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小樽市議会 平成27年第3回定例会 2015年9月8日

市長提出議案について

2015年9月8日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「市長提出議案について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
佐々木秩 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 佐々木秩

2015年第3回定例会に当たり、民主党を代表し、質問をいたします。最初に、市長提出議案について伺います。除雪費として11億2,900万円を追加、今年度は計12億8,500万円となる案が示されました。そのうち市長公約実現のための新たな除雪体制による増額分は、1億400万円とのことです。出動基準を降雪15センチメートルから10センチメートルに緩和するのは、幹線道路と生活道路を結ぶ補助幹線道路の第2種路線、延長約260キロメートル、また、第1種路線及びバス路線になっている第2種路線を路面整正強化、いわゆるガタガタ雪道を平らに削る作業を行うことになっています。もちろんこれらの道路がしっかり除雪、整備されるにこしたことはありません。しかし、これらに要する費用が計9,500万円、この分を財政逼迫中の本市会計のどこから捻出していますか。なにせ自然が相手です。近年特に増えている異常気候、異常降雪等が本市を襲うとも限りません。そうでなくても、この何年間かの除雪費は増える一方です。今回の補正予算では降雪量を500センチメートルと想定していますが、仮に昨年度と同様の気象条件であった場合、さらに補正で追加する分は幾らになりますか。また、最終的な今年度の予算は幾らになりますか、試算をお示しください。出動基準の緩和は試行となっていますが、その方法や範囲について、改善のための試行という意味で、いったん始めたものをお金がかかりすぎるのでやはり来年度からやめますという意味ではないはずです。そういう捉えでよろしいでしょうか。この除雪基準に従って継続していった場合、中・長期的に本市財政への影響が憂慮されますが、この予算をどのように生み続けるのか、行政の無駄を省くなどの曖昧な紋切り型ではなく、具体的な財源をお示しください。中・長期的な見通しが立ってこその基準改定です。小樽市中期財政収支見通しによると、来年度以降も単年度収支の赤字が見込まれています。市民生活第一と言いながら、結果として財政破綻を招いてしまっては、一番迷惑をこうむるのは市民ということになります。この点について、市長の所見を伺います。そもそも市民が望んでいる除雪とはどのようなものでしょうか。私たちが一番お聞きするのは、子供たちの通学路の安全確保、高齢者や体の不自由な方の家の玄関先から除雪されている道路までの間の雪かき、除雪後の置き雪の除去、1シーズンに二、三回、本当にまれにしか入らない家の前の生活路線の除排雪をどうするのかという問題です。市長の選挙公約にある除雪出動基準の緩和について、市民はこれら生活道路の除雪問題を解決してくれることを期待していたのではないでしょうか。市長は今回の施策でこの思いに応えたとお考えでしょうか、見解をお聞きいたします。本来、除雪の対応は建設部だけの事業課題ではなく、市全体で連携して対応しなければならない切実で重要な問題です。本市にももちろん、福祉除雪や貸出しダンプ制度がありますが、十分に機能しているとは言えません。これまで継続してきたこれらの事業や新規事業によって、市民生活や生活弱者の皆さんへの個別的な対応の拡充、充実も同時に進めていくことが不可欠ですが、今回の補正予算にそのような視点は見られません。この点はいかがですか。除排雪に係るアドバイザーとして、民間の除雪委託会社の職員だった参与が採用され、これまでの間、除排雪業務見直しにかかわる協議の場や除雪懇談会などに出席されました。除雪については、多額の費用がかかることから、委託契約に係る業者の選定、入札について公正・公平に行われることが求められるため、入札業務所管課以外の職員である参与がかかわることは、情報管理やコンプライアンスに問題があると思いますが、いかがですか。引き続き、参与について伺います。市長が6月10日にアドバイザーとして採用した参与は、嘱託員として既に勤務しておられ、月額30万円の報酬を得ています。私たちの会派は、除雪についても専門的ノウハウを持つ職員が既にいること、多くの嘱託員はじめ非正規職員が低い賃金で働いており、賃金差別であることを指摘し、その必要性について疑問を呈してきました。この場では、参与の報酬についてお聞きします。示された規則案によると、雇用形態は委嘱で、雇用関係はないとのことですが、地方公務員法に基づく給与条例主義の趣旨は生かされるのですか。既に支払われた、そして今回提案の参与報酬は、どう見ても最初に額ありきで、後から理由づけしているとしか理解できません。給与条例主義で禁止する任命権者の恣意的な決定に当たるのではないでしょうか。見解をお願いいたします。仮に、小樽市報酬、費用弁償及び実費弁償条例の一部改正案が否決された場合、参与の扱いはどうされるのか伺います。次に、副市長の選任について伺います。今年5月から空席になっていた副市長の選任について提案がありました。まず、副市長職に中村浩氏を充てた経緯と理由について御説明ください。中村氏については、2011年のいわゆるパーティー券問題で公民権停止を受けています。氏は既に処分を受け、公民権は回復しているとはいえ、市長は常々、また、前定例会でも、この問題を含む市役所の体質を内部の恥部と批判し続けています。その市長が中村氏起用に当たって、これまでの批判姿勢とどう整合性をつけるのかお聞かせください。また、中村氏御本人がどういう姿勢で副市長職に当たられるのか、お聞きになっているところをお示しください。特に、議会や職員、対外組織との調整役を果たすことが期待されますが、いかがですか。我が会派は、副市長を置くのであれば、参与は必要ないのではないかと考えています。それぞれ役割、専門分野、その他が違うと言われるでしょうが、総合的に見れば、実質的副市長2人体制と変わりがないことになり、行政改革の流れに逆行するのではないでしょうか、所見を伺います。今回、市長の会派への提案の前に内容が新聞で報道されるという、議会軽視、ルール違反がありました。これまでも議会との了解事項、ルールが守られず、結果として大事な論議に支障を来す場面が続いています。以後、同様なことがないよう強く求めます。同時に、この件の最大の問題点は、市役所トップの秘密情報が簡単に外部に漏れたということです。これは、市の入札情報をはじめ数々の重要な情報が流出する重大な危機と押さえるべきです。原因究明、調査が必要です。見解をお示しください。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

佐々木議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、市長提出議案について御質問がありました。初めに、除雪費についてですが、まず、市長公約に係る予算の財源をどこから捻出しているかにつきましては、除雪費は第2回定例会まで当面必要な経費を計上しておりましたが、今定例会では私の公約部分も含め、今年度必要とする年間予算とするため、11億2,900万円を増額計上したものであります。その財源としましては、国庫補助金、除雪費負担金収入及び当初予算で計上を留保していた特別交付税のほか、普通交付税や繰越金などの一般財源を精査し、計上しております。次に、昨年度と同様の気象条件であった場合の補正額などの試算につきましては、気象条件はその年により必ずしも同じとは限らないため、今年度と単純な比較ができませんが、仮に試算をいたしますと、除雪費は約17億3,000万円となりますので、今定例会に提案している補正額を含めた除雪費を差し引くと、約4億4,000万円の補正額となります。次に、除雪出動基準の見直しにおける試行の考え方につきましては、第2種路線を対象として、除雪出動基準を降雪15センチメートルから10センチメートルにして実施するものでありますが、来年度からの本格的な実施に向けて、この基準を維持するための課題の抽出や除雪方法の工夫などを検討する実証実験としての意味合いを含めたものであります。次に、新たな出動基準で除雪を継続していく場合の財源につきましては、今後、予算編成過程の中で、地方交付税をはじめとする国の予算の動向などを注視しながら、小樽市全体の財政需要を把握した上での検討が必要となりますので、現時点で具体的な財源をお示しする段階にはありません。まずは、持続可能な除雪費予算となるよう、雪押し場の確保や工夫を凝らした除排雪方法を検討し、経費の抑制に努めるとともに、毎年度の予算編成においては、必要な市民サービスに配慮しながら、事業効果と優先順位を見極め、事業の取捨選択などにより、財源の確保を図ってまいりたいと考えております。次に、財政破綻に対する所見につきましては、除雪費に限らず、公約の実現に当たっては、当然のことではありますが、財政破綻を招かないことが前提であり、限られた財源の中で市政を運営していくためには、財政の健全性を確保し、持続可能な財政基盤を構築していく必要があると考えております。次に、市民が望んでいる除雪問題の解決につきましては、今年度から除雪出動基準の見直し、路面整正の強化、除雪拠点の増設などを実施してまいりますが、これらは今後、市として取り組んでいく除排雪の改善の第一歩として考えております。今後、これらの見直しの検証を行うとともに、市民の皆様からの要望も伺いながら、一つ一つ改善してまいりたいと考えております。次に、市民生活や生活弱者の方への対応につきましては、高齢化が進む本市にとって大変重要な課題であると認識しておりますので、今年度は幹線道路の見直しを中心に除排雪の改善に取り組んでまいりますが、今後、現行制度を踏まえながら、市民ニーズの把握に努めてまいりたいと考えております。次に、除雪に関する委託契約の手続に所管課以外の職員である参与がかかわることにつきましては、私の公約である除排雪体制の見直し実現に向けて、参与にアドバイザーとしてその協議の場などに出席をしてもらいましたが、業務委託にかかわる業者の指名や入札などの契約手続については、所管課以外の職員がかかわることができないものであり、所管課職員においても、これまでと同様に法令遵守や情報管理の徹底を図り、適正な執行に努めるよう、改めて指示をしてまいります。次に、参与についてですが、まず、参与の報酬に地方公務員法に基づく給与条例主義の趣旨は生かされるのかとのことにつきましては、同法では職員の給与について、「その職務と責任に応ずるものでなければならない。」、また、「生計費並びに国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与その他の事情を考慮して定めなければならない。」と定められておりますが、特別職の位置づけとなる参与に対しましては、基本的に同法は適用されません。ただし、一般的には報酬は役務の対価として与えられる反対給付と解されておりますことから、役務の内容を正当に評価して、報酬額を条例で定める必要があるものと考えているところであり、その正当性を担保するためには、直接的な適用はないとしても、地方公務員法の規定を参酌する必要はあるものと考えております。次に、参与の報酬の額につきましては、今、申し上げましたとおり、地方公務員法では、その職務と責任に応ずるものであること、また、生計費並びに国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与その他の事情を考慮することとされており、この規定を参酌して設定する必要があるものと考えております。参与は私の公約実現のための直轄のアドバイザーとしての重責を担うことから、今回、参与の身分取扱いの見直しに合わせ、その報酬額についても、国家公務員の再任用の管理職に支給される最低限の給与額をベースに改めて積算し直した結果でありますので、御理解をいただきたいと思います。次に、小樽市報酬、費用弁償及び実費弁償条例の一部改正案が否決された場合の参与の扱いにつきましては、第2回定例会での議論を踏まえて議案として提出させていただいたものであり、現時点では原案どおり可決いただくよう、できる限りの説明をしてまいる考えであります。次に、副市長の選任についてですが、まず、中村浩氏を充てた経緯と理由につきましては、私としては、行政経験の豊富な方が適任であると考え、行政機関等での経験のある方に絞って人選を進めておりましたところ、在職中にすぐれた行政手腕を発揮されておりました同氏のことに考えが及び、直接お会いし、就任の可能性について打診をし、了承をいただいたという経緯であります。また、理由としましては、中村氏は市役所に在職中、さまざまな部署を経験され、また、すぐれた知識と能力を持っており、私の公約実現に向けて、市職員とのつなぎ役として、山積する課題を解消し、市民の皆様の期待に応えるには最も適任であると判断したことであります。次に、これまでの批判姿勢との整合性につきましては、私としましては、あくまで体質を変えることを言い続けていただけであり、個人を批判したわけではありません。政治資金規正法違反問題について、この4年の間に議会の場での追及や、さらには警察による捜査や裁判において厳格な処分を受け、それを全うされた方々に対して、重ねて追及する考えは持っておりません。あくまでそれにかかわっていたかいないか、私を応援してくれていたかいないかではなくて、市民の皆様の期待に応えるべく、公約の実現に向け、それを理解して役割を果たすことを第一に考え、中村氏が適任であると判断したところであります。次に、中村氏本人がどういう姿勢で副市長職に当たるかにつきましては、御本人からは、私の市政に対する思いを職員に反映させていく調整役として取り組むとともに、私の公約の実現に向けて、具体的な取組に結びつけていくことが役割であるというお話を受けております。また、市民の皆様と、そして職員のために働く覚悟はできているとも伺っております。次に、副市長を置くのであれば、参与は必要ない、行政改革の流れに逆行するのではという件につきましては、参与は市長の政策の実現に向けたアドバイザーで、また、職員の求めに応じ、調査及び助言を行う役目であり、副市長に伴う業務は一切含まれておりません。これに対し副市長の職務は、市長を補佐し、市長の命を受けて政策、企画をつかさどり、職員の事務を監督することとされていることから、指揮命令系統に組み込まれることになります。私にとって、市民の皆様とお約束した公約の実現に向けて、必要な人材であるとともに、必要な体制であると考えております。次に、情報流出の原因究明、調査につきましては、私としても副市長についての情報の取扱いには細心の注意を払っており、報道機関がどのような手段で情報を入手されたのかは不明ですが、結果として議会への説明前に報道されることとなりました。今後、このような情報の管理については、さらに徹底するように努めるとともに、原因究明のための調査を検討してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成27年第3回定例会 2015年9月8日 議事録 PDF(88ページ) 間違いを知らせる