みんなの議会

小樽市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月12日

市役所本庁舎整備について

2016年9月12日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「市役所本庁舎整備について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
山田雅敏 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 23番 山田雅敏

第3回定例会議案より、市役所本庁舎整備についてお聞きいたします。昨年 10 月の視察で尾道市、呉市を訪れ、日本遺産や庁舎整備について勉強してきました。あいにく呉市の新庁舎は完成前のため実際に見ることはできませんでしたが、今年7月、呉市役所を訪れる機会があり、半年たった使い勝手の状況や市民の意見など聞いてまいりました。簡単に呉市の新庁舎建設の経緯を説明すると、旧庁舎は昭和 37 年4月竣工、平成9年、耐震調査の結果、震度6程度の地震で剪断破壊のおそれがあると診断されました。同年9月、有識者による整備検討懇話会が発足、平成 15 年から 17 年にかけ近隣8町と合併しましたが、財政悪化のため検討を一旦保留、平成 22 年3月、庁舎建設基金を設置、毎年5億円の積み立てを開始、平成 23 年1月には財政集中改革プログラムが期間中に達成できる見込みとなり、有利な財源である合併特例債を活用し、平成 24 年9月定例会で建設にかかわる債務負担行為が議決、2度にわたる入札中止を受け、また見直しを経て平成 25年8月、入札が成立、工事は翌 10 月に着工、昨年 12 月に完成いたしました。そこで、呉市は建てかえ前に六つの課題を抱えていました。1、耐震性の不足による防災拠点機能への不安。2、老朽化の進行による安全性の低下。3、ユニバーサルデザインへの対応の限界。4、窓口の狭隘・分散化による行政サービスの低下。5、市民協働の拠点となる施設の不足。6、高度情報化への対応の限界。これらの課題は、本市の庁舎も同様と認識しており、本市も新庁舎への建てかえに向けた準備作業を進めていくべきと考えます。さきの第2回定例会において、庁舎建てかえに関する質問に対して、市長は、早急に検討すべき課題であると認識しているが、市所有の公共施設全体が老朽化している中、公共施設等総合管理計画を今年度中に策定することとしており、計画との整合性を図りながら本庁舎についても必要な検討をしてまいりたいと答弁しています。しかし、今定例会で提出のあった補正予算案では、庁舎建設資金基金として1,000 万円と、これまでと変わらぬ金額しか計上されていません。そこで改めてお伺いいたしますが、どのような検討をされ 1,000 万円の予算計上になったのか、今後の展望を含めてお示しください。また、平成 31 年度からスタートする次期小樽市総合計画の中で庁舎建てかえを登載する予定があるのか、お考えをお示しください。次に、除雪予算に関連してお聞きいたします。平成 28 年度の除雪予算から第2種路線の除雪出動基準を 15 センチメートルから 10 センチメートルに決め、今年度より本格実施、また、第3種路線の除雪では、15 センチメートル以上の降雪で試行を実施すると聞きます。そこで、近年ピンポイントの予想が出る先進的な天気予報の活用についてお聞かせください。ガタガタ道路の解消では、主に第1種路線の除雪が対象と考えます。近くに存在する大きな公的雪堆積場の増設が望まれますが、地域の公園や地域の旧塩谷中学校のグラウンドのように統廃合した小・中学校の跡利用について、ほかに利用できる箇所はないかお聞かせください。また、主要交差点における見通し確保の強化については、局部的な排雪作業を実施するとありますが、毎年交差点の排雪が問題になりますが、太陽光を利用した照明や先駆的な雪解け水を浸透させる舗装、省エネルギー的な交差点のヒーティング化をしてはいかがですか。見解をお聞かせください。次に、雪堆積場の確保や砂回収についてお聞きします。各町会の住民から除雪した雪を町内の堆積場や砂まきで散布した砂の回収についての意見がありました。意見では、地域の中の雪置き場として一般地主の空き地を雪の置き場所として利用し、その面積分の雪置き代を市が負担するというものです。ママさんダンプで雪を運ぶのが基本で、地域に存在する小面積の空き地を利用して少額の協力金を払うというものです。現在、本市の砂まき散布車は5台あり、市内の7ステーションをカバーしていると承知しています。また、砂をまいた市道や歩道ほかでは、ボランティアで回収している町会もあると聞いています。この砂の回収案では、町会の役員がボランティア袋に砂を回収し、資源回収のように量に応じて市から町会に協力金を支払うものです。いずれも市の費用負担の軽減や人件費の削減につながるものです。地域の対策として有効と思います。どのような制度設計ができますか、見解をお聞かせください。次に、貸出ダンプ制度についてお聞きいたします。貸出ダンプ制度のダンプトラック配車方法について、市は、平成 28 年度については昨年どおりの運用を予定しているが、緑ナンバーの車両を優先に配車するよう条件をつけています。緑ナンバーの車両を優先することは具体的にどのようなことなのか、見解をお聞かせください。また、平成 29 年度以降のダンプトラック配車方法について、市による配車に向けて検討を行うということですが、その方法変更の理由について、市では、排雪時に積み込み量や積み込み箇所についての違反行為がかつてあったことを根拠にしていますが、違反行為が今後起こり得るとしても、監視強化や事前確認など他の方法で代替が可能と思いますが、なぜこの方法をとるのか根拠をお示しください。また、市では、積み込み重機との契約とダンプトラックの配車を別の契約だとして、ダンプトラックの配車権は市にあると主張していますが、そもそも市に配車権なるものが存在するのか、何を根拠にそれを主張するのか、例示を出してお示しください。次に、集合住宅の通路等の見直しや貸出ダンプの実情に合った手引書の見直しがされると聞きますが、早急な市民周知対応が必要です。もちろん議会に対する説明は基本中の基本です。あわせてお答えください。そもそも予算計上の折、貸出ダンプ関連予算を将来にわたって抑制する意向と聞きました。過去には、さまざまな冬の住民福祉施策をしてきましたが、この貸出ダンプ制度は地域住民の生活道路確保であり、生命線とも言える施策であります。費用対効果をお聞かせの上、予算抑制を行った上で、市が行う総合除雪を充実させるなどの方法で生活道路の利便性を確保ができる秘策があるのか、貸出ダンプ制度の今後の方針を確認させていただきます。お考えをお答えください。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、第3回定例会の議案について御質問がありました。初めに、市役所本庁舎整備についてですが、まず、庁舎建設資金基金積立金の補正額を 1,000 万円とするための検討などにつきましては、第3回定例会に向け、庁内で市庁舎建設に向けた方向性や計画的な積み立ての必要性などを議論いたしましたが、今年度につきましては、公共施設等総合管理計画を策定中であり、市の公共施設全体の中で考える必要があるとの判断から、これまでと同様の 1,000 万円を計上したところであります。なお、今後につきましては、限られた財源の中、市の施設全体を対象に、市民の皆様にとって優先的に更新されるべき施設を見きわめていかなければならないものと考えており、本庁舎建てかえについても、当該計画との整合性を図りながら必要な検討をしてまいりたいと考えております。次に、次期小樽市総合計画への庁舎建てかえの登載予定につきましては、次期総合計画の具体的な内容は今後検討していくこととなりますが、本庁舎を初めとした公共施設の更新等は、今後の重要課題と認識しておりますので、慎重に検討してまいりたいと考えております。次に、除雪予算についてですが、まず、先進的な天気予報の活用につきましては、市では防災のため、民間気象業者と契約し、通年で気象情報の提供を受けておりますが、これに加え、冬期間は市内7カ所について降雪量予報の提供を受け、その情報を除雪車出動の判断指標として活用しているところであります。次に、雪堆積場の増設につきましては、現時点で新たに増設を計画している雪堆積場は旧塩谷中学校グラウンドのみでありますが、雪堆積場の増設は運搬距離を短くし排雪費の抑制につながることから、今後とも増設に努めてまいりたいと考えております。次に、交差点の見通しの確保につきましては、御指摘のようなロードヒーティング等の施設整備やコスト面や維持・管理の観点から難しいと考えておりますので、まずは今年度から取り組む主要交差点等の局部的な排雪作業により、見通しの確保に努めてまいりたいと考えております。次に、近隣の雪を投入するための民地確保に関する制度や砂の回収に関する制度の設計につきましては、近隣の雪を投入するための民地確保に関する制度については、他市では固定資産税の減免や土地借り上げ料の助成などを行っておりますが、このような制度を市の除雪作業で必要となる沿道の雪押し場の確保に向けた制度に採用できないか検討しているところであります。また、砂の回収につきましては、砂まきボランティアの皆様に御協力をいただいているところであり、今後も多くの市民の皆様に参加していただけるよう努めてまいりたいと考えているところであります。次に、緑ナンバートラックの優先配車につきましては、貸出ダンプ制度では雪の運搬は有償運送となることから緑ナンバートラックが必要となりますが、本制度で主に利用される生活道路は狭隘な箇所が多いことから4トンダンプを利用する必要があります。しかしながら、現在の緑ナンバートラックの台数では不足が生じることから、緑ナンバートラックを補完するために有償許可を受けた白ナンバートラックを利用しております。このようなことから緑ナンバートラックの利用を優先しなければならないと考えてはおりますが、具体的にどのような方法で行うのかについては、今後、検討していくものであります。次に、市で配車を行う理由を違反行為の防止としているが、監視強化などで代替可能ではないかにつきましては、監視強化については、昨年度、平日のパトロールの体制を1班から2班とし、実施日もほぼ毎日行うこととしましたが、現場に常駐ができないことから全ての作業をチェックする体制となっていない状態であります。このようなことから、なれ合いにならずルールを遵守する環境をつくるため、市が配車をすることで積み込み業者と協同組合の分離を図るものであります。同時に、積み込み業者と協同組合が分離することにより、協同組合が保有するダンプトラックの有効活用が図られるものと考えております。次に、市がダンプトラックの配車をする根拠につきましては、小樽市と各協同組合が除排雪機械賃貸借及び運送契約を行っており、その契約書の中で、「小樽市は、運送を行う前日までに排雪箇所、雪処理場、ダンプトラックの規格及び台数を協同組合に通知するものとする」としていることから、具体的な配車は市が指定できるものであります。次に、貸出ダンプ制度の見直しについての市民周知につきましては、今年度から見直しする部分があるため、できるだけ早く周知を図ってまいりたいと考えております。周知の方法としては、前年度利用者や町会等に貸出ダンプの御利用の手引きの送付を行っていることから、見直しについての文書の同封を行うことや例年 11 月に市内各所で除雪懇談会を行っておりますので、この懇談会の機会を通じて市民の皆様に御理解をいただけるよう説明を行ってまいりたいと考えております。また、議会に対しましても説明をしてまいりたいと考えております。次に、貸出ダンプ制度の今後の方針につきましては、この制度は地域総合除雪を補完する制度であり、市の排雪が入らない生活道路において、市民と市が協働で排雪を実施する事業でありますので、最少の経費で最大の効果を上げるという財政運営の基本を念頭に本来の趣旨を踏まえ、適切に利用されるよう取り組んでまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月12日 議事録 PDF(32ページ) 間違いを知らせる