・助成金の総額などは集計できないものでしょうか。仮にそうした数字もデータとして得られれば、より今後の経済政策の精度を上げられるのではないかとも考えます。経済への影響額は消費の冷え込みによる影響、そして各種支援により市内に及んだ影響についての双方を見なくてはならないと考えるからです。そこで伺いますが、先ほど質問した、市内経済に直接与えたマイナスの規模と、市内に投入された金額の差で、ある程度、実情に近い数字を算出できるのではとも思うのですが、この点に関しても本市の見解を求めます。ここまで全体の流れとして、データの利活用についてと、それに必要な体制や今後の展望、そして、新型コロナウイルス感染症という大きな課題に対する政策への反映方法について伺ってきました。本年の第1回定例会において、EBPM、エビデンスに基づく政策立案について質問をいたしましたが、今回はその政策立案過程と本市の状況を重ねたものであります。以上、一つ目の項の質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

髙橋龍議員の御質問にお答えいたします。ただいま、各種政策について御質問がありました。初めに、デジタル化推進、データ活用政策についてですが、まずデジタル化担当主幹につきましては、-47-デジタル庁設置を含む国の動きに対応するため、本年4月に配置をしたものであり、主に昨年12月に総務省より出された自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画、いわゆる自治体DX推進計画の重点取組事項などについて所管をし、情報システム課と連携しながら庁内のデジタル化を推進する業務を担うものであります。次に、担当主幹が今年度行う業務につきましては、本年夏をめどに、自治体DX推進計画に関する各種手引が国から発出される見込みのため、これを受けて中長期的なスケジュールを検討することとしております。このほか、現時点で想定している今年度の取組は、一つはRPA及び会議録作成システムの試行、効果検証と導入要否について。もう一つは令和4年度までに実施を求められている行政手続のオンライン化などについて検討を進める予定であります。次に、マイルストーンの検討などにつきましては、先ほども御答弁したとおり、中長期的なスケジュールは今後検討することになるため、その中で中間目標の設定を考えてまいりたいと考えております。次に、研究機関や民間との連携や協働に対する意欲などにつきましては、職員だけでデジタル化を推進することは難しいものと認識をしておりますので、特定の分野に限らず、民間や大学などの知見をアドバイスいただけるような取組を検討してまいりたいと考えております。次に、RESASの活用と分析等につきましては、以前お答えした令和元年の時点では、地域経済の構造や波及効果を分析できる産業連関表を作成していなかったため、RESASを活用し、産業構造等の分析を行い、今後の産業施策を検討する上での基礎資料とすることを考えておりました。しかしながら、令和2年度に観光基礎調査を実施し、本市の産業連関表を作成したことから、今後は主にこの産業連関表を活用し経済分析を進めていく考えであります。なお、RESASの活用方法についても引き続き研究してまいりたいと考えております。次に、V-RESASの今後の活用につきましては、現在提供されているデータの大部分が都道府県を単位としているため、現状では本市の活用できるデータは限定的でありますので、今後、市町村単位のデータが公開された場合には、その活用について検討したいと考えております。次に、市役所全体のデータリテラシーの向上につきましては、自治体DX推進計画において、「行政サービスについて、デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性を向上させるとともに、デジタル技術やAI等の活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスの更なる向上に繋げていく」ことが掲げられております。このためデータ活用に限らず、デジタル化に関してもさらなる知識や能力が必要となりますので、職員研修などを通じ、職員の能力向上に向けた取組を進めていく必要があると認識をしております。次に、新型コロナウイルス感染症と経済政策についてですが、まず市内経済に新型コロナウイルス感染症が与える影響の計測、分析を行うデータ等につきましては、観光入込客数や宿泊客数をはじめ、観光駐車場利用台数、観光案内所利用者数、さらに本年1月から3月にかけて実施をした中小企業等実態調査や小樽商工会議所が実施する小樽市経済動向調査の結果などのほか、事業者への聞き取りや経済団体等との情報交換により得た市内経済の状況などであります。次に、新型コロナウイルス感染症関連の支援金等の総額につきましては、本市で予算措置をした以外の国や北海道により直接実施されている支援策については、市町村ごとの件数や金額は公表されていないことから、本市全体に投入された公的支援金等の総額を集計することはできません。次に、市内経済への影響把握に対する見解につきましては、市内経済に直接与えたマイナスの影響には売上げ減少額のほかに、商談や商取引の停滞などによる数字には表れない金額もあります。また、市-48-内に投入されたものとして、先ほど御答弁したとおり、国や北海道により直接実施されている支援策については総額の集計ができないことから、御質問にあった金額の差、これを把握することは難しいものと考えております。

出典:小樽市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月15日 議事録 PDF(61ページ) 間違いを知らせる