みんなの議会

小樽市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月10日

(1)北海道新幹線開業に向けた取組について/(2)市営住宅について/(3)認知症対策について/(4)産後ケアについて

2015年12月10日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「北海道新幹線開業に向けた取組について」「市営住宅について」「認知症対策について」「産後ケアについて」について質問し、市長 森井秀明、建設部長 相庭孝昭、福祉部長 三浦波人が答弁しました。

質問者
千葉美幸 議員
答弁者
市長 森井秀明、建設部長 相庭孝昭、福祉部長 三浦波人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 千葉美幸

平成 27 年第4回定例会に当たり、一般質問いたします。初めに、北海道新幹線開業に向けた取組について伺います。いよいよ来春3月 26 日に、北海道新幹線が開業いたします。北海道知事も北陸新幹線の視察をはじめ、東京でのPR、そして 2001 年から参加している北海道・北東北知事サミットなどで北海道観光のすばらしさを伝えるとともに、北海道新幹線開業の経済効果を道南地域だけでなく、全道各地に広げるため、精力的に活動されていると伺っています。日本政策投資銀行の試算では、北海道新幹線開業時の経済波及効果は 136 億円で、北海道全体にその効果が行き渡ることが期待され、函館を訪れる観光客らをどうやって道内各地へ呼び込むのか、自治体や観光関係団体等においてさまざまな取組が既に始まっています。また、新函館北斗駅から道内各地へ向かう2次交通の整備も進み、報道によれば、JR北海道は函館-札幌間の特急を増便、東京からの新幹線到着時に合わせ、少ない待ち時間で乗り継ぎできるダイヤ調整も行う予定のようです。バス業界も函館-札幌間の都市間高速バスを新函館北斗駅経由に切り替え、洞爺湖や登別温泉を結ぶガイドつきツアーバスを運行するなど、利便性の向上を図る取組を進めています。北海道新幹線開業は、2次交通の整備によって経済効果に広がりを見せるわけですが、そのルートは函館から胆振管内を経由し札幌に入るものが目立ち、その足を小樽まで延ばしていただくような取組が必要と考えます。そこで以下、伺います。初めに、明年3月の北海道新幹線開業による、小樽への効果をどのように考えているのか伺います。また、2次交通整備では、北海道が試行的にしりべしリレー観光タクシーの運行や路線バス周遊乗車券を販売されたと伺っております。この利用状況やコースに含まれた小樽への来樽状況はどうであったのか、アンケート結果についても情報があればお聞かせ願います。胆振・日高地方 18 市町の官民で組織する北海道新幹線×nittan 地域戦略会議は、北海道新幹線開業に向け、それぞれの地域の魅力を発信するため、フェイスブックの発信や管内の首長が宮城県庁や議会、東北観光推進機構を訪れ、仙台でのイベントに参加し、トップセールスを行いました。また、2次交通の新たな取組として、函館から 50 キロメートル離れた森港と室蘭港を結ぶ新たな観光ルートを模索しているそうです。これらは、今回の開業だけでなく 15 年後の札幌延伸が倶知安経由になることに大きな危機感を抱き、地域連携を積極的に進めています。このような積極的な地域連携の取組は、話題性もあり、学ぶべきところがあると考えます。小樽市では、明年の北海道新幹線開業に向け、定住自立圏や後志管内の町村とどのように連携を図り、観光戦略を進めているのでしょうか。協議内容や取組について御説明願います。また、隣接する札幌市は、函館からの2次交通が整備されることもあり、明年の開業で多くの交流人口増が見込まれます。そのため、札幌との官民連携は非常に大切だと考えます。札幌市との連携や協議はどのようになっているのか、今後のお考えについてもお聞かせ願います。本市として、15 年後の札幌延伸時も見据え、北海道新幹線開業に当たって、積極的に観光客誘致に取り組むとともに、小樽市民にも北海道新幹線の認知度を高め、開業当初の勢いを持続させる取組を考える必要があると考えます。市長の見解をお伺いいたします。今回、新幹線を中心としたまちづくりの視察のため、新潟県上越市を訪れました。上越市では、15 年前から具体的な計画準備に入ったそうですが、今なお調整等に走り回ることが多く、準備開始時期がぎりぎりだったと感じているそうです。計画準備は、行政はもちろん有識者や交通機関、経済団体などが加わり、効果を最大限に生かせるまちづくりに向けて議論を行ってきたそうですが、小樽でも札幌延伸開業予定を 15 年後に控えたこの時期に、北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画策定会議の初会合が開かれました。今回の視察で感じましたが、市長のリーダーシップとスピード感、また、組織力が必要であります。改めて計画策定会議の構成メンバーと今後のスケジュール、内容についてお示しください。懸念されるのは、計画策定会議のメンバーに小樽商工会議所が入っていないことです。商工会議所は、市長も御存じのとおり商工業さまざまな業種・業態の商工業者から構成されていて、地域を基盤として公共性の高い活動をされています。地域の経済状況を把握されている団体をメンバーから外された理由が理解できません。10 月 17 日付けの北海道新聞の記事の中でも、北海商科大学の佐藤馨一教授は、「道内の経済界が中心となって新幹線誘致を進めてきた経緯があり、経済界抜きのまちづくり論議はあり得ない」と言われ、他都市においても、経済界を外して新幹線にかかわる事業を行ってきた自治体は皆無であると認識しています。ぜひ小樽商工会議所には本会議の正式メンバーに加わっていただき、より効果的な計画を策定すべきと考えます。会議の構成メンバーから外された理由とともに、市長の御見解を伺います。次に、市営住宅についてです。小樽市の将来人口は、国立社会保障・人口問題研究所では平成 32 年で 11 万 2,113 人、5年後の 37年には 10 万 2,199 人に減少すると推計されています。さらに、50 年代には本市の人口は7万人台になると推計されておりますが、自然動態や社会動態の推移がこのまま進むと仮定した場合、人口は6万人台にまで減少すると予想されています。そのような人口減少が予想される中、本市の住宅事情は核家族化が進む中で平成 15 年まで世帯数、住宅数ともに増加してきましたが、それ以降、減少に転じ、空き家の数は増加し続けております。戸建ての空き家や空き地が増加する要因は高齢者が持家を手放し、マンションや施設、子供のところへ転居したり、住民である高齢者が亡くなり、そのまま空き家になってしまうケースなど、今後もその傾向が続くことが懸念されます。また一方で、借家住まいの高齢者や若い世代のファミリーからは市営住宅への入居を望む声が多く、市営住宅の需要と供給のバランスを見極め、今後も適切な維持・管理が必要であります。そこで、何点か伺います。初めに、市営住宅の管理戸数は、平成 27 年3月に策定した小樽市住宅マスタープランで 3,412 戸、うち公募可能住宅は 2,762 戸となっていますが、小樽市公共賃貸住宅長寿命化計画の 31 年度までの進捗状況はどのようになっているのか、また、計画終了後、入居可能な戸数は幾つになるのかお示し願います。市営住宅は、住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃借することが目的であることから、住宅セーフティーネットの対象となる世帯の算出、財政状況や人口推計の推移などを見極め、計画的な供給に努めていくべきと思います。本市の必要とする市営住宅管理戸数の考え方について説明してください。また、以前から雇用促進住宅の譲渡・廃止問題が取り上げられてきました。平成 27 年7月現在の入居者が 82 世帯になる潮見ヶ丘住宅では、民間に売却が決まらなければ 31 年度までに退去しなければなりません。今年7月に説明会が行われたそうですが、入居者には高齢者が多く、今後の住居不安を抱えながら暮らしております。このような住宅事情は、小樽市住宅マスタープランの市営住宅の管理戸数に配慮されているのか伺います。小樽市の人口や世帯数に占める市営住宅の割合はどのくらいになるのでしょうか。全道主要都市に比べ、どのようになっているのかお示しください。先月、建設常任委員会で、富山市の借上市営住宅制度について視察をしてまいりました。富山市では、コンパクトなまちづくりの政策枠組みの中で公民連携による借り上げ住宅の整備が順調に進み、240 戸の供給予定戸数は平成 26 年度までに達成したため、現在、新たな供給は休止しております。市は住宅共用部分の整備費の一部補助と契約期間の 20 年間借上料の支払をすること、入居者の募集、選定、家賃徴収は従来の市営住宅と同様に行っています。20 年の計画スパンで見た場合、行政側の財政負担でのメリットが大きいことや、コンパクトなまちづくりを進める上で有効な制度であり、民間事業者にとりましても建設費の補助はメリットがあると感じました。小樽市では、第3回定例会で我が党の斉藤議員の質問に、小樽市住宅マスタープランにおいて既存借上公営住宅が重点施策に位置づけられていることから、導入に向けて制度内容の検討を鋭意進めていくと答弁なさっています。そこで伺いますが、マスタープランにおいて既存借上公営住宅制度導入を進める理由について説明願います。また、本制度の導入の課題についてはいかがでしょうか、お聞かせください。本市の既存借上公営住宅制度の考え方は、まちなかでの運用を想定し、子育て支援と空き家対策を兼ねていますが、民間の既存住宅を借り上げる場合、条例に基づく公営住宅等整備基準はどのようになるのか説明願います。また、制度を進める地域や借り上げ戸数、借り上げ期間、借り上げ単位など、現時点での考え方について伺います。制度導入の時期についてはいかがでしょうか、スケジュールもあわせて説明願います。市長は、既存住宅と新築住宅の借上支援住宅制度について本市でのメリットとデメリットをどのようにお考えなのか、それぞれお聞かせ願います。この項の最後に、市営住宅敷地内における自動販売機設置について伺います。私は、平成 21 年度に、財源確保のため公共施設での自動販売機の設置について、入札制度の導入の検討について質問させていただきました。今は公営住宅内の空きスペースに置く自動販売機を一般競争入札で行う自治体が増えたそうです。利益収入を修繕費の一部に活用するケースや災害時無償提供自販機、AED付自販機の設置で住民生活の向上につながるケースもあります。また、今年、釧路市では、市営住宅の修繕費捻出のため、市営住宅敷地内に自動販売機を試験的に設置することになったそうです。本市の市営住宅の修繕工事費の捻出に少なからずに寄与することや、周りに商店がない住民のニーズは高いと考えることからも、自治会などと協議の上、可能な住宅に自動販売機の設置を検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。市長の見解を伺います。次に、認知症対策について伺います。認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)は、認知症の人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域のよい環境で、自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指すことが基本的な考え方となっています。認知症対策の推進について議会の中で質問を重ね、必要な人材確保がすぐには難しいことや、医療・介護等の機関との連携について課題が多いことは承知をしております。しかし、我が国の認知症高齢者の日常生活自立度がⅡ以上の認知症高齢者が要介護認定者の約6割となっていることを踏まえると、高齢化率が高い本市の状況から、認知症対策の体制整備は、やはりスピード感を持って進めていかなければなりません。私は、認知症の重症化は、本人やその家族の負担が重くなるだけではなく、親のため介護離職するなど経済へのマイナス面も考えられることや、最も危惧しているのは、地域での孤立化がもたらす介護疲れによる虐待、自殺、殺人のような悲劇を絶対に起こさせないために、早期診断、早期対応、地域資源の活用などの体制整備は早急に進めてもらいたいと思っております。そこで、以下伺います。本市は、認知症の早期診断につながる認知症初期集中支援チームの設置や保健師の資格を有する認知症地域支援推進員の配置の事業について、第6期介護保険事業計画の中で検討し、準備期間を設け、平成 30 年度までの実施を目指す計画です。30 年度までの実施に向け、具体的にどのように進めていくのかお示し願います。また、現在まで具体的な協議は進められているのか、内容についてもお聞かせ願います。また、認知症の人や家族を支える社会資源の整備について、平成 26 年第1回定例会では、第6期介護保険事業計画に反映していくと答弁されております。本計画でどのように反映されたのかについても説明願います。次に、徘回についてです。本市の認知症の様態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供のほかにも、自治体では、地域包括ケアシステムの構築には認知症施策を主眼に置いたまちづくりが求められており、高齢者に優しいまちづくりのためには地域住民の理解と協力がなければなりません。認知症の症状の中でも、徘回は介護している家族にとって心配の一つであり、身体介護度が低い方は家族が知らない間に外へ出てしまい、発見するまで家族の身体的・精神的負担は大きく、想像以上です。これこそ地域住民の協力を必要としています。この問題について、地域で徘回事案に対応するためのシステム、SOSネットワークの取組の中で徘回模擬訓練を行う道内の自治体も増えてきました。この徘回模擬訓練の実施により期待される効果について、どのようにお考えなのかお答え願います。また、本市でも町会や校区単位などで模擬訓練実施を要望いたしますが、市長の見解をお聞かせ願います。次に、認知症サポーターについてです。本市では認知症サポーターの養成に取り組み、少しずつ認知症に対しての理解は進んでいるかと思いますが、平成 27 年第1回定例会で、自治体の取組を紹介し、認知症の方と家族を手助けする支援者としての活動できる取組について質問させていただきました。認知症の人を支える家族の会やキャラバン・メイトなどの関係者と協議していきたいとの答弁です。現在まで行われてきた協議内容について説明願います。次に、認知症カフェの設置についてですが、私は、地域の方や認知症の本人、そしてそれを支える家族がお互い理解をし合う場、気軽に相談できる場として認知症カフェの設置を求めています。民間施設での開設もあるようですが、地域の中の身近な場所にあれば相談に行きたい、同じ悩みを抱える方と交流をしたいとおっしゃる方もいます。介護する側の家族の精神的不安を取り除く有効な支援だと感じていますが、この取組が他の自治体で進む中で、小樽市で進まない理由はどのようなものなのか説明願います。また、認知症カフェの設置による効果を市長はどのように認識されているのかについても伺います。次に、認知症の早期発見のため、認知症簡易チェックシステムツールの導入についてです。認知症は早期診断によって治療を行うと進行が緩やかになるため、速やかに医療機関を受診することが望まれますが、まさか自分が、家族がと、なかなか病院へ足を運ぶことができないと聞きます。認知症簡易チェックシステムは、市のホームページ上で物忘れが気になる方やその家族が気軽にチェックでき、チェック後は本市の相談先一覧ページを見ることができるものです。導入している自治体の話を伺うと、本人やその家族が医療機関へ足を運ぶきっかけにもなっているそうです。認知症簡易チェックシステムツールの導入について、市長の見解を伺います。最後に、産後ケアについて伺います。私たち女性が生き生きと活躍できる社会構築のためには、仕事と家庭の両立支援とともに、女性が持てる力を最大限発揮できるようにすることが重要です。しかし、妊娠、出産や子育てのためやむを得ず退職をする方も少なくありません。働き続けたい女性が安心して仕事と育児を両立できるよう、社会環境を整備することが必要であり、女性の活躍を支えるためには妊娠、出産、子育ての各ステージに応じた継続的な支援が不可欠であります。フィンランドでは、どの自治体にもネウボラという子育て支援を行う拠点があります。妊娠から出産、子供が生まれた後も基本的に6歳まで切れ目なくサポートを提供する総合的な支援サービスで、特別な教育を受けた保健師や助産師がネウボラにいるそうです。ネウボラとはフィンランド語でアドバイスの場所という意味で、ワンストップの支援が子育ての不安解消につながり、第2子以降の出産に前向きになれるとして日本でも注目されています。今年4月から始まった国の産前産後の母子の支援策である妊娠・出産包括支援事業は日本版ネウボラとも言われ、多くの自治体が新年度から新規事業を展開しているそうです。本市の妊娠から出産、子育ての各ステージに応じた支援の充実は着実に一歩一歩進んできていると感じておりますが、産前産後の切れ目ない子育て支援の充実を図っていただきたく、質問いたします。初めに、本市で安心して赤ちゃんが産める分娩医療施設についてです。小樽協会病院における分娩の新規受付休止から半年になろうとしていますが、本市の周産期医療を心配する声が後を絶ちません。本市にとって産前産後の切れ目ない支援を行うためにも安心して赤ちゃんを産める体制を整えなければならず、それに必要不可欠な産婦人科医の確保は現在どのようになっておりますか。今後の見通しについても状況を説明願います。妊娠、出産は、女性の体に大きな負担がかかります。出産直後1か月ほどは、ホルモンのバランスが崩れやすく、精神的に不安定な状態となり、産後鬱になりやすいと言われています。十分な休養と家族のサポートが必要な時期ですが、核家族化や晩婚・晩産化により出産する女性の年齢が高くなっており、頼りになる親のサポートも高齢化や就労等により受けにくく、身近に相談者がいない状況が生まれています。これは育児不安を増大させ、産後鬱が重症化しやすく、不幸にも虐待に至ってしまうケースがあると聞きます。このようなことからも、寄り添う形の支援が必要であり、産後ケアの充実を図るべきと考えます。そこで伺いますが、本市の産後鬱の実態について説明願います。また、産後間もない赤ちゃんの虐待のケースは報告されていないのか伺います。産後鬱対策については議会でも取り上げてきましたが、本市ではどのような対策がとられてきたのかお伺いいたします。これまで妊娠、出産を中心とした支援策はありますが、良好な母子の愛着を促進する上で最も大切な出産直後の期間における支援に切れ目があってはならないと考えますが、市長の見解を伺います。また、産後間もない母親が健康面での悩みや子育てへの不安を抱えることがないよう、産後ケアの充実を図るため、産後ケア体制、産後入院や産後ヘルパー制度を検討できないか伺います。次に、今後の助産師の活用について伺います。日本の助産師は、保健師助産師看護師法第3条に、「「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子」と規定されています。助産師のほとんどが分娩できる病院や診療所で働いていることが看護関係統計資料でもわかっており、妊娠、出産、産褥の各時期に母子に必要な指導、ケア、助言を行うことができる数少ない有資格者です。助産師の活用を拡充することが、きめ細かい支援にもつながると考えます。本市では、赤ちゃんを産むことができる病院が1施設となっている現状からも、助産師外来の開設やそれに対する助成、活用等を検討していただきたいと考えますが、いかがですか。市長の見解を伺います。この項の最後に、「小樽版ネウボラ」の推進について伺います。厚生労働省は、第2次健やか親子 21 において、切れ目ない妊産婦、乳幼児への保健対策が基盤課題として位置づけられ、さきに説明したフィンランドのネウボラのように切れ目ない支援が各自治体で推進されています。千葉県浦安市では、子育て・家族支援者、子育てケアマネジャーを養成し、妊娠から就学前まで子育てケアプランを作成、相談に乗りながらさまざまな不安解消に努めています。また、埼玉県和光市の取組は、妊娠から子育てまでに起こる課題を抽出し、個別支援を組み入れて自立した子育てができるようプランニングするのが特徴です。このように、各自治体が地域版ネウボラに取り組み、産前産後のケアの充実に努めていますが、本市でも妊娠、出産から切れ目ない支援体制を整え、「小樽版ネウボラ」の構築に努めていただきたいと思いますが、市長の見解を伺います。また、切れ目ない支援を推進するに当たって、課題についてもお聞かせ願います。以上、再質問を留保し、私の質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

千葉議員の御質問にお答えいたします。初めに、北海道新幹線開業に向けた取組について御質問がありました。まず、来年3月の北海道新幹線開業に伴う小樽への効果につきましては、道外から新函館北斗駅への来訪者のうち約3割の方が小樽を最終目的地や経由地として立ち寄るとの北海道の調査結果もあり、小樽への交流人口の増加が見込まれ、これに伴い、新たな経済交流の発生や周遊観光による地域経済の活性化が図られるものと考えております。次に、北海道が実施した二次交通等整備事業の結果につきましては、北海道からの中間報告によりますと、路線バス周遊乗車券は9月 19 日から 10 月 18 日までに 41 名の方に利用され、アンケートの回答者の全てが「後志地域を広く深く巡ることができた」と回答し、8割の方が今後も「ぜひ利用したい」または「利用したい」との意向を示しております。改善点としては、路線バスの運行案内の充実などが挙げられております。なお、その他の詳細な取りまとめ及びしりべしリレー観光タクシーの運行結果の集計、解析については、現在、作業中とのことです。次に、北海道新幹線開業に向けた後志管内の町村との観光戦略につきましては、まず北海道新幹線の利用が最も見込める東北地方をターゲットに、12 月3日から 10 日まで仙台市の百貨店、藤崎で開催中の「小樽の物産と観光展」において、倶知安町などとともに観光キャンペーンを行っております。また、定住自立圏の市町村で組織する小樽・北後志広域インバウンド推進協議会では、インバウンドに限らず観光客の誘致や受入れ態勢等について連携をして事業を行っており、新幹線開業を踏まえて、現在、北後志6市町村間のアクセス向上を目指した北後志観光ルート創出事業の研究、協議を共同で進めているところであります。次に、札幌市との連携や協議につきましては、本市と札幌市は、これまで共同でMICE関連事業を実施してきたほか、意見交換の場を設けるなど、観光についての連携や協議を続けているところであります。そのような中で、北海道新幹線開業に伴う観光客誘致に向けては、今のところ札幌市と事業を行う予定はありませんが、官民問わずあらゆるネットワークを活用し、新幹線効果を小樽にも波及させることができるよう取り組んでまいりたいと考えております。次に、北海道新幹線の札幌延伸時も見据えた観光客誘致、小樽市民への認知度の向上につきましては、観光客誘致では、東京都内や仙台市内の旅行会社へのPR、JR仙台駅での街頭キャンペーンなどを実施しており、市民への認知度の向上においては、小樽駅前第2ビルでの北海道新幹線PRパネル展の開催や、子供たちへの北海道新幹線PR講座、おたる潮まつりでのPRなど、普及啓発活動を実施してきたところであります。観光客誘致とともに市民の新幹線に関する認知度を高めることの重要性は十分認識をしておりますので、今後も取組を継続してまいりたいと考えております。次に、北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画策定会議の構成メンバー、今後のスケジュール及び内容につきましては、構成メンバーは営業主体であるJR北海道のほか、北海道中央バスや小樽観光協会などの産業界、行政機関、学識経験者、市民となっており、今後のスケジュールは平成 28年度末の計画策定を目指し、今年度3回、来年度3回、策定会議を開催する予定としております。また、会議の内容は、新駅周辺の整備方針や土地利用計画、駅前広場などの施設整備計画、将来交通量推計、2次交通対策などについて取りまとめを行うこととしております。次に、小樽商工会議所が北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画策定会議に参加をしていない理由と見解につきましては、商工会議所が事務局を務める北海道新幹線建設促進小樽期成会が市に先行して北海道新幹線の有効活用について提言書を取りまとめていたことから、計画策定会議ではその経験や知見に基づいた助言をいただくアドバイザーとしての参加をお願いしたところです。しかしながら、商工会議所からはアドバイザーではなく一委員として参加したいとの意向が示され、初会合までの間にアドバイザーとしての参加に御理解が得られなかったものであります。私といたしましては、計画策定会議においては商工会議所から助言をいただくことで議論がより深まると考えておりますので、引き続きアドバイザーとして協力をしていただくことを含め、協議をしてまいりたいと考えております。(「何でそんなにこだわるの」と呼ぶ者あり)次に、市営住宅について御質問がありました。初めに、市営住宅管理戸数の考え方についてですが、まず、公共賃貸住宅長寿命化計画の進捗状況につきましては、若干の施工年度の前後はありますが、建替え、改修及び用途廃止などおおむね計画に沿って進んでいるところであります。また、計画終了後の入居可能戸数につきましては、現時点ではおおむね 2,800 戸程度と考えております。次に、必要とする管理戸数の考え方につきましては、住宅困窮者に住宅を供給するため、人口の動向なども踏まえ、保有する市営住宅の建替え、改修、用途廃止などにより適切な管理戸数を維持すべきと考えているところです。次に、雇用促進住宅を市営住宅の管理戸数に配慮しているかにつきましては、小樽市住宅マスタープラン策定時には住戸の種別ごとの世帯数などは調査しておりますが、退去等将来的な個々の状況については考慮していないため、雇用促進住宅につきましては市営住宅の管理戸数に配慮した計画にはなっておりません。次に、本市における人口や世帯数に占める市営住宅の割合につきましては、平成 26 年3月末で人口1,000 人当たりの市営住宅の戸数は 26 戸、1,000 世帯当たりの戸数は 51 戸となっており、道内主要都市のほぼ平均値となっております。次に、借上市営住宅についてですが、まず、小樽市住宅マスタープランにおいて既存住宅の借上公営住宅制度導入を進める理由につきましては、まとまった建設用地の確保が難しいまちなかにおいて、主に子育て世帯を対象として、より低廉な家賃で居住できるよう導入するものであります。また、制度導入の課題につきましては、道内では導入されていない制度であることから、公営住宅として借り上げるに当たっての建物要件、設備水準の検討や管理負担範囲の設定などが課題として挙げられます。次に、民間の既存住宅を借り上げる際の条例に基づく整備、基準につきましては、既存の住宅を借り上げることから新築を想定した整備基準より緩和する方向で検討しておりますが、新耐震基準に適合することや入居者の家族構成を考慮した面積要件などを設定したいと考えているところです。次に、制度を進める地域や借り上げ戸数、期間や単位などの考え方につきましては、現在、検討中でありますが、借り上げる住宅の所有者や入居希望者に対して、公平で活用しやすい制度とすべく制度設計に取り組んでいるところです。また、制度導入の時期については、今年度中に基本的な方針を定め、平成 28 年度に制度の詳細の決定、市営住宅条例の改正などを予定しており、できるだけ早く制度の導入ができるよう作業を進めているところであります。次に、既存住宅と新築住宅を借り上げた場合のメリットとデメリットにつきましては、まず、両者に共通するものとしてメリットは土地取得費と建設に係る初期投資が不要であることが挙げられ、デメリットは借り上げ期間終了時に入居者が退去しなければならないことなどが挙げられます。また、新築住宅の場合は、整備基準に基づいてバリアフリー化が図られるメリットがある反面、家賃が高額となり入居者及び市の負担が大きくなることが挙げられます。既存住宅の場合は、空き家を有効活用できるとともに入居者及び市の負担が低額となると考えております。次に、市営住宅への自動販売機設置についてですが、現在まで入居者及び自治会等からの設置要望は寄せられておりませんが、今後、設置についての要望等がありましたら、建物の状況等も考慮し、検討してまいりたいと考えております。次に、認知症対策について御質問がありました。初めに、第6期介護保険事業計画についてですが、まず、認知症初期集中支援チームの設置と認知症地域支援推進員の配置に向けた現状と進め方につきましては、現在、チームを構成する専門職の職種や人数、また、認知症地域支援推進員の配置場所などについて各地域包括支援センターとの協議を進めているほか、チームの設置に不可欠である認知症サポート医への協力の打診などを行っております。これらの準備を進め、協議が調いましたら、要綱等を定め、設置していくことになります。計画では平成 30年度としておりますが、できるだけ早期の実施を目指してまいります。次に、認知症の人や家族を支える社会支援の整備の第6期計画への反映につきましては、計画では認知症施策の推進として、先ほど申し上げました認知症初期集中支援チームの設置や認知症地域支援推進員の配置のほか、認知症ケアパスの作成や認知症高齢者見守り事業として認知症サポーターの養成、認知症の人を支える家族の会など関係団体との連携、認知症カフェ開設の検討などを位置づけたところであります。次に、徘回模擬訓練についてですが、模擬訓練の効果につきましては、既に取り組んだ市に聞いたところ、認知症の方の発見までの時間が目に見えて早まったわけではありませんが、認知症への理解が深まるきっかけづくりとしては効果があったと言われております。しかし、現時点において導入している道内の自治体は 18 自治体と、ごく一部でありますので、導入の課題などについて整理をしていくことが必要と考えております。次に、認知症サポーターについてですが、まず、認知症サポーターが支援者として活動するための取組につきましては、現状では具体的な協議までには至っておらず、サポーターの活動は見守りの域を出ていませんが、今後、第6期計画に位置づけた認知症施策を実施していくこととあわせ、必要な取組について話し合い、さらには具体的な協議に進んでいきたいと考えております。次に、認知症カフェの設置が進んでいない理由につきましては、市内では一部の社会福祉法人が不定期で独自に開設をしている実績がありますが、ほかに開設する団体などが存在しないのが実態であると思われます。開設の手法などもあまり知られていないとも考えられ、情報発信に努めるとともに、第6期計画に位置づけている認知症カフェ開設の検討を進めていきたいと考えております。次に、認知症カフェの効果につきましては、認知症の人にとってはみずから活動し、楽しめる場所であり、家族にとってはわかり合える人と出会える場所、また、地域住民にとっても住民同士の交流の場や認知症に対する理解を深める場となることなどが挙げられると認識しております。次に、認知症簡易チェックシステムの導入についてですが、全国で多くの自治体が導入し、その効果もあることから、こうした情報提供は重要であると考えております。一方、このシステムは民間企業が運営しており、導入するためには、ある程度の経費が発生いたします。今後、本市のホームページ上でのシステムの導入について、費用負担も含めて研究をしてまいりたいと考えております。次に、産後ケアについて御質問がありました。初めに、産婦人科医の確保と今後の見通しにつきましては、医師不足により大変厳しい状況にあることから思うように進まない状況となっており、現時点では分娩再開の見通しは立っておりませんが、現在、小樽市周産期医療懇談会の会長として病院局長が医育大学などと協議を行っておりますので、その状況を踏まえて今後の対応について検討してまいります。次に、産後鬱の実態と対策についてですが、まず、産後鬱の実態につきましては、保健師などによる産後 28 日までに実施している産婦訪問の中では該当がありませんでした。また、産後間もない赤ちゃんの虐待ケースにつきましては、訪問においても該当がないことを確認しており、報告もありませんでした。さらに、産後鬱対策についてですが、保健師などによる産婦訪問において、母親の心身の健康状態について確認し、必要な方には医療機関とも連携の下、継続支援をしております。次に、出産直後から生後1か月までにおける支援につきましては、保健師などによる産婦訪問が行われており、出産後からの継続した支援が行われているものと考えております。次に、産後ケア入院、いわゆる宿泊型産後ケア事業や産後ヘルパー制度の検討につきましては、現在、本市においては保健師などによる産婦訪問を行っております。また、継続支援が必要な方については、医療機関などとも連携をとりながら支援をしております。宿泊型産後ケア事業や産後ヘルパーは産後ケアの一つの方法であると聞いておりますが、本市といたしましては、当面、現在の母子保健事業の中で産婦への支援に取り組んでまいります。次に、助産師の活用についてですが、助産師外来の開設やそれに対する助成、活用等につきましては、助産師外来は医療機関の判断によって開設されるものですが、今後、助産師外来開設の話がありましたら可能な支援策を検討してまいりたいと考えております。次に、「小樽版ネウボラ」の推進についてですが、本市での産前産後のケアにつきましては、まず保健師などによるハイリスク妊婦への訪問、母親教室、産婦訪問や生後 28 日までの新生児訪問など産前産後を通して行っております。また、これらの事業を通じて継続支援が必要な方については、医療機関などとも連携をとりながら支援をしております。今後もこれらの支援を継続し、妊婦期から切れ目のないよう母子保健事業に取り組んでまいります。あわせて、ネウボラについては、内容や他都市の取組などについて情報収集をしてまいりたいと考えております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)

再質問 2番 千葉美幸

それでは再質問を二、三点させていただきたいと思います。初めに、新幹線開業についての中で、小樽商工会議所、市長からも商工会議所の知見をアドバイザーとして助言をお願いしたいというお話があったのですけれども、いろいろな計画ですとか制度の構築に当たって、私は最も必要なのは、それまでに行われる期間のいろいろな議論や意見調整、そういう場が非常に大切なのではないかと思っています。この商工会議所が北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画策定会議の正式メンバーとして入っていないことは本当に、確かに先行して提言書を取りまとめているということですけれども、それだけではなく、本当にその議論の場に入っていただいて、どういう議論があったのかも踏まえていろいろもんでいただきたいと思いますので、商工会議所をアドバイザーとしてではなくて、やはり正式メンバーとしてぜひこの計画の策定会議に入れていただきたいと思いますので、もう一度御答弁をお願いしたいと思います。それと、市営住宅の自動販売機の設置なのですけれども、入居者や自治会等から要望が上がってきていなかったというお話なのですが、いろいろな市営住宅を訪問しますと、玄関先や玄関ポーチが暗かったりですとか、あと、今新しいところはコミュニティできるような椅子が置いている場所とかもあるのです。そういうところにこういう自動販売機があるといいなという声はあります。ここ数年は、熱中症の問題もありまして、近くに店がない高齢者などは水だけで過ごしている場合があるのです。そういう対策にも一役買うのではないかというのと先ほど言った財源対策にも寄与するのではないかということがありますので、要望があってからというよりはこちらから問いかけもぜひしていただきたいと思いますので、その辺についても御答弁いただきたいと思います。それと、助産師外来の開設はどうですかということでお伺いさせていただいたのですが、これについては、市長の御答弁にあったとおり、医療機関の判断であるのはもっともだと思っています。ただ、市長公約の中で安定した周産期医療に向けて産科医の働きやすい環境の整備ということでうたわれておりまして、私もこの助産師のスキルの高さを改めていろいろ勉強させてもらって、非常に高いということを改めて認識しました。産後ケアとしても結びつくのですけれども、今、安心して産める施設が1か所に限られていて、どうしても市外で産む機会が多いものですから、こういう助産師外来を持つことによって医師の負担軽減も若干できる、また、本当に医師とまた違った立場でいろいろな妊産婦に対するケア、助言等できるという立場があるので、そういうのはどうなのだろうかという問いかけもぜひしていただきたいと思いますので、この辺についてももう一度御答弁をお願いしたいと思います。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

千葉議員の再質問にお答えいたします。私から答弁したこと以外に関しましては各担当部長から答弁しますので、よろしくお願いいたします。私からは、新幹線の計画で商工会議所の方々に委員の構成の中に入っていただくべきだというお話だったかと思います。先ほども答弁させていただきましたが、私はこのように先行して取り組んでいただいておりましたので、そのような内容を委員の方々にアドバイスいただく、それに伴い委員における議論の活性化に結びつけていただければということで打診させていただきました。私自身の思いとしてはそのような思いを持って今まで取り組んできたものですから、その思いそのものは持ち続けてはいるのですけれども、私自身のその思いを含めて先ほどお話しさせていただきました。その思いと、今、千葉議員から御指摘のあったこと、それらも含めて、もう一度商工会議所の方々とは意見調整させていただきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 建設部長 相庭孝昭(建設部長は2017年3月まで)

千葉議員の再質問にお答えいたします。市営住宅への自動販売機の設置ということでございます。先ほど答弁申し上げましたとおり、自治会の方からは今のところ要望といいますか、そういったものは聞いていないところでございますけれども、今、御指摘がありましたとおり、付近にコンビニがないですとか、そういったところもあると思いますので、要望についてはこちらから、どういった形になるかは別としまして、問いかけはしてみたいというふうに考えてございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 福祉部長 三浦波人(福祉部長は2016年3月まで)

私からは助産師外来の件でございますが、今回は周産期との関係での御質問ですけれども、何はともあれ、小樽協会病院での分娩の再開があってこその助産師外来でもあろうかと思っております。今はまず分娩再開に向けた医師確保への取組を優先に行っておりますけれども、小樽協会病院での助産師外来ということでありますれば、これからもまた病院といろいろと話をしていく中で、こういったことについても話題として出してまいりたいというふうに考えております。

出典:小樽市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月10日 議事録 PDF(139ページ) 間違いを知らせる