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小樽市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月13日

小樽のこれからのまちづくりについて

2018年6月13日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「小樽のこれからのまちづくりについて」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
小貫元 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 20番 小貫元

次に、小樽のこれからのまちづくりについて質問します。一つ目は、人口が著しく減少する中のまちづくりをどうするのか、具体策というより中長期的ビジョンについて、市長の見解を聞いていきます。第1段階は、点としての対応として、計画的な空き家の除却です。空き家といってもさまざまです。立地場所によっても再利用の可能性が異なります。中心部については、空き家の利活用や売買の見通しがつきやすい状況にあります。一方、郊外や坂の上の住宅街などの空き家については、残されたままになりがちです。市街化区域と市街化調整区域の境界付近に立地する空き家などは、倒壊の危険性とは別にまちづくりの観点で除却が必要と考えます。このような立地条件の空き家について、除却の補助を拡大することで、スポット的に市街縮小を図ることができるのではないでしょうか、見解を示してください。こうして、第1段階として、空き家の積極的な除却により空間をふやし、場合によっては公園等に転換を図ることで、その地域の市民の居住性を高めることになります。加えて、市街地ではマンション等の建築物の高さについてです。小樽市景観計画の小樽歴史景観区域では、15 地区のうち 10 地区で 14 メートルから 25 メートルの数字による高さ制限があります。また、地区計画によって高さを制限している地域もあります。市内全域での8階建て以上の民間共同住宅の確認申請受付数は 2014 年度9階と8階の2件、2015 年度は 10 階の1件、2016 年度は 10 階の1件、2017年度は9階と 14 階の2件となっています。このうち稲穂・色内地域が4件と、小樽駅周辺の住宅高層化が進んでいます。歴史景観区域内では、新規建築物については制限が全て守られていますが、区域を一歩出れば、高層建築物の建設が可能になります。中心市街地への高層マンションの集中は、将来的にいびつな都市構造をもたらします。今後、歴史景観区域及び地区計画の見直しをかけ、区域を拡大し、地区計画による高さの制限が必要ではありませんか、市長の見解を伺います。さて、第2段階は、点としての対応の次は線です。点としての空き家の除却が一定進んだ段階です。空き家の除却が進み、住宅戸数が少なくなり、住宅街としての機能が落ちてきた地域や防災上リスクのある地域から移転を誘導する政策を実施し、町を維持することです。その中心は道路であり、特に国道、道道です。これらの管理は国や北海道が行うわけですから、最大限利用することが財政的にも求められています。ですから、これらの道路沿いにまち並みが維持されるまちづくりです。国道や道道沿いに新たに住宅を張りつける地域を定め、ここに住宅地が縮小した地域からの移転を補助する制度などを導入する計画をつくることを提案します。お答えください。道路については、主要な道路は、国や北海道の責任で管理することが求められています。小樽市内の国道と国道をつないでいる幹線道路の中で、長橋旧国道だけが道道ではなく市道になっています。市道認定した経過及び道道にならなかった理由、北海道との協議の内容も含め説明してください。道道への昇格を北海道に要望してはどうでしょうか。市長の見解を示してください。点と線とくれば、次は面による対応になり、都市計画との関係です。1970 年に小樽市の人口は約 19万人で、そのときに策定された都市計画では、市街化区域 3,400 ヘクタール、市街化調整区域 9,600 ヘクタールを指定しました。現在人口は 12 万人を割りましたが、小樽都市計画の市街化区域は 3,848 ヘクタールと、そのときと比べて拡大しています。住居系に限って比較しても、1970 年は 2,281 ヘクタールで、人口1人当たり 114 平方メートル、現在は 2,798 ヘクタールとなり、人口1人当たりに換算すれば238 平方メートルと倍になっています。人口が減少の一途をたどりながら住区系の市街化区域が拡大されていった理由について説明してください。また、そのことに対する市長の見解を示してください。現在の都市計画マスタープランでは、将来都市像を「未来と歴史が調和した安心、快適、躍動のまち」と定めています。土地利用の方針として、秩序ある快適な市街地の形成を目指すとし、市街化区域の範囲はおおむね現状維持を基本としています。しかし、ここまで人口が減り、税収が減少する一方で、インフラコストを維持することになり、市街化区域を維持することは困難になります。町なか住居の推進やコンパクトシティのかけ声で利便性の高い中心部への移住が進めば、全体が減少していく中で、郊外のコミュニティーが形成できないおそれがあります。中心部に偏った人口集中では、小樽市の地形を踏まえた場合に、将来的なまちづくりが困難になると考えませんか、市長の見解を示してください。今後は新しいマスタープランによって将来的なビジョンを策定することになります。今まで述べてきた点と線による住宅地の移転を誘導することによって、市民の住居の権利と財産権を保障しながら、計画的な市街地の規模の見直し、将来的には市街化区域の縮小が必要になります。この縮小は急進的な改造ではなく、徐々に改善していく方法でなければなりません。市街化区域を縮小していく長期的なビジョンを持つことが必要ではありませんか、お答えください。第2に、除排雪の改善で快適な冬を市民にについてです。第1回定例会で、賛成多数により当初予算の修正案が可決されました。これにより小樽市は今年度除排雪を行わない予算となっています。日本共産党は、地方自治法の総計予算の原則からも除雪費の当初予算での計上を求めてきました。ですから、当初予算で否決された以上、早急に提出が求められます。今定例会で除雪費の補正予算を計上しなかった理由について説明してください。また、今定例会中に補正予算の提出を求めます。お答えください。貸出ダンプについて、排雪第2種路線に制限が加わりました。そのもととなっている排雪路線図についてお聞きします。この排雪路線図を作成した経緯とどのような活用が行われているのか、1種、2種、3種で排雪方法や頻度にどのような違いがあるのか、説明してください。昨年度の雪山処理、段差解消の業者決定は随意契約で行われました。業者決定に至る経過について、説明してください。また、その業者の 2016 年度以前に小樽市の道路除雪業務の実績を持っているのかも示してください。日本共産党が提出した冬を安心で安全かつ快適に暮らす条例案について、簡単に言えば、市長目線の除排雪から市民目線の除排雪へ改善する内容です。この条例案について、反対する部分や気にさわる部分がございましたら指摘してください。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、小樽のこれからのまちづくりについて御質問がありました。初めに、人口減少のまちづくりについてですが、まず市街化調整区域の境界付近に立地する空き家の除却に対する補助拡大につきましては、今年度から始めた空き家の除却に対する助成制度は、国の交付金を活用した事業で、近隣に悪影響を与えている危険な空き家を除却することを目的としたものであります。しかしながら、市街化調整区域の境界付近に立地する空き家のうち、隣接する建物が少なく近隣に悪影響を与える可能性がないものは、この除却交付金事業の対象外であり、本市が補助を全額負担することとなります。このことから当面補助の拡大は行わず、まずは近隣に悪影響を与えている危険な空き家を減らすことを目指していきたいと考えております。次に、市街地のマンション等の高さ制限につきましては、小樽市景観計画における小樽歴史景観区域や地区計画による高さ制限は中心市街地に存在する歴史的建造物等周辺の街並み景観を保全することが目的で区域指定を行っていますが、これらの区域以外では歴史的建造物等が余り存在しないため、現時点で歴史景観区域や地区計画の区域を拡大することは予定しておりません。次に、住宅地が縮小した地域からの移転を誘導する補助制度などを導入する計画につきましては、現在のところ検討は行っておりませんが、今後さらなる人口の減少や少子高齢化の進行に伴い財政状況はさらに厳しさを増すものと見込まれ、このままの市街地の広がりでは、どこかの時点で現行の行政サービスが維持できなくなるおそれがあり、将来的にはそうした計画の策定が必要になるのではないかと考えております。次に、長橋旧国道を市道認定した経緯等につきましては、北海道開発局から、昭和 62 年、当該区間を道道または市道として認定する意向の有無について、北海道と本市に照会があり、その両者で協議を行い、本市は当該区間と道道小樽港稲穂線と接続し、その間に一部国道を重用する方法を北海道に申し入れました。しかし、当時の都道府県道の路線認定の基準である実延長が4キロメートル以上に満たないこと、さらに市民の生活道路としての必要性が高いことから本市が市道認定をしたところであります。次に、道道への昇格要望につきましては、道道として北海道に維持管理していただくことは、本市の財政的な負担の軽減につながること、また、当時の実延長が4キロメートル以上に満たないという基準の通達が廃止されたことから、改めて検討してまいりたいと考えております。次に、住居系の市街化区域が拡大されていった理由につきましては、本市の国勢調査人口は、昭和 35年の約 19 万 9,000 人をピークとして減少を続けておりますが、これに反して世帯数は、生活様式や社会構造の変化などによる核家族化の進行を背景として、平成 12 年まで増加を続けてきました。こうした核家族化の進行による住宅需要の高まりや新たな定住人口の誘導を図るため、市街化区域に隣接した市街化調整区域で宅地開発されることが確実な区域を市街化区域に編入をしてきたところであります。なお、新たな住居系の区域の編入は平成 10 年を最後に行っておりません。また、区域の拡大に対する私の見解といたしましては、こうした計画的な宅地開発により、周辺の自然環境と調和した低層建物を主体とするゆとりある良好な住宅地が形成されてきており、本市の人口を下支えしているものと考えております。次に、中心部に偏った人口集中では将来的なまちづくりが困難になるのではないかにつきましては、単に中心部への一極集中や人口の集約を図る施策をとった場合、一方において人口が減少し、低密度化した地域では、生活サービスの提供が困難な状況となり、安心して暮らせる生活環境が失われるとともに、公共施設の維持等に必要な1人当たりのコストが大きくなるなど、持続的な都市づくりが困難となる可能性も考えられます。このことから小樽市都市計画マスタープランの改定の中で、本市を取り巻く社会状況や将来人口推計を踏まえた持続可能な都市づくりの指針を策定してまいりたいと考えております。次に、市街化区域の範囲を縮小していく長期的なビジョンにつきましては、国では急速な人口減少が見込まれる中、安心して暮らせる生活環境を実現するとともに、維持可能な都市経営を推進するため、都市構造を見直し、生活サービス機能や居住を集約、誘導しながら、それらと連携した持続可能な公共交通ネットワークを形成するコンパクト・プラス・ネットワークの取り組みが重要であるとしております。このことから、国が示す取り組みを踏まえつつ、小樽市都市計画マスタープランの改定の中で、市街化形成の方針を策定してまいりたいと考えております。次に、除排雪の改善で快適な冬を市民に、についてですが、まず今定例会で除雪費の補正予算を計上しなかった理由につきましては、現在、平成 29 年度の除排雪の検証を進めており、今定例会に補正予算を計上することはできませんでした。今後においては速やかに検証を終え、今年度の除排雪計画を策定し、第3回定例会に補正予算を計上してまいりたいと考えております。次に、排雪路線図の作成経緯などにつきましては、作成経緯については、当時の資料が残っていないため明確ではございませんが、活用方法としましては、排雪対象路線とその種別の確認に利用しております。種別の区分について、第1種は幹線道路、第2種は補助幹線、第3種は生活道路となっており、種別ごとに出動基準や排雪方法に違いはありませんが、排雪の頻度については、パトロールを行い現場の状況を確認しながら随時排雪作業の必要性を判断することから、種別によって差が生じております。次に、雪山処理、段差解消業務の業者決定につきましては、この委託業務は南北の地域に分けており、地域ごとに指名競争入札を行いましたが、それぞれ入札金額が予定価格を超えていたことから入札不調となりました。そのため、地方自治法施行令第 167 条の2第1項第8号の規定により、入札金額が最低価格であった業者と随意契約したものであります。また、随意契約した業者には、過去5年間における本市の道路除雪業務の実績はありません。次に、小樽市冬を安心で安全かつ快適に暮らす条例案への指摘につきましては、この条例案は議員提案により議会に提出されたものでありますので、その内容に対して指摘する立場にないことは認識しておりますが、あえて述べさせていただきますと、市民生活に密接に関連する内容であるとともに、市民や事業者の役割などもうたわれていることから、パブリックコメント等の必要性があるのではないかと思うほか、条文中には市の執行権に及ぶものも見受けられますので、これらのことも含めて、慎重に審議がなされることを願っているところであります。

出典:小樽市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月13日 議事録 PDF(114ページ) 間違いを知らせる