小樽市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月17日
行政経営について
2019年6月17日、小樽市議会の一般質問で、濱本進議員が「行政経営について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 濱本進 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 22番 濱本進
次に、行政経営について伺います。私は本年の第1回定例会を初め、前任期中の議会において、都市経営、自治体経営、地域経営、行政経営などについて、他の自治体の事例やその取り組みの年度などを踏まえて多面的に質問してきました。私の質問の根底にあるのは、広義においても狭義においても、自治体は運営の時代から経営の時代に移行した、また、移行しなくては、地方自治体がみずからを律する自律、そして、みずからで立つ自立を実現できず、自治体の存続が危ぶまれると確信しているからです。また、経営理念や経営方針などの経営の概念についても指摘してきました。現在策定中の総合計画基本計画においては、自治体における経営の考え方を取り込んでいるのでしょうか。取り込んでいるとすれば、どのような内容なのか具体的にお聞かせください。組織を経営する上で、SWOT分析などの手法を用いて経営資源を再確認し、それを有効に活用する方策をつくり、実行することは必要不可欠であります。行政経営における重要な経営資源の一つは人材です。人材という経営資源を有効に活用する方策として、小樽市人材育成基本方針があります。その項目の一つである人事を行うに当たって、私は大きな二つの目的があると認識しています。一つは当然ながら、人を育成するために行う人事、もう一つは政策を立案してそれを実現するために行う人事であり、この二つの目的を達成して初めて経営資源の有効な活用がなされたと言えます。迫市長は本年4月1日に一般職を含めた人事を行い、4月3日の記者会見において、育成と政策実現-10-の人事であると発言していたと理解していますが、今回の行った人事の考え方について、抽象論ではなく具体論をお聞かせください。あわせて、特筆すべき人事があれば、それについてもお聞かせください。次に、行政経営を行う上で避けては通れない財務について伺います。小樽市では、これまでの財務状況を鑑みて、昨年 11 月に小樽市収支改善プランを策定いたしました。その取り組み内容の一つに(仮称)職員定数適正化計画などを策定して人件費の抑制を図ると記載されています。人口、職員数の規模に違いはありますが、他の自治体においても定員管理に関する計画を策定しています。例えば道内では、石狩市が平成 19 年度から平成 23 年度を計画期間とした石狩市定員適正化計画、平成 24 年度から平成 28 年度を計画期間とした石狩市定員適正化計画 2016、そして現在は平成 29 年度から令和3年度を計画期間とした石狩市定員適正化計画 2021 を実施中です。また、岩見沢市においても平成 25 年度から令和4年度を計画期間とした、岩見沢市職員定員管理計画を実施中です。道外では、茨城県守谷市では平成 17 年度から平成 21 年度を計画期間とした、第一次守谷市定員適正化計画、平成 22 年度から平成 27 年度までの第二次計画、平成 27 年度から平成 30 年度までの第三次計画、そして平成 31 年度から令和3年度までの第四次計画を策定しています。また、静岡県沼津市では、平成 17 年度から平成 27 年度までの 10 年間に2回の定員管理計画を策定し、平成 29 年度に平成 29 年度から令和2年度までを計画期間とする、第3次沼津市定員管理計画を策定しています。このほかにも、平成 18 年度が計画期間初年度の静岡県菊川市では、現在、令和2年度までの第3次計画によって定員管理を行っています。道内外の他の自治体が平成 10 年代後半から平成 20 年代の前半に定員管理計画を策定した背景にあるのは、平成 17 年3月 29 日付、総務事務次官通知、「地方公共団体における行政改革の推進のための新たな指針」及び平成 18 年8月 31 日付、総務事務次官通知の「地方公共団体における行政改革の更なる推進のための指針」を示し、職員数の管理を地方公共団体に求めてきたことと、平成 17 年、18 年にピークを迎えた市町村合併により、一時的に職員数が増大したことなどによると考えられます。初めに、平成 10 年代後半から平成 20 年代前半において、小樽市では他の自治体が策定したような定員管理計画を策定しなかった理由についてどのように捉えていますか、お聞かせください。これまでは定員管理計画を策定していませんでしたが、このたびの収支改善プランに、(仮称)職員定数適正化計画の策定を記載した背景、理由などをお聞かせください。他の自治体においては、定員管理計画を策定するために、組織体制などを多角的に分析して、現状、特性を把握しています。一般的には定員管理状況を分析、検証する手法としては業務棚卸表の作成などによる事務量測定方式、類似他団体比較方式、総務省定員管理モデルに基づく試算値との比較などがあります。小樽市ではどのような分析、検証する手法を用いるのでしょうか。業務量の測定は定員管理だけではなく、業務改善や業務維持計画、いわゆるBCP策定の基礎資料としても活用できる可能性があるので実施を望みますが、見解をお聞かせください。また、計画を策定する体制、計画の策定までの作業工程、完了時期、計画期間、現在の進捗状況などについてお聞かせください。次に、国立小樽海上技術学校の存続に関連して伺います。昭和 14 年9月、全国で2番目に逓信省所管の小樽海員養成所として設置されて以来、戦後の昭和 27年8月に小樽海員学校と改称し、平成 13 年4月に国立小樽海上技術学校に改名して、今日まで多くの卒業生を輩出し、現在、内航海運を担う船員を養成することを目的とする四つの海上技術学校のうち一番歴史のある学校が、平成 29 年7月に耐震改修が困難などの理由により廃止の方向が示され、その後、存-11-続に向けて小樽市、小樽商工会議所などがさまざまな活動を展開した結果、本年4月に短大として存続が決定したことは大変喜ばしいことであり、迫市長、小樽商工会議所などの取り組みに感謝するとともに敬意を表します。我々小樽市議会も、存続の実現に微力ではありますが協力できたのではないかと思っております。短大としての開校までに、小樽市が北海道や海技教育機構との間で解決しなければならない課題は幾つかあると思いますが、その課題についてお聞かせください。また、小樽市自身の課題として、海上技術短期大学校が必要とする校舎の面積は譲り受ける小樽商業高校の一部であると聞いていますが、延べ床面積の何%程度なのでしょうか、お聞かせください。また、この譲渡によって公共施設再編計画が影響を受けることはあるのでしょうか、お聞かせください。残り部分の有効利用について、例えば現在の庁舎との距離、移動時間を考えると、小樽市役所第2庁舎と明確に位置づけて活用してはいかがでしょうか、御見解をお聞かせください。次に、除排雪について伺います。迫市長は多くの市民の除排雪に関する要望を実現するため、昨年9月に除排雪業務の体制強化を図るべく関係組織の再編を行いました。再編による体制強化の結果、市民の皆様からは、前年度に比較して高い評価を得ることができたと理解しています。今年度の課題として、私は第1回定例会において、貸出ダンプ制度について市長の見解を伺いました。市長は制度の検討の必要があると答弁されましたが、検討の状況はいかがでしょうか、お聞かせください。市長はこれからの除排雪について、雪対策基本計画を関係者による懇話会などを立ち上げ、令和2年度の策定を目指したいとの答弁がありましたが、策定の進捗状況はいかがですか、お聞かせください。次に、平成 30 年度決算見込みについて伺います。5月 31 日をもって出納整理期間が終わり、この6月は一般会計を初め、各会計において精力的に決算を調製していると理解しています。初めに、迫市長は昨年8月に就任以来、前市長が編成した平成 30 年度予算をこの年度末まで執行してきましたが、執行に当たっての基本的な方針や特に留意した点があればお聞かせください。次に、現時点において、一定程度の決算の見通しは立っていると思いますが、一般会計を初め各会計において、平成 30 年度予算と比較して金額的に差異のある主な科目について、その額、原因などをお聞かせください。次に、小樽市の大事な貯金ともいえる財政調整基金についてお聞きします。まず、今年度の当初予算を編成後の財政調整基金の残高についてお知らせください。また、決算終了後の残高の見通しについてお聞かせください。あわせて、今年度の当初予算において計上していなかった除雪費の一部を今後の補正予算で計上する際、その財源として財政調整基金を取り崩すのでしょうか、お聞かせください。また、除雪費のほかに取り崩す可能性は現時点で予定、予測されていますか、お聞かせください。その上で、現時点で予定、予測される取り崩しを踏まえ、今年度の最終的な財政調整基金の残高見込みをお聞かせください。今年度が初年度の収支改善プランでは、最終年度である令和7年度末の財政調整基金残高を8億4,300 万円としていますが、迫市長は小樽市の財政規模にふさわしい、もしくは望ましい財政調整基金の規模をどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。自民党としては、収支改善プランは取り組み項目の種類、目標額など、まだまだ未完成であると認識-12-しています。今後、迫市長のすぐれたリーダーシップ、職員の皆さんの高いモチベーションなどを原動力として、業務改善活動などの多様な手法を導入しながら、当初の目標以上の効果、成果を上げて計画期間を終了することを望むとともに、実現できると信じています。迫市長の見解をお聞かせください。次に、防災に関連してお聞きします。昨年9月の北海道胆振東部地震によるブラックアウトを経験したことを契機として、全道的に防災全般に対する意識が高まり、さまざまな具体的な取り組みが行われ、現在も進行中であると理解しています。小樽市においても迅速に地域防災計画の見直しを行うとともに、具体的に避難所の電源対策のために非常用発電機を導入するなどの資器材の充実に取り組んでいることを高く評価するものです。今後も財源などの制約が存在していることは重々承知していますが、市民の安全・安心を担保するために、自治基本条例が規定するように、市民との協働による防災への取り組みを進めていただきたいと望みます。市長の御認識、御見解をお聞かせください。昨年 10 月 12 日付の北海道新聞には、道内 179 市町村のうち、小樽市を含む 56%の 101 市町村が業務継続計画を策定していないとの記事がありました。また、同日の記事には、策定時期が未定の市町村の一覧の先頭に小樽市が記載されているのを見て、行政をチェックし見守り、提言、提案する役割を担う議会の一員として、議員としての責務の一つである研さんが不足していたなということを反省いたしました。この記事を契機に、私はこれまで議会において、地域防災計画はもとより、業務継続計画を策定する必要性について他都市の事例などを提示して発言をしてきました。昨年 12 月 26 日付の消防災第 198 号、消防庁国民保護・防災部防災課長名で、各都道府県消防防災主管部長宛てに、地方公共団体における業務継続計画の策定についての通知がありました。その内容は、業務継続計画が策定されていない団体が残されていること、策定済み団体においても受援に関する規定を備えている団体は4割程度であることを指摘した上で、管内市町村に対して、平成 27 年5月に策定された市町村のための業務継続計画作成ガイドを参考にして早期に業務継続計画を策定すること、業務継続計画の重要な6要素について定めていない項目がある場合はその整備を行うこと、受援に関する規定については業務継続計画への追加や独立した受援計画の策定などを助言しています。つまり、防災を実現するためには、少なくとも地域防災計画、業務継続計画、受援計画が相互に連携、補完し合うことが必要であると認識しています。当然、一朝一夕にできるとは思いませんが、現在、小樽市では策定されていない業務継続計画、受援計画の策定に向けた取り組みを進める必要があると認識していますが、市長の見解をお聞きいたします。次に、先ほど述べた業務継続計画の重要な六つの要素の一つである、災害などによって本庁舎が使用できなくなった場合の執務場所となる代替庁舎の特定について伺います。現在、小樽市においてはこの代替庁舎を特定しているのでしょうか。特定しているのであれば、執務を行うに当たっての機能を担保する設備、資器材を想定し準備しているのでしょうか、お聞かせください。今後、海上技術学校の存続のために北海道から譲渡される商業高校の一部を業務継続計画における代替庁舎とする可能性についてはどのようにお考えですか、お聞かせください。防災に関する課題が全て解決するときは永遠にめぐって来ないかもしれませんが、それでも市民の安全・安心のために、一歩ずつ着実に進める必要があると認識しています。迫市長の精力的な取り組みに期待しています。御認識をお聞かせください。-13-以上、第2項目めを終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、行政経営について御質問がありました。初めに、総合計画基本計画(原案)における経営の考え方につきましては、市政運営の基本姿勢において、財政健全化の推進という項目の中で、持続可能な財政運営を行うため、人口や財政の規模に見合った行政経営や行財政改革の推進のほか、魅力あるまちづくりを行うための財源確保などについての考え方を登載しています。また、効果的・効率的な行政経営の推進という項目の中で、限られた経営資源で最大の効果を発揮するため、根拠に基づく企画立案や行政評価による事業の継続的な改善のほか、重要な経営資源である人材の育成や効率的な組織体制づくりなどについての考え方を盛り込んだところであります。次に、本年4月の人事異動につきましては、政策実現や将来の幹部職員の配置に備えた人材育成の観点、さらには社会的要請に配慮し組織の見直しを含め、できる限り原部からの意見や内申に基づき、適材適所の考え方で効率的・効果的に業務を遂行するための人員配置を行いました。具体的には、まちづくり推進体制の強化を図るため新幹線・まちづくり推進室を設置し、企画調整・市街地整備担当主幹を、港湾行政の推進を図るため港湾担当部長及び港湾計画担当主幹を、災害対策体制の強化や業務継続計画を策定するため災害対策室に危機対策担当主幹を、地域福祉計画を策定するため福祉部に地域福祉計画担当主幹をそれぞれ新たに配置したところであります。次に、平成 10 年代後半に職員の定員管理計画を策定しなかった理由につきましては、当時は直面していた財政再建団体への転落を回避するため、平成 18 年2月に財政再建推進プラン実施計画を策定し、全庁的に財政再建に取り組んでおりました。その一環として、この実施計画には人件費の総体的な抑制を主眼として、採用抑制を含む定員管理の適正化に加え、職員給与の独自削減なども盛り込んでおりましたので、個別の定員管理計画を策定しなかったものと認識しております。次に、収支改善プランに職員定数適正化計画の策定を記載した背景等につきましては、人口減少が続く中で近年職員数が増加傾向にあったことを踏まえ、厳しい財政状況のもと収支改善を図るためには人件費の抑制は避けては通れない課題であります。そのため、事務事業の見直しや業務の効率化を図りながら、業務量に見合った職員定数を管理できるよう、職員定数適正化計画の策定を記載したところであります。次に、職員定数適正化計画を策定するに当たっての手法や策定までの作業工程等につきましては、定員管理状況を分析、検証する手法として御提言のありました業務量測定方式は、定員管理だけではなく、業務改善や業務継続計画などの基礎資料として活用できるものと認識しております。しかしながら、それには膨大な作業量が見込まれ、複数の専任職員の配置や外部委託等が必要になることも考えられますので、費用対効果、道内他都市の取り組み状況などを勘案しながら検討してまいりたいと考えております。なお、職員定数適正化計画の策定は現時点で着手できておりませんが、組織改革を見据え、御提言のありました手法も参考にさせていただきながら、どのように進めていくのか検討してまいりたいと考えております。次に、国立小樽海上技術学校の短大開校までに関係機関との間で解決すべきことにつきましては、北-14-海道との間では、来年3月で閉校する小樽商業高校の市への譲渡に係る条件、また、海技教育機構との間では短期大学校の使用に係る機構への貸し付けの条件などがそれぞれ課題であると考えております。次に、小樽商業高校の施設において、短期大学校が必要とする床面積の割合につきましては、市が取得を希望している施設における延べ床面積の 25%から 30%程度になるものと考えております。次に、小樽商業高校の譲渡に伴う公共施設再編計画への影響につきましては、小樽商業高校は耐震化された大きな施設であり、海技教育機構が使用する場所も施設の一部のみで、多くの空きスペースが生じます。本市においては、老朽施設を更新するため多額の費用を捻出することは財政的に厳しい面があることから、この空きスペースの有効活用策を公共施設再編計画に盛り込む必要があると考えております。次に、小樽商業高校を市役所第2庁舎として活用することの見解につきましては、第2庁舎としての活用方法も一つの方策であると感じております。一方、多くの空きスペースがありますので、現在、公共施設再編計画を策定している中で、本市にとって最も有効な活用方法を検討し、その位置づけについて定めてまいりたいと考えております。次に、貸出ダンプ制度の検討状況につきましては、拙速な制度変更により混乱を招かないよう、地域の実情や利用状況を把握するため、本年4月に貸出ダンプ制度の利用団体へアンケート調査を実施したところであります。この調査結果を今後雪対策基本計画の策定にかかわる懇話会などで報告し、皆さんからの御意見を伺いながら、制度のあり方や見直しについて検討を進めてまいりたいと考えております。次に、雪対策基本計画策定の進捗状況につきましては、市民の皆さんと行政の信頼関係を築き、協働のあり方や役割分担等を検討、議論するため、現在、学識経験者や交通事業者等で構成する懇話会と地域住民の代表者で構成する分科会を組織したところであります。本年7月から懇話会等の開催を予定しており、市民の皆さんの御意見を伺いながら計画の素案を作成し、パブリックコメントを経て、令和2年度の早い時期の計画策定を目指してまいりたいと考えております。次に、平成 30 年度予算の執行方針や留意事項につきましては、本市では予算執行方針を年度初めに示しており、毎年度の予算編成において多額の財政調整基金の取り崩しなどによる財源対策により収支均衡予算を編成している状況にあります。こうしたことから、今後見込まれる財政需要にも対応できるよう、次年度以降の予算編成に必要な財政調整基金の確保について予算執行における基本方針としており、特に留意事項として事業の効率性や実効性をさらに高める努力や工夫を推し進めるよう周知しております。次に、一般会計を初め、各会計における主な科目の増減額や原因につきましては、現在、各会計の決算数値の詳細な内容を分析中でありますので、一般会計における平成 30 年度現計予算額と決算見込み額との比較を翌年度繰越額を除いた額でお答えいたします。歳入については、市税や譲与税・交付金及び地方交付税において、地方消費税交付金や特別交付税の増などにより、合わせて2億 200 万円増加するものの、国庫支出金が社会資本整備総合交付金の減などにより2億 9,300 万円、繰入金が財政調整基金繰入金の減などにより 14 億 1,200 万円、市債が建設事業そのものの減などにより3億 8,500 万円、それぞれ減少しております。歳出については、人件費が退職手当や時間外勤務手当の減などにより1億 4,400 万円、扶助費が生活保護費の減などにより5億 6,600 万円、建設事業費が橋りょう長寿命化事業費や港湾の国直轄工事費負担金の減などにより5億 8,100 万円、それぞれ減少しております。次に、財政調整基金の残高につきましては、令和元年度当初予算編成時においては、予算編成後の財政調整基金の残高を 7,400 万円と示しておりました。平成 30 年度現計予算においては同年度中の財政調-15-整基金の取り崩し額を 16 億 8,700 万円としておりましたが、決算においては3億円の取り崩しとなる見込みでありますので、先ほどお示しした額よりも 13 億 8,700 万円残高がふえる見通しとなっております。次に、除雪費の一部を補正予算計上した場合につきましては、除雪費に限らず補正予算を計上する場合は、財源や他の不用額などを精査した上で、一般財源が不足する場合は財政調整基金からの取り崩しにより収支均衡予算を編成することとなります。次に、今後の財政需要や今年度末の財政調整基金の残高見込みにつきましては、今後の補正予算として現時点で明確なものは、国庫支出金等の超過交付額返還金が考えられます。また、今年度末の財政調整基金の残高見込みについては、地方交付税を初めとした歳入の動向や新たな財政需要など、見通しの立たない部分がありますので、現時点ではお示しすることは難しいものと考えております。次に、財政調整基金の適正な規模につきましては、本市では厳しい財政状況の中、毎年度の当初予算の編成において多額の財政調整基金を取り崩すことにより収支の均衡を図っていることから、少なくとも、各年度において安定した予算編成が可能となる額以上の残高が確保されていることが適正な財政調整基金の規模と言えると考えております。一方で、収支改善プランにおいては収支の黒字化を進め、当初予算の編成における財源不足額自体の圧縮を目標の一つとしておりますので、収支改善の取り組みを推進しながら、今後も年度間の財源の不均衡に対応できるよう、必要な財政調整基金の確保を図ってまいりたいと考えております。次に、収支改善プランの目標の実現につきましては、地方交付税が年々減少し、市税収入も伸び悩む本市においては、人口減少対策や施設の老朽化など、今後の財政需要を考えたとき、財政の健全化は必ずなし遂げなければならない重要な課題であると認識しております。そのためにも、今お示ししている収支改善プランを着実に進めるとともに、制度改正や新たな財政需要などに対応するため、収支の見通しを毎年度見直しながら、新たな収支改善策にも取り組み、計画の目標である収支の黒字化と財政調整基金の確保を実現するよう、私を筆頭に職員一丸となって取り組んでまいります。次に、市民との協働による防災の取り組みにつきましては、安全で安心なまちづくりのためには、市と地域住民、さらには関係機関との連携が必要不可欠であると認識しております。例えば、北海道胆振東部地震の時点では災害協定が未締結であった小樽市社会福祉協議会と小樽青年会議所から協力をいただき、大きな役割を果たしていただいたことから、さらなる連携を図るため、新たに災害協定を締結したところであります。また、地震後は防災講演などの開催依頼が増加しており、市民の防災意識の高まりを感じていることから、今後も自助と共助の意識を向上させるため、防災訓練や防災講演の内容を充実させるほか、地域が助け合う自主防災組織の育成など、市民との協働を進めてまいりたいと考えております。次に、業務継続計画及び受援計画の策定につきましては、行政みずからが被災したことを想定し、施設、人員、資材などが不足する中、優先的に実施すべき業務を管理する業務継続計画や、他の自治体などから支援を受け入れるための受援計画を策定することは、速やかな災害対応につながっていくことと認識しております。現在、業務継続計画の策定につきましては、北海道や道内主要都市の情報収集を行っているところでありますが、代替庁舎の選定や非常時優先業務の抽出などに時間を要することもあり、令和2年度末までの策定を目指しております。また、受援計画につきましては、業務継続計画との関係もあるため、その進捗状況を見きわめながら着手時期を検討してまいりたいと考えております。次に、業務継続計画における代替庁舎につきましては、現在のところ、本庁舎の代替となり得る規模-16-で耐震基準を満たす建物の特定には至っておりませんが、今年度から策定に向けて取り組みを進めている業務継続計画において、他都市の計画などを参考に代替庁舎の選定を行うほか、機能確保のための設備や資器材の整備についても検討してまいりたいと考えております。次に、小樽商業高等学校の一部を業務継続計画における代替庁舎とする可能性につきましては、商業高校の校舎は耐震基準を満たしていることや一定の規模を有することから、業務継続計画における代替庁舎として活用できる可能性はあるものと考えられます。次に、防災に関する課題の解決に向けた私の認識につきましては、北海道胆振東部地震による市内の大規模停電を経験したことで、災害に対する備えの重要性を改めて認識したところであります。昨年度は地域防災計画において、医療救護計画の改訂や停電対策計画の新設など、可能なものから見直しを行ったところであり、今年度も継続して見直しに向けた作業を行っているところであります。また、今年度においては、指定避難所の停電対策のほか、災害時の広報活動の重層化を図るため、FMおたるの難聴地域解消に向けた取り組みや、防災行政無線の設置などに着手しております。今後におきましても備えを怠ることなく、安全・安心なまちづくりを着実に進めてまいります。