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小樽市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日

小樽市の災害医療について

2019年9月10日、小樽市議会の一般質問で、中村岩雄議員が「小樽市の災害医療について」質問し、市長 迫俊哉、病院局長 並木昭義が答弁しました。

質問者
中村岩雄 議員
答弁者
市長 迫俊哉、病院局長 並木昭義

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 中村岩雄

それでは、小樽市の災害医療についてお尋ねいたします。平成 30 年9月6日午前3時7分、北海道胆振地方中東部を震源として発生した地震は、地震規模マグニチュード 6.7、震源の深さは 37 キロメートル、最大震度は震度階級で最も高い7を北海道で初めて観測し、死者 42 人を出すなど厚真町を初めとする6市町で甚大な被害が出、ブラックアウトでの被害は全道に及びました。幸い、小樽、後志地区では大きな人的被害はありませんでしたが、全停電、物流途絶に伴う市民生活、各医療機関の停滞や混乱などを振り返り浮き彫りになった問題、課題とその対策にどう取り組み、今後どのように進めていくのかを確認させていただきたいと思います。今回は、災害医療、災害救急の視点で質問させていただきたいと思います。まず、災害拠点病院である小樽市立病院についてお聞きします。地震発生時、小樽市立病院の初動態勢についてお知らせください。また、地震発生後の小樽市立病院の外来、救急対応等の状況についてお知らせください。今回のブラックアウトを経験し、停電時の課題とその対策についてお知らせください。次に、北海道胆振東部地震における本市の災害医療に関する主な課題と対応についてお聞かせください。次に、本市の医療機関を含めた今後の災害医療対応についてお尋ねします。本年3月の災害医療フォーラムでは、小樽、後志地区での震災発生初期段階における最大の問題点は、通信の途絶により個人はもとより必要諸機関間の情報共有ができなかった点にあった。電気が遮断されることで大きな混乱を生じ、災害拠点病院を中心とする超急性期の情報収集に支障を来した。現在、関係諸機関が連携、協働して対策を進めていく機運が高まっている。今後は、今回の震災を謙虚に検証することにより課題を明らかにし、より実効性の高い医療救護計画に改訂していくことが肝要であるとの報告がなされています。そのような中、昨年 11 月、医療機関における長期停電対応に関する手引きを市内医療機関に送付したとのことですが、その目的と内容、医療機関からの意見、感想などがありましたらお聞かせください。また、本年3月に小樽市医療救護計画の改訂がありました。その内容について御説明ください。さらに本年6月、市内医療機関の非常用電源の状況に関するアンケート調査を実施していますが、その目的、調査結果についてお知らせください。8月 22 日、第1回地域災害医療ワーキンググループが開催されました。さらに、9月 28 日、災害医療スキルアップ研修会が開催されますが、それぞれの目的と内容について御報告ください。最後に、今後の災害医療に関する課題について、どのようなものがあり、どのように対応していくのかお考えをお示しください。再質問を留保して、質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

中村岩雄議員の御質問にお答えいたします。ただいま、小樽市の災害医療について御質問がありました。まず、北海道胆振東部地震における本市の災害医療に関する主な課題と対応につきましては、夜間急-88-病センターの運営について、非常用電源がなかったことや市外からの医師の派遣が得られなかったため、初期救急医療を維持することができませんでした。このため、今年度、急病センターに非常用発電設備を設置することとし、医師の確保については今後さらに検討を進めてまいりたいと考えております。次に、市内医療機関の被災状況や患者の受け入れが可能な診療科などの情報収集に時間を要したことから、本年3月に厚生労働省所管の広域災害救急医療情報システム、EMISの研修を小樽市立病院、医師会、保健所が共催で実施をいたしました。今後もEMISの活用を促進するとともに、災害時の医療機関との情報共有についても医師会などと協議をしてまいります。また、医療救護対策本部、DMAT、小樽市立病院災害対策本部との連携及び情報共有が十分ではなかったため、医療救護対策本部の体制を見直し、関係機関との連携を強化し、災害医療に関する訓練を定期的に行ってまいりたいと考えております。次に、本市の医療機関を含めた今後の災害医療対応についてですが、まず市内医療機関における長期停電に関する手引きにつきましては、各医療機関の職員や薬局等との連絡体制の整備、水、食糧、燃料の備蓄や、非常用電源の確保などの平常時からの備えについて参考にしていただくことを目的に本市が作成をいたしました。昨年 11 月に送付した後、医療機関からの御意見などは特にありませんでした。次に、小樽市医療救護計画の改訂内容につきましては、医療救護活動を行う組織を、医師会長を本部長として、保健所に設置していた医療救護対策本部から、関係機関との連携を強化するため、保健所長を議長として、小樽市立病院内に設置する地域災害医療連絡会議へと改編をいたしました。また、大規模災害時においては、医療救護活動を支援するDMATなどの外部支援機関との連携の重要性やEMISを活用した情報収集活動などについて明記するなど、全面的に改訂をいたしました。次に、市内医療機関の非常用電源の状況に関するアンケート調査の目的と調査結果につきましては、災害等による停電と停電時の対応として、非常用電源の整備状況を把握することを目的に実施いたしました。調査結果といたしましては、回答があった 76 カ所の医療機関のうち、非常用電源ありと一部ありは 25 カ所、非常用電源なしは 51 カ所でした。非常用電源の整備を今後検討する医療機関に対しては、利用が可能な補助制度があれば情報提供するなど、必要な整備について働きかけてまいります。次に、地域災害医療ワーキンググループと災害医療スキルアップ研修会の目的と内容につきましては、ワーキンググループについては8月 22 日に保健所において、災害医療の中心となる小樽市立病院を初めとした市内医療機関、医師会、保健所の関係者 20 名が北海道災害医療コーディネーターを助言者として、負傷者などの救護体制の構築を目的に開催し、課題の共有、各機関の災害対応の取り組みなどについて情報交換を行いました。また、9月 28 日に小樽市立病院、医師会、保健所が共催で開催予定の研修会については、災害時の市内医療機関の情報収集及び共有を迅速に行うことを目的に、市内医療機関の職員など約 50 名を対象に、小樽市立病院でEMISの演習を行った後、減災を目的に防災用品専門業者による自家発電装置、蓄電池、非常食などの説明、展示などを行う予定でおります。次に、今後の本市の災害医療に関する課題とその対応につきましては、発災時に迅速に市内医療機関の情報を収集し、災害による負傷者の医療提供体制を確保することや、避難所や在宅で日常的に医療を必要とする人工呼吸器患者や透析患者などの状況把握や支援などが最重要課題と考えております。今後も市民の生命と健康を守るため、平常時からの関係機関と連携した訓練や研修を行い、外部からの支援機関を受け入れる体制の整備などについて検討を進めてまいります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

中村岩雄議員の御質問にお答えいたします。ただいま、小樽市の災害医療についての御質問がありました。初めに、災害拠点病院である小樽市立病院についてですが、まず、地震発生時の小樽市立病院の初動態勢につきましては、平成 30 年9月6日、午前3時7分の発災により全館停電となりましたが、当院は非常用電源を整備しておりますので、自動的に稼働し、非常用電源に切りかわったものであります。その後、速やかに小樽市立病院災害対策本部を立ち上げ、入院患者の安全と建物の設備に被害がないことを確認いたしました。また、非常用電源への切りかえに伴い、医療機器等が正常に作動することの確認を行った上で救急患者の受け入れ態勢を整えました。並行して、小樽市医師会、保健所とともに連携を図りながら、市内医療機関の状況に関する情報収集に努めました。次に、外来救急対応の状況につきましては、非常用電源の電力は通常時の約6割となっておりますので、外来診療については放射線機器などの使用が制限されるため、9月6日は通常の外来診療を行わず、投薬が必要な患者のみ診療、診察としました。また、翌日予定していた入院や手術は延期し、緊急な患者のみの対応としたものであります。救急につきましては、通常の2次救急に加え、夜間急病センターの停電により4日間閉鎖となったため、当院で応急的に1次救急の受け入れを実施しております。翌7日の外来については、夜間急病センターの代替機能を果たす必要があったことと、災害救急患者の受け入れを優先したため、前日と同じ体制を継続しましたが、一部の診療科では可能な範囲で外来診療を行ったところであります。次に、停電時の課題とその対策につきましては、昨年のブラックアウトでは、当院は非常用電源により医療活動に大きな支障を来すことなく対応できました。しかし、燃料である重油の備蓄量が最大で3日間程度であり、停電が長期に及んだ場合不足が懸念されます。そのため、燃料が供給できる市内の4社と優先供給の協定を締結し確保を図ったところであります。今後とも、災害拠点病院として役割を果たせるよう努めてまいります。

出典:小樽市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日 議事録 PDF(104ページ) 間違いを知らせる