みんなの議会

小樽市議会 平成27年第2回定例会 2015年6月22日

市長公約にかかわって

2015年6月22日、小樽市議会の一般質問で、川畑正美議員が「市長公約にかかわって」について質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
川畑正美 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 21番 川畑正美

2項目めの質問をいたします。市長の公約にかかわって、5項目を質問します。最初に、カジノ誘致に反対する市長の姿勢についてです。日本共産党小樽地区委員会と菊地よう子道政相談室事務所は、昨年10月に市民生活に関するアンケートを実施し、1,441人から返信をいただきました。カジノ誘致に対して反対が82.2パーセントに達し、圧倒的多数の市民が反対の意思表示をしています。日本共産党は、カジノ賭博誘致は断固反対であります。森井氏は、市長選挙を迎える今年2月にカジノ誘致に反対する表明をしており、この点では我が党の政策と一致しています。市長選挙では、選挙戦間近になって、国の動きを見ると現実的に無理であり2期目の任期中には誘致に動くことはないとした現職候補に、1万5,000票の大差をつけて圧勝しました。これによって小樽市は、カジノを含む統合型リゾート施設誘致から撤退することが確実となったと報じられています。これは多くの市民の意向と受け止めていますが、市長のカジノ誘致に反対する姿勢を明確にお示しください。パチンコ業にあっては、全国に1万2,000店舗以上あり、パチンコ機器は約458万台と言われ、世界で営業しているギャンブル機器の約65パーセントを占めているとの報告があります。パチンコや競馬などをやめられないギャンブル依存症は、厚生労働省の2009年の調査では、日本全国で推計559万人が苦しんでいるとされています。本市においても例外ではないと思います。本市の状況は把握されていますか。把握されている内容をお知らせください。カジノ誘致をめぐっては、超党派の議員連盟がIR整備推進法案を今国会で再提出し、今国会でも成立を目指しています。安倍政権が成長戦略の一つとして掲げているカジノIR構想は、必ず負けて不幸になる人をつくり、経済効果に結びつかないというのが我が党の見解です。市長は、カジノは、小樽が持つ環境や風土に適さない施設と考えており、その誘致に向けた取組などは考えておりませんと語っています。小樽市の健全な経済発展を進めるための施策について市長の見解をお聞かせください。次に、原発再稼働に反対する市長の見解についてです。市長は、選挙戦が近づいた4月10日に公約を説明する記者会見で、北海道電力泊原発の再稼働反対を表明しました。我が党として歓迎するところです。表明された内容については、福島第一原発事故の現状や子供たちの未来を考えると再稼働は容認すべきでない、地元合意の範囲についても、福島の漁業被害を考えれば当然小樽まで含まれるべきとの考えを示しました。原子力規制委員会は、福島第一原発事故後の新規制基準で審査を終えた九州電力の川内原発1、2号機や関西電力の高浜原発3、4号機に続いて、四国電力の伊方原発3号機の審査を行い、新規制基準に適合するとしました。しかし、原子力規制委員会は、審査に合格したから安全だとは言っておりません。事故が起きた場合の避難計画は、規制委員会の審査の対象外であります。福井地裁は、憲法で保障している人格権が人の生命を最優先していること、原発は発生した事故が経過に従って拡大し、ほかの事故とは違って内在する本質的な危険があると指摘し、大飯原発3、4号機の運転差止めを命じました。現在、原発が存在している中で、原発事故の危険性と原発稼働に当たっての問題点について、原発再稼働に反対している市長の認識をお聞かせください。原子力防災計画について今年度中に策定するとのことですが、国の原子力災害対策指針の範囲内となるのでしょうか、お聞かせください。市長は泊原発再稼働には反対の立場でありますが、具体的には今後の検討とのことです。しかし、再稼働問題では北海道や北海道電力などへの対応が迫られます。どのような対応を考えておられるのでしょうか、御説明ください。北海道は自然豊かなところです。原発に頼らず、自然エネルギーの普及に力を入れるべきです。小樽市は、その先頭に立って進めるべきではないでしょうか。見解をお聞かせください。次に、子育て支援策についてです。子育て支援策では、保護者の負担軽減のため、小学生までの医療費の無料化に加え、第3子以降の保育料の無料化を掲げています。若い子育て世帯への支援と人口減少に対する施策として市民にとって歓迎すべきことであります。子ども・子育て支援法に基づくニーズ調査の結果は、保護者からの要望は認可保育所への入所でした。公立保育所を含む認可保育所を軸に、入所を保障すべきです。小樽市は、今年4月から長橋保育所を廃止し、公立保育所を減らし、子育て支援に逆行しているところです。安倍政権は、子ども・子育て支援新制度を4月から実施しました。新制度は、子育て支援と言いながら、年少扶養控除等の廃止前の旧税額を再計算する方法の見直しなどによって保育料を引き上げ、保護者への新たな負担の押しつけになります。小樽市は、国の制度に基づいて2015年度から保育料の変更を行うとしています。変更される内容は従来の所得税額から市民税額を用いる方式となり、保育料の決定時期が9月に変更されます。また、保育料は国が子供2人の世帯を標準としていることから、子供2人世帯は変わらず、子供1人世帯は減額、子供3人以上の世帯が値上げとなります。値上げされる該当世帯数と値上げ額はどれくらいになりますか、お知らせください。市長は第3子以降の保育料について無料化にする公約を掲げています。現在でも同一世帯で就学前の3人の子供が保育所に入所している場合、3人目は無料となっています。市長が公約で語っている第3子以降の保育料無料化とは、どのような内容なのか、説明願います。また、第3子以降の保育料無料化となる対象人数と金額についてお知らせください。小学生までの医療費の無料化は、我が党の政策とも一致しています。子育て世代にとって子供の医療費は大きな負担となっており、ぜひとも実現したい課題であります。現在の乳幼児等医療助成金の内容と市長が掲げる小学生までの医療費の無料化の内容を対比させて説明願います。次に、除雪についてです。除雪対策については、除雪出動態勢を降雪15センチメートルから10センチメートルにする、がたがたの道路の解消、そして市民の雪堆積場と除雪拠点の見直し、増設を挙げていました。除雪出動態勢を降雪15センチメートルから10センチメートルにすることはありがたいことですが、市民からは降雪量の多いときでなく、少ないときに除雪され、降雪量に沿った除雪がされていないとの声が聞かれます。除雪出動態勢の見直しのために、どのような対応を検討しているのでしょうか。これまでも除雪の出動態勢については、第1種路線、第2種路線、第3種路線を設定してきました。除雪出動態勢の見直しを検討しているとのことですが、これは路線の見直しを行うということでしょうか。これまでも雪対策の基本施策において、地域の実情に即した総合的な雪対策に努めるとしています。しかし、「市は委託業者丸投げとしているのではないか」「私たちの願いが委託業者にうまく伝わっていない」「第3種路線だからと全く除雪に入らない」「高齢に伴って置き雪は大きな負担です。配慮されたきめ細かな対応をしてほしい」などの苦情が寄せられています。市民の最も切実な要望は、身近な日常的な生活道路の除排雪と置き雪を解決してほしいということです。市長が現在検討を進められている除排雪態勢の見直しに向けた考え方をお示しください。次に、銭函駅、南小樽駅のエレベーターの設置、バリアフリー化についてです。森井市長は選挙戦の公約として、JR銭函駅、南小樽駅にはエレベーターを設置してバリアフリー化し、銭函駅への快速列車の停車を含め、交通網の再構築を図ることを掲げていました。これまで銭函駅のエレベーター設置についての陳情があり、署名数も3,691筆に達しています。また、南小樽駅のバリアフリー化についての請願についても署名はこれまで1,745筆に達し、住民の皆さんからの厚い要望があります。日本共産党はいっせい地方選挙に臨む重点政策に駅のバリアフリー化をはじめ、住民の安全・安心の鉄道として住民の足を確保することを掲げています。市長公約とも一致する課題です。昨年12月に小樽市立病院が統合新築し、通院のためのJR利用が増えています。駅舎にエレベーターがないために、小樽市立病院を利用していない人や長距離でもハイヤーを利用しているという報告もあります。今年の第1回定例会で我が党の小貫議員の質問に対し、中松前市長は、「南小樽駅を含めたJR駅舎のバリアフリー化につきましては、2月上旬にJR北海道本社に出向き、直接要請を行ってまいりました。JR北海道とは今後、バリアフリー化の実現に向けて、より具体的な協議を行っていくことを確認してきた」と答弁しています。森井市長はJR銭函駅、南小樽駅のバリアフリー化についてJR北海道との協議を行い、できる限り早期の実現を目指してまいりますと提案説明で語っていますが、協議対象には小樽駅も含めているのでしょうか。また、具体的な進め方について市長が持っている計画案を示していただきたいと思います。以上で、第2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、市長公約にかかわって御質問がありました。初めに、カジノ誘致についてですが、カジノにつきましては、これまでも折あるごとに申し上げておりますとおり、小樽が持つ環境や風土に適さない施設であると考えておりますので、その誘致に向けた取組などは考えておりません。次に、ギャンブル依存症に苦しんでいる方の状況につきましては、小樽市保健所への相談件数によりますと、相談者は平成24年度ゼロ人、25年度2人となっております。しかしながら、これは自主的に相談に来られた方の人数であり、潜在的な患者数については把握をしておりません。次に、健全な経済発展を進めていくための施策につきましては、所信表明でも申し上げましたが、本市にはすばらしい地域特性や資源があり、地域経済の活性化に向けてこの小樽特有の地域資源や知名度など、強みを最大限に活用し、その効果の波及に努めてまいりたいと考えております。次に、原発再稼働に反対する私の見解についてですが、まず、原発事故の危険性などの認識につきましては、福島第一原発の事故において、事故発生から4年以上経過をした現在でも10万人以上の方が避難生活をされ、さらに多くの方が事故以前の生活を取り戻せていないことを考えても、一たび重大な事故が発生すると広範囲かつ長期にわたり大きな被害となる危険性が大きいと考えざるを得ません。また、原発の稼働に関しては、最終処分場が決まっておらず、使用済燃料の処分ができていないという状況の中、稼働を続けることには大きな問題があると認識をしております。こうしたことを踏まえて、私としては原発の再稼働には反対であると申し上げてきたところであります。次に、原子力防災計画の策定につきましては、本市では原子力防災計画として防災関係機関との連絡体制の整備や屋内退避などの防護措置を定めた原子力防災対策を小樽市地域防災計画に盛り込むこととしており、内容については国の原子力災害対策指針や北海道の地域防災計画に沿ったものになると考えております。次に、泊原発再稼働に関する北海道などへの対応につきましては、今後とも北海道や北海道電力株式会社などから小まめな情報収集を行うとともに、最適な電源構成を定めるエネルギー・ベストミックス、電力小売の全面自由化など、国のエネルギー政策の動向を見極めながら、今後のあり方について各関係機関と意見交換を行う機会をつくってまいりたいと考えております。次に、原発に頼らず、自然エネルギーの普及に力を入れるべきとのことにつきましては、風力など自然エネルギーの利用促進については、化石燃料の枯渇や地球温暖化対策などの観点から必要なことと認識をしております。また、石狩湾新港地域において北海道電力株式会社がLNG火力発電所建設の工事を進めており、全面供用されますと、泊発電所の約8割の出力に相当するものと聞いております。自然エネルギーの普及については、現在この地域で民間事業者において四つの風力発電計画が進んでいることから、本市としては、今後とも関係機関と連携を図りながら、北海道におけるエネルギーの多様化に対応できるよう、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。次に、子育て支援についてですが、まず、保育料の年少扶養控除等の取扱いにかかわる部分につきましては、本市におきましては、本年4月に新制度に移行した際、平成26年度からの在園児に関しては従来の年少扶養控除等の対象となる子供が3人以上いる世帯の保育料について年少扶養控除等を再計算しており、その取扱いは9月以降も同様とし、当該児童が卒園するまで継続をいたします。また、本年4月以降に入所した児童の保育料については、本年度の入所に限りますが、同様に卒園まで年少扶養控除等を再計算いたします。なお、9月から保育料が上がる世帯数と金額につきましては、今月賦課決定された市民税額を基にして、今後、保育料の決定事務を行ってまいりますので、現時点ではお示しできないものであります。次に、第3子以降の保育料の無料化の内容につきましては、現在は国の取扱いに準じて就学前の年齢の範囲で第3子以降に該当する児童の保育料を無料としておりますが、年齢の範囲を就学後まで拡大するものであります。また、無料化の対象人数と金額につきましては、現在、上限となる児童の年齢を何歳にするかなどについて検討をしているところであり、お示しをできないものでございます。次に、現在の乳幼児医療助成金の内容につきましては、本市の制度は北海道の医療給付事業の補助金交付要綱の内容に準じたものとなっています。まず、ゼロ歳から2歳までの乳幼児は、市民税が課税の世帯か非課税の世帯かにかかわりなく、入院、入院外とも医療機関での自己負担は初診時の一部負担金のみとなっております。次に、3歳から就学前までの幼児については同じく入院、入院外とも助成対象となっておりますが、市民税が課税の世帯の場合は自己負担が1割、非課税の世帯の場合は初診時一部負担金のみとなっております。また、小学校1年生から6年生までの児童については、入院のみが助成対象となっておりますが、自己負担は3歳から就学前までの幼児と同様の助成内容となっております。公約における乳幼児医療助成は、最終的には小学校6年生までの入院及び入院外の医療費自己負担を無料とすることを目指すものであります。次に、除雪についてですが、まず、除雪出動態勢の見直しにつきましては、出動回数が増加することや路肩の雪山対策が必要になるものと考えられますので、除雪機械やオペレーターの確保も含めて検討を進めております。次に、除雪出動態勢の見直しにつきましては、出動態勢が降雪15センチメートルとなっている路線を10センチメートルにすることを考えており、現在は路線の見直しは考えておりません。次に、除排雪体制の見直しに向けた考えにつきましては、除雪出動態勢の見直しなどのほか、市民の皆様の要望も踏まえて検討を進め、冬の快適な生活の実現に向け、可能な取組から一つ一つ実施をしてまいりたいと考えております。次に、銭函駅、南小樽駅のエレベーターの設置、バリアフリー化についてですが、JR北海道との協議対象には、両駅のほか小樽駅も含んでおりますが、まずはバリアフリー対応の施設がない銭函駅、南小樽駅の協議を優先してまいります。また、今年度のなるべく早い時期に国の補助要綱に基づき、本市と北海道運輸局、事業者であるJR北海道による協議会を設立し、具体的な進め方について議論をしてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成27年第2回定例会 2015年6月22日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる