みんなの議会

小樽市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月13日

日本遺産認定に向けての取り組みについて

2017年6月13日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「日本遺産認定に向けての取り組みについて」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
斉藤陽一良 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 斉藤陽一良

最後に、日本遺産認定に向けての取り組みについて、伺います。本年の去る4月 28 日に、文化庁から平成 29 年度の日本遺産認定 17 件が発表されました。申請 79 件中の狭き門を通った中には、地域型では、「江差の五月は江戸にもない-ニシンの繁栄が息づく町-」の江差町。シリアル型では、「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の函館市、松前町などが北海道の自治体として初めて認定を受けました。まず、同じく認定を目指す北海道の自治体として、本市としての所感をお示しください。次に、日本遺産認定に向けて本格的に取り組むため、本市は4月の人事異動で、産業港湾部に主幹1名、主査1名の日本遺産担当職員が配置されています。まず、これらの職員の職名及び所掌事務についてお示しください。また、今回の新たな職員配置と従来からの歴史文化基本構想策定の流れとの関係、あるいは、つながりについてもお示しください。歴史文化基本構想の策定は、これまで主に教育委員会を中心に、国の重要文化財に指定されている旧手宮鉄道施設や旧国鉄手宮線、石造倉庫群、小樽運河など、北海道開拓のための人や物の受け入れや石炭などの積み出しなど、北海道と日本の近代化に果たした小樽の役割を市内の他の多くの文化財と関連づけてストーリー化するという方向性であり、これはいわゆる地域型での認定に向けた考え方と言えると思います。それに対して、今回の産業港湾部への職員配置は、むしろ先行して、北前船寄港地、特に、明治期の北前船寄港地として日本近代化に果たした小樽独自の意義と役割に光を当てて改めて小樽から発信するという方向性で、これは 29 年度に認定された函館市や松前町の取り組みにつながるもので、シリアル型の認定を念頭に置いて考えられているのではないかと思われます。今後の認定に向けた本市の方向性は地域型か、シリアル型か、あるいは両方か、その前後関係や目標年度も含めて、現時点での考え方をお示しください。念のため伺いますが、今回認定された「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」は、山形県酒田市、北海道函館市、松前町のほか、青森県鰺ヶ沢町、深浦町、秋田県秋田市、新潟県新潟市、長岡市、石川県加賀市、福井県敦賀市、南越前町の7道県 11 市町に及ぶ典型的なシリアル型の認定でしたが、ここにさらに小樽市も加わるという形の認定もあり得るのかどうか、その可能性についてお示しください。去る5月 12 日、13 日の両日、江戸後期、北前船の有力な船主である高田屋嘉兵衛のふるさと兵庫県淡路市で、第 19 回北前船寄港地フォーラムが開催されました。また、本年7月 14 日、15 日には、岡山市で第 20 回目が開催の予定となっています。昨年 11 月には、今回、「江差の五月は江戸にもない-ニシンの繁栄が息づく町-」で地域型の認定を受けた道南の江差町と函館市で第 18 回が開催されています。まず、北前船寄港地フォーラムについて、その意義や目的、これまでの意義や開催地、イベントの内容などについてお示しください。この項最後に提案をいたしますが、このフォーラムは当初、年1回開催であったとお聞きしています。しかし、会を重ねるごとに開催を希望する都市がふえて、近年は年2回開催となる年も多いといいます。本市がシリアル型にせよ地域型にせよ、北前船寄港地を意識して日本遺産認定を目指すのであれば、まず、その第一歩として、他の地域に先んじて、ぜひ早急に北前船寄港地フォーラム開催に名乗りを上げ、北前船寄港地小樽としての独自の意義をアピールすべきと考えますが、御見解を求めます。以上、再質問を留保して質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、日本遺産認定に向けての取り組みについて、御質問がありました。初めに、平成 29 年度日本遺産認定の所感についてですが、道内で初めて地域型が認定された江差町につきましては、テーマ自体が以前から町民の間で醸成されてきたものであります。また、松前町と函館市が参加した北前船に関するシリアル型につきましては、日本遺産の制度が創設される前からフォーラム等の活動を長年進められてきたものであります。いずれのケースにおいても、地域に根差したテーマをもとに魅力あるストーリーを構築されたものであり、本市にも関連のあるテーマを掲げた道内の自治体が高く評価されたことをうれしく思うとともに、本市の日本遺産の認定に向け、教育委員会と連携して市民の皆様の御意見を伺いながら、一層努力をしていかなければならないと感じたところであります。次に、産業港湾部の担当職員の配置についてですが、まず、日本遺産認定に向けて配置した職員の職名につきましては、産業港湾部主幹及び産業港湾部商業労政課主査であります。また、所掌事務につきましては、主幹は日本遺産に係る特命事務。主査は、商業労政課の事務分掌中、日本遺産認定についてのこととして、日本遺産に係る事務に従事をいたします。次に、新たな職員配置と従来からの歴史文化基本構想策定の流れとの関係につきましては、歴史文化基本構想を策定する教育委員会と密接に連携をしながら、地域型の日本遺産認定を目指すものであります。また、他自治体が新設するシリアル型への参加も視野に入れ、情報収集や市民意識の醸成を図るため、配置をしたものであります。次に、地域型かシリアル型かについてですが、まず、地域型かシリアル型か両方か、前後関係や目標年度を含めた考え方につきましては、本市が行う申請は、歴史文化基本構想に基づく地域型を基本として申請、認定を目指すこととするこれまでの方針に変わりはありません。現在教育委員会が進めている歴史文化基本構想は平成 30 年度の策定を予定しておりますので、江差町と同様の手法を用いれば平成31 年度の申請条件が整うことになります。また、他の自治体からシリアル型の構成団体として参加が求められた場合は、平成 30 年度での申請が可能であるものと考えます。いずれにいたしましても、あらゆる可能性を検討し、認定を目指してまいりたいと考えております。次に、今回認定された「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に小樽市も加わる可能性につきましては、相手方の御意向を確認し、本市の追加に向けて必要な手続や条件など、積極的に情報収集を行ってまいります。次に、北前船寄港地フォーラムについてですが、まず、北前船寄港地フォーラムの意義や目的などにつきましては、江戸時代から明治まで、北海道、東北、北陸、関西、九州を結んだ北前船の日本海側の寄港地の連携、地域間交流による活性化を図る観光フォーラムとして始まったものであります。第1回は平成 19 年に山形県酒田市で開催され、第4回目は松前町、第9回目には函館市で、そして昨年、第18 回目は江差町でそれぞれ開催されております。イベントの内容につきましては、基調講演、パネルディスカッションのほか、会場での物産展やPRブース開設など、地域住民の皆様にも周知し、北前船について理解を深めていただく場であったと承知しております。次に、早急に北前船寄港地フォーラム開催に名乗りを上げ、小樽としての独自の意義をアピールすべきとのことにつきましては、北前船と本市とのかかわりは重要なものであり、相手方の御意向を確認の上、構成文化財が所在する自治体に追加いただけるよう、積極的に対応してまいりたいと考えております。(「議長、24 番、議事進行について」と呼ぶ者あり)

出典:小樽市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月13日 議事録 PDF(136ページ) 間違いを知らせる