小樽市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月14日
まちづくりについて
2021年6月14日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「まちづくりについて」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 秋元智憲 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 秋元智憲
まちづくりに関連し、質問します。-30-初めに、北海道新幹線札幌延伸に伴う並行在来線の経営分離について質問します。2011年市民の長年の悲願でもあった北海道新幹線札幌延伸の着工を進めるに当たり、クリアしなければならない基本的5条件の一つ、並行在来線の経営分離について、当時の中松市長や後志管内の多くの町村長が同意の意思を示したことにより、停滞感があった札幌延伸計画が加速度的に進むことになりました。ただ一方で、並行在来線の存廃という課題も残されております。先日、本市担当部局から北海道新幹線並行在来線対策協議会第8回後志ブロック会議の資料が示されました。これまでの報道や今回示されたブロック会議資料から何点か質問します。報道によると、先月の道議会の委員会で長万部-小樽間140.2キロメートルの存廃を2022年の早い時期に判断すると報告したといいます。また、輸送密度が高い余市-小樽間については、沿線自治体との協議とは別に、個別の場を設ける方針も示したとのことですが、初めに、後志ブロック会議において道からはどのような説明があったのか伺います。4月に開かれた沿線自治体との協議の場では、経営分離後の長万部-小樽間の取扱いについて、1、第三セクターで電線維持。2、全線バス転換。3、余市-小樽間は鉄路を維持し、その他のバス転換の3案を提示し、この3案を基に地域交通の方向性を9月を目途に協議会で確認すると説明したとのことで、この9月を目途に方向性を確認というのは、鉄路の存廃や運営形態について、9月には決定するという意味なのかお答えください。新幹線開業まで10年を切った状況で、経営分離後の移行まで準備などを考えると結論を出すまでにあまり時間がありませんが、道が言う9月の方向性の決定までにどのような議論が残されているのか、その内容や現時点で想定される議論の場についてお知らせください。過去の後志ブロック会議では、函館本線周辺の自治体の状況など異なることから様々な意見があったかと思います。報道を見る限りでは、沿線自治体は大方がバスへの転換もやむなしという雰囲気であり、余市町が鉄道を維持したいとの考えだったかと思いますが、改めて市長は道が示した3案についてどのようにお考えなのかお知らせください。今回、三つのパターンについて、初期投資や単年度、30年累計の収支も示されていますが、一般的に運行形態が決まり、その後経営が赤字になった場合、北海道と各沿線自治体が負担する割合を算定するために根拠となるようなものはありますか。ありましたら、算定基準について説明願います。過去の報道では、五稜郭-木古内間について一時、道がバスへの転換を提案したが、存続を願う地元自治体の声を受け、路線維持へかじを切った経緯がある。道南いさりび鉄道に対する自治体の負担割合は、北海道が80%、沿線の函館、北斗、木古内の3市町が残り20%を分担することで合意。累積赤字に相当する23億円を補助金で支出するとのことでしたが、仮に道が示した全線鉄路維持と全線バス運行のどちらかに決まった場合と、余市-小樽間が鉄路維持、長万部-余市間がバス運行になった場合の運営形態が二つになった場合で、負担割合の違いなど他に例があれば御説明願います。今回示された各運行形態の試算は、国・道の補助や並行在来線に対する国の支援制度を活用した金額ではなく、収支予測だけを見ると、どの運営形態でも毎年度赤字が発生し、30年累計では数百億円の赤字が見込まれているように勘違いされかねません。例えば、税制の特例措置や地域公共交通確保維持改善事業費補助金を活用することにより、安全な輸送を継続するために必要な設備の整備への支援として補助率3分の1、また、地方財政措置として地域鉄道事業者による施設・設備への投資に対して、地方公共団体が行う補助への地方財政措置、旅客分への補助についての元利償還金に対して交付税措置45%など、これらを反映させた事業費を示すことにより、赤字幅もかなり圧縮できるのではないかと考えま-31-すが、補助や支援制度を活用した赤字を示さなかった理由を説明していただき、現時点で補助や支援制度などを活用した場合の試算について、可能であればお答えください。次に、北しりべし定住自立圏共生ビジョンに関連し、何点か質問します。総務省によれば、定住自立圏構想は、人口減少・少子高齢化が進む中で、地方圏から三大都市圏への人口流出を食い止めるとともに、地方圏への人の流れを創出し、市町村が主体となり人口の定住を促進する政策とされており、今後の北後志圏域にとってまちづくりに与える影響も大きいことから、大変重要な政策です。第1次北しりべし定住自立圏共生ビジョンの策定から10年が過ぎましたが、圏域にどのような課題があったのかお知らせください。昨年、令和2年4月から令和7年3月までの改正版が策定作成されましたが、今年1月変更がされているようです。変更理由と変更点を説明願います。また、事業の改廃などもありましたら、その理由もお答えください。次に、政策分野ごとにそれぞれ基本目標やKPIが設定されています。また、各政策分野に個別事業がぶら下がっていますが、共生ビジョンでは個別事業のKPIまでは記されていないことから、どのように政策分野とつながり、関わっているのかがなかなか理解できないつくりです。各事業のKPIはしっかり設定されているのか、小樽市のみならず他町村でもしっかり設定されているのか、この点が明確になっていなければ、共生ビジョンの取組効果も半減してしまうと考えますが、KPIの数値的なものは示せるのかお答えください。一般的にKPIは、重要業績評価指標であり、KGIは重要目標達成指標とされています。KGI、目標を達成するために、KPI、評価指標を設定します。共生ビジョンにおいてKGIはどのように設定されていますか。また、分野別事業のKPIは実績値が多いように感じますが、実績値では事業の効果、成果を判断することができないと思いますし、KGI達成の判断基準になるのか疑問に思います。どのように効果、成果を判断するお考えなのか伺います。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、まちづくりについて御質問がありました。初めに、北海道新幹線札幌延伸に伴う並行在来線の経営分離についてですが、まず存廃の判断時期等につきましては、北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議において、従前からスピード感を持って協議を進めることと、余市-小樽間については比較的輸送密度が高く、バスで輸送可能かどうかなど、他の区間とは異なる課題があることの共通認識が図られており、このたびの第8回後志ブロック会議ではそれらを踏まえて、北海道から具体的な進め方として、令和4年の早期に地域交通の確保方策を決定することと、余市-小樽間について個別協議を行う方針の説明がなされたものであります。次に、地域交通の方向性の確認につきましては、今後、各沿線自治体において地域住民への説明等を行うに当たり、地域交通の確保方策として、鉄道、バス、複合型のどれが望ましいのか協議会としての考え方を示すものであり、9月に決定するものではありません。次に、9月までの議論につきましては、実務担当者による幹事会で需要予測、収支予測の精査や具体的なバスルートの検討などを行うほか、余市-小樽間については、北海道、余市町、小樽市の3者で輸送需要への対応方策など個別の課題について検討をし、後志ブロック会議においてこれらを判断材料として、地域交通の確保方策について協議をする予定であります。-32-次に、道が示した3案に対する私の考えにつきましては、収支予測等に精査の余地があり、本市の財政負担がまだ見通せないことや、余市-小樽間の輸送需要への対応方策が定まっていないことから、現時点でどの案が望ましいのか判断ができておりません。今後のブロック会議や幹事会などの中で、他の沿線自治体とともにこれらについて検討した上で、どのような地域交通が望ましいのか判断をしてまいりたいと考えております。次に、北海道と各沿線自治体の負担割合につきましては、根拠となる算定基準はなく、これまでの事例では、関係自治体の協議により決まっているものと認識をしております。次に、運営形態別の負担割合につきましては、本市で把握している並行在来線の先行事例を申し上げますと、全線鉄路維持である肥薩おれんじ鉄道では、鹿児島県、熊本県でそれぞれ県が85%、沿線自治体で15%となっております。また、全線バス転換の事例はなく、運営形態が鉄路とバスの二つになった場合では、信越本線で軽井沢を境にしなの鉄道とバスに分かれた事例がありますが、負担割合は把握できておりません。次に、補助金や支援制度を活用した試算につきましては、このたびの収支予測は対外的に示す上で、協議会では分かりやすさを重視して単純な初期投資及び単年度収支のみとし、補助金等は算入しなかったものであります。なお、今後補助金等の活用も含め、協議会で収支予測を精査することとしております。次に、北しりべし定住自立圏共生ビジョンについてですが、まず圏域の課題につきましては、圏域全体で人口減少及び高齢化が深刻な状況にありますことから、第3次共生ビジョンにおきましては、「地域医療体制の確保」、「若者が地域に定着する仕組み」、「高齢者などが安心して生活できる環境」、「住民の交流を促すための情報共有」、「圏域一体での産業の活性化」、「歴史や地域資源を活用した広域観光の推進」、「地域づくりを担う人材の育成」の7項目を課題として掲げたところであります。次に、今年1月の共生ビジョンの変更理由と変更点につきましては、総務省が示す定住自立圏構想推進要綱において、毎年度所要の変更を行うこととされており、各政策分野事業ごとに設定をしている実施事業の令和2年度予算額が確定いたしましたので、その変更を行ったものであります。また、ビジョンの目的に合致する事業として、仁木町が実施する権利擁護人材育成事業、赤井川村が実施する赤井川村公共交通バス運行事業を新たに追加をしております。次に、個別事業のKPIにつきましては、総務省から平成28年9月23日付通知において、成果指標の設定は個々の事業単位、または複数の事業を包括した施策単位のいずれにより定めても差し支えないとされていたことから、共生ビジョンにおいては各政策分野を構成する施策ごとにKPIを設定しているため、個別事業のKPIは設定をいたしておりません。次に、共生ビジョンにおけるKGIの設定につきましては、先ほど御答弁いたしました総務省からの通知により、政策ごとに取組の基本目標を設定することが望ましいとされていたことから、共生ビジョンに掲載をしている、医療、産業振興、広域観光、教育、福祉・安心な暮らしなどの各政策分野に基本目標として数値設定をいたしております。次に、共生ビジョンに掲載をされているKPI及びKGIの効果、成果の判断につきましては、定住自立圏は複数の市町村で構成されており、アンケートなどの指標の設定は難しいため、KPIや基本目標については実績値を指標として設定しているものもありますが、その推移の把握により事業効果や成果の目安となるものと考えております。