小樽市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日
公共施設再編について
2019年12月10日、小樽市議会の一般質問で、髙橋龍議員が「公共施設再編について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 髙橋龍 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 髙橋龍
公共施設再編に関してお聞きいたします。先日、担当主幹より御説明もいただきましたが、本来今定例会に出されるはずの再編計画案の提出が延びることとなりました。10 月に7カ所、8回行われた市民の方々との意見交換会において、さまざまな御意見が出されたことにも起因しての延期であると認識をしております。この間、私も多くの方からのお声を伺ってまいりましたので、そこでいただいたことも踏まえて質問をいたします。まず、確認までに、今定例会に計画案が示されなかったことについて経緯と理由をお示しください。また、産業会館の活用案がにわかに持ち上がりました。公共施設として活用できるのであれば、立地や広さについては非常によい場であると考えますが、ここを活用するに当たってのメリット、デメリットを施設の機能などさまざまな側面からお示しください。次に伺います。ちょうど、けさの新聞に改めて報道もなされていましたが、先ほどの産業会館の活用案ともかかわり、生涯学習プラザ「レピオ」の移転案についても、意見交換会等を経て方向性が変わったことと認識しています。けさの記事の中では、産業会館への生涯学習機能の移転を考えている旨、11 月 28日の市長の御発言ということで紹介をされていました。当初、予定していた生涯学習プラザの商業高校跡への移転は事実上なくなったと考えてよろしいのでしょうか。生涯学習プラザについては、意見交換会の場で多くの御意見があったと聞いておりますし、私も参加をさせていただいた消防庁舎講堂での会においても同様の声が聞かれたのも確かです。ここで、この商業高校跡について、さらに別の質問です。海上技術学校の短大化に当たり、商業高校跡の取得については2億円という金額が提示されました。10年かけての償還につき、1年当たりの負担は減る形ですが、それだけで開校できるものではないため、海技の仕様に合わせた改修を必要とすることと認識をしております。では、海上技術短期大学校を開校させるためにかかる改修費用はどの程度が見込まれますか。形としては、市が一旦先に学校としての施設を整えた上で貸付料をいただくということになります。年間の貸付料が幾らになるかによって、市の投資的経費が何年で償還されるのかが左右されます。そこでお聞きいたします。今後、契約をして発生してくるであろう海上技術学校側からの貸付料についてはいつごろ決定に至るものなのかお示しください。加えて、その算出方法の考え方についてもお示しください。少し話は戻りますが、前定例会で示された三つの素案に対し、御意見を聞いて一本にまとめるということでした。しかしながら、市民の皆さんの御意見の幅も広く出たために、あらゆるパターンの御意見があったという印象です。さまざまな世代、ライフスタイルの方々が、個々に公共施設を利用されておいでで、誰かにとっての 100 点が、別の方にとっては及第点に至らない場合も必ず出てくるのは市も御理解の上かと思います。前回の定例会の際に申し上げたこととも重複いたしますが、いかにして最大公約数を見出すのかが命題です。-56-また、今後長い期間多くの費用を投じるのですから、そこに次の世代のことを考えた未来あるプランにしなくてはならないのは言うまでもありません。丁寧な議論が必要でありますが、他方では施設自体の老朽化は進み、安全性や機能の面からも早く建設を進めなければならないというジレンマも理解しております。利用する方々の声が必ずしもニーズとイコールではないのかもしれませんし、ほかの計画策定でも行われるように、抽出でアンケートを行った上で定量的なデータをエビデンスとして持っておくことも必要ではないかと考えます。現状の説明の中では、来年の第1回定例会で改めて計画案が示されるということです。それに伴い、長寿命化計画作成のスタートが後にずれ込む形となります。そのスケジュールの中で、長寿命化計画が令和2年度末までに策定できなかった場合、国のペナルティーのようなものは考えられるのでしょうか。また、同様の計画策定の段にある他都市との情報交換などはされていますか。長寿命化計画について、もう少しお聞きしたいと思います。公共施設等総合管理計画が、国からの指示により策定の義務が課され、公共施設再編計画と長寿命化計画が必要であるということは、前定例会でも触れさせていただきました。その際には、長寿命化計画についてほとんど質疑を行っておりませんでしたので、その点についての質問です。長寿命化計画は既に策定済みの他市も多く、私もそのうちの幾つかを読ませていただきました。施設のライフサイクルコストの縮減や維持管理費用の平準化を図る事については共通して記載されていることからも、盛り込むべき共通項があるとわかります。計画の目的、実態の把握、計画の方向性など再編計画も含めてのファシリティマネジメント、また優先順位のつけ方などについて計画に位置づけて、市域の公共施設の長寿命化を図るものであると認識をしています。そもそも、長寿命化計画の中に盛り込んで行かなくてはならない基本的な事項についてお示しをいただきたいと思いますが、いかがですか。これまで、再編計画ができた後に長寿命化計画を立てるという説明をいただいておりますが、施設再編の対象にはならない可能性の高い施設もあるものと考えます。そうしたところから先に長寿命化計画の中に組み込んでいき、再編計画と並行して令和2年度末までに完成させるということは現実的ではないものなのかをお伺いしたいのです。その進め方として、再編計画ができてからでないと長寿命化計画に着手できないという理由をお示しください。もし可能なのであれば、現状の案よりも時間的猶予が少しでも延びるのではないかという観点でお聞きしたものであります。原部から見て、それが浅薄な考えであるとすれば申しわけないのですが、御答弁のほどよろしくお願いいたします。以上、第3項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、公共施設再編について御質問がありました。初めに、今定例会に再編計画案を示すことができなかった経緯などにつきましては、10 月に市内7カ所で延べ8回実施した市民意見交換会で、三つの素案に対しての多様な意見や、素案にはない意見が出されたことなどから、庁内の公共施設等マネジメント検討委員会において、最終的な計画案を策定する上で素案の見直しも必要であると判断し、改めて時間をかけて検討することとしたものであります。次に、産業会館の活用につきましては、産業会館2階のホールが臨時休館となることから、公共施設の移転先としての検討を始めたところであります。この施設のメリットとしては、小樽駅や複数のバス路線-57-の停留所が近くにあり、交通の便がよい事や市中心部に位置していることから、まちなかのにぎわい形成にも寄与することが挙げられます。また、デメリットとしては、専用駐車場がないことや、エレベーターの設置などのバリアフリー化が難しいことなどが挙げられます。次に、生涯学習プラザにつきましては、市民意見交換会では市内中心部を希望する意見をいただいたことから、その移転先については、素案のほかに産業会館2階も含めて、現在庁内において検討中であります。次に、海上技術短期大学校の開校に向けて必要となる改修費の見込みにつきましては、短期大学校が専用使用する部分については、海技教育機構側で改修していただくこととしておりますが、間仕切りなどの共有部分の改修方法や負担割合を含め、改修費については海技教育機構と協議を進めているところですので、現時点では申し上げることができません。次に、海技教育機構への貸付料につきましては、短期大学校としての開校が令和3年4月に予定されていることから、遅くとも令和2年末には決定したいと考えております。また、算出方法につきましては、小樽商業高校施設等の取得費を基礎とし、短期大学校の使用割合に応じて負担していただくように、海技教育機構と協議を進めているところであります。次に、長寿命化計画を令和2年度末までに策定できなかった場合につきましては、改めて北海道に確認したところ、計画策定がおくれた場合の影響については、現時点においては国から示されていないとのことであります。また、他都市との情報交換については、これまでも情報収集を随時行ってまいりましたが、現在直近の計画策定状況や今後の見通しなどについて、道内主要都市に調査を行っているところであります。次に、長寿命化計画に盛り込む基本的事項につきましては、国が策定したインフラ長寿命化基本計画において、対象施設、計画期間、対策の優先順位の考え方、個別施設の状態等、対策内容と実施時期、対策費用の6点が示されており、地方自治体もこれを参考に長寿命化計画を策定するよう国から要請をされております。次に、再編計画策定後に長寿命化計画に着手する理由につきましては、平成 28 年に策定した公共施設等総合管理計画において、今後人口減少と財政状況が厳しさを増す中、行政サービス水準を維持していくため、施設の統合化や複合化といった再編手法を用いて、公共施設の総量を削減していくことを基本方針として定めたところであります。老朽化した施設を多く抱える本市といたしましては、まず基本方針に即した具体的な再編計画を定めた上で、更新費用の平準化等を考慮した個別施設の長寿命化計画を策定することが最も合理的であると考えたものであります。