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小樽市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月1日

中期財政収支見通しと平成29年度予算の整合性について

2017年3月1日、小樽市議会の一般質問で、林下孤芳議員が「中期財政収支見通しと平成29年度予算の整合性について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
林下孤芳 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 19番 林下孤芳

次に、中期財政収支見通しと、平成 29 年度予算の整合性について、新年度予算については、昨年 10 月に財政部より説明がありました中期財政収支見通しを交えて質問をさせていただきます。まず、一つ目の国の動向であります。国においては、一昨年同様、大きくは経済再生財政健全化を基本とする経済財政一体改革を引き続き推進し、国と地方を合わせた基礎的財政収支、いわゆるプライマリーバランスを平成 32 年までに黒字化をするという目標の取り組みを行っていくということであります。小樽市の中期財政収支見通しでは、平成 32 年度は、21 億 6,200 万円の赤字と見通しておりますが、基礎的財政収支で考えた場合の数字と、今後、国が黒字化目標の取り組みを行うことで、どのような影響が考えられるのかお知らせください。二つ目に、本市の財政状況についてお伺いいたします。昨年示された収支見通しでは、29 年度の単年度収支を 18 億 1,200 万円の赤字と見込み、財源対策として財政調整基金を4億 8,500 万円取り崩すとしておりましたが、29 年度予算編成では、除雪費が全て計上されていないにもかかわらず、財政調整基金による財源対策は、既に収支見通しを上回る6億 4,200万円に達しており、今後、除雪費予算が追加されますと、さらなる財源対策が必要になることが見込まれます。このように見通しと予算との間に大きな乖離が見られますが、何が原因でずれが生じてしまったのか、数カ月で相当のずれが生じていることを踏まえると、これから先もこのようなずれが生じることはないのか心配ですが、これらについての見解をお聞かせください。次に、予算編成の基本方針についてであります。今回の基本方針は、八つの項目で示されており、一部の文言の変更は見られるものの、一昨年と同様の方針と受け取れる内容と感じております。その中で最後の項目ですが、「平成 28 年度予算要求では、予算要求基準枠の設定は行わないこととします」となっていましたが、平成 29 年度の基本方針では、「本予算編成方針とあわせて、一般財源の要求基準額を示します」と記されています。この違いについての変更理由と実際に当初予算編成のどの点に生かされたのかを説明していただきたいと思います。以上の中期財政収支見通しを踏まえて、平成 29 年度の予算編成に当たり、市長はどのような方針で臨まれたのか、基本的な考え方について伺います。聞くところによりますと、市長は、公約にこだわった予算編成を強く求めてきたとも言われておりますが、市長みずから言っておられるように、人口減少が小樽市の財政状況に深刻な影響を及ぼし、税収を確保していかなければ、市長公約の実現にも当然のことながら、大きな制約が伴うのが現実の姿ではないかと思います。市長は、このたびの予算編成に当たり、独自の財源確保や事業の取捨選択について、どのように取り組まれたのか明らかにしていただきたいと思います。私どもは、税収が先細りをし、人口減少、少子化、少子高齢化社会が深刻化する中、限りある予算を市長公約などに重点的に配分する余裕は全くないはずであると思っております。広く市民の納得が得られる分野に配分し、優先順位はどのようなプロセスで決定されたのか、非常に高い透明性と説明責任が求められるものと理解しています。全国的にも多くの地方自治体では、2017 年度予算編成は、地域の持続性を最重点課題と位置づけ、国の方針や道の方針を踏まえ、より密接に連携し、未来につながる予算編成と位置づけられていると言われていますが、人口減少が深刻化する中で、財源が先細りしていくことは明らかであり、そのために地方創生など、国の支援策など財源確保は、地方自治体の死活問題として首長が先頭に立って奔走していると言われておりますが、市長は国に対して、どのような要望活動をされてきたのかお示しください。以上、2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま中期財政収支見通しと平成 29 年度の予算の整合性について御質問がありました。まず、本市の平成 32 年度の基礎的財政収支額と国の取り組みによる今後の影響につきましては、中期財政収支見通しにおける平成 32 年度の基礎的財政収支額は、国の考え方と同様に、歳入から借金である地方債を、歳出からその返済の元利償還額である公債費を除いて試算をいたしますと、7億 8,600 万円の赤字となるものです。しかし、現在、国は地方交付税総額に財源不足が生じている状況にあることから、その対策として本来地方交付税として交付すべきものを臨時財政対策債に振りかえしており、あくまでそれを実質的な交付税と考えますと、算定上は 12 億 3,000 万円の黒字となるものです。また、今後の影響につきましては、国の具体的な取り組みが示されておらず、現時点で見通すことは困難でありますが、経済・財政一体改革の取り組みの中で、地方交付税総額が減額となる制度改革が示されており、本市の財政への影響を危惧しているところであります。次に、中期財政収支見通しと実際の予算編成の差異につきましては、中期財政収支見通しは、その時点で見込まれる一定条件のもと、今後の財政運営を検討するための手がかりとして策定をしているものであり、国の予算編成の動向などが不透明な中での試算となっております。しかしながら、実際の予算編成は、国の地方財政対策はもとより、決算見込みや新たな財政需要なども踏まえて編成しておりますので、一定程度の乖離が生じることはやむを得ないものと考えております。次に、一般財源の要求基準額につきましては、平成 27 年度においては、小樽市総合戦略が新たに策定され、これまでとは異なった視点での予算要求も想定されたことから、一般財源ベースでの予算要求枠の設定は行えませんでした。しかしながら、28 年作成の中期財政収支見通しでは、今後も極めて厳しい財政状況が続くものと想定され、そうした中においても、複雑化、多様化する課題への的確な対応など、必要な施策、事業の着実な推進と、持続可能な財政運営の構築の両立が必要であります。そのため、限られた財源を効率的・効果的に配分する一つの方法として、まずは各部署において示された基準額の範囲内で予算編成の基本方針のもと、優先する事業の取捨選択を行い、予算要求することを目的に一般財源の要求限度額を示したものであり、原部では、この趣旨の沿うよう部内で十分な協議を行った上での予算要求であったと認識をしております。次に、財源確保や事業の選択につきましては、平成 29 年度の予算編成に当たっては、地方交付税や地方消費税交付金などの減少が見込まれ、大変厳しい財源状況にありましたが、これまで継続してきた事業について費用対効果等を十分に考慮しながら予算計上をしてきたところであります。また、私の公約実現のための事業を含めた新たな事業費等についても、子育て支援や子供の育成、安定した雇用の創出など、その有効性や優先度などを考慮し、選定をしてきたところであり、このことが本市の大きな課題であります人口減少に歯どめをかけ、持続的な財源確保につながるものと考えております。次に、財源確保に向けた国への要望活動につきましては、道内他都市の首長の皆様とともに、北海道市長会による中央への要請活動に参加をしているほか、上京した際には、関係省庁などを訪問させていただき、本市に対する国からの支援に向け、取り組んできたところであります。引き続き、全国市長会や北海道市長会などを通じて、国に対して要望してまいりたいと考えておりますが、今後は、私が就任して以来、積極的に進めてまいりました国の機関などとの人事交流の成果として、それぞれの職員が構築した人脈を活用した情報収集も可能になるのではないかと期待を寄せているところであります。

出典:小樽市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月1日 議事録 PDF(123ページ) 間違いを知らせる