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小樽市議会 令和2年第1回定例会 2020年2月26日

新幹線札幌延伸と残土問題について

2020年2月26日、小樽市議会の一般質問で、川畑正美議員が「新幹線札幌延伸と残土問題について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
川畑正美 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 21番 川畑正美

新幹線札幌延伸と残土問題について質問します。北海道新幹線札幌延伸工事が5年前倒しの 2030 年開業ありきで進められています。トンネル掘削土に残土受け入れ候補地とされた朝里川温泉地域では、これまでもヒ素や鉛などの重金属を含む要対策土の受け入れについては、朝里が丘町会、朝里川温泉町会、朝里川温泉組合で反対の意見があります。塩谷地域では、住民が当初の説明会で反対を明確にしていなかったことで、鉄道・運輸機構が塩谷地域では受け入れを認めたとして、その後も朝里トンネル対策土を受け入れました。鉄道・運輸機構は、地域住民の安全を二の次として、要対策土を積み上げています。機構の言うままに進めている迫市長の姿勢は問題だと思います。市民の反対の声に市長は向き合うべきです。いかがでしょうか。塩谷地域には、要対策土を受け入れしている民有地があり、新たに市有地を候補地にしています。その上、道道小樽環状線の伍助沢から長橋への林道徳助沢連絡通線の入り口の民有地へ新しい受け入れ予定地を設けると鉄道・運輸機構から説明を受けました。昨年末から年末にかけて伍助沢町会、丸山下町会、親和町会、文庫歌町会の各町会長に事前に新しい受け入れ地について説明したいとの話がありました。私は文庫歌町会の町会長として、町会長の一人として、町会だけではなく、かつて行ったように漁業者にも一緒の場で説明すべきだと求めました。しかし、鉄道・運輸機構は、住民意思の分断を狙い合同で説明会を-63-行うことを阻んでいます。環境や市民生活の安全も確認せず、漁業者も含めた地域の理解も得ず、要対策土を入れることは重大な問題です。これ以上、塩谷地域に要対策土を受け入れるべきではありません。要対策土受け入れの説明会を、あえて住民意思の分断を狙い、漁業者も含めた連合町会単位で説明会開催を拒む姿勢に対して、市長の見解を示してください。我が党は、昨年の第4回定例会で、残土の処分地で水質汚染があった場合、その補償は誰が負うのかとただしたところ、鉄道・運輸機構は、当初2年間は鉄道・運輸機構が水質検査を行うが、その後は基本的に土地所有者が水質検査の責任を持つことになると答弁していました。要対策土の受け入れに当たって、土地所有者との契約書や覚書など記録に残る書面を交わしているのでしょうか。また、水質汚染の責任所在について明示しているのでしょうか、お答えください。迫市長は、新幹線の新駅周辺の開発や中心街の連携など具体的な取り組みを進めることを公約し、大型公共工事を最優先に進めようとしています。新幹線札幌延伸でもって新幹線新小樽(仮称)駅にどれほどの乗客が乗りおりするものか不明な中で、新小樽(仮称)駅の開業効果を活用するプランを進めています。人口減少が予測される中で、新小樽(仮称)駅にどれだけの列車が停止するかも不明なのです。思ったより利用者が少ないことも想定されます。北海道新幹線建設費負担金を初め 2020 年度の予算では、北海道新幹線推進費が 3,000 万円以上計上されています。市の財政が厳しい中で、なぜ大盤振る舞いをするのでしょうか、お答えください。函館-小樽-札幌間の在来線は、高校生や若者の通学、通勤、高齢者の通院など住民の生活を支える足としての役割を果たしております。新幹線札幌延伸の積極的推進が在来線を潰すことに力を貸すことになるのではありませんか。市長の見解を示してください。新幹線札幌延伸では、211 キロのうち 80%の約 169 キロメートルの膨大な距離がトンネルで占められ、トンネル掘削による要対策土の受け入れが重大な問題になっているわけであります。小樽市だけでなく北斗市、札幌市手稲区金山地区、厚別区山本地区などで地域住民の命と健康を無視した行為に不安の声が上がっています。地域住民の意思を無視して進める新幹線札幌延伸は凍結し、中止も含めて再検討すべきではありませんか。市長の見解を示してください。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、新幹線札幌延伸と残土問題について御質問がありました。初めに、要対策土の受け入れに対する市民の皆さんの御意見につきましては、不安の声があることは承知をしておりますので、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対しては、不安が解消されるよう、安全性を確保した要対策土の適切な処理を行うことを求めるとともに、地質及び水質調査の結果を積極的に公表するなどし、これまで以上に丁寧な説明に努めるよう要請をしております。次に、地元説明会につきましては、事業主体である鉄道・運輸機構からは、地元の意向を踏まえた上で調整を行い、開催方法を決定していると聞いておりますので、住民意思の分断を目的としたものではなく、それぞれの地域の事情に合った形で進められているものと考えております。次に、要対策土の受け入れに当たっての書面の取り交わしにつきましては、土地所有者と鉄道・運輸機構、さらには立会人として本市が加わった3者により、発生土受入に関する協定書を締結しております。また、水質の調査結果により、発生土受け入れに起因して、地下水等の水質が環境基準を超えること-64-が確認された場合は、機構と土地所有者が協議を行い、機構は実態に応じた適切な回避措置を講じる旨、当該協定書に規定をされております。次に、令和2年度の北海道新幹線推進費につきましては、新幹線の建設促進や新幹線を活用したまちづくりなどに関連する必要な経費を計上したものであります。次に、在来線につきましては、函館-小樽間は、北海道旅客鉄道株式会社から経営分離されることが決まっておりますが、通勤、通学、通院など住民の生活を支えるための交通手段を確保することは重要であることから、関係する沿線自治体とともに持続可能な方策を検討してまいりたいと考えております。次に、北海道新幹線の札幌延伸につきましては、国内の高速交通体系の骨格を形成する上で極めて重要な事業であり、北海道はもとより、本市においても活力あふれる地域社会を創設し、大きな経済効果をもたらすものでありますので、一日も早い開業が望まれております。一方で、住民の不安を解消するために、新幹線の建設に当たっては、安心・安全に十分配慮した上で施工するよう鉄道・運輸機構へ引き続き要請をしてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和2年第1回定例会 2020年2月26日 議事録 PDF(79ページ) 間違いを知らせる