みんなの議会

小樽市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月9日

(1)新教育委員会制度について/(2)学校統廃合について

2016年3月9日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「新教育委員会制度について」「学校統廃合について」について質問し、市長 森井秀明、教育長 林秀樹、副市長 上林猛、教育部長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
小貫元 議員
答弁者
市長 森井秀明、教育長 林秀樹、副市長 上林猛、教育部長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 20番 小貫元

一般質問します。最初に、新しい教育委員会制度について、三つの角度からお伺いします。第1に、教育長と教育委員会のあり方についてです。2月1日より上林氏が副市長に就任し、新しい教育委員会制度になりました。そして、24 日の本会議で、林氏が教育長に選任されたところです。新しい教育委員会制度について国会の審議では、教育委員会の三つの根本方針、教育の地方分権、一般行政からの独立、民衆統制は変わらないということでした。新教育長が任命制になったことにより、教育委員会の教育長の任命権限が奪われました。このように市長の意を受けた方が教育長になり、新教育長は、専門的知識や情報の圧倒的優位の下に教育委員会を運営することになります。教育行政の意思決定について教育長と教育委員会のどちらに根本的な権限があるのか理由も含めて説明してください。新しい教育委員会制度の下、新教育長は、大きな権限を有することになりますので、教育委員による教育長に対するチェック機能の強化の具体化を図ることが重要です。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 14 条では、新たに委員の側から教育委員会会議の招集の請求が定められ、第 25 条には、委員による教育長の事務執行状況の報告が定められています。小樽市教育委員会として教育委員に対する教育長の報告はどのように行う計画か、報告時期や対象となる事項について説明してください。また、委任事務の見直しを検討するのか、お答えください。第2に、大綱についてです。地教行法第1条の3において、首長が大綱を定めることになっています。総合教育会議において、教育委員会と協議の上で定めることになります。不安になることが、協議をすることになっていても、大綱を定める権限は市長にあるということです。小樽市において、教育委員会は協議するだけで、市長の定めた大綱に従わなければならないのでしょうか。大綱を定めるには、法律では国の「基本的な方針を参酌し」とあります。国の方針、言いなりの大綱をつくってしまえば、地域の独特の教育を行うことができません。参酌することに対し、どのように対応するのでしょうか。また、住民合意を大切にした創造的な大綱にすることを求めるものです。答弁を求めます。第3に、総合教育会議についてです。総合教育会議は、市長と教育委員会との協議、調整の場です。この会議については、教育分野への権限が強まった自治体の長が暴走しないように注意し、あくまでも対等、平等な二つの機関の協議体であることです。緊急の場合、教育長が教育委員会を代表し、市長と二人だけで協議をして物事を決めることもできます。緊急だといって2者での総合教育会議で決められてしまっては、意思決定機関としての教育委員会がないがしろにされてしまいます。緊急とはどのような場合に限るのか、教育委員会で話し合ってもいないことを教育長が決断できるのでしょうか、説明してください。法律では、総合教育会議の「議事録を作成し、これを公表するよう努めなければならない」とあります。現状の教育委員会の会議の議事録は、議事概要のみとなっています。文部科学省による 2013 年度の教育委員会の現状に関する調査では、市町村で 61.5 パーセントが詳細な議事録を作成しています。また、昨年6月の新教育委員会制度への移行に関する調査では、市町村で 63.3 パーセントが総合教育会議の議事録を作成しています。総合教育会議の議事録は、詳細な形で作成し公表することを求めます。また、教育委員会の会議の議事録についても、詳細な形で作成し公表することを求めます。お答えください。次に、小・中学校の統廃合について伺います。第1に、学校規模についてです。財務省は、来年度、教員を 3,475 人減、2025 年度までに3万 7,000 人もの教員を減らそうとしています。国の中央教育審議会では、「各学校の厳しい実態を無視した、あまりにも非現実的なもの」と痛烈に批判しています。今回の教員数の削減は、少人数学級を求める流れから後退するものです。国に対して少人数学級の実現を働きかけるとともに、北海道に対しても少人数学級の実現の教員配置を働きかけることを求めます。お答えください。小樽市立小中学校学校規模・学校配置適正化基本計画では、望ましい学校規模として、小学校で 12学級以上、中学校で9学級以上と決めています。教育委員会では、小学校で 12 学級未満、中学校で9学級未満は望ましくないと考えているのでしょうか、お答えください。望ましい学校規模をつくると言いながら、新年度から新しい学校としてスタートする手宮中央小学校では、2月 12 日の時点で8学級になる見通しと聞きました。さらに、2018 年度には、山手地区の小学校で統合が行われます。この年も住民票による推計では、花園小学校が 10 学級、手宮中央小学校も 10 学級です。学校規模ありきの統廃合を続ける限り、統廃合を再度行わなければならなくなります。既に望ましい学校規模による基本計画は破綻しています。まだ決まっていない統廃合については一度立ちどまり、基本計画を見直すことを提案します。御検討ください。第2に、中央・山手地区の中学校についてです。教育委員会は、ずっと新しいプランをつくりますと市民に対し約束をしてきました。プランをつくって、それをしっかり議論していただくという前提の話です。ところが、出してきた案は、商業高校を利用するというものであり、しかも日程的にはさっさと決めてしまおうというものです。基本計画の基になっている市立学校の規模・配置の在り方検討委員会の答申では、保護者や地域住民に説明をして学校の適正配置の必要性について共通の理解を深めながら進めていくことが必要であるとされました。教育委員会が示している商業高校を利用するプランは、2022 年度からです。この時点で3校を存続した場合でも、菁園中学校7、西陵中学校6、松ヶ枝中学校6という学校規模です。中央・山手地区の中学校では、松ヶ枝中学校を最上小学校に移転して3校存続する案や西陵中学校を統合校とする案を提示した上で議論すべきだと考えます。見解をお聞かせください。商業高校のグラウンドの問題です。中学校設置基準第8条では、「校舎及び運動場は、同一の敷地内又は隣接する位置に設けるものとする。ただし、地域の実態その他により特別の事情があり、かつ、教育上及び安全上支障がない場合は、その他の適当な位置にこれを設けることができる」とあります。商業高校を統合校とした場合、特別な事情とは何に当たるのでしょうか、説明してください。また、中学校施設整備指針では、職員室や保健室の配置はどのように記されていますか、説明してください。第3に、小規模学校についてです。公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引では、地域の核としての学校や地域の連携などが強調され、まちづくりと一体に検討することが述べられています。統廃合に住民への説明と合意は欠かせません。合意がなければ統廃合を実施すべきではありません。合意が得られない場合、学校を存続させることを求めます。お答えください。同じく手引で、小規模校を存続させる場合の教育の充実が記されています。ここで掲げられている四つのケースに当てはまる場合、小規模校を存続させることは選択肢として可能なのでしょうか。お答えください。以上、再質問を留保して、質問を終えます。(拍手)

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

小貫議員の御質問にお答えいたします。新教育委員会制度について御質問がありました。まず、大綱についてですが、総合教育会議において大綱を策定する際に、教育委員会は、市長が定めた大綱に従わなければならないのかということにつきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律についての文部科学省からの通知では、大綱の策定に当たっては、教育行政に混乱を生じることがないようにするため、総合教育会議において、地方公共団体の長と教育委員会が十分に協議、調整を尽くすことが肝要であり、互いに調整のついていない事項を大綱に記載したとしても、教育委員会は当該事項を尊重する義務を負うものではなく、その執行については教育委員会が判断をするものであることが示されているところであります。次に、大綱を策定する際に国の基本的な方針を参酌することにつきましては、教育の課題や目標は、地域によってさまざまであり、地域の実情に応じて大綱を策定するべきであると考えておりますことから、国の基本的な方針を参考にしつつも、民意を反映させ策定した本市の総合計画などとの整合性に留意しながら、総合教育会議において協議してまいりたいと考えております。次に、総合教育会議についてですが、総合教育会議の議事録の作成と公表につきましては、会議での議論の過程や結果ができる限りわかるような形で作成し、公表してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

小貫議員の御質問にお答えいたします。ただいま、新しい教育委員会制度について御質問がございました。初めに、教育長と教育委員会についてでございますが、まず、どちらに根本的な権限があるのかにつきましては、文部科学省からの通知では、新教育長は、執行機関である教育委員会の構成員かつ代表者となりますが、教育委員会は引き続き合議体の執行機関であるため、教育長は教育委員会の意思決定に基づき事務をつかさどる立場にあることに変わりはなく、教育委員会の意思決定に反する事務執行はできないものであることが示されておりますことから、根本的な権限は、これまでと同様に教育委員会にあるものと認識をしております。次に、教育長に委任された事務の教育委員会への報告につきましては、今回の法改正におきまして、新たに義務づけられたものでございますが、これまでも毎月開催しております教育委員会会議におきまして、行事の実施状況や各種調査結果、さらには小・中学校の学校再編の状況などについて、適時報告をしてきており、今後も引き続き、速やかな報告に努めてまいります。次に、教育長に委任されております事務の見直しにつきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 25 条第2項に規定する事項を除き、さらに小樽市教育委員会事務委任等規則第2条各号に掲げる事項を除いて、教育長に委任しております。同規則では、教科書採択や教職員の任免など、教育委員会の職務権限としての重要な事務は委任できないものと規定しており、教育長委任の事務は限定されておりますことから、見直す考えはございません。次に、総合教育会議についてでございますが、まず、市長と教育長のみで協議、決定することができる緊急の場合の範囲につきましては、文部科学省からの通知によりますと、例えばいじめや通学路での交通事故、災害や犯罪など児童・生徒などの生命又は身体の保護が直ちに必要とされるような状況とされております。この場合、事前に対応の方向性について教育委員会の意思決定がなされている場合や、教育長に対応を一任している場合以外は、教育長が調整や決定を行うことはできず、総合教育会議においては、いったん態度を保留し、教育委員会において再度検討をした上で、改めて市長と協議、調整を行うことが必要であるとされておりますことから、教育長の一存では決定できないこととなっております。次に、教育委員会会議の議事録につきましては、現在、議事の概要を作成し、本市のホームページで公開しておりますが、改正されました地方教育行政の組織及び運営に関する法律において、「教育長は、教育委員会の会議の終了後、遅滞なく、教育委員会規則で定めるところにより、その議事録を作成し、これを公表するよう努めなければならない」との条項が新設されましたことから、今後、議事録を作成し、公表できるよう準備を進めてまいります。次に、学校統廃合について御質問がありました。初めに、学校規模についてでありますが、まず、少人数学級の実現につきましては、既に実施している 35 人以下学級の堅持とともに、実施していない他の学年にも拡充することを、引き続き北海道都市教育委員会連絡協議会等の関係機関を通じまして、国や北海道に要望してまいりたいと考えております。次に、小学校が 12 学級未満、中学校が9学級未満の場合、望ましくないと考えているかについてでございますが、国は、学校教育法施行規則で、小学校及び中学校の学級数の標準を 12 学級以上 18 学級以下とし、北海道では、公立小・中学校における標準的な学校規模の考え方として、小学校は 12 学級から18 学級、中学校は9学級から 18 学級としております。教育委員会では小規模校においても長所と言える特徴があることを認識しておりますが、同時にさまざまな課題もあり、学校教育本来の機能が十分に発揮できないことが懸念されますことから、適正化基本計画では、望ましい学校規模を小学校は 12 学級以上 18 学級以下、中学校は9学級以上 18 学級以下としているところでございます。次に、適正化基本計画の見直しについてでありますが、基本計画で示しました望ましい学校規模に満たない学校が出てきておりますが、教育委員会としては、学校再編は、単なる統合ではなく、新しい学校づくりを通して教育環境の改善を図ることを目的の一つとしております。御指摘の花園小学校では、平成 24 年度の統合を機に、全ての算数の授業において教員加配を活用した習熟度別少人数学級指導を実施し、学力向上に成果を上げてきております。さらに、統合協議会を引き継ぐ形で学校サポート委員会が設置され、地域とともにある学校づくりが進められております。また、新年度に開校する手宮中央小学校におきましては、新しい学校づくりとして、校区内における職業体験活動や4年生の総合的な学習の時間に実施する英語を中心とした国際理解教育など、特色ある教育活動が予定をされております。他の統合校におきましても、新しい学校づくりの取組から、教育環境の向上が図られてきているものと認識しておりまして、こうした学校の改善の流れをとめることなく学校再編を進めてまいりたいと考えております。次に、中央・山手地区の中学校についてでございますが、商業高校閉校後の学校施設を統合校とする以外の案を示した上で議論すべきでないかということでございますが、中央・山手地区の中学校は、生徒数の推計から3校を2校に再編する必要があるものと考えておりますこと、また、校区境界付近にあり、生徒の通学距離の平準化が図られること、学校施設が充実していることや、小樽商科大学に近接するなど恵まれた教育環境にあることから、西陵中学校と松ヶ枝中学校の統合校として、商業高校閉校後の学校施設を活用することが最適であると考え、この案に絞ってお示しをしているものでございます。次に、中学校設置基準における特別な事情についてでありますが、商業高校の立地状況から、校舎、敷地に隣接してグラウンドを設けることが難しい状況にありますことから、中学校設置基準における特別な事情に当たるものと考えております。次に、中学校施設整備指針における職員室や保健室の配置についてですが、職員室につきましては、屋外運動場アプローチ部分などへの見渡しがよく、校内各所への移動に便利な位置に計画することが重要であることや、学習関係諸室等に近い位置に計画することが望ましいとされておりまして、また、保健室につきましては、屋内外の運動施設との連絡がよく、生徒の出入りに便利な位置であること、救急車やレントゲン車などが容易に近接することができる位置に計画することが重要とされ、職員室との連絡及びトイレとの関連に十分留意して位置を計画することが望ましいなどとされております。次に、小規模校についてでありますが、住民合意が得られない場合、学校を存続させることを求めるということにつきましては、これまでも学校再編に当たっては、関係校の保護者や地域住民を対象とした懇談会などを通じて教育委員会の考え方を示し、十分な御理解と御協力を得ながら進めてきておりまして、今後ともその考えにより進めてまいりたいと考えております。次に、文部科学省の手引に記載されている学校統合を選択しない場合の四つのケースに当てはまる場合に小規模校として存続させることは可能かについてでありますが、文部科学省の手引に記載のある四つのケースは把握をしておりますけれども、教育委員会としては、学校再編により音楽や体育の授業、クラブ活動や部活動、学校行事などにおいて、より高め合うことができる一斉指導に加え、個別指導やグループ指導を取り入れたり、学級の枠を超えて学習集団を弾力的に編成するなど、さまざまな学習形態を取り入れられるなど効果が得られますことから、今後も一定規模の集団の中で教育活動が行われることが望ましいと考えております。(「議長、20 番」と呼ぶ者あり)

質問 20番 小貫元

まず、統廃合の問題から少し。まともに答えていただいていないのです。まず、小学校 12 学級未満、中学校で9学級未満、望ましくないのかという点についてどう考えているのだということを聞いたのに、ひたすら標準的な規模がうんぬんかんぬんだとか、12 学級以上9学級以上が望ましいのだと、そういうことは言っているのですが、9学級未満、12 学級未満は望ましくないのかと、これについてはどう考えているのですかということをきちんと答弁いただきたいと思います。まだ答弁していないのはたくさんあるのですが、中央・山手地区の中学校のことについて、商業高校に絞ったのだという話をするのですよね。ただ、私は、ほかの案をきちんと提示して議論すべきではないかということを聞いたのです。それについても答えていただいていません。あと、小規模校についても、選択肢として可能なのでしょうかと可能か不可能かを聞いているのですが、これについても答えていただけていません。こういう点をまずきちんと答弁してください。(「特別な事情」と呼ぶ者あり)特別な事情もそうですね、答えていないですが、そういうことを再質問としてやりますので、きちんと答えていただきたいと思います。それと、あと整備指針の問題がありました。要は、職員室や保健室というのは、きちんとグラウンドが見える位置になければいけないと、こういう整備指針の中身です。それと、中学校設置基準の第1条第3項「中学校の設置者は、中学校の編制、施設、設備等がこの省令で定める設置基準より低下した状態にならないようにすることはもとより、これらの水準の向上を図ることに努めなければならない」、こう書いてあるのです。学校設置者に聞きますが、今回の統合により商業高校を選択するということになると、これらの水準を図ることに努めなければならない、こういう省令の条文との整合性についてどう考えるのか、お答えください。それと、私電話で、9市の教育委員会に聞き取りをしました。中学校のグラウンドが同一の敷地や隣接する敷地にないという学校はありますかと、こういうことを尋ねました。旭川市、函館市、釧路市、帯広市、苫小牧市、江別市、北見市、室蘭市の各市では、明確にありませんということでした。札幌市の場合、共産党の議員団を通じて聞いたのですが、99 校あるということで全て調べるのに時間がかかるということで、ベテランの職員に聞いたところ、たぶんないと思うと、こういうお話でした。合わせて9市全ての 228 校の中学校でグラウンドが校舎と離れているという中学校はありません。このような他市の状況を見ても、ただし書の対応をしていないわけですが、これでも特別な事情になって、統合校として望ましいという見解なのかどうかお聞かせください。次に、教育委員会に伺います。答弁のあった今の特別な事情の中学校についてですが、道内で幾つあるのか、そういうことの状況をしっかり把握していますかどうか、これもお答えください。次に、同じようにグラウンドが離れていて、設置基準のただし書で対応するという中学校に対して、道教委の見解はどういう見解なのか、これもきちんと伺っているのでしょうか、これについてもお答えください。先ほど言ったように商業高校の案しか示さないのだという点についてですが、昨年3月の学校適正配置等調査特別委員会で、さまざまな検討を行っているから御理解をと、こういう答弁だったのですよ。表向き商業高校の、表向きですよ、商業高校の利用は、今年度から上がってきた話なのです。それなのに出してきた案は、この一つだけと。今まで委員会で答弁してきたさまざまな検討、この内容をしっかり示して、先ほど言ったようにほかの案も示して議論すべきではないですかということを聞いたのに、それについて答えないということなので、しっかり内容を示すべきだと思いますのでお答えください。あと、新しいプランの作成を求めてきたわけですよ。西陵中学校の案を残すことも含めて出してくださいというのが市民の要望だったわけです。それなのに1案しか示さなかったことに対して、これら市民の理解を得られると考えているのか、お答えください。整備指針の問題に戻りますが、整備指針の表現というのは三つ表現があります。一つが「重要である」、その次が「望ましい」、そしてその次が「有効である」と、こういう3段階なわけです。先ほど言っていただいたところは、この整備指針の「重要である」というところに入ります。そして、「関係法令等の規定に基づくことはもとより、本指針の関係留意事項に十分配慮すること」と、こういうふうに書かれてあるのですよ。だから、これを十分配慮していると思うのです、教育委員会というのは。だから、その整備指針について、新しい最上小学校と緑小学校の統合校で、整備指針に恐らく適用した設定になっているはずですので、それについてどうかをお答えください。基本計画の見直しについてですが、考えていないという非常に冷たい答弁でした。旭川教育委員会の場合、昨年3月に同様の適正配置の基本計画をつくりました。この場合は、全体が 15 年、そして5年ごとに点検、見直しとしっかり定めてあるのです。こういうふうに、やはり間、間できちんと点検することが必要だと。小樽市の基本計画には、児童・生徒の大きな変動や国の制度改正などがあった場合には、必要に応じた計画の見直しを行いますと、このように明記されているわけです。基本計画の策定後、どのような動きがあったか、まず、手引が昨年1月に新しいのが国でつくられました。先ほど言った整備指針は、おととしの7月です。中央教育審議会の「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」と、こういう答申が出ています。こういうように国の制度はころころ変わってきて、社会情勢も変わっているのですよ。それでも国の制度や社会情勢は変わっていないと、そういうことを言いきれますかどうか、見解を示してください。それで、小規模校の点については、少し答弁があやふやなので後にしますけれども……(「時間」と呼ぶ者あり)時間ないか。はい。時間守ります。それで、例えば小規模校の場合、存続を求める学校の地域住民若しくは学区の過半数などの人が、署名を添えて教育委員会や市に請願をした場合でも、閉校の理解を得るようにすると、こういうことになるのかどうか、それについてもお答えください。それで、教育委員会について聞く時間がもうないですか。(「全部設置者に聞いている」と呼ぶ者あり)教育委員会に伺いますと、途中で切り替えましたよ。(「時間守れよ」と呼ぶ者あり)はい。わかりました。ということで、以上、お願いいたします。

質問 20番 小貫元

そうしたら、もう少し。簡単に言えば、合議制の教育委員会が最大の執行機関だということですが、市長の答弁でよくわからなかったのが、総合教育会議の議事録の公表についてですけれども、わかるように公表していくという表現だったのです。ただ、それだと今の教育委員会の議事録概要でも、これはわかるように公表していますと言いきられたらそれまでなのですが、詳細な形で、例えば市議会の議事録みたいな感じで、詳細な形で作成し公表するのかということと、これは教育委員会も、議事録を作成しますという答弁だったのですけれども、これも詳細な形できちんとつくるのかという確認をさせていただきたいと思います。

答弁 副市長 上林猛(副市長は2017年9月まで)

ただいまの再質問にお答えいたします。できる限りわかるような形で作成ということは、先ほども教育委員会からも答弁があったと思いますが、現在、教育委員会で行われている公表の要点のみということでございますので、それをどれだけわかりやすくするかについては、今後、教育委員会とその中身について詰めて、公表の方法などについて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

学校の再編に関して御質問いただきました小貫議員の再質問にお答えをさせていただきます。まず、現状で 12 学級、9学級以下の場合は、望ましくないと考えているのかということでございますが、法令では、学級数の標準として小学校及び中学校は 12 学級以上としておりますけれども、道教委が平成 19 年度に示した公立小・中学校における標準的な学級規模の考え方と本市の適正化基本計画においては、望ましい学校規模を小学校 12 学級以上、中学校9学級以上としております。この学級数にすることが望ましいと考えておりますが、児童・生徒数の減少が進む中、学年によっては、満たさないこともあり得ると考えております。それが直ちに望ましくないということではなくて、少子化が進んできている中で、学校再編による子供たちの教育環境の向上を図っていくべきであると考えております。それから、計画を見直す考えはないのかということでございます。義務教育におきましては、少しでも多い集団の中で多様な考えに触れ、切磋琢磨することによって思考力や表現力などを育み社会性を身につけることが重要であり……(発言する者あり)将来を担う子供たちの教育環境の向上を図っていくことについて、動きをとめずに進めていかなければならないと考えています。児童・生徒数の減少から統合後の学校において、学年によっては小学校で2学級、中学校で3学級にならないという場合も出てくることがあり得ますけれども、学校再編による効果が現れるよう、例えば職員配置について、道教委へ教員の加配や退職人材の配置などの要請を行うことや、統合を機に特色ある学校づくりを進めるなど、さまざまな手段を講じてまいりたいと考えております。中央・山手地区について、現状でいいのではないかという御質問もあったかと思うのですが、中央・山手地区の中学校3校は、現状の生徒数の推計では、いずれの学校も単独校では9学級にならないものでございまして、再編は必要であるということに変わりはございません。それから、複数の案を示して議論すべきではないかということでございますけれども、複数の案を基に議論する場合、それぞれの地区に関係し、大きく意見が分かれる場合もございます。一つの考えにまとまらないことが十分に考えられるということや、まとまるまでに相当な時間を要することが予想されます。教育環境の悪化が懸念されるところでございます。また、今回お示しした商業高校閉校後の校舎を活用する案は、教育委員会として、その施設につきまして最適であると考えており、一つの案に絞ってお示しをさせていただいたところでございます。それから、商業高校のグラウンドが離れているだとか保健室等のお話もございました。それで、指針も満足する形で設置すべきであるというお話であったかと思います。国の中学校施設整備指針は、施設整備の計画や設計における留意事項であり、施設整備において、この指針に沿った形が望ましいことはそのとおりでございますが、一方で、学校教育法第3条の規定に基づく中学校設置基準第8条第2項のただし書では、「地域の実態その他により特別の事情があり、かつ、教育上及び安全上支障がない場合は、その他の適当な位置にこれを設けることができる」とされております。商業高校の施設を統合校とするメリットにつきましては、これまでも、先ほど述べさせていただいておりますが、教室数が多く、それから屋内運動場のほか武道場やテニスコート、プール、多目的に活用が可能な産振棟といった充実した施設もあり、多様な教育活動に活用できることに加えまして、小樽商科大学と連携した取組を行い、学習効果も上げていきたいと考えております。また、グラウンドについて御指摘のとおり校舎敷地から離れた場所にございますが、使用可能な面積が約1万平米以上もあり広いグラウンドですので、部活動においては複数での使用など、多様な活動ができると考えておりまして、今後、教員の目が届きづらいことやトイレの整備などについても検討し、対応してまいりたいと考えております。それから、小規模校を存続させるということについて、そのケースについてお聞きしたという、そのことについてでございますが、四つのケースを記載した文部科学省の手引は、あくまでも市町村における主体的な検討の参考資料として利用するためのものであると考えております。教育委員会としては、子供たちの教育環境の改善をできるだけ早く行っていきたいと考えていること、また、学校再編に当たっては、十分な御理解と御協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。このことから、手引には事例の記載がございますけれども、この事例をもって小規模校を存続するという進め方ではございませんので御理解いただきたいと考えております。あと、他市の調査ですね。調査は、私、押さえておりませんけれども、たぶん他市の調査はしていないと考えております。

質問 20番 小貫元

よろしいですか、答弁漏れということで。

質問 20番 小貫元

新しい体制ですので、あまり詳しい部分については委員会に任せたいと思っていたのですが、まず、その前提として確認しておかなければいけないことが、要はただし書の対応が統合校として望ましいというふうにお考えですか。これは設置者に聞いたので教育委員会でもいいのですけれども、そういうことをお聞きしました。それと、中学校設置基準の第1条3項を引用しまして、結局「水準の向上を図ることに努めなければならない」ということに合わないのではないですかと、この整合性をどう考えるのですかということをお聞きしたのです。要は、今までは、統合する前までは隣にグラウンドがあったと。ところが統合したら、新しい学校になったら、上にグラウンドが離れてしまったということになったら、要は水準を向上することに努めなければならないということに反しないですかという意図があったのですが、そこをお聞かせいただきたいと思います。まだたくさんあるのですが、細かいのは飛ばします。それと、国の制度や社会情勢が変わっていないということを言いきれますかという聞き方をしたのです。基本計画の見直しについて聞いたのではなくて、基本計画を見直すというふうになっている基本計画の記述の条件に当てはまらないと言えるのですかということをお聞きをしたというところです。あと、小規模校のケースについて、選択肢として可能なのかと、教育委員会がとるかどうかという判断を聞いているのではなくて、選択肢としては可能なのかどうかということをお聞きしたところでございます。整備指針の問題は、再々質問でやるようにします。以上、そこだけでも最低限お願いします。

答弁 教育部長 迫俊哉

答弁漏れがござまして済みません。今、4点ほど御質問があったかと思いますが、まず、最初のただし書の部分でございますけれども、これは特別な事情の部分でよろしかったと思うのですが、私どもが特別な事情として判断した理由につきましては、既に校舎が建っておりまして、その同一敷地の中にグラウンドを確保することができない、あるいは隣接地には確保できない、そういった物理的な事情がある、そういったことを私どもとしては特別な判断として受け入れたということでございます。それと、国の考え方は変わっていないのかということでございますけれども、小貫議員の御質問の中にもありますが、学校と地域との連携の仕方などが国から示されているように、そういった意味では、国の考え方も変わりつつあるなということで認識をしているところでございます。それから、指針の中にございます小規模校として残す四つのケースについてに御質問がございましたけれども、可能かどうかというふうにお尋ねがあれば可能だということになろうかと思います。それから、水準を満たさなくなるのではないかということでございます。これはグラウンドが校舎と離れた位置にあるということでございますが、確かに学校がグラウンドと離れているという問題は、我々としては認識しておりますけれども、その物理的な課題を何らかの形で解決するような方法で検討していきたいなと考えているところでございます。(「議長、20 番」と呼ぶ者あり)

質問 20番 小貫元

今、何らかの方法で解消していきたいということは、要は、それははっきりしないと何とも言えないのです。幾らお金がかかるのかとか、そういう問題も出てきますし、だからそういう案を示さないで、さあ商業高校でいきましょうと言われても、議論のしようがないのではないのかなと思っています。それで、本当にこれ以上詳しい部分については、学校適正配置等調査特別委員会の二人の委員にお任せしたいと思うのですけれども、最低限そのためにも自治基本条例の中には、「市は、市民と情報の共有を図るため、まちづくりに関する必要な情報が生じた際は速やかに、分かりやすく市民へ提供するよう努めます」、第 25 条には「市は、実施する施策について、市民へ十分に情報を提供し、分かりやすく説明します」と。設置基準の問題や整備指針との関係などで、商業高校を統合校とするには、私、やはりハードルがたくさんあるなと思います。だから、これをしっかりと市民に情報提供することが大前提だろうと思います。そして、影響を受けるというのは子供たちですから、3年間有効な、本来すごく豊かな時間を過ごすべき中学生活ですから、ここへの影響というのを第一に考えなければいけないと思います。そこでお聞きするのですが、結局、しっかりきちんと議論をするという大前提が抜けていると。その議論の上に地域住民との合意を図っていくと、理解を得ていくということでないと、統廃合という問題は大変問題だと思います。それで、道内の中学校でただし書を適用している学校はどのくらいあるのか、校舎との距離はどのくらいか、きちんと道教委に確認して、学校適正配置等調査特別委員会に報告するように約束していただきたいと思うのですけれども、これはまず答弁願います。あと、先ほど教育部長も言ったように非常に地域との連携ということが、最近の国の動きで強調されてきています。やはりきちんとまちづくりの視点も入れて、総合教育会議の中で検討すべきだと思います。もう一つは、新しいプランをつくってほしいという人たちに理解は得られると思うかということを聞いたのですが、これについての明確な答弁はありませんでした。要は、無理やり理解させますというふうにしか私ははっきり言って聞こえませんでした。だから、先ほどから言っているように、いろいろな情報をきちんと示すと、そして議論しましょうと。そのためには、ほかの案のケースもしっかり示して、それで何で例えば西陵中学校を統合校にすると問題なのか、3校を存続させると問題なのか、商業高校はどういうところがいいのかと、そういうのを全部ひっくるめて議論していかないと、これは住民合意とはならないのではないかなと。教育委員会の言葉で言うと住民の理解ですけれども、だからその辺もきちんと示すことを求めて再々質問といたします。(発言する者あり)今、安斎議員からあったので一言言いますけれども、学校適正配置等調査特別委員会の中で、検討のためにというプランでは、当初、菁園中学校は 13 学級と示されていたと。それが望ましいプランだと記されていたのです。ところが、この間、指定校変更で現状の教育環境を維持するには 11 学級が望ましい学校規模だということで、その検討した結果のもとのプランが破綻してしまったのですよ。だから、西陵中学校の存続のプランも含めてきちんと示すべきだと私は言っているわけです。(「住民が求めているでしょう、そういうことを」と呼ぶ者あり)

答弁 教育部長 迫俊哉

小貫議員の再々質問にお答えをさせていただきたいと思います。要するに学校とグラウンドが離れている学校というのが、全道でどのぐらいあるのかということで道教委へ確認をしていただきたい旨の御質問だったかと思いますけれども、これは間違いなく確認をさせていただきたいと思っております。それから、もう一つでございます。これは、もしかしたら答弁漏れだったのかもしれませんが、西陵中学校も含めた新しいプランを示した上で理解をいただくべきなのではないかということが趣旨かと思いますけれども、これは繰り返しの答弁になろうかと思いますが、私どもといたしましては、西陵中学校と松ヶ枝中学校の統合、先ほど統合校といたしまして、商業高校閉校後の学校施設を活用していくことが、グラウンドの面で課題はないとは言いませんけれども、学校環境の面からメリットがあるということで最適ということで考えた上で、この案に絞ってお示しをさせていただいたものでございます。今後の統合協議会、地区別懇談会も何回か開催をしていくことになろうかと思いますが、十分丁寧な形で御説明をさせていただきたいなというふうに思っているところでございます。

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

小貫議員の再々質問にお答えをしたいと思います。地域に対しても情報をきちんと提供して議論をして、その上で御理解をいただいた上で進めていくしかないと、その前提として、しっかり議論をしていくべきではないかということでございますが、私どもとしても、これまでも御理解と御協力、十分な御理解をいただきながら進めてきているつもりでございますので、この統合校についても同様にしっかりと情報を提供して議論してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月9日 議事録 PDF(203ページ) 間違いを知らせる