小樽市議会 平成27年第3回定例会 2015年9月7日
3項目めは人事問題と第3回定例会補正予算について
2015年9月7日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「3項目めは人事問題と第3回定例会補正予算について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 小貫元 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 20番 小貫元
3項目めは人事問題と第3回定例会補正予算についてお聞きします。最初に、参与に関してです。市長が公約実現のための政策アドバイザーを配置することについては反対しません。ただし、第2回定例会での議会議論の様子も踏まえ、進め方が強引すぎると言わざるを得ません。今定例会では参与設置規則がつくられ、小樽市報酬、費用弁償及び実費弁償条例の改正が提案されました。これらの提案は第2回定例会で提案されるべきものであると考えます。公約実現を急ぐ余り、本来とるべき手続を踏まえないで進めていては、結果として公約実現が遠のくことになりかねません。市長は参与の問題も含め、第2回定例会に至る人事問題で拙速に物事を進めてしまったとお考えでしょうか、見解を示してください。さきの市長選挙で有権者が24年間続いてきた相乗り体制を変えたいという思いで、今までの5者体制を打破して、新しい市長を選んだ意義は大きいものがあります。政治資金規正法違反事件があったとはいえ、大多数の職員はさまざまな思想信条を持ちながらも、公務員として全体の奉仕者として働く決意の下に職についています。市長は、この全体の奉仕者である市職員の心に依拠して、市政運営を進めていくことが求められています。ですから、新しいことを進めるときには、丁寧かつ慎重に庁内で議論することが大切です。そこで、今回、提案の参与の報酬についてどのような会議などで議論が行われ、決定して提案されたのか、説明してください。提案された報酬は、市職員給与の係長職や課長職の平均と比べてどのようになりますか、説明してください。続けて、副市長人事について質問します。地方自治法第167条には副市長の職務が定められています。簡単に言えば、市長を補佐すること、職員の事務を監督すること、場合によっては市長の職務を代理することが挙げられています。このことに照らせば、行政経験の少ない市長にとってこの三つの職務を果たすには、行政経験がある人物を提案したことには理解できます。しかし、森井市長は政治資金規正法違反事件を強く批判してきました。にもかかわらず、あの事件によって公民権停止を受けた人物をなぜ副市長にと提案してきたのか理解できません。市役所内の体制はあの政治資金規正法違反事件で処分を受けた幹部職員は部長から退き、新しい部長体制になりました。政治資金規正法違反で処罰の対象にならなかった庁内の管理職から選出しなかった理由について説明してください。副市長人事について日本共産党として提案いたします。副市長が庁内をまとめ上げて市長と一体となって市政を前に進めるには、提案人事を白紙に戻し、副市長人事について内部で検討する機会を設け、合意した人物を選任することを提案します。市長の見解をお聞かせください。今回の補正予算は、国の決まり事に沿った案件と除雪についての補正にとどまりました。市役所の機構が森井市長と同様の方向性を目指すには、市長の目指す市政へのビジョンが職員に伝わり、共有して進めていくことが必要です。森井市長の掲げる市政のビジョンについて具体的にどのような政策を短期、中期、長期的に実現していく予定なのか、展望をお示しください。次に、除雪について伺います。毎年度の予算編成でも同様ですが、除雪費は穏やかな気候を想定した予算を組み、追加補正で対応してきました。前年度、前々年度並みの気象条件であった場合、追加補正はどの程度になると予測しているのでしょうか、説明してください。前定例会の代表質問で川畑議員が取り上げたように、除雪要望の多く寄せられる道路は生活路線です。ステーションを七つにするという説明を受けたとき、最も市民から要望が多いステーションが第3ステーションというお話でした。だから、ここから手をつけるというのです。除雪路線について調べてみますと、第3ステーションの車道は111キロメートル、市全体が474キロメートルですから、約23パーセントに当たり、確かに占める割合が高いと言えます。同じような比較を第3種路線について行うと、第3ステーションの車道が47キロメートル、市全体が126キロメートルです。37パーセントに当たります。車道における第3種路線の割合で比較しますと、第3ステーションは42.3パーセント、市全体では26.6パーセントと全体平均の2倍の比率となっています。このように第3ステーションから要望が多い背景には、第3種路線がほかのステーションと比べて延長でも割合でも多いことが理由と考えられます。7ステーション化により生活道路の除雪がどのように改善される予定なのか、説明してください。岩見沢市では、教育委員会や福祉関係の部の職員も入って、除雪対策本部を設置しています。通学路の除雪対策も重要ですし、置き雪対策や福祉除雪の関係など、教育委員会や福祉部と連携することも必要と考えます。このような建設部以外の部の職員を除雪対策本部に加えることについて見解を示していただくとともに、今後の除雪業務体制をどのように強化していく予定なのでしょうか、説明してください。社会保障・税番号制度システム整備事業費について伺います。一つの番号で容易に国民一人一人の個人情報を結びつけて活用する番号制度は、一たび流出したり悪用されたりすれば甚大なプライバシー侵害や成り済ましなどの犯罪等の危険性を高めることも明白です。10月から届く通知カードによって国民は番号を知ることになります。政府はマイナンバーで各種行政手続の手間が省けて便利になるといいますが、国民は番号の管理という大きな手間を強いられることになります。銀行の暗証番号でさえ頻繁に変更を求められる時代に、生涯同じ番号で、しかも全ての情報が一元化される成り済まし被害を進める制度だと言わざるを得ません。このマイナンバーによるプライバシー侵害の危険性、成り済まし被害の危険性について市長はどのような認識をお持ちですか、お答えください。10月からマイナンバーの通知カードが登録されている住所に届きます。その際に通知カードが戻ってきた人に対して小樽市としてどのような対応になるのでしょうか、お答えください。マイナンバー制度は巨額の初期投資と、それに対して具体的メリットも費用対効果も示されないまま、新たな国民負担が求められるものです。基幹システム構築費用で2,900億円、通知カードと個人番号カードの発行経費で483億円、広告費用で9億円など、マイナンバー導入のために投入される経費は3,400億円を超えます。制度導入後、小樽市として来年度で中間サーバ運用経費が244万5,000円で交付税措置され、カード交付経費が962万8,000円で全額国庫補助ということになっています。補正予算での国の財政措置についてと制度導入による今後の小樽市の負担について説明してください。マイナンバー制度は、税の支出にとどまらず、民間の負担が求められています。事業者は従業員の個人番号の管理を求められることになります。個人番号は法律によって特段の管理が求められており、そのためのコストが生じます。全ての社員、契約社員やアルバイトだけではなく、その扶養家族全員に交付されるマイナンバーを10月から集め、来年1月の給与支払や人事システムに反映させるだけでも企業として大変な作業になります。小樽市として市内企業の対応状況についてどのように把握しているでしょうか、お答えください。高齢者及び子育て支援について伺います。今回の補正予算では、財政調整基金からの繰入れを5億4,164万円減らし、さらに2億5,027万円を積み立て、約8億円の財調が増えたことになります。除雪費のこれからの追加も想定されますが、あまりにも財政調整基金に積みすぎではないでしょうか。確かに、今年、国勢調査が行われ、地方交付税の根拠となる人口がまた減少します。他会計、基金への償還も来年度から5億円を超えます。このような状況の中で財政調整基金を簡単に減らせないことも理解できます。今、市民は森井市長にかわり、どのようなことを提案してくるのか、どのように今までの市政を転換していくのか、注目をしています。なぜ、今回、財政調整基金にこれほどの金額を積み立てたのか理由を説明してください。先日、厚生常任委員の下にインフルエンザの予防接種自己負担の引上げについて説明がありました。この自己負担増を解消するには、約700万円という説明です。今回、自己負担増解消に必要な金額は財調に積み立てるお金のほんの一部で可能です。数年分を確保できます。高齢者が生き生きと暮らせる小樽、市長は選挙中の法定ビラで「高齢者の病気予防と健康増進に向けて取り組みます」と市民に約束しました。高齢者へ優しさあふれる自己負担増撤回の答弁を求めます。高齢者とともに子育て世代への支援策です。医療費無料化の拡大は、市長の公約の目玉とも言えます。第2回定例会で、市長は来年度からの医療費無料化拡大実施を明言しました。日本共産党も小学校卒業まで無料化を求めています。確かに、一気に対象年齢を広げれば、多額の財政負担を伴います。小学校1年生や3年生までなど年齢を区切って実施し、実際の財政負担を確認して、公約にある小学校までの医療費無料化につなげたらいかがでしょうか。再度実施の決断を求めます。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、人事問題及び補正予算について御質問がありました。初めに、人事についてですが、まず参与の問題も含めた第2回定例会に至るまでの人事についての見解につきましては、行政経験が多くはない私といたしましては、一日も早く公約実現に向けた取組を進めたいという思いから、市政、特に除排雪について豊富な知識と経験を有する参与の設置を急いだものであり、私なりに最善を尽くしたと思っております。6月の人事異動に当たりましても、複数の方から職員の能力に関するお話を伺い、その能力を私なりに十分把握し、評価をした上で適材適所の配置に努めたところでありますが、参与の件も含め、性急ではないかとの御心配をいただいておりますことには、私としても今後の市政運営に当たり、心にとめておきたいと思っております。次に、参与の報酬の提案過程につきましては、さきの第2回定例会の提言などを踏まえ、総務部内において検討を重ね、その後、庁内における例規審査委員会、予算調整会議を経て議案として提出をさせていただいたものであります。次に、参与の報酬の市職員との比較につきましては、議決後における参与の年収は27万7,000円の12月分で332万4,000円となり、これに対し、市職員の給与は医療職を除く行政職給料表適用者の平成26年の手当を含む平均年収で見ますと、係長職で636万7,000円、課長職で約714万8,000円となります。次に、副市長人事について政治資金規正法違反事件で処罰の対象にならなかった庁内の管理職から選出しなかった理由につきましては、庁内の管理職経験者も候補ではありましたが、政治資金規正法違反問題についてはあくまでそれにかかわっていたか、いないかではなく、また私を応援してくれていたか、いないかではなくて、市民の皆様の期待に応えるべく、公約の実現に向け、それを理解して役割を果たす方ということを第一に考え、中村氏が最も適任であると判断したところであります。次に、提案を白紙に戻し、内部で合意した人物を選任するという御提案につきましては、先ほども申し上げましたとおり、市役所在職中にさまざまな部署を経験され、また、すぐれた知識と能力を持った中村氏が私の公約実現に向けて市職員とのつなぎ役として山積する課題を解消し、市民の皆様の期待に応えてくれる最も適任な方であると考えておりますので、現時点では白紙に戻すという考えは持っておりません。次に、政策実現の展望につきましては、私は市民の皆様が住んでいてよかったと思えるまちづくりを進めることが何より重要であると考えております。具体的には、今定例会で予算案を提出した除排雪体制の充実のほか、人口対策の公約として掲げた第3子以降の保育料無料化や乳幼児医療助成の拡大などにつきましては、来年度には現行より一定程度拡充できるよう取り組んでまいりたいと考えております。また、公約に掲げたほかの取組につきましても、できるだけ早く実現できるよう検討を進め、このまちの元気を取り戻し、住みよいまち小樽、人に優しいまち小樽の実現に向けて、小樽の再生とまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。次に、除雪についてですが、まず追加補正につきましては、気象条件はその年により必ずしも同じとは限らないため今年度と単純な比較ができませんが、仮に試算をいたしますと除雪費は約17億3,000万円となりますので、今定例会に提案している補正額を含めた除雪費を差し引くと約4億4,000万円の補正額となります。また、平成25年度についても同様に試算いたしますと、除雪費は約17億7,000万円となり、追加補正の額は約4億9,000万円と算定されます。次に、除雪拠点の増設に伴う生活道路の改善につきましては、今年度の除排雪の体制の見直しは、幹線道路を中心としたものであることから、基本的に生活路線である第3種路線はこれまでの水準での対応となりますが、今回の除雪拠点見直しに関係する地域においては、タイヤドーザなどが増備されますので、降雪が多いときの作業の遅れは改善が図られるものと考えております。次に、除雪対策本部の体制強化につきましては、8月24日建設部の職員を岩見沢市に派遣し、現在、検討を進めているところであります。岩見沢市は豪雪に見舞われることが多く、除雪対策本部も全庁的な応援の下、組織されており、先進的な事例として大変参考になるものと考えております。除排雪業務では道路除排雪のほか、落雪防止、弱者支援、通学路対策などさまざまな対応が求められていることから、関係する部局を加えた体制づくりに向け、取り組んでまいりたいと考えております。次に、マイナンバーについてですが、まずマイナンバーの流出等によるプライバシー侵害の危険性及び成り済まし被害の危険性につきましては、マイナンバーを含む個人情報の流出の可能性を完全に否定することは困難であり、万一流出してしまった場合や成り済ましなどの不正行為があった場合には、プライバシー侵害などの被害が起こり得るものと考えます。したがいまして、マイナンバー制度の運用に当たりましては、国の第三者機関である特定個人情報保護委員会による監視、監督が行われ、個人情報の管理については一元化をせず、分散管理し、通信には暗号化を行うなど、制度面及びシステム面の両方からさまざまな個人情報保護措置がとられます。これらの保護措置により、プライバシー侵害等のリスクの軽減が図られるものと認識しております。次に、通知カードが戻ってきた人の対応につきましては、国が示した通知カード及び個人番号カードの交付等に関する事務処理要領に基づき住民票を確認し、移動先に送るなどの処理を行い、確認できない場合は3か月間市町村において保管することになります。本市では、保管期間中、福祉部局や税務部局等で保有している情報を活用し、できる限り本人の手元に届けたいと考えております。次に、補正予算における国の財政措置及び制度導入後の本市の財政負担につきましては、マイナンバー制度に対応するための基幹システムの整備経費では、システムの種類により、国が想定する事業費の3分の2又は10分の10の国庫補助が措置されます。これを除く市の負担分については一般財源となりますが、地方交付税措置が予定されております。また、制度導入後、継続的に要する経費につきましては、中間サーバの運用及び保守に係る経費、個人番号カード等の発行に係る経費などが想定されます。お示しのありました来年度の経費につきましては、国や事務の委任先である地方公共団体情報システム機構から参考として示されたものですが、これら以外のものについては財政措置も含め具体的なものは現在のところ示されておりません。次に、市内企業のマイナンバー制度への対応状況の把握につきましては、事業者の制度対応に関する指導等は国などの所管官署において行われるものであるため、市としては特に調査を実施しておりません。しかし、マイナンバー制度の円滑な導入の観点から、事業者に対する制度への対応の必要性については、市のホームページなどを通じて、引き続き周知を図ってまいりたいと考えております。次に、高齢者及び子育て支援についてですが、まず財政調整基金に係る補正予算につきましては、交付額が決定した普通交付税や繰越金などの一般財源を精査したところ、財源に余剰が発生したために、第2回定例会までに収支不足の財源対策として計上していた財政調整基金繰入金から5億4,116万円を減額補正するものです。また、地方財政法第7条では決算剰余金を生じた場合、剰余金の2分の1を下らない金額を積み立てなければならないとあり、同規定により2億5,027万円の予算を計上したものです。次に、高齢者のインフルエンザ予防接種に係る自己負担額の増額につきましては、今年度ワクチン単価が値上がりしたことが要因でありますが、法定接種のうち集団発生の予防を目的とする乳幼児等への予防接種は全額市の負担としている一方、インフルエンザは個人の発病と重症化の防止を目的としていることから、受益者負担という考え方でこれまでワクチン代相当分を御負担いただき、医師の問診料等を市の負担としております。このことから、今回ワクチンの値上げ分につきましては、御負担をお願いするものでありますので、御理解をいただきたいと思います。なお、市民税非課税世帯等の低所得者世帯には、これまでと同様全額を市が負担してまいりたいと考えております。次に、子供の医療費無料化の段階的な実施につきましては、私の公約は最終的に小学校6年生までの入院及び入院外の医療費自己負担を無料化することを目指しておりますが、議員が御指摘のように財政負担の見極めが大きな課題でありますので、段階的な実施も視野に医療費の分析をしているところであり、平成28年度には一定程度拡充できるよう取り組んでまいります。