みんなの議会

小樽市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日

銭函地区の海水浴場について

2016年6月14日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「銭函地区の海水浴場について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
佐々木秩 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 佐々木秩

2項目め、銭函地区の海水浴場について伺います。おたるドリームビーチは、道が取り壊した海の家の廃材などが完全に撤去されていることを確認し、海の家の経営者でつくるドリームビーチ協同組合に土地の占用を認める見通しで、この夏は7月9日に2年ぶりに再開される見通しです。海の家の違法建築問題で昨夏は閉鎖されていました。私たち民主党としては、飲酒死亡事故に見られるような根の深いこのビーチの課題を、健全化に向けてリセットのチャンスと捉え、市長の緊急避難的に市営での開設案には反対し、議会としても同じ結論となった経緯があります。市長からは議会が後悔することにならなければいいがとの御心配をいただきましたが、結果として杞憂に終わったのは、各関係の皆さんやマスコミに取り上げていただき、周知が進んだおかげと感謝したところです。(「発言撤回してあげてよ」と呼ぶ者あり)さて、その後の議会論議の中で私たちは、家族連れなど海水浴客が安心・安全に遊べる海水浴場を目指すべきで、そのためには神奈川県逗子市や鎌倉市のような条例によるルールづくりを市、警察、海の家経営者、市民の皆さん等関係者との協議の上、制定することを提案してきました。市としても、ここまで、条例とまではいかないものの、関係者との協議という道内では先進的な方法で運営ルールを検討してきたとお聞きしました。その御努力に敬意を表したいと思います。まずは、そのおたるドリームビーチ海水浴場ルールについてお聞きします。なぜルールをつくったのか、その目的について御説明ください。一番大切なのは、そのルールを守ることができるのか、どのようにそのルールの実効性を担保していくのかをお示しください。その実効性の下支えとして小樽市としての期限を設け、何シーズンかだけでも新たな支援、予算づけを行わないのでしょうか。最初が肝心で、何シーズンかは駐車料金収入の中からパトロールや啓発活動に出費すべきです。一緒にルールをつくったということは、一緒にルールを守るために動くということを示すべきです。神奈川県の例でも、このように一定の規制をかけると、より規制の緩い海水浴場にモラルの低い海水浴客が集まり、トラブルを起こす傾向にあります。市内のほかの海水浴場でのルールの統一等の考えはありませんか。このルールは、一部を除きほとんど普遍的、一般的ルールで、この適用範囲を広げることは、それぞれの海水浴場にもメリットがあると思います。また、お隣の石狩市や、ほとんどの海水浴客を占める札幌市、全体を統括するはずの北海道との協議はどうなっているのかお示しください。さらに、将来的には、状況を見ながら実効性のある条例化も視野に入れるべきではありませんか。続いて、サンセットビーチほか近隣の私設ビーチの現段階の状況について説明をお願いします。今年度の海水浴場の開設届が既に道に提出されているとのこと、これは認められるのでしょうか。市保健所の食品衛生法に基づく営業許可はどうなっていますか。昨年の第3回定例会では違法建築物であることをもって不許可にはできないとの国の通知に基づき許可したが、現在は関係法令を遵守した上で営業許可を取得するよう指導しているとの答弁がありました。何とかこれをもって歯止めをかけられませんか。また、保健所を含めた関係機関との協議の状況をお聞かせください。結果として、これらの建築物が違法状態のまま使用された場合、市としては今後も厳しく粘り強い姿勢で違法建築物の是正に向けて対応していくということでよろしいですか。心配なのは、先ほども述べたように規制の緩いこれらの海水浴場の治安や環境が悪化し、重大な事故、事件が発生しないかということです。何らかの対策は考えていますか。3点目、市長が示した銭函海岸の今後のビジョンについて伺います。ルールを設け、原則的に実施することによって、その直後の年は、逗子や鎌倉では海水浴客が半減しています。そのため、浜に滑り台など大型海上遊具施設を誘致するなど、家族連れの来場増に力を入れ始めています。他地域では、環境教育の一環としてビーチを使っての体験活動の場にしている例や、専用歩道の設置や設備を用意してのバリアフリービーチをオープンしている例があるそうです。このように教育や福祉とのコラボレーションも、十分検討の余地はあるのではないでしょうか。これらは、自治体が目指す海水浴場のビジョンに、誘導する意味合いもあります。今年のものにはなりませんが、今後の客数や客層の推移を見ながら、これらの新しい海水浴客増の取組について進めていくべきと考えますが、いかがですか。また、昨年の第3回定例会の代表質問答弁で、石狩川河口から銭函までの海岸は、北海道の自然環境保全指針の中で保全を図るべきすぐれた自然地域に指定されているとのことで、将来的に道や近隣自治体と連携し、安心・安全な海の利活用、環境保全、観光振興を図ると答えておられます。札幌市に御意見を伺うとの答えもありましたが、これらの観点での道や近隣自治体との連携について進んでいるのかお示しください。それら協議を進めていきながら、やはりこれを機会にこの地域の将来のあるべき姿、ビジョンをしっかりと明示する必要性があります。先日、議会が開いた小樽市議会「市民と語る会」の中でも、小樽中心部だけではなく、銭函地区の将来像をきちんと示してほしいという趣旨の御意見をいただきました。確かに現第6次小樽市総合計画中、地区別発展方向、東南部地区の記述では、銭函地区を含む石狩湾新港地区工業地への企業誘致について触れられているだけです。銭函地区全体のビジョンについて地域の皆さんの声を生かしながら、これから策定される新総合計画の中にどのように反映していくのか市長の見解をお聞きします。以上、2項目めの質問でした。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、銭函地区の海水浴場について御質問がありました。初めに、おたるドリームビーチ海水浴場ルールについてですが、まず、ルールをつくった目的につきましては、市と北海道や警察、海水浴場組合などの関係機関等が協議会を立ち上げ、おたるドリームビーチ海水浴場のにぎわいを維持しつつ、地域住民の生活環境との調和を図るとともに、誰もが快適で安全・安心な海水浴場を目指すものであります。次に、どのようにそのルールの実効性を担保していくのかにつきましては、ルールの中でパトロールの実施やルールの遵守について定めており、パトロールについては、北海道や警察、地元住民などで構成されている協議会で開設前や開設期間中に合同パトロールを行うほか、開設期間中に北海道と市が交互にパトロールを実施することとしております。また、ルールの遵守については、海の家におけるルール違反が確認された場合には、組合の代表者を通じて是正指導を行うこととしております。次に、市として期限を設け、新たな支援や予算づけは行わないのかにつきましては、これまで協議会においては新たな支援などの議論はありませんでしたが、市として看板設置など海水浴場利用者に対して、ルール周知のための措置を講じていかなければならないものと考えております。次に、市内の各海水浴場でのルール統一等への考えにつきましては、おたるドリームビーチ以外の各海水浴場については、その特徴や課題がそれぞれ異なっているため、これらをしっかり整理した上で、少し時間はかかるかもしれませんが、各海水浴場に適したルールを定めてまいりたいと考えております。既に5月 30 日に開催いたしました小樽市海水浴場管理運営協議会において、各海水浴場関係者に対しドリームビーチのルールについて説明し、今後、各海水浴場におけるルールの策定について協力をお願いしたところであります。次に、石狩市や札幌市、全体の海水浴場を統括する北海道との協議につきましては、まず、北海道とはおたるドリームビーチ海水浴場の再開に当たり、ルールの策定やパトロール実施計画の策定などにおいて協議し、連携してまいりました。また、石狩市や札幌市など近隣自治体については、今夏のドリームビーチの状況などを踏まえ、海水浴場のルールや石狩湾の海岸線の活用等について意見交換の場を設けてまいりたいと考えております。次に、将来的には状況等を見ながら条例化も視野に入れるべきにつきましては、まず、海岸管理者である北海道に対し、海水浴場開設に当たって安全面など一定の基準を明確にするために条例化も含めて改善策を検討していただくよう要望してまいります。また、市としましては、安全・安心な海水浴場のルールづくりに取り組んでいく中でルール定着の状況を勘案しつつ、条例化の必要性なども考えてまいります。次に、サンセットビーチほか近隣私設ビーチについてですが、まず、サンセットビーチ銭函は、今年度海水浴場として認められるのかにつきましては、北海道に確認をしたところ、海水浴場開設は、許認可制ではなく、あくまで届出制であり、既に北海道に対し、組合より届出があったと聞いております。なお、サンセットビーチ銭函以外の近隣私設ビーチは、以前より開設届が提出されていない状況であり、これらの問題についても北海道と協議していかなければならないと考えております。次に、サンセットビーチほか近隣私設ビーチにおける市保健所の食品衛生法に基づく営業許可件数につきましては、サンセットビーチが5件、その他の近隣私設ビーチが5件の許可を取得しております。なお、食品衛生法に基づく営業許可の考え方につきましては、施設が同法の施設基準に合うと認めるときは、他の法令に基づく規制がなされていても許可を拒むことはできないものと解しております。次に、食品衛生法をもって違法建築物の歯止めをかけることにつきましては、保健所では、海の家の監視時に食品衛生法以外の関係法令について手続を行うように指導をしており、今後も継続をしてまいりますが、食品衛生法の許可は基準に適合している場合、行政機関に裁量を認めておらず、同法をもって違法建築物の歯止めをかけることはできません。また、保健所を含めた関係機関との協議の状況につきましては、違法建築物の是正には、保健所を含めた関係機関が連携して対応する必要があり、本年5月には庁内関係部局、北海道、警察署が出席したサンセットビーチ及び銭函3丁目星置川周辺の違反建築物是正に向けての関係機関会議を開き、今後の是正に向けて協議を始めております。次に、違法状態のまま建築物が使用された場合の市の対応につきましては、これまで同様、北海道や警察などの関係機関とより連携を密にしながら、違法建築物の是正に向けて粘り強く取り組んでまいります。次に、規制の緩い海水浴場における重大な事故、事件への対策は考えているかにつきましては、市としては、安全な海水浴場を利用していただけるように啓発を行っていくほか、北海道や警察などと協力してパトロールを行ってまいりたいと考えております。次に、私が示した銭函海岸の今後のビジョンについてですが、まず、新しい海水浴客増に向けた取組につきましては、今夏、おたるドリームビーチでは、安全なエア遊具の設置を行うなど、新たな海水浴客の獲得に努めていくと聞いております。現在は、違法建築物などの課題がありますが、将来的には、この恵まれた海岸線を有する本市の特性を生かしたマリンレジャーやイベントなどによる観光振興を図るとともに、地域住民の憩いの場や自然体験教育エリアとしても活用していきたいと考えております。次に、安全・安心な海の利活用、環境保全、観光振興を図るため、これらの観点での道や近隣自治体との連携について進んでいるのかにつきましては、今夏のおたるドリームビーチ海水浴場の再開に向けて、誰もが快適で安心・安全な海水浴場を確保するため、北海道などと連携し、ルールづくりなどを協議してまいりました。また、近隣自治体との連携については、違法建築物などの課題があるため時間はかかるかもしれませんが、この地域のより効果的な活用を目指して取り組んでまいりたいと考えております。次に、銭函地区全体のビジョンを次期総合計画にどう反映していくのかにつきましては、現在、次期総合計画については計画策定のための基本方針づくりに着手した段階であり、地区ごとのビジョンをどのようにしていくのかは今後の検討課題ではありますが、銭函地区は、人口増に結びつく可能性が高い発展性のある地域の一つと考えておりますので、海岸線やスキー場など多彩な資源を有し、札幌に隣接したこの地域の特性を生かせるよう、地域の皆様の声をしっかりと聞きながら計画策定を進めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日 議事録 PDF(101ページ) 間違いを知らせる