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小樽市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月3日

公共インフラについて

2015年3月3日、小樽市議会の一般質問で、安斎哲也議員が「公共インフラについて」質問し、市長 中松義治、総務部長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
安斎哲也 議員
答弁者
市長 中松義治、総務部長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 安斎哲也

最後の項目の質問に移ります。公共インフラについてです。人口減少が進む小樽市において、市長も次期政策に掲げているコンパクトシティ化が必要となってきています。コンパクトシティの概念や目的は、必ずしも万人共通の理解として定まったものではないようですが、郊外の開発を抑制し、より集中した居住形態にすることで、周辺部の環境保全や都心の商業などの再活性化を図るとともに、道路などのハードな公共施設の整備費用や各種のソフトな自治体の行政サービス費用の節約を目的としているとされています。小樽市の現状としては、海岸線に沿って約69キロメートルの細長い地形です。このため、横長にインフラを整備したり、消防署の出張所が必要だったりと維持コストが人口密度の割に必要な状態です。その状態の中、小樽市は人口減少に悩み、さまざまな施策を講じてもまだ減少に歯止めをかけられない状況です。さらに、小樽協会病院の周産期医療の問題もあり、これまで予測していた以上に人口減が進むことが予想されます。今後、人口対策を行ったとしても、現状の周産期問題から想定すると、一時的に小樽の出生数が減り、さらなる負の連鎖が起こり得る可能性が高くなっていると考えます。小樽市では人口対策庁内検討会議とともに小樽市人口対策会議を設け、諸課題の洗い出しを行い、人口対策についての検討を始めていますが、それらを進めながらこのまちの将来ビジョン、将来のまちの形をもしっかり示した中で、人口対策を打ち出していかなければなりません。人口減対策に関連しては、総務常任委員会で報告された人口減少要因として考えられる要素については、まさに私も同感していますが、国民健康保険料や水道料金などの生活環境についてが除かれている点に疑問があります。この点に加え、教育・子育て環境、産業・雇用問題により移住してしまっている現実がありますので、細かな点については予算特別委員会で質問させていただきます。これらの対策を行ったとしても、急激に人口が増えることは自然動態関係から見ても難しく、残念ながら一定期間は人口減を見込まなければなりません。昨日の会派代表質問の中でも取り上げられていた増田レポートの中でも、どのような対策を行っても、出生率の回復が5年遅れるごとに将来の安定人口数は減少し、回復時期がずれ込むと人口減少がとまる時期も数十年にわたって遅れるということがあります。ですので、私としては、今後の人口対策による効果が見える間、人口1人当たりの交付税について、基準財政需要額ベースで約13万円の影響があるとされる中で、公共インフラにおいては、人口に見合った適切な施設規模が必要だと思っています。小樽市において人口が減り、密集度が少なくても道路や水道施設などの維持・管理が必要となってしまう状況は、硬直した財政の中で負担がかなり重なることになると思います。ただし、小樽市の公共施設は老朽化しているという状況もあります。コンパクトシティという観点で、必要な公共インフラ整備を進めつつ、道路や水道などのハードな公共施設の整備費用や各種ソフトな自治体の行政サービス費用の節約も行っていかなければならないと考えています。この観点から、市長の言うコンパクトシティに向けたまちづくりとはどのようなものなのか、お聞かせください。老朽化する公共施設においては、小・中学校をはじめ保育所、消防庁舎、学校給食共同調理場や市立病院の統廃合が進められてきましたが、昨年の第1回定例会において、「本庁舎や市民会館など、耐用年数を経過し、老朽化が進んでいる施設もいまだ多いことから、これらの施設の今後のあり方についても検討を進めることは重要な課題と認識しております」との答弁がありました。今年度中に終わる予定の市民会館と総合体育館の耐震診断の結果はどのような状況になっているか、お聞かせください。国は、公共施設等の老朽化対策に要する経費について、地方財政計画に所要の歳出を計上し、集約化・複合化等に対する地方財政措置を充実させるとのことです。公共施設等総合管理計画の策定が急がれますが、これに基づいて実施する公共施設等の最適化には充当率90パーセント、交付税算入率50パーセントで、平成29年度までの3か年となっています。早急に公共施設等総合管理計画を策定し、市の抱える老朽、非耐震の公共インフラの整備を進めていただきたいと考えていますが、御所見をお聞かせください。最後に、これにあわせて、市長の次期政策でも掲げられている新・市民プールの整備にも弾みをつけていただきたいと思っていますが、お考えをお聞かせください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

ただいま、公共インフラについて御質問がありました。まず、コンパクトシティに向けたまちづくりにつきましては、これまでに整備されてきた都市基盤を有効に活用しつつ、市が管理する公共施設の集約化やまちなか居住などを推進することにより、人口の減少や少子高齢化などの社会動向も考慮した利便性の高いコンパクトで安全、快適なまちづくりを目指すことであります。次に、市民会館と総合体育館の耐震診断の結果につきましては、これらの耐震診断業務は委託期間中であり、業務が完了していないため、診断結果はまだ出ておりません。次に、公共施設等総合管理計画の策定と公共インフラの整備につきましては、本市ではこれまでも病院の統合新築、学校の耐震化や再編に伴う校舎等の改築、さらには保育所の建設など、将来を見据えた諸課題への対応に優先的に取り組んできたところであり、新年度予算では引き続き橋梁の長寿命化や道路ストックの更新など、既存インフラ施設の老朽化対策にも着手することとしております。今後は公共施設全般を網羅した総合管理計画を策定し、計画的に取り組んでいく必要がありますが、これらは大変大きな財政負担を伴いますので、中・長期的な収支を見通す中で財政規律を損なうことがないよう、将来負担なども考慮しながら取り組んでいかなければならないものと認識しております。次に、新・市民プールの整備につきましては、これまでも多くの方々から御要望をいただいているところであり、第6次小樽市総合計画後期実施計画にも位置づけておりますことから、私といたしましては、今後、できるだけ早い段階で具体的な検討案を示してまいりたいと考えております。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 安斎哲也

2点のみに絞って再質問させていただきます。IRについてなのですけれども、これまでの、北野議員への答弁と変わりがないといいますか、その法案が出てからということは重々承知はしているところでございますが、私の考え方としては、先ほど述べたとおり、2020年の東京オリンピックに向けて、横浜市と大阪市の2都市の対象となるだろう都市型のIRに向けて、たぶん推進法案はこれから議論されるだろうと思っています。ただ、推進法案を成立させて、その後、実施法案をまとめるという流れでつくっていくと、たぶん2020年のオリンピックには、開業は間に合わないだろうというふうに私も考えています。それらを考えると、まず、今国会で提出されるかもしれない法案については、都市型のIRを設置するための実施法案に近い法律になってくるのかなと思っていまして、そう考えると都市型のIRですと、小樽にそもそもそれを誘致できる受皿というか、土地がないというふうに考えていまして、たとえ法案が成立して2都市にIRができたとしても、その検証が行われた後に、全国の地方に向けた部分が検証されていくのだろうというふうに考えておりますから、もしまたIR誘致の話が浮上したとしても、次期市長の任期の2019年、さらにそれを超えた2020年以降になってくるのではないかなというふうに私は考えています。(発言する者あり)その考え方について、市長がどういうふうに思っていらっしゃるか、見解を求めたいと思います。もう一つが、地方創生先行型事業についてなのですけども、今回、国の方針で短時間での補正予算計上というふうに義務づけられているため、なかなか新規事業以外の部分で今までの事業を形にして、補正予算の中に入れるというぐらいにしかならなかったのも十分理解しています。本来であればもう少し時間をいただいて、もっとクリエーティブな発想の下で地方創生先行型の事業ができていけばよかったのだろうなと思ってはいるのですけれども、今後、まち・ひと・しごと創生法に基づいた地方人口ビジョンや地方版総合戦略の策定が進められていくと思いますので、その中でいろいろな事業を盛り込んでいただきたいというふうに思っております。ただ1点だけ、かなり報道でも取り上げられているのですけれども、さまざまな自治体で、コンサルタントに任せてしまって劣化版のようなものも出てくるとか、そういった問題視をしている報道もあります。小樽市においては、昨日、北野議員も指摘されていましたけれども、ただコンサルタントに任せるだけではなく、やはり今まで皆さん努力されていろいろな頭脳を持っていらっしゃる方々がいると私は信じていますので、不十分な部分でもいいのですが、職員一丸となって小樽らしい独自プランをつくって、地方創生の戦略に向けて進めていっていただきたいなというふうに思っていますので、その点について御答弁いただいて、代表質問を終わりたいと思います。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

安斎議員の再質問にお答えいたします。私からはIRについて答弁をさせていただいて、残りは担当部長からいたします。安斎議員もおっしゃるとおり、IRについては、物すごくハードルが高いのです。もともと高いのです。もともと国は1か所か2か所、しかもその1か所か2か所を設置してからさらに何年間か、10年、20年の中で次を設置するということですから、極めて高いわけです。しかし、何度も申し上げておりますように、このIRにつきましては、コンベンションホールですとか、ショッピングモールですとか、ホテルですとか、劇場であるとか、スポーツ施設だとか、そういった中でかなりの面積も要りますし、そこでの雇用というのは3,000人とも5,000人とも言われているわけです。それだけ広い施設ですから、当然ながら地域振興の問題、観光振興の問題、それから税収の問題だとか、いろいろな中でかなりプラスに働くものがあるわけでございます。そういったことから、全国各地でIRの誘致がされているわけでございます。ですから、私としては、IRについては、非常にプラスに働くものと、このように考えているわけですけれども、しかし一方では法律がまだできていないわけです。法律ができていないというのは、中央としてもいろいろな御意見があって、いろいろなお考えがあるのだろうというふうに思います。しかも、今、法案として廃案になっているわけですから、今度の新たな法案がどういう形になるのか、そういったことをしっかり見極めた上で、もう一度市民の皆さんにもお話をしながら、IRについてはどうなのかということをしっかりとした形で取り組んでいきたいというふうに思っているわけです。ですから、まずは法律ができてから、その法律の中身を見て、そしてそれが小樽市にとってプラスなのかマイナスなのか、そういったことを市民の皆さんにお話をして、そして決定をしていきたいというふうに思っております。今の時点では法律自体がまだありませんから、法律ができた後にもう一度取り組んでみたいと思います。しかし、冒頭に話したように、非常にハードルが高いということですから、何か手を挙げたら簡単にできるような、そういうイメージをお持ちの方はいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは決してありません。ですから、非常に高いハードルでありますし、あるいは期間、時間もかなりかかるものであると、このように私は思っております。(発言する者あり)(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 総務部長 迫俊哉(総務部長は2015年3月まで)

地方創生先行型事業につきましての再質問にお答えいたします。三つほど質問があったかと思いますけれども、今回、地方創生先行型事業につきましては、新旧織りまぜて事業を計上させていただいておりますが、地方創生という言葉自体は新しいものではありますけれども、目指すところは人口対策であったりですとか、地域経済の活性化だということでございますので、我々のこれまでの取組と全く同じでございますので、それを今回の交付金の中に盛り込ませていただいたというのが一つございます。それから、独自性の問題について御質問がございましたけれども、今回、新しい事業を若干入れてありますが、今後、国では300億円の上乗せというのが予定されておりまして、まだ詳しいことはわかっておりませんけれども、4月以降にはそのスケジュールなども発表されるのではないかというふうに伺っておりますので、全国で300億円交付金として用意されておりますが、ある意味、言葉が適切ではありませんけれども、いわゆる予算の分捕り合戦みたいな形になりまして、新規性だとか独自性というのは当然問われてくると思いますので、その交付金の活用の際には、小樽市としては、新規の事業を盛り込むような形で新規性、独自性を発揮していきたいというふうに考えているところでございます。それから、コンサルタント任せの件につきましては、昨日、北野議員にもお答えいたしましたけれども、あくまでも核となる部分につきましては、人口対策庁内検討会議あるいは小樽市人口対策会議の中で御議論いただいた御意見を基に、市が最終的に総合戦略を策定していくわけでありますから、議員がおっしゃるとおり、小樽市の職員なり民間の方々なりの人的資源を活用して、小樽らしさを発揮していきたいというふうに考えているところでございますので、御理解をいただければと思います。

出典:小樽市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月3日 議事録 PDF(117ページ) 間違いを知らせる