小樽市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日
森井市政の1年を振り返って
2016年6月14日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「森井市政の1年を振り返って」について質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木秩 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 18番 佐々木秩
民主党を代表し、質問いたします。一つ目は、森井市政の1年間を振り返ってお聞きいたします。私たち市議会民主党は、市長の各提案について、以前より是々非々の態度で臨んでいます。後にも述べますように、ドリームビーチの問題では市長の御提案をあえて認めなかったことで、結果として予算を支出せず、市の厳しい態度を示すことで、現在よい方向に向かっているという事案もありました。このように、ほかの事案についても、しっかりと議会が議論の中で課題を示すことで、二元代表制の機能を正常な形で発揮できているものと私たちは確信しています。一方で、今年度予算など多くの議案については、市長提案を認めることで市政全般や市民生活に支障のないよう、その都度判断してきました。その意味では、大部分において、市長は御自分の思いを市政に反映されてきたのではないでしょうか。市長におかれましては、市長就任1年という節目に当たって振り返っていただき、以下、お答えいただきたいと思います。まずは、市長就任1年を経過して公約の達成度は、また、道半ば、いまだ着手に至っていないこと、また、反省すべき点など、御自身としてどのように評価されているのかお聞かせください。残りの3年をどうしていくおつもりか、抱負等についてもお示しください。市長選の公約等に照らし合わせて具体的にお答えください。続いて、具体的に何点かお聞きしていきます。1点目は、職員のマネジメントと市役所人事について伺います。市役所という組織を動かす市長としての組織運営に対する考え方についてお聞きします。もちろん市役所職員の皆さんは、その職務遂行に日々力を尽くしている姿勢は変わらないことでしょう。しかし一方で、市長はお認めにはなりませんが、私たちからは、市長とほかの職員との関係がよくない、モチベーションも上がっていない、そのようにしか見えないのです。そこで、市長にぜひ御再考を願うためにあえてお聞きします。市長は就任挨拶で、職員のトップとして力強いリーダーシップを発揮すると誓っておられます。まずは、市長の組織のリーダーシップ観についてお聞かせください。リーダーとして、おっしゃるとおり力強さも時には必要でしょう。しかし、相手は人です。繊細さや配慮も必要なのではないでしょうか。予定どおりに動いていかないとき、ほかのメンバーにその責任を押しつけるというのでは、リーダーの資格はありません。少なくともメンバーは自分の責任を果たすことが基本ですが、いざというときは、この責任は私にありますという発言ができるかどうか、こうした一連の行動こそリーダーシップではないでしょうか。経営学の父、ドラッカーのリーダーの定義は、後に続く者がいるかどうか、後ろを振り返ったときに誰もついてきていなかった、そのような人は肩書があってもリーダーとは言えないそうです。市長は、今年4月7日の記者会見で、職員から信頼を得られていると思うかとの質問に、私自身では判断できない。職員が能力を発揮できる環境を整えるのが私の仕事と答えています。具体的に職員が能力を発揮できる環境とは、どのような環境ですか。現在の市役所の環境は、どのような状況と判断されていますか。また、市長は、今年4月 29 日の北海道新聞の記事で、政策を変えていくという思いを職員に浸透させる努力がまだ足りていないと語っておられます。努力の方法や方向性を間違うと逆効果になりかねません。これまで、職員への市長の思いの伝え方について、どのようにしてきたのか伺います。市長の思いを一方的に真っすぐぶつけることで誤解や反発が生まれ、結果、職務遂行に影響が出ることは、市長、職員、お互いにとって不幸なことですし、何よりも市民への不利益に直結することになります。より柔軟で共感的な対応の中にも市長の思いは伝わります。今後、どのような方法でその努力をしていかれるのかお答えください。続いて、空席のままの総務部長人事についてお聞きします。人事は、マネジメントの重要な要素です。人事評価は、部下の人生を左右します。また、人事は、市長から市職員へのメッセージという意味合いもあります。よって、適材適所で配置するだけではなく、配置の意味が自分にも周りの職員にもわかること、その人が働く気になる動機づけなどが大事です。そうでないと、その人は、そこで力を発揮できないばかりか、やめてしまうことになってしまいます。市職員の本年4月1日付け人事で総務部長になる予定だった幹部職員が、内示を固辞して退職願を提出したことにより不在が続いています。市長は、6月開会の定例会までの選任を目指すとしていましたが、現時点では提案がありません。そこでお聞きしますが、総務部長空席の影響についてお答えください。業務上の影響もあるでしょうが、心配なのは本市のイメージダウンという対外的な印象の問題です。その点についてはいかがですか。副市長は、幹部職員から登用するか、道に派遣を求めるかを市長と詰めたいと話しておられますが、ここまでの経緯について、例えば道との協議等もあったのか、道からどのようなお返事だったのかお示しください。この総務部長空席も含め、幹部職員のうち4人が、みずからの希望での降格や、表向きはともかく新聞には森井市長への不満を理由に定年前の退職が発生という記事が出るなど、ここまでの4月人事の混乱は、残念ながら人事の失敗と認めざるを得ないのではありませんか。改めて4月当初の人事について、市長の総括をお聞かせください。2点目は、議会との関係について、今後どのようにされていくのかについて伺います。今年の4月 27 日の北海道新聞のインタビューによれば、市長は、議会とは政策議論ならもっとぶつかってよい。激論し政治が活気づけばまちも活気づく。しかし、現在、議会とぶつかっている内容は正直残念。今までと違う取組を見いだしてもらいたいと発言されています。お聞きしますが、どのような趣旨で発言されたのかお示しください。私も市政にかかわる政策議論が本筋なのは当然と考えていますが、その大前提として市長、議会双方の政治姿勢から生まれる信頼関係が、その政策議論を実りあるものにすると考えるからこそ、まずはそこをしっかりと築きましょうと提案しています。それら市長の進めたい議論の相互信頼という土台づくりは、お互いに間違うことがあるのだから、そこそこにしましょうではなく、きちんと議会と向き合っていくためにも、まずはこれまで議会において呈してきた後援会通信や記者会見の問題などの疑問に対し、市長がしっかりと説明していくことが必要ではないでしょうか。(「そうですよ」と呼ぶ者あり)「森井ひであきの決意!」の中に、「皆様の信頼を取り戻すために、市政の現状をオープンにしていきます。良いことは良い、悪いことは悪いと市民目線で取り組める市政を築き上げていきます」とあります。その決意に沿ってお答えください。続いて、港湾整備等の考え方について今年の4月 26 日の北海道新聞の記事より伺います。今や本市の観光誘致策の大きな要素となったクルーズ客船寄港、これを促進するための施策について、市長は、「港に投資、整備してクルーズ客船の寄港増を期待するのではなく、寄港を増やす取り組みを行ってから、港に投資する価値があるかを判断する」とし、まずは港に投資、整備してクルーズ客船の寄港増を期待するという手法を否定されています。しかし、現在、クルーズ客船はどんどん大型化が進んでいます。いくら誘致しても、港に受入れ能力がなければどうにもなりません。受け入れる港湾整備を行わなければ、ほかの港湾に機会を奪われることになるでしょう。そういう意味で第3号ふ頭及び周辺再開発計画、国からの外航クルーズの日本海側拠点港への選定、港湾法で定められた重要港湾に指定されているはずです。報道のとおりであれば、市長の小樽港についての考え方はこれらに矛盾しているのではありませんか。行政の継続性の観点から明らかに問題があります。再考を求めますがいかがでしょうか。続いて、泊原発の再稼働にかかわる今後の具体的活動について伺います。北海道電力泊原発3号機が停止し、全3機が停止状態となって4年が過ぎます。市長は、今年の5月3日に北海道新聞に掲載された後志管内 20 市町村長アンケートに、泊原発再稼働について、使用済み核燃料の処分ができていないとして反対し、再稼働に必要な地元同意範囲についても、福島事故の影響範囲から小樽市を含めた管内全域を同意範囲にすべきとお答えされています。市民の安全・安心を守るという立場で非常に意義のある判断だと思います。一方、北電は、どうしても経営上再稼働しなくてはならないと、着々と再稼働に向けた準備を進めています。そこで、市長の考えを形にするために一歩踏み込んで、積極的に具体的な行動を起こすべきです。同じく危惧を持つ近隣自治体の長との連携など、後志や北海道の中でリーダーシップを発揮していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。この項最後に、重点公約の市道のきめ細やかな除排雪について検証は進んでいますか。これまでのところ、除雪行政を助言する役目で任用された参与が退任する際に残された報告書を見せていただきましたが、あれが検証結果に大きなウエートを占めることになるのでしょうか。危惧されるのは、4月の異動で除排雪に直接かかわってこられた職員が大部分異動している点です。現状では、昨シーズンの実態がしっかり把握されないおそれはありませんか。今後どのように検証作業や今年度の計画策定を進めるのか、また、策定時期についてもお示しください。現場にかかわった皆さんの声がしっかりと生かされた、市民や事業者の声をしっかり取り入れて除排雪体制をつくれる検証、計画作成が行われる方法が必要ではないでしょうか、お答えをお願いいたします。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
佐々木議員の御質問にお答えいたします。ただいま、森井市政の1年を振り返ってについて御質問がありました。まず、市長就任1年を経過しての公約の達成度と、それをどう評価しているのかにつきましては、公約に係る取組で進捗状況が実行や予算化に至ったものといたしましては、まちづくりエントリー制度の創設、除雪の拠点増設や出動基準見直し及び路面整正、市の施設へのAED設置の拡大、子供の医療費助成の拡大、銭函駅のバリアフリー化、小学校英語教育推進事業の実施と外国語指導助手の増員、日本遺産の認定に向けた歴史文化基本構想事業、ふるさと納税を行った方への特産品の贈呈などであります。また、検討段階のものといたしましては、南小樽駅のバリアフリー化、安定した周産期医療実現に向けた取組、第3子以降の保育料無料化、中心市街地への市営住宅建設、新・市民プールの建設などであります。なお、私としては思った以上に時間がかかっている部分もありますが、公約の実現に向けて着実に歩みを進めていると感じているところであります。次に、残りの3年の抱負等につきましては、人口減少に歯止めをかけることが最重要課題という就任時からの考えの下、子供たちが夢や目標を持って健やかに成長できるよう、子育て世代がこのまちで子供を産み育ててよかったと誇りを持てるよう、また、高齢者や障害者が生きがいを持ち、安心して過ごせるよう、市民の目線に立った暮らす人に優しいまちづくりを確実に進めるとともに、訪れる人がまた来たい、住んでみたいと思えるようまちの魅力づくり、元気づくりにしっかりと取り組んでまいります。そのため、除雪のさらなる改善や子育て世代の負担軽減、南小樽駅のバリアフリー化、日本遺産認定に向けた取組、企業誘致の一層の促進などの公約に係る施策の実現に向けて全力で取り組んでいく決意であります。次に、私のリーダーシップ観につきましては、リーダーシップとは、向かうべき方向を明確に、かつ、具体的に指し示し、そしてそれを理解させ、チームをその方向に導くことができる資質や能力のことをいうものと認識しております。次に、職員が能力を発揮できる環境につきましては、職員配置におきましては、職員の個々の適性を見極め、それに見合ったポストや職務を提供することのほか、これまで経験のない職務を提供することによって職員の新たな可能性を引き出すということも必要と考えております。また、人材育成の観点からもOJTはもちろんのこと、新たな研修を取り入れ、職員のスキルアップの後押しをすることも欠かせないものと考えております。これらの考えに沿って、職員がやりがいを持って職務に邁進できる環境を整備することが職員の能力がより発揮されることにつながるものと考えております。次に、現在の市役所における職員の状況につきましては、私は、この1年間、人事異動に当たりましては、職員が能力を発揮できる環境を整えることを念頭に適材適所の配置に努めたところでありますし、また、職員が、より広い視野を持って業務に当たることができるよう将来を見据え、国土交通省等への研修派遣も行ったところであります。この間、確かに予期せぬ出来事はありましたが、異動となった職員は新しい職務にそれぞれ邁進しており、その働きは私としても評価をしているところでありますので、環境整備が図られつつあるものと感じております。次に、政策を変えていくという私の思いをこれまでどのように職員へ伝えてきたのかということにつきましては、年頭の訓示、日常の会議やヒアリングなど、さまざまな機会を通じ、職員に対し私の考えや政策に対する思いを伝えてきております。また、職員研修の機会も利用し、私から直接職員に期待することとして、課題認識力を高め、現状に満足せず、常に変えることにチャレンジするよう強く求めてきたところであります。次に、思いを伝えるために今後どのような方法で努力していくのかということにつきましては、職員とのコミュニケーション機会の充実を図るために、ただいま申し上げましたこれまでの取組に加え、さまざまな機会において職員との交流を深めることや職員研修における懇談、職場巡回などに努め、私の思いを伝えてまいりたいと考えております。次に、総務部長の空席の影響につきましては、次善の策としまして、その職務について速やかに副市長事務取扱とし、事務処理上の不都合がないよう措置したところであります。しかしながら、通常業務を遂行していく中では、副市長のスケジュールもタイトでありますことから、日々の打合せ等に不便があるということも聞いており、また、副市長はもちろんのこと、総務部の職員の負担も過重になっているという状況もございますので、影響が生じているものと認識しております。次に、総務部長不在による対外的な印象につきましては、総務部長の不在は、あくまでの内部的な問題であり、先ほど申し上げましたとおり必要な措置はとっておりますので、市民生活に影響が及ぶようなことはないものと思っております。しかしながら、市役所外部の方からもいろいろと御心配をいただいているということは耳にしておりますし、この不在が続くことは決して好ましいことではありませんので、一日も早い選任に努めているところであります。次に、総務部長選任に係るこれまでの経緯につきましては、現在まで内部、外部に縛られることなく幅広く人選を行ってきているところであります。北海道に対しましても職員派遣の要請はさせていただいておりますが、最終的なところまでは、まだ絞りきれていないというのが現状であります。次に、本年4月1日付け人事異動の総括につきましては、先ほど申し上げましたとおり、確かに予期せぬ出来事はありましたが、新しい職務に邁進する職員の姿を見ますと、組織としての機能は十分に果たされているものと考えております。次に、報道のインタビューにおける議会との議論についての発言につきましては、私自身、市長就任当初から、市政の発展に向けて政策議論を深めてまいりたいと申してまいりました。しかしながら、議会の場では政策とはかかわり合いのない質疑などに多くの時間が割かれ、政策や市政運営に対する議論が深まっていないのではないかとの思いから発言したものであります。(「全てかかわっているよ」と呼ぶ者あり)次に、議会が呈してきた疑問に対する説明につきましては、私としては、これまでも質問に対して適切に答えてきたものと考えておりますが、今後とも私の考えが伝わるよう誠心誠意対応してまいりたいと考えております。(発言する者あり)次に、港湾整備につきましては、私は、国に対して港のハード整備だけをお願いするのではなく、小樽港をいかに利用促進してもらうかが重要であり、港の利用が図られ、税金で整備を行ってよかったと思えるように我々も努力することが重要であると考えております。(「何言ってるんだ」と呼ぶ者あり)次に、泊原発再稼働についての今後の具体的な活動につきましては、これまでも私が泊原発再稼働反対の立場であることを選挙公約に掲げたほか、議会や記者会見の場においても明確に表明しており、さらには事業者である北海道電力株式会社に対し、直接お話させていただいているところでありますが、今後におきましても、さまざまな機会を捉えて私の考えを発信してまいりたいと考えております。また、同じく危惧を持つ近隣自治体との連携につきましては、いまだ再稼働に向けた手続が不明確な中でどのような行動が可能なのか、国や道、北電の再稼働に向けた今後の動向を注視しながら対応を考えてまいりたいと思っております。次に、昨年度の検証作業や今年度の計画策定につきましては、昨年度に実施しました、ガタガタ路面の解消、除雪第2種路線の出動基準の見直し、雪堆積場の増設、除雪拠点の増設の4項目について検証を進めております。また、今年度の計画策定につきましては、これまで昨年度の地域総合除雪に参加した業者の皆様と意見交換を行っており、今後、道路除雪に登録のある業者の皆様に意向等を伺う予定であります。これらの作業を進めながら、昨年度の日程を目安に計画を策定してまいりたいと考えております。次に、市民や事業者の声を取り入れて計画策定を行うことにつきましては、きめ細やかな除排雪の実現に向けて市民の皆様と市の協力が必要であると考えており、本市の除排雪の現状や課題を説明し、御意見も伺い、計画を策定してまいりたいと考えております。その上で、除雪事業者の皆様には、本市の除排雪に関する考えを理解していただけるよう、しっかりと説明してまいりたいと考えております。