みんなの議会

小樽市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月9日

(1)地方自治体のICT化について/(2)日本遺産と小樽文化遺産の活用について/(3)産業廃棄物最終処分場について/(4)不法投棄について

2020年9月9日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「地方自治体のICT化について」「日本遺産と小樽文化遺産の活用について」「産業廃棄物最終処分場について」「不法投棄について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。

質問者
高橋克幸 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 林秀樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 高橋克幸

一般質問を行います。初めに、地方自治体のICT化について伺います。オンライン利用とICT推進計画についてであります。-118-ICTは、近年の最新技術を受け、大量の情報を効率的に処理し、一斉に情報を伝達・共有できるなどといったデータ利活用社会となっております。政府では、7月に行われたIT総合戦略本部の会合で、新型コロナウイルス感染症対策などの教訓を生かし、今後1年間で政府と地方自治体の行政システムの統一化を集中的に進める方針が示されました。また、地方公共団体におけるオンライン利用促進指針が平成 30 年5月に総務省において定められ、令和2年3月には改訂版が出されているところであります。この指針は、住民等の利便性の向上や業務の効率化、効果が高いと考えられる手続がオンライン利用促進対象手続として位置づけられ、積極的にオンラインの利用の推進に取り組んできていると言われております。具体的な項目では、子育てや介護関係、地方税、道路使用・占用、建築確認、入札関係などが参考内容として掲載されております。このオンライン利用促進について、本市の現状と課題や問題点、今後の考え方についてお示しください。第7次小樽市総合計画の中で、「Ⅴ 市政運営の基本姿勢」の「02 持続可能な行財政運営の推進」の「現状と課題」の中で、「持続可能なまちづくりを行うためには」という前文を受けて、「また、スマートフォンが急速に普及し、IoTやAIなど、ICT関連の技術革新が進む中、市政においても子育てや教育、医療、介護、産業、除排雪、交通、防災など様々な分野で、こうした技術の導入によって市民等の利便性や施策の効果・効率の向上に寄与することが期待されます。」と記載されております。今後、具体的に進めていくためには、個別計画としてICT推進計画の策定が必要と考えますが、課題や問題点も含めて市長の見解を伺います。次に、市窓口のキャッシュレス化についてであります。政府は 2025 年までに、キャッシュレス決済比率を現在の2割程度から約4割に引き上げることを目指しております。2019 年3月には総務省から各自治体宛てに、電子マネーを利用した公金収納の取扱いが可能である旨の通知がされており、自治体窓口のキャッシュレス化が進んでいくものと考えます。これに伴い、政府ではキャッシュレス決済の拡大を推進するために、全国で 29 の自治体をモデル地区として国が支援し、自治体窓口や公共施設のキャッシュレス化を進めていくようであります。2020 年3月、釧路市では、市役所窓口で発行される各種証明書発行の支払いでキャッシュレス対応がスタートし、北海道の自治体では初めての導入となりました。また、芦別市では 2020 年5月、市窓口手数料等のキャッシュレス化に伴う収納事務委託事業者及び指定代理納付者それぞれが指定され、キャッシュレス決済事務が導入されております。岐阜県恵那市では、2020 年、金融及びその金融グループと公金のキャッシュレス決済の協定を結び、新たな導入モデルとして注目をされているところであります。これらのキャッシュレス決済化の動向をどのように認識されているのか、市長の見解を伺います。キャッシュレス化のメリットは、住民サービスの向上と事務の効率化であります。ふだんから使っている電子マネーが使用できる、お釣りの準備や受領した金銭の管理、現金の盗難や紛失の問題などが解消できるということであります。今後、国の動向も踏まえ着実に増加していくものと考えます。本市も導入に向けて検討すべきと思いますが、見解を伺います。次に、RPAの活用についてであります。以前にも申し上げましたが、本年1月、公明党会派として、自治体向けのICT推進セミナーに参加し勉強させていただきました。今後の本市のICT化について取組が不可欠と思いましたので、改めて何点か質問いたします。政府のIT総合戦略本部では、令和2年7月 17 日、世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画の変更を閣議決定いたしました。これは、新型コロナウイルス対策を踏まえた新しい生活様式に対応し、デジタル強靱化社会の実現を目標に掲げた内容に変更されたものであります。このデジタ-119-ル強靱化社会についてどのように認識されているのか、見解を伺います。さて、以前の計画で、重点取組の一つとして地方のデジタル改革を掲げ、地域生活の利便性向上のための地方デジタル化総合パッケージを策定しております。この総合パッケージの柱の一つがRPAなどを活用したデジタル自治体行政の推進であります。RPAとは、人間の仕事をソフトウエアロボットに代行させて業務を自動化し、生産性向上を図る仕組みのことであります。具体的には、自治体の定型的かつ膨大な作業量が発生する業務プロセスについて、RPAを活用して自動化・省力化し、これにより自治体職員の稼働時間の削減効果やミスの軽減、行政サービスの向上、さらには自治体職員の働き方改革にもつながると期待されております。このRPAの活用についてどのように認識されているのか、改めて市長の見解を伺います。さて、民間企業の導入が先行しており、多くの企業がRPAを取り入れ、着実に成果を上げているようであります。自治体においては、国の動向もあり導入事例が増加傾向にあり、北海道内においても、2019年には北海道、そして函館市や滝川市などを含め九つの自治体がRPAとAI-OCR(光学文字認識)の共同実験に参加している状況にあり、その後同年、北海道と函館市は、公募型プロポーザル方式により委託業者を選定し、RPA導入支援業務が行われたようであります。さて、熊本県宇城市では定型業務の多いところで効果が出ており、いずれも年換算の数字ですが、窓口業務 865 時間、内部管理業務 2,767 時間と大幅な縮減効果が出ているようであります。また、富山県南砺市では、RPAを活用して四つの事業を自動化し、年間 407 時間の削減効果が見込まれているようであります。対象業務の洗い出しにおいて 30 程度の業務の自動化が検討され、短期的に効果を検討するため、年次業務ではなく、日月単位で発生する業務を選定し、また投資効果で業務を分類して優先順位を決定したようであります。本年第 1 回定例会において私はこのRPAの質問をいたしました。市長の御答弁では、課題として1点目、RPAに対する職員の十分な理解が進んでいない。2点目、費用対効果が見込まれる洗い出しを行わなければならない。そして、効果が見込めるものであれば有効なツールとして考えていく、先進都市の状況も参考にしながら研究してまいりたいという内容でありました。質問から約半年が経過しましたが、それぞれどのように取り組んでこられたのかお示しください。いずれにしてもこのRPAの活用については、先進事例にもあるように効果が大きいものと考えます。本市も導入に向けて検討すべきと再度提案いたしますが、市長の見解を伺います。次に、マイナンバーカードについてであります。国では 2016 年よりマイナンバーカードの交付を実施してまいりましたが、依然として進展していない状況であります。令和4年度末までにはほぼ全ての住民に普及させるという目標を掲げております。総務省によりますと、マイナンバーカードの交付枚数は、令和2年7月時点で 2,225 万枚、率で 17.5%となっております。そのような中、国として普及の取組が発表されています。マイナポイントによる消費活性化策として、マイナポイント利用上限 5,000 ポイント、プレミアム率 25%、実施期間が令和2年9月から令和3年3月までの7か月間という内容であります。マイナポイントの反響が出ているようでありますが、この影響も含め、小樽市の交付枚数の現状はどのようになっているのかお示しください。マイナンバーカードの普及を阻む要因は、紛失した場合の悪用や取得する必要性、マイナンバーカードそのものを理解していないなどがあると思います。これに対してどのような対策が取られているのか、また取得のメリットについてお示しください。政府では、マイナンバーカードの健康保険証利用に向けた取組について、令和3年3月からの利用開始-120-を目指し、厚生労働省や各保険者においてシステム整備及び改修を実施しているようであります。さらに、保険医療機関・薬局におけるマイナンバーカード読取り端末やシステムの導入を進める予定とされております。これらの本市の現状と課題についてお示しください。次に、日本遺産と小樽文化遺産の活用についてであります。日本遺産については、平成 30 年5月 24 日、シリアル型北前船の日本遺産ストーリー「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に追加認定されました。また、令和2年5月 20日、これもシリアル型の日本遺産ストーリー「本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~」に認定されました。北前船については、昨年の令和元年 10 月に、第 28 回北前船寄港地フォーラムが小樽市と石狩市の共同で開催されました。また、小樽会場では第2回全国北前船研究交流セミナーが開催され、活動事例発表の潮見台中学校と小樽未来創造高校の生徒代表の堂々たる発表は、私も含め多くの参加者が大きな感銘を受けたものと思っております。また、炭鉄港の構成文化財のうち旧手宮鉄道施設は唯一の重要文化財であり、総合博物館本館の敷地内にあります。また、連続して手宮線跡及び附属施設がつながっているすばらしい文化財であります。 これら二つの日本遺産について、現在までどのような地域活性化の事業を行ってきたのか、特に旧手宮鉄道施設の周知と利活用についてどのように考えられてきたのか、それぞれについてお示しください。今年地域型として申請していた「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽〜「民の力」で創られ蘇った北の商都〜」は、残念ながら認定されませんでした。しかし、北海道の心臓というインパクトのあるストーリーであり、これまで積み上げてきた財産をどのように利活用していくかが重要であると考えます。この構成された小樽文化遺産について、今後どのように地域活性化に向けた取組を行っていくのか、具体的にお示しください。さて、以前地域の方から、日本遺産に認定されたことは知らないとのお話を伺いました。市民へのさらなる周知と、もっと理解していただくことを具体的に進めていくべきではないかと思いますが、見解を伺います。数年前になりますが、他都市の青年と懇親の場があり、その青年が自分の育った地域の誇りや地域愛、開拓者の思いをとうとうと私に語っておりました。その発端は、小学生のときに触れた開拓の歴史が深く心に刻まれたようであります。地域愛や地域の誇りについて今後の醸成を考えるとき、特に小樽の小学生に対し、北前船や旧手宮鉄道施設を構成する炭鉄港の日本遺産の学習や記念イベントの企画など毎年継続的に実施できるようなものをぜひ検討すべきと思いますが、いかがでしょうか、見解を伺います。市民が小樽の魅力を再発見できるような検討や、小樽観光のさらなるプラス要素となる考え方、そして日本遺産認定後どのように活用していくか、日本遺産が一過性のものにならないように、地域に根差したものであり、継続していけるものが必要と考えます。日本遺産と小樽文化遺産の活用について、今後の考え方や具体的な計画などについて市長の見解を伺います。次に、産業廃棄物最終処分場についてであります。昨年、環境省は、全国の産業廃棄物施設の 2016 年度での残余容量や設置状況について発表がありました。その中で、北海道における産業廃棄物最終処分場の残余容量は、前年度比 3.5%減の約 940 万立方メートルであり、推計の残余年数は約 13 年で、全国平均の 17 年を下回り、依然として厳しい状況のようであります。これまでの状況を確認しますと、廃棄物の発生量が増大し、廃棄物の最終処分場の逼迫及び廃棄物の不適切な処理問題などが深刻化している状況でありましたが、これらの対策として資源の有効な利用を確保-121-する観点から、廃棄物の再資源化、再び利用していくために、平成 12 年に建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律、いわゆる建設リサイクル法が制定されました。これにより産業廃棄物最終処分場で建設関連の廃棄物減少が進められたところであります。そこで伺いますが、本市の産業廃棄物最終処分場のこれまでの処理実績の推移と、この法律制定により処理量の変化と影響について見解を伺います。小樽市産業廃棄物最終処分場は昭和 59 年に竣工し、供用開始されました。以後現在まで産業廃棄物の処理が継続されているところであります。この最終処分場は管理型最終処分場でありますが、受け入れている産業廃棄物の種類と、基礎単位当たりの処分手数料はどのように算出され決定されたのか、また他都市との比較ではどのようになっているのか、お示しください。さて、処分手数料でありますが、一つ疑問があります。処理方法として全ての品目を即日覆土処理しているようですが、処分管理の違いや品目別の再処理工程を実施することがないとすれば、品目別の処理手数料の根拠は薄弱であると思います。他都市では、品目別ではなく、重量換算による手数料を使用しているところもあるようであります。処分手数料には明確な根拠と分かりやすい説明が必要と考えますが、今後の処分手数料の考え方について見解を伺います。次に、最終処分場の埋立て容量についてであります。環境省からの通達によりますと、最終処分場の残余容量を的確に把握するために、現地測量を基本とし、やむを得ず換算係数を用いて推定した場合でも、約3年に一度は現地測量を行って補正するという内容が示されております。本市の現地測量はいつ行われたのか、その時点での埋立て容量は幾らだったのか、また計画埋立て容量と現在までの埋立て容量、そして全体に対する割合についてお示しください。さらに年平均の埋立て推定値の算定方法と、その推定値から計算される残余容量と残余年数についてお答えください。今後の産業廃棄物最終処分場の延命化についてはどのように検討されているのか、今後の考え方や具体的な内容とスケジュールについてお示しください。次に、不法投棄についてであります。北海道の環境生活部環境局循環型社会推進課から、令和元年 10月に、全道の不法投棄の状況について実態調査が発表されました。その中では、平成 23 年度まで緩やかな増加傾向にあったが、平成 24 年度以降は減少傾向にあるようであります。本市の不法投棄の状況について、過去直近5年間の傾向をお示しください。次に、品目別の不法投棄量また処理費用について、直近5年間の推移をお答えください。不法投棄が行われた場所でありますが、札幌市の調査によりますと、道路及び道路沿いへの不法投棄が最も多く、全体の 89%を占めているようであります。本市の不法投棄場所について、毎年同じような場所に投棄されているようでありますが、どのような場所に投棄されているのか、特徴的な内容があればお示しください。次に、不法投棄の対策についてであります。不法投棄を規制する法律、いわゆる廃棄物処理法により、不法投棄には重い罰則が科せられておりますが、なくならないのが現状であります。他都市では、土地所有者、土地管理者、警察、ボランティア団体、市の関係部局などで構成する不法投棄対策協議会を設置し、不法投棄しにくい環境整備の推進を行っているようであります。具体的な対策として、看板、未然防止対策ネット、柵、監視カメラなどを設置、また、関係団体と協定を結び、情報共有や不法投棄の通報などを行っているところもあるようであります。さて、本市としてこれまでどのような対策が行われてきたのか、また他都市を参考に今後どのように不法投棄対策を進めていくのか、具体的にお答えください。また、課題や問題点についてもお示しください。-122-以上、再質問を留保して質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

高橋克幸議員の御質問にお答えいたします。初めに、地方自治体のICT化について御質問がありました。まず、オンライン利用とICT推進計画についてですが、オンライン利用促進についての本市の現状と課題や問題点、今後の考え方につきましては、本市のオンラインを利用した手続の状況は、図書館の図書貸出予約、地方税申告手続、いわゆるeLTAXなどで利用可能ですが、費用対効果の観点から申請等を個人情報が保護された状態で受信できる環境の整備が進んでおらず、多くの手続では依然として利用できないのが現状であります。今後は、環境整備の費用や個人情報の保護、新しい生活様式への対応などを踏まえた上で検討を進めていく必要があるものと考えております。次に、ICT推進計画の策定につきましては、ICT化の推進は必要と考えますが、費用対効果の見極めや技術的なノウハウ、環境整備をする人材の不足などが課題となっております。加えて、財政的な問題もあり、ICTの計画的な整備は難しい状況にあります。このようなことから、計画策定の必要性は認識しておりますが、当面は他市の計画策定の状況等を調査してまいりたいと考えております。次に、市窓口のキャッシュレス化についてですが、まず自治体のキャッシュレス化の動向につきましては、議員御指摘のとおり、各種証明書の発行や公共施設の手数料の支払いなどにおいてキャッシュレス化を進めることにより、住民の皆さんが現金を持ち歩かずに支払いができることや、特にコロナ禍においては、現金取引での接触リスクの低減など利便性の向上が期待されるものと考えております。また、自治体に取りましても、現金を取り扱う時間や手間の削減など業務効率化も期待されることから、導入もしくはその検討を始める動きが進んでいるものと認識しております。次に、本市におけるキャッシュレス化の導入に向けた検討につきましては、昨今のキャッシュレス時代の到来により、電子マネーやQRコードなど様々な決済方法が広がっており、現在、水道料金、下水道使用料については、スマートフォンアプリによる電子マネー決済の導入に向けた準備を進めているところであります。また、他の公金については、市民の皆さんの利便性の向上を図るためにも、国のモデル事業や他市の動向を参考にしながら、導入に向けた検討が必要であるものと認識しております。なお、検討に当たっては、各種電子マネーなどの取扱いには手数料が発生することや、庁内業務システムの改修費用が懸念されるため、導入に係るコストなども勘案しながら進める必要があるものと考えております。次に、RPAの活用についてですが、まずデジタル強靱化社会につきましては、デジタル技術を活用することによりオンライン化による人と人との接触機会の削減などを図りながらも、経済社会活動を維持・発展できるような社会構造を指すものと認識しております。次に、RPAの活用の認識につきましては、RPAは、本市においても職務の作業効率が上がり、職員の負担軽減につながるツールの一つと認識しており、また、本年第1回定例会での高橋克幸議員の質問を受けて、その活用に向けた検討を指示いたしました。先般、関係職員出席の上、RPAの取扱いをしている事業者によるデモンストレーションが実施されたところであります。次に、RPAに対する職員の理解についての取組につきましては、ただいま申し上げましたとおり、デモンストレーションを実施して職員のRPAに対する理解を深めているところであります。また、費用対-123-効果が見込まれる業務の洗い出しにつきましては、取扱業者から伺った話や、デモンストレーションを通じ費用対効果が見込めそうな業務を選定し、年度内に予定している実証実験に向けた準備を進めているところであります。次に、RPA導入に向けての検討につきましては、この実証実験の結果を踏まえ、費用対効果の分析やRPA業務の継続性も加味した上で庁内で議論を行い、導入の可否を見極めてまいりたいと考えております。次に、マイナンバーカードについてですが、まず本市における交付状況につきましては、昨年 12 月の交付枚数は 214 枚でありましたが、マイナポイントの制度概要が示された本年1月以降徐々に増加し、5月では 404 枚となり、6月以降は通知カードの廃止や特別定額給付金のオンライン申請も重なって、5月の3倍となる、月に 1,300 枚程度の交付となりました。7月末までの総交付枚数は1万 9,129 枚で、交付率は 16.88%となっておりますが、最近では国や事業者によるテレビCMの放映等が行われておりますので、今後も交付枚数の増加が予想されるところであります。次に、マイナンバーカード普及を阻む要因への対策につきましては、紛失した場合の対応としましては、地方公共団体情報システム機構が設置する 24 時間対応のマイナンバー総合フリーダイヤルに連絡することで当該マイナンバーカードの一時停止措置が取られ、悪用を防止することができます。また、取得する必要性やカードそのものを理解してもらう対策としましては、国においても各種情報ツールにより周知を進めているところですが、本市においても、市のホームページや広報おたるを通じて引き続き周知に努めてまいります。取得のメリットとしましては、身分証明として利用できることや、e-Taxによる確定申告など各種行政手続のオンライン申請に利用できるほか、今後は、健康保険証としての利用、さらにはこのたびの国が進めるマイナポイント事業のような経済的な恩恵が受けられることなどであります。次に、マイナンバーカードの健康保険証利用に向けた現状につきましては、本市が保険者である国民健康保険については、来年3月からの利用開始に向けて、令和元年度、2年度の2か年でマイナンバーカードに対応するためのシステム改修を実施しているところであります。課題といたしましては、マイナンバーカードを健康保険証として利用するためにはパソコン等で事前登録が必要であること、また、医療機関では令和5年3月末までを目途に順次システム改修が行われる予定であり、来年3月から全ての医療機関で利用可能となるわけではないことなどが挙げられます。本市においては、市民の皆さんが混乱なく利用できるよう十分な周知を行ってまいりたいと考えております。次に、日本遺産と小樽文化遺産の活用について御質問がありました。まず、二つの日本遺産を活用した本市の地域活性化等につきましては、北前船寄港地・船主集落に関しましては、北前船寄港地フォーラムの開催や物産展、イベントにおいてパネル展を開催しているほか、昨年7月には本市と加賀市の子供たちの交流事業を実施しております。また、民間事業者では、北前船寄港地に関連したお酒や土産品の商品開発や、現代版北前船を体験できる旅行商品の造成、小樽商科大学の学術研究員を講師とした北前船ストーリー船上講座を開催するなど、様々な取組が行われております。次に、炭鉄港に関しましては、ガイド養成事業の実施や、小学生全児童を対象に炭鉄港のストーリーを学ぶための副読本の配布をしております。また、JR北海道が、手宮-札幌間の鉄道開通 140 年という節目の年に合わせ、構成文化財を巡るイベントなどを予定していると聞いております。次に、旧手宮鉄道施設の周知と利活用の考えにつきましては、観光資源としてのPRはまだまだ不足し-124-ていると認識しており、今定例会に予算計上している総合博物館の炭鉄港展示施設整備を進め拠点化することで、旧手宮鉄道施設の魅力を伝えてまいりたいと考えております。次に、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」の地域活性化に向けた取組につきましては、現在、第2回臨時会で議決をいただいた小樽文化遺産情報発信・普及啓発事業を進めており、市民や観光客の認知度向上を目的としてロゴマークを広く公募・選定し、情報発信に活用してまいりたいと考えております。また、学校や公共施設等の掲示用ポスターの作成や物産展等に活用するパネル製作、周遊マップや散策コースを設定したパンフレットなどを作成し、観光客の回遊性を高める取組を進めてまいりたいと考えております。次に、日本遺産の市民へのさらなる周知につきましては、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」の構成文化財やストーリーの情報発信と併せて、日本遺産ストーリーをまとめたリーフレットを作成し新聞折り込みすることや、市内の商業施設やイベントの際に今回作成する日本遺産のパネルを展示するなど、広く市民に周知してまいりたいと考えております。次に、日本遺産と「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」の活用につきましては、第二次小樽市観光基本計画では、小樽観光の目指すべき姿として「ホンモノの小樽とふれあう」ことをテーマにしており、小樽独自の歴史や文化に裏打ちされた奥深さこそが「ホンモノの小樽」であるということを柱に据え、小樽が有する多彩な観光資源を掘り起こし、新たな魅力として磨き上げ、観光客に訴求することとしております。そのためには、日本遺産と「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」の魅力あるストーリーや、構成文化財の情報発信や、観光客の回遊性を高めるための散策コースの造成、教育旅行の誘致に向けた取組を進めるほか、歴史文化の活用による本市の地域活性化について、小樽商科大学と共同研究を行うための経費を今定例会に予算計上しており、その成果をさらなる誘客促進に生かしてまいりたいと考えております。次に、産業廃棄物最終処分場について御質問がありました。まず、産業廃棄物最終処分場における処理実績の推移につきましては、直近 10 年間でお答えをいたしますと、年間平均埋立量は約2万 1,500 立方メートルであり、大型工事等の突発的な搬入を除けばほぼ横ばいで推移をしております。また、建設リサイクル法制定による処理量の変化等につきましては、平成 12年の法施行後全体の受入量が減少傾向にある一方で、法で分別解体を義務づけられている建設木くずは増減を繰り返してきましたが、25 年度にさらなる分別解体を促進するため建設木くずの処分手数料を改定した後は、減少傾向に転じたところであります。次に、処分場で受け入れている産業廃棄物の種類と処分手数料につきましては、供用開始時の種類は、「建設木くず」及び「がれき類」でしたが、平成 12 年7月から塩谷4丁目の廃棄物処理場の受入れ終了に伴い、「廃プラスチック類」など7区分を追加し、現在の9区分となっております。この際に手数料につきましても、処理原価や比重換算などを勘案して、「建設木くずとがれき類」、「廃プラスチック類」、「その他」の3種類の単価区分としましたが、「建設木くず」については、ただいま申し上げましたとおり 25 年度に料金改定をしたことから、現在の4種類の単価区分となったものであります。なお、現在、道内他都市で産業廃棄物を受け入れている公設埋立処分場は札幌市のみで、「廃石綿等」と「それ以外」の2種類の単価区分となっております。次に、今後の処分手数料の考え方につきましては、現在の単価区分を定めた当初、品目ごとに埋立てする場所を分けて処分していましたが、埋立てをできる場所が少なくなってきたことから、やむなく全ての品目を同じ箇所に埋立てをしておりますので、このことが品目別の処分手数料を設定している根拠が分か-125-りにくいとの御指摘がある一因と考えております。今後は延命化のための施設整備を予定しておりますので、その際には処分手数料についても搬入事業者に分かりやすくなるよう見直しを検討したいと考えております。次に、産業廃棄物最終処分場の現地測量等につきましては、平成 26 年度に現地測量を実施しており、その時点での埋立て容量は 545 万 1,230 立方メートルでありました。また、計画埋立て容量は 554 万 7,000立方メートル、現在までの埋立て容量は、本年3月 31 日時点で 549 万 9,000 立方メートルとなっており、計画容量に対する割合としては 99%、残余容量は4万 8,000 立方メートルとなっております。年平均の埋立て推定値は、29 年度の調査により直近5年間の実績から約2万 1,500 立方メートルと算出し、推定値からの残余年数は約2年と算定したところであります。次に、産業廃棄物最終処分場の延命化につきましては、現処分場容量の 10%未満までの増量であれば軽微な変更として認められることから、計画上の満量予定である令和4年度までに北海道へ軽微変更届を提出し、延命を図る予定であります。これにより最大約 55 万立方メートルの増量が可能となるものの、地形上の制約から増量分全てを使用することはできませんが、少なくとも 10 年以上の延命が見込まれるところであります。次に、不法投棄について御質問がありました。まず、本市における直近5年間の状況につきましては、品目別推移について主なものを申しますと、廃タイヤが最も多く、平成27 年度293本、28年度478本、29年度271本、30年度169 本、令和元年度570本となっております。続いて、テレビや冷蔵庫などの家電リサイクル法対象4品目の廃家電が、27 年度102台、28年度138台、29 年度80台、30 年度37台、令和元年度109 台、廃バッテリーが、平成27年度11台、 28年度20台、29年度9台、30年度11台、令和元年度31 台などとなっており、数量は年度によってばらつきがあるものの、品目的には廃棄に費用がかかるものが多数を占める傾向にあります。また、処理費用の推移は、平成 27 年度 36 万 8,974 円、28 年度 69 万 4,908 円、29 年度 32 万 6,876 円、30 年度 24 万 5,058 円、令和元年度 32 万 9,980 円となっております。次に、不法投棄されている場所の特徴につきましては、山間部や海岸沿いなど車両からの投棄が容易で、人目がない道路沿いへの不法投棄が多いことが挙げられ、旭展望台から天狗山方面へ抜ける道路沿い、銭函の樽川地区やドリームビーチ付近に多く見られております。次に、本市の不法投棄対策につきましては、不法投棄が多い場所を中心として市職員によるパトロールのほか、土地の所有者や管理者への環境保持と看板設置の助言、警察へのパトロール強化の要請、郵便局との不法投棄に係る協定締結など、必要に応じて案件ごとに他団体と情報を共有し、連携しながら監視体制を強化する一方、看板や柵の設置、監視カメラの検討などを行ってまいりました。不法投棄の未然防止には、土地にごみがなく、常に人目を感じられるような環境の保持が必要であるものの、これらに多大な費用や人手をかけることは難しいことから、これまで行ってきた各種対策を地道に継続するとともに、他都市とも情報交換を行いながら、他団体とのさらなる連携強化に努めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

高橋克幸議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、日本遺産と小樽文化遺産の活用について御質問がございました。北前船や炭鉄港などの日本遺産の学習や記念イベントの企画につきましては、教育委員会では、子供たちが生まれ育った小樽の歴史や文化等について理解を深めることを目的として、北前船や炭鉄港に関わる内容を含めた教材「小樽の歴-126-史」を作成し、今年度から市内全ての小学校5年生の授業で活用するために教員向けの研修を実施するとともに、各学校において授業を進めているところでございます。また、今定例会において、総合博物館本館の展示を一部、炭鉄港のガイダンス機能を持たせたものに更新する事業を予算計上し、道内の広範囲に点在する炭鉄港のストーリーを本市からの視点で紹介する予定としております。さらに、従来の展示や学芸員による解説に加え、北前船のパネルなどを含む教材セットを作成し、この秋から市内の学校への貸出しや運河館での活用を開始することにより、校外学習の充実や教育旅行の利用が進むよう取り組んでまいります。なお、記念イベントにつきましては、今年度JR北海道が小樽駅を起点として行う北海道鉄道開通 140周年記念事業に学芸員の派遣などを積極的に行い、本市の日本遺産構成文化財の紹介に努めるとともに、次年度以降も日本遺産に関連した企画を検討してまいります。(「議長、11 番」と呼ぶ者あり)

再質問 11番 高橋克幸

1点だけ、自治体のICT化について再質問させていただきたいと思います。まずRPAですけれども、市長の指示により実証実験まで行ったということで、大変よかったなというふうに思っております。実際に具体的な内容として、縮減効果などが出てくると、職員の皆さんも納得していだたけるところがあると思いますし、ぜひ先進都市の一つに小樽市もなっていただきたい、そういうふうに進めていっていただきたいと思います。実証実験から一歩進んでいっていただきたいと思いますけれども、その点、お願いしたいと思います。もう一点は窓口のキャッシュレス化についてであります。市長の御答弁では、必要性は理解しているのだ、そういう御答弁だったと思います。水道局が一歩先んじて進んでいるというお話でしたけれども、これは国の政策でもそういう形で進めていますので、ぜひとも、民間の会社もどんどん進めていきますので、自治体としても、しっかりこれは前に進めていくように取り組んでいただきたいなと。先ほどの御答弁では、必要性は考えているけれども、これからどうするかなみたいなふうにしか聞こえなかったものですから、一歩進めていくのかどうか、お答えをもう一度いただきたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

高橋克幸議員の再質問にお答えをしたいと思います。RPAに関しましては、今回、実証実験に向けて作業を進めていこうというふうに思っておりますけれども、まずは費用対効果が見込めそうな業務を選定させていただこうというふうに思っております。担当からは、児童手当の現況届ですとか、あるいは市民税の当初賦課、こういったものに効果を発揮できるのではないかというふうに伺っておりますけれども、こういった費用対効果が見込めるような業務を選定しながら、まず実証実験を進めさせていただきたいと思っております。実証実験の中身といたしましては、このRPAを導入することで減る作業、また一方では増える作業というのもあるというふうに聞いていますので、そういったことを見極めながら、これらを検討材料としながらまず実証実験での議論を進めさせていただいて、その後の導入の可否については見極めてまいりたいというふうに考えているところでございます。高橋克幸議員の御提言については、行財政改革の一端を担うということの御提言だと思いますので、前向きに考えていきたいというふうに思っているところでございます。-127-それから、キャッシュレス化について、一歩進めるのかということでございますけれども、これについてはまだまだ我々の知見も十分ではないのですが、現在、水道料金や下水道使用料について、その導入に向けた準備を進めているというふうには聞いておりますけれども、世の中の流れとして、また市民サービスへの利便性向上の面から、これについては直ちに前に進めるという状況ではないというふうに思っておりますが、様々な課題も検討させていただきながら、状況としては今すぐにということにはならないと思いますけれども、意識的には前を向いた形で作業を進めていければ、このように考えているところでございます。

出典:小樽市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月9日 議事録 PDF(134ページ) 間違いを知らせる