小樽市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月17日
サイクルツーリズムの可能性について
2019年6月17日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「サイクルツーリズムの可能性について」質問し、市長 迫俊哉、財政部長 前田孝一、教育長 林秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木秩 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、財政部長 前田孝一、教育長 林秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 佐々木秩
最後に、サイクルツーリズムの可能性について伺います。「桜を見に行こう!札幌-小樽サイクリングコース 往復約 80km」というホームページの案内が載っていました。その中には、「札幌から車で約1時間の観光スポット「小樽」。そしてサイクリストのあなたなら、ロードバイクで訪れることができるおススメスポット。札幌からひと山超えて片道約 40km、往復 80kmのちょっぴり経験者向けロングライドを楽しむことが出来ます。今回の目的地は、小樽運河の外れにある桜の名所「小樽手宮公園」。桜並木を走り抜け小樽運河を目指す、北海道ロングライドサイクリングコース」だそうです。これからもわかるとおり、小樽はサイクリングで札幌から1日日程でやって来るのに最適なコースの一つとして、サイクリストの中では広く認知されているようです。札幌、小樽、朝里峠を越えて札幌に戻る周遊コースが経験者に人気というお話も市内のサイクルショップで伺いました。社会環境の変化に伴い、自転車の果たす役割は、環境負荷の低減や健康増進、観光振興、災害時の活用など、大きく広がっているとの認識のもと、国においては 2017 年5月、自転車活用推進法、昨年4月1日には北海道自転車条例が施行されました。その中でも、自転車を観光に生かしたサイクルツーリズムの推進がうたわれています。石狩市や後志の各自治体は、本腰を入れてサイクルツーリズムを観光の-28-柱の一つに取り入れ、道や事業者と連携を開始し、マップの作成やサイクリングロードの整備を始めています。ことしの3月、北海道新幹線後志開業効果活用検討会議で示された 2030 年度の新幹線延伸に向けて取り組むべき地域活性化策の中間報告案で、倶知安駅は、自転車愛好家を標的とした観光メニューの開発が盛り込まれています。小樽はその中で、札幌-後志間のサイクリングにおけるミッシングリンクになっているのが現状です。本市は山坂が多く、市民には昔から小樽は自転車に向かないまちという先入観があります。自転車の普及率も他市に比べ低いという話も聞きました。しかし、私も自転車に乗って通勤していますが、実際には、海岸線と並行に走る分には坂はさほど気になりません。天狗山に向かうときはさすがにきついですけれども。また、自転車に乗る人はかえって坂を上り下りするのが楽しい。ヒルクライムと言うらしく、朝里峠、毛無峠を越えているサイクリストの方を随分見かけるようになりました。中央バスの手宮ターミナルから手宮公園陸上競技場に向かう坂を励ましの坂と言うとのこと。最大斜度 22 度のあの坂を足をつくことなく自転車で登り切ることができれば願い事がかなうとの伝説も生まれ、テレビでも紹介されて、新しい観光スポットになっているとの話もあるようです。山坂を逆手にとってのツーリズムがあり得るのではないでしょうか。また、市内サイクルショップでお話を伺うと、本市の自転車関係者、愛好家は、なぜ小樽はサイクルツーリズムに動かないのかと不思議に思っていたそうです。そこでお聞きしますが、市として北海道自転車条例にもあるサイクルツーリズムについて、どのような認識をお持ちでしょうか。第二次小樽市観光基本計画の中でも主要施策の一つとして、潜在する新たな観光資源の調査発掘が挙げられていますが、本市でもサイクルツーリズムを観光のコンテンツの一つとして取り組むことはできないでしょうか。道条例でも、取り組むとなれば助言と必要な支援を行うとしていますが、いかがでしょうか。以下、具体的に何点か提案をします。まずは例えば、札幌やその近郊のサイクルショップや自転車関係の団体の行事や大会にあわせてアンケートを依頼し、自転車愛好家の皆さんの小樽へのサイクリングの関心、ニーズを探ること。小樽商科大学の学生たちが作成した祝津までのサイクルマップ、大変楽しく、また示唆に富んでいます。こうしたサイクルマップをコース別に示しているまちがかなりあります。本市でも、学生や自転車愛好家と連携して追随できないでしょうか。また、125 名の会員が参加する札幌サイクリング協会の方からは、私案としてですけれども、古くから栄えた小樽の歴史を探索する、余り知られていない観光ルートやグルメを紹介したらどうか。また、小樽の急な坂、激坂チャレンジとして、坂のまち小樽をテーマに複数ルートの激坂に挑戦、頂上からの景色や眺めを売りにしてはどうかという御提案もいただきました。ほかに北後志との観光連携について、余市・積丹ルート、赤井川ルートなど、小樽を起点に宿泊を組み合わせてルート設定ができるメリットがあるのではないか。2030 年予定の新幹線駅開業に向けて、本市でも自転車愛好家をターゲットにした観光振興策が考えられるのではないか。以前、私たちが視察で訪れた、長野県飯山市の新幹線飯山駅では、飯山駅信越自然郷アクティビティセンターを拠点とし、休憩スポットであるサイクルステーションを各所に設置し、安全で快適なサイクリングをサポートしています。ステーションには、洗面所や水の提供、ポンプや工具の貸し出しなどの-29-機能があります。このように、まずは市内の事業者や公共施設、機関と提携して、各ポイントにサイクルラックの設置やトイレの提供など、余り費用をかけずに取り組めるところから始めてはいかがでしょうか。朝里川温泉のホテルでも、健康促進面も考えてサイクルシェアリングとツーリズム2本立てで自転車を活用した事業の検討に入っているとお聞きしました。このような自転車の活用を考えている市内の関係団体事業者との協議も今後持たれてはいかがでしょうか。また、行く行くは自転車のための標識案内板の設置、道路の改良整備も行っていくこと。以上のような提案について、市としてはどのように受けとめられるでしょうか、御見解をお聞かせください。以上、再質問を留保し、代表質問を終えます。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、サイクルツーリズムの可能性について御質問がありました。まず、サイクルツーリズムに対する認識につきましては、近年、ロードバイクなどでサイクリングを楽しむ方が増加傾向にあり、愛媛県と広島県を結ぶしまなみ海道には、日本初の海峡横断自転車道が併設され、平成 27 年度には 32 万台が通行するなど、サイクルツーリズムが脚光を浴びております。北海道におきましても自転車条例を制定し、北海道の特性や魅力を生かしたサイクリングコースやサイクルツーリズムに関する地域の取り組みを紹介するなど、観光客が自転車で観光しやすい環境づくりや情報発信を進めているものと認識をしております。次に、本市でのサイクルツーリズムへの取り組みにつきましては、最近では、市内でもロードバイクなどで走行する姿を見かけますので、まずは現状を把握し、北海道開発局や北海道経済部観光局などの関係機関からサイクルツーリズムに関する情報収集を進めてまいりたいと考えております。次に、サイクルツーリズムに関する御提案につきましては、観光客がサイクリングで本市を訪れ、市内での滞在時間が増加する可能性はありますが、山坂が多く、市民が自転車を利用する機会の少ない本市において、歩行者との接触や自動車との事故など、歩行者側と自転車側両方に対する安全面の不安があることや、自転車の運転マナーの問題などの課題もあると聞いておりますので、まずは現状の把握に努めてまいりたいと考えているところでございます。(「議長、17 番」と呼ぶ者あり)
再質問 17番 佐々木秩
何点か再質問をさせていただきます。まず、財政についてですが、予算編成について、御答弁の中にもありました予算編成基本方針、そういうものが示されていると、それに沿ってというお話は承知をしております。ただ、その中を見ましても、その思いみたいなものは入っているというのはわかりますけれども、具体性に乏しくて、私から見て、ざっくりとしたものというような感じです。具体性があるとすれば、その中に、言葉の中に出てきているのですのですけれども、別途通知というものがあります。出てきております。この別途通知が例えば具体性のあるものであれば、その中身についてどのようなものなのかを伺いたいと思います。お示しをください。それから、予算編成について、大変いろいろ厳しいお話をさせていただきましたけれども、基本的に-30-私たちは市長の予算編成権を侵すつもりは、まずはありません。その上で私たちも信頼をして、何とか市長にこの財政危機を乗り越えていただきたい。その思いでこの話をさせていただいておりますけれども、やはり、質問の中でも言わせていただきましたが、市長の市民から受けた負託、そうしたものに基づいた大きな権限で、この財政危機をしっかりとリーダーシップを発揮して乗り越えていただきたい。その思いをもう一度、選択と集中という言葉が市長の口から幾度もこの話について出てきておりますけれども、その選択と集中にきちんと市長の意思を乗せた、そうした手順で予算編成を行っていただきたい。そういう思い、決意を改めてお聞かせ願いたいと思います。それから、中学校の部活動についてお聞きします。いろいろとお話をしていただいたのですが、今、私のほうで押さえているところと若干話が、お聞きした部分で認識の違うところがあったので、まず話をさせていただきますけれども、部活動の個人負担軽減ということで話をしましたが、例えば各中学校は、まずは部活動に参加している生徒の個人負担を減らすために、さまざまな工夫をしてやっているのは、当然市教委も御存じだとは思うのですけれども、PTAと協力のもと廃品回収を行って、そしてその得た収入でユニフォーム、道具、楽器購入費をつくっています。そういうことのほかに、例えば市内の中学校、ブラスバンド部、私が押さえている範囲では3校ありますが、3校ともまず基本的には、市内のさまざまな催しに引っ張りだこの人気ですけれども、そこで使う楽器や何かの購入費、それから修理費、やはり不足して、部員が個人負担をしての購入もあるのですが、それ以外に地域の皆さんの寄附、助成活動に支えられている。そういう現状もあります。その上で、そうした努力は自助努力というのでしょうか、部活動の中での努力はあった上で、さらに不参加生徒の理由は、先ほどは勉強のために部に参加しないというようなお話だということもありましたが、実際問題、私が中学校の美術部の顧問をしていたときの、そのときにいた生徒の経験ですけれども、本当は体育系の部活動に入りたかった。運動系の部活をやりたかったけれども、残念ながら家庭でそれだけの費用を出せない。聞けば、美術部は道具、絵の具や何かについても部が全部出してくれる、お金がかからないと聞いたので入るという生徒が複数いました。こういうことが実際に多分あるだろうと。そういうことの上で、先ほど経費や何かがどれくらいかかるのかという実態把握をしていただけるというお話がありましたので、そういうことについては、非常にこれは有効な手段になると思いますので、ぜひその辺については取り組んでいただきたいと思います。先ほど数字を出してもらいました。体育系の部活動は 6.9%減、そして、文化系は逆に 5.4%ふえている。もちろんそういう、今言ったような経済的な理由ばかりではないとは思いますけれども、実際問題、そういう理由でこの数字に反映されていると私は思います。ぜひその辺の調査をしっかりとしていただきたいのとともに、この調査をするときに、できたら先ほど言った学校間連携の方式や何かについて、さまざまな問題点があって、そのことについて協議をされるということでしたので、その協議をするための資料として、例えば本当に希望した部活動に入っているのかとか、自分が入ろうとしている部活動が学校にない場合どうするのかとか、そしてそれ以外、他校でできるとしたら、放課後そちらに行ってでも活動したいのかとか、というようなこちらの方面についても一緒に調査なども進めていただけないかなというふうに思いますので、その辺のところはいかがでしょうか。この件の最後ですけれども、学校配置適正化基本計画を今ストップしています。学校配置適正化基本計画というのは、生徒が希望した学校で部活動ができない、人数が減り過ぎてできないから、学校を合わせることによって、生徒数、教員の数がふえて部活動に行けるようになる、設置して入れるようになるというのも一つの理由でした。こういうことから言っても、やはりこれをとめたからには、今のこの-31-状態を長く続ける、改善をしないまま続けるということはできないと思いますので、これは市教委の責任において取り組んでいただきたいということです。四つ目、サイクルツーリズムの可能性について、一つだけ。今、最後のほうで、それについて情報収集していただけるということだったと思います。8月 29 日、30 日に、第8回自転車利用環境向上会議in北海道・札幌というのが開催されるそうです。これは札幌市、北海道開発局主催で行われるものですけれども、これは全国大会を持ち回りでやってきているのですね。今回の会議の議題というのは、サイクルツーリズムの推進、これは自転車利用環境の向上というものをテーマとして、基調講演やパネルディスカッションを行うそうです。これはぜひ格好の場だと思いますので職員の方を派遣していただけないかなというふうに思います。それについて再質問ということにさせていただきます。
答弁 市長 迫俊哉
佐々木議員の再質問にお答えをさせていただきます。私から、予算編成について幾つか御指摘をいただきましたけれども、市長になりまして、今年度予算の編成に私としても初めて当たったわけですが、私なりにいろいろと反省もしておりますし、改善もしていかなければいけないなというふうに思っておりますけれども、御指摘のありましたとおり、今の小樽市の厳しい財政状況の中で、収支の改善を図っていくということは避けることができない状況だというふうに考えております。答弁の中で、トヨタのいう「カイゼン」のような取り組みもやっておりますが、まだ実際に効果を上げているような状況ではありませんので、今御指摘のありましたとおり、選択と集中の観点で事業の厳選も行う、あるいはスクラップ・アンド・ビルドを進めていく、あるいは事業の効率性に重点を置いた施策を進めていくなど、こういった多くの課題がありますけれども、そういったことをしっかりと市長としてリーダーシップを発揮しながら取り組んでまいりたいなというふうに考えているところでございます。それから、サイクルツーリズムの御質問がございましたけれども、8月 29 日、30 日に開発局主催の会議があるということでございますので、日程を調整させていただいた上で職員を派遣させていきたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 財政部長 前田孝一(財政部長は2020年2月まで)
私から、再質問の最初にございました、基本的事項の中で、別途通知と言っている部分について御説明いたします。基本的には、予算要求というのは各部長から財政部に予算要求することになってございますが、中には、具体的に一つ事例を申しますと、トイレの洋式化整備事業のように全庁的に取り組んでいる中で、そちらの優先順位等については、財政部サイドで付けて原部から予算要求してもらう、そういったものもございます。また、特定の財源の中で、例えば電源立地地域対策交付金のように、こういった事業の充当についても、財政部で該当する事業を選定して原部に通知する。そういったような事例のときに、こういった別途通知ということで原部に通知しているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
佐々木議員の再質問にお答えをさせていただきます。ただいま、まず、中学生とかにアンケート調査をしてはどうかということでございますけれども、議員のおっしゃるとおり、部活動については子供たちの選択肢をふやして、生徒が希望する部活動の場を保障するということでは、大変意義あるものというふうに思っております。部活動そのものが、そうしたことから、子供たちにもぜひ取り組んでほしいなということでございます。そういった中において、議員のおっしゃる学校間連携方式等の取り組みを進めてみてはどうかとかという、いろいろ御提案がございました。そういった中で、札幌市の学校間連携方式もいろいろ課題もありますし、メリットもあるという状況でございます。そういった中にあって、小樽市の部活動をどうしていくのかということでございますけれども、札幌市の状況と小樽市の状況は若干違っているということもございます。小樽市は指定校変更による入学者の希望を認めているという状況でございますので、そういったことも踏まえて、いろいろと先ほど御答弁をさせていただいたように、関係者といろいろと協議をしていく必要があるのだろうなというふうに思っております。そういった中にあって、アンケートの部分でございますけれども、どの学年を対象に、どのような聞き方をすれば子供たちの声を十分把握することができるのかというところも、実は非常に難しい部分でございまして、それについても慎重にしていかなければならないかなというふうに思っていまして、そこの部分も関係者と協議をしていきたいというふうに思っています。いずれにいたしましても、どういうことで改善できるのかというような観点に立って取り組んでまいりたいというふうに考えております。(「議長、17 番」と呼ぶ者あり)
再質問 17番 佐々木秩
あとについては、予算特別委員会その他でやらせていただきます。