小樽市議会 平成31年第1回定例会 2019年2月27日
(1)人口対策について/(2)貸出ダンプについて/(3)ドローンについて
2019年2月27日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「人口対策について」「貸出ダンプについて」「ドローンについて」について質問し、市長 迫俊哉、建設部長 上石明、消防長 土田和豊が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、建設部長 上石明、消防長 土田和豊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 面野大輔
一般質問を行います。人口対策について、昨年 10 月、流山市、井崎市長が小樽市内で基調講演を行ってくださいました。流山市と言えば、子育て世代の人口が増加していることでも有名な自治体の一つです。民間シンクタンク出身で、市の改革の原動力となった流山市長の取り組みや考え方については、本市にとっても有効な手段になり得る点が多くあると感じました。その一つとして、まちのマーケティングとブランディング戦略です。流山市では、人口がふえるまちにするにはどうしたらよいのか、そんな考えから専門的な分析やポジショニング、ターゲットの整理などのマーケティング戦略を進め、メーンターゲットとして共働きの子育て世代に絞り、「都心から一番近い森のまち」と都市のイメージを設定、また、「母になるなら、流山市」という強烈なキャッチフレーズを用いて、子育てしやすいまちをアピールすると同時に、移住を促すイメージ広告を展開した都市のブランディング戦略が功を奏し、近年では人口が増加、さらには 30歳代から 40 歳代の人口のボリュームが最もふえている状況となっています。小樽市でも、土地柄や社会環境などさまざまな点で違いはありますが、今ほど述べた取り組みは今後の本市で抱える課題解決に対し、有効な手段だと考えます。小樽商科大学とともに進めた研究からヒントを得て進める施策に関しても、せっかく有効的で魅力ある事業が対象者の目にとまらない、多くの方へ届かなければ課題の解決には至りません。そこで、人口減少の課題解決を進めるためには都市のブランディング戦略、シティプロモーションに力を入れ、若い世代に魅力を感じてもらえるような発信の仕方が必要だと考えますが、いかがでしょうか。次に、現在、庁内において小樽市のブランディング戦略やシティプロモーション、自治体のデザイン力などに対する意見が何かしらの角度で協議されていれば、その方向性や取り組みについてもお示しください。次に、貸出ダンプ制度について伺います。今シーズンの除排雪に対する意見は、私が聞く限りでは、全く苦情がないわけではありませんが、前市長時代よりも評判がよく、実際に市内路線バスの運行休止もなく、市長公約どおり、3学期の始業式前には学校周辺の除排雪も例年に比べしっかり取り組まれていたという声を多く聞きます。除排雪への積極的な取り組みは市民生活にとっても身近で、取り組みが見えやすい重要な位置づけであると、改めて感じているところです。今後も、より多くの方に納得や理解を得られる除排雪に向けた検討をしていただきたいとお願いします。しかし、一方で、今定例会、当初予算で計上されていない貸出ダンプ制度については、前市長時代に制度変更され、利用者から苦情が寄せられている点については、まだまだ解決には至っていません。過去の質問でも触れさせていただいておりますが、制度変更の要因となった膨れ続ける貸出ダンプ制度に対する事業費や一部の不適切な利用に関する取り締まりなどの問題と、利用者が納得できる制度設計とのバランスが今後の課題だと考えます。現在、予算計上されていない理由として、制度の見直しを検討されているということですが、現在の状況について何点か伺います。初めに、大幅な制度変更が行われる前の平成 27 年度からの申請団体数の推移について現在までわかる範囲でお示しください。次に、昨年度から本制度で変更された点についてお示しください。次に、以前の質疑で答弁されていました、制度変更後に利用しなくなった団体への聞き取りについて、具体的にどのようなヒアリングを行うのかお示しください。次に、市民の皆様が利用しやすくなるような制度へ向け改善を図っていく旨の答弁をいただきましたが、現在の課題の分析と改善に対してどのような方向性で協議されているのか、内容についてお示しください。次に、ドローンについて伺います。以前の議会でも、ドローンについてはさまざまな分野での利活用や可能性について述べさせていただきました。ITに関する技術革新や通信環境の著しい発達などによって世界的にドローンの有効活用の幅が広がり続けています。産業分野ではインターネットサービスを展開する大手IT企業の楽天株式会社がドローンを使用した配送サービスの実証実験を公開し、メディアで話題を呼びました。運送業界の人手不足解消、過疎地域での買い物に困る消費者への課題解決、緊急時の物流インフラとして活用することを視野に入れ、2020 年代前半の本格運用に向けて法規制や安全性などの課題や制度づくりを関係省庁と協議している最中だということです。それから、災害時や防災に関して言えば、昨年9月に発生した胆振東部地震では、陸上自衛隊の災害派遣において、最大震度7を記録した厚真町の大規模な土砂崩れの現場に安否不明者を捜索するため、初めてドローンを投入し、上空から現場の状況を撮影したという記事を見かけました。また、胆振東部地震の後に、国土交通省が実施した小樽港大規模地震・津波総合防災訓練の中で、被災状況調査訓練において、正確な目視が難しい岸壁の被災状況の確認にドローンが投入されるなど、国の機関でもドローンの導入が加速化しています。小樽市内のドローンを利活用した事業も最近ふえています。昨年の 11 月1日に 150 周年を迎えた灯台記念日の際には、海上保安庁が所管する日和山灯台が北前船の日本遺産ストーリーの構成文化財として位置づけされていることもあり、日和山灯台ドローン空撮コンテストという小樽市、小樽海上保安部、北海道ドローン協会主催のもと、市の観光PRや灯台PRの観点からイベントが企画されました。また、小樽市で実施している、ふるさとまちづくり協働事業の中でも、ドローンの体験会や講習会を開催する事業者に対して助成を行っています。このように至るところでドローンの利活用が始まっていますし、今後、ドローンの活用領域はさらに拡大することが見込まれます。現状の活用領域に対して、小樽市としてはどのような見解をお持ちかお示しください。次に、小樽市としても災害時や有事の際に対するドローンの有効活用を研究し、早急な人命救助や被害状況の把握などについて取り組んでいただきたいと考えますが、いかがですか。しかし、よい一面だけではなく、安全性や違法行為に対する懸念の声もあります。誤った操作や機械性能への過信により、イベント会場で来場者の頭上を飛行するドローンが墜落して、数名の来場者がけがを負うという事故も起きています。操縦者の増加や活用の場面がふえるほど、違法な飛行や操作ミスなどが増加して事故につながるケースも出てくることと推測します。法令や国土交通省の作成したガイドラインをもとに、飛行禁止区域の認識、正しい操縦知識を身につけることが重要だと考えます。また、事故を未然に防ぐための安全性に関する啓発活動が必要だと思います。小樽市としても、所管事項ではないから関係ないということではなく、利活用とルールについてバランスよく取り組んでいただくことをお願いします。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の御質問にお答えいたします。初めに、人口減少対策について御質問がありました。まず、若い世代に魅力を感じてもらえる情報発信の必要性につきましては、小樽商科大学との共同研究においては、本市の年齢構成バランスを回復するためにも人口減少対策のターゲットを子育て世代とすべきとされており、さらには若年層の移住志向が高いという調査結果も出ているため、議員御指摘のように、若い世代が魅力を感じ受け取ってもらえるような情報発信が必要であると考えております。次に、本市のブランディング戦略などの方向性や取り組みにつきましては、人口対策として明確なブランディング戦略などは行っておりませんが、先ほども申し上げましたとおり、人口減少対策のターゲットを子育て世代と考えていることから、まずは若年層の利用がふえているインスタグラムで小樽での暮らしをイメージできるような情報発信を検討しております。今後も引き続き、人口減少対策に効果的な取り組みについて検討してまいりたいと考えております。次に、貸出ダンプ制度について御質問がありました。まず、平成 27 年度からの申請団体数の推移につきましては、27 年度 555 団体、28 年度 495 団体、29年度 408 団体、30 年度は2月1日で受け付けを締め切っており、388 団体となっております。次に、昨年度から今年度に制度変更した点につきましては、昨年度は、利用団体に直接申請書を市の窓口へ提出していただいておりましたが、利用団体の負担が増大したことから、負担の軽減を図るため、今年度は積み込み業者の代理提出も認めることといたしました。次に、制度変更後に利用しなくなった団体へのヒアリング方法につきましては、雪堆積場や排雪第2種路線が対象外となったことにより、制度を利用できなくなった団体のほか、今年度の申請団体に対しても、シーズン終了後にアンケートなどを実施し、課題や問題点などについての御意見を伺いたいと考えております。次に、貸出ダンプ制度における現在の課題の分析と改善等につきましては、本制度は平成 28 年度、29年度に制度内容の変更を行ってきたものと認識しております。しかしながら、利用団体からは、利用しづらいことや、高齢化に伴い費用負担ができないなどの地域の事情により利用できなくなってきているとの御意見もあることから、本制度における市民との協働事業として今後どうあるべきか、抜本的な制度の見直しも含め、改めて検討が必要であると考えているため、今冬の検証や利用状況を踏まえ、市民の皆様の御意見を伺いながら、今後の制度のあり方などについて検討を進めてまいりたいと考えております。次に、ドローンについて御質問がありました。まず、ドローンの活用領域につきましては、議員が挙げられた物流、防災、観光などの分野のほか、測量や橋梁点検などの土木建設分野、農作物の生育状況確認や農薬・肥料散布などの農林業分野、野生鳥獣の生息調査等を行う鳥獣保護対策分野などでも活用されていると承知しております。ITとの組み合わせや使い方によってドローンは多くの可能性を秘めておりますので、今後ますますその活用領域は広がっていくものと認識をしております。次に、災害時や有事の際の有効活用につきましては、平成 30 年に総務省消防庁から示された消防防災分野における無人航空機の活用の手引きによりますと、ドローンは建物、林野火災の拡大状況の確認等、山間部や水難救助における要救助者捜索、救助活動に関する周辺状況の把握及び大規模災害時の広域的被害状況の把握に有効であるとされております。総務省消防庁では、全政令指定都市に対し、本年度末までにドローンを各1機、無償供与すると聞いておりますが、ドローンには航続時間が短いなどの諸課題もありますことから、本市におきましては、これらの運用実績など情報収集に努めてまいります。(「議長、16 番」と呼ぶ者あり)
再質問 16番 面野大輔
再質問を何点かさせていただきます。まず、人口対策について、新たにインスタグラムを活用して情報発信をするということで御答弁いただきましたけれども、小樽は建物、風景、食など、いわゆるインスタ映えするものが数多く存在していると思います。さらに、そういったインスタ映えもフォロワー数をふやすのに当たって大切だと思うのですが、同時に、やはり私が質問の中で提示していたような自治体の取り組みについても配信していただきたいなと感じました。現在、小樽市ではフェイスブックも利用して情報発信を行っているのですけれども、インスタグラムとフェイスブックの区別化というのでしょうか、ただフェイスブックとインスタグラムをリンクして情報発信をするのか、それともインスタグラムは、フェイスブックと別のツールとして独自に情報発信をしていくのか、その点について協議されていることがあれば示していただきたいと思います。それから次に、貸出ダンプ制度についてですが、まず、申請団体数が大分減少していることには少し驚きました。それで、まずこの理由についてですけれども、市長の答弁でも制度変更後に利用しづらくなったというような意見が上がってきているということでしたが、市は、この利用しづらくなった理由について、どの制度変更で利用しづらくなったというふうに所見をお持ちか、お示しください。それから、今後、市民の皆さんが利用しやすくなるような抜本的な改善を目指し、現在、見直しを行っているということですけれども、市民の利用しやすい制度というのは、結果的に制度変更前の申請団体数や利用団体数まで数値的に回復することが利用しやすい制度という認識になるのか、現在どういうお考えなのか、お示しください。それから、ドローンについて、総務省消防庁から活用事例としてガイドラインが、私も目を通させていただきましたけれども、火災対応のほかに救助活動、情報収集、大規模災害のときに被害状況の把握などを活用事例として消防庁では挙げられています。まず、この活用事例が無償供与されている各政令指定都市の中で、消防庁から、こういう研究をしなさいという研究の中身が示されたガイドラインがあるものなのか、それとも各政令指定都市が独自で、自分たちの努力義務的なもので研究を進めていかなければならないような、そういったようなものなのか、もし、どちらかおわかりになるようであれば説明していただきたいのと、もう1点ドローンで、この活用事例のガイドラインを見ていると、火災以外は割と災害に特化した活用事例が挙げられているのですけれども、市の災害対策室とのこの辺の情報共有や研究に関しては、今後どのように消防本部は進めていかれるおつもりなのか、お示しいただきたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の再質問にお答えをいたします。私からはインスタグラムでの発信についての御質問にお答えをさせていただきたいと思っているのですけれども、フェイスブックとの区別化ということでお尋ねがありましたが、今回はあくまでも人口対策上、若い世代の方々にターゲットを絞った取り組みをしていきたいということで、まずこれについては、インスタグラムを中心に事業展開をしていきたいというふうに思っております。ただ、それとは別にまちづくり全般についてフェイスブックとの関係もお尋ねになられたと思うのですけれども、それはそれで、改めてフェイスブックとインターネット別々にやっていくのか、関連づけてやっていくのかということについては、今後検討させていただきたいというふうに思っております。今回は、あくまでも若い世代にターゲットを絞った、小樽に住んでいただきたいという思いを発信したいということで、これについてはインスタグラムを中心に展開させていただきたいというふうに思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 上石明(建設部長は2019年2月まで)
面野議員の再質問にお答えいたします。私からは、貸出ダンプ制度について御答弁させていただきます。まず1点目、利用の減少している要因につきまして、私どもとしましては、転回場の部分、やはり1申請1カ所という部分について、この部分については、申請の仕方が各団体によって違うこともあったことから、大きい範囲で申請している団体には、やはりこの1カ所という部分はなかなか利用しづらいということもあったのではないかというふうには考えてはおります。二つ目、抜本的な見直しの部分で、要はこれから見直しをしていくに当たって、前回の利用件数が最終的な目標設定になるのかという点ですけれども、制度設計につきましてはこれから検討していくことになりますので、例えば、違う制度設計になった場合に、なかなか今の利用件数と対比をしていくというのは難しいのかと思っておりますが、いずれにしましても、これまでの制度見直しというのは行政主体といいますか、なかなか市民の方々の御意見も聞かない中で進められてきたこともありましたので、これからの計画をつくっていく中では、しっかり利用者の意見も聞いていきますので、そういった中では新たな目標設定という部分は、しっかり設定をして、PDCAサイクルもやっていく必要もあると考えておりますので、現時点では、これまでの利用件数といいますか、それを目標設定にするかどうかはまだ決めていないところであります。(「行政主体というか、前市長主体だったんじゃないの」と呼ぶ者あり)(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 消防長 土田和豊
面野議員の再質問にお答えをします。ドローンについて2点ほど御質問がございました。初めに、政令指定都市が総務省消防庁から供与されますドローンの利用目的や研究の内容についてですが、供与される札幌市消防局から聞き取りをしまして、確認をいたしました。このドローンにつきましては、情報収集活動用ドローンということで、今回供与されるということになっておりますが、その利用目的や研究内容については、特に指定はされていないと、広範囲な形で利用できると聞いております。それから次に、災害対策室との情報共有ということでございますが、現在、具体的な項目については特に協議はしておりませんけれども、一例でございますが、災害発生時における上空からの映像による被害状況の確認ですとか、不明者の捜索状況の把握などについては、リアルタイムな情報共有が可能になるものではないかと考えております。(「議長、16 番」と呼ぶ者あり)
再質問 16番 面野大輔
1点だけ。貸出ダンプ制度の件でお伺いします。今までは利用者の意見を聞いていないということで、今後はその意見を集約しながら抜本的な制度改正を行って、制度の変更を行っていきたいという旨の答弁だったと思うのですけれども、多分、利用団体の意見を聞くと、費用の、予算のボリュームの方にも必ず響いてくると思うのです。余りにも聞き込むというか、全てを取り入れるということはかなり難しいと思うのですが、やはり市民の意見の集約の仕方は、今後どういうものが上がってくるかによって変わってくると思うのですけれども、ただ、それ以前に、昨年からもずっとここ数年、貸出ダンプ制度の予算または決算額が上がってきている状況を鑑みて、やはり最初から予算ありきで考えていくのか、それとも本当に意見を集約したものを、どれだけ利用しやすいものにしていくかということを追求して、結果的にこういう予算が出ましたというようなつくりでいくのか、どういったような積算をしていくのかということは今のところお考えになっているでしょうか。
答弁 建設部長 上石明(建設部長は2019年2月まで)
面野議員の再々質問にお答えいたします。貸出ダンプ制度の見直しにつきましては、今御質問がありましたとおり、確かに経費と市民サービス、この両面からやはりきちんと検討をしていかなければいけないかと思っております。ただ、現在はそういう予算ありきで検討するのではなくて、今回この計画も含めて見直しをする理由というのは、やはり今、人口減少の中で、自助、共助、公助、この三つが今までと同じように維持されなくなってきていると。そういった中で、改めて計画の中でこの貸出ダンプ、市民との協働事業の中の位置づけとして制度の見直しをしなければいけないという形で考えておりますので、まずはどういったことができるのかということで、しっかりと市民の皆様の意見を聞きながら、他都市も調査研究をしながら、どういったものがいいのかという部分もしっかり制度設計をしてから、その中で、あとは予算の面との調整もあると思いますけれども、決して予算ありきでは検討しないという形では考えております。