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小樽市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月9日

エボラ出血熱について

2014年12月9日、小樽市議会の一般質問で、中村岩雄議員が「エボラ出血熱について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
中村岩雄 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 中村岩雄

それでは、次の項に移ります。エボラ出血熱について何点かお尋ねをしてまいります。エボラ出血熱は、フィロウイルス科エボラウイルス属のウイルスを病原体とする急性ウイルス性感染症で、出血熱の一つです。人にも感染し、50から80パーセントという死亡率を持つ種類も存在します。人類が発見したウイルスのうちで最も危険なウイルスの一つであると言われています。エボラウイルスは、他の多くのウイルスと異なり、生体の防御機構をほぼ完全にすり抜けるという特徴があり、これが驚異的な感染性の高さにつながっていると考えられています。また、細胞を構成しているたんぱく質を分解することで、最強の毒性を発揮し血管を攻撃させ破壊し、全身の臓器を冒して発症者を死に至らしめる病気です。そのためエボラウイルスは、WHOのリスクグループ4の病原体に指定されており、バイオセーフティーレベルは最高度の4が要求されています。現在、厚生労働省からは、エボラ出血熱の国内発生を想定した医療機関における基本的な対応について通知が出されています。集団発生では致命率90パーセントにも達すると言われており、非常に危険な感染症だということは周知の事実です。外国からの観光客が非常に多い小樽市では、特に他地域よりもこうした感染症が入り込む可能性が高いと考えて、十分に備えていくことが必要と考えます。新型インフルエンザの発生が予想されたときも、十分な対処の準備がなされていたとは言いきれませんでした。このたび、エボラ出血熱の疑い症状のあるアフリカ発生国からの帰国者をエボラ出血熱疑似症患者として取り扱うこととなりました。この疑似症患者が特定感染症指定医療機関又は第1種感染症指定医療機関以外を受診した場合について伺います。厚生労働省の通知では、「指定医療機関と連携しつつ、移送に当たる職員等の感染予防に万全を期すよう」となっております。つまり、発熱患者の渡航歴を確認し、ギニア、リベリア、シエラレオネの過去1か月以内の滞在歴のある患者はエボラ出血熱疑似症患者として、直ちに保健所長を経由して都道府県知事への届出を行うとなっております。この時点で、この医療機関から指定医療機関へと移送が行われることと考えますが、具体的にこの医療機関が行うべき対処方法をお聞かせください。また、エボラ出血熱は一類感染症であるため、特定感染症指定医療機関又は第一種感染症指定医療機関でのみ受入れ可能となっていますが、第一種感染症指定医療機関が入院で使われた例は過去に全国でも3例のみですが、対応模擬訓練などを十分に行う必要があるものと考えます。また、途上国の経済発展などの進行により、アフリカなどでもインフラ整備が進んでいくと、エボラ出血熱以外でも日本で一類感染症に指定されているラッサ熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱など、また別のウイルス性出血熱が日本にも入り込んでくる可能性が考えられます。感染者当たりの平均感染率を1人未満に抑えなければ流行は終息できません。新たな感染者を素早く見つけるために感染者から接触者を聞き出す接触者追跡調査が行われています。CDCアメリカ疾病予防管理センターは、見逃された一人の接触者が大流行、アウトブレークを引き起こし得るとして警告しています。そうしたことも考え、火災訓練や避難訓練のように、その感染症対応訓練を全医療機関が毎年数回は行うべきであると考えますがいかがでしょうか、お考えをお示しください。今回のアメリカの例では感染者との接触があるなど感染の可能性がある場合は、潜伏期間を過ぎるまで公共交通機関での移動やレストラン、食料品店、映画館などの人の集まる場所への外出を控え、朝夕2回検温して検疫所に報告し、熱や症状の出た場合は地域の医療機関を受診するのではなく、最寄りの保健所に連絡をして指示を仰ぐ必要があるとしています。また、アメリカの一部の州やアメリカ陸軍などでは潜伏期間中も隔離措置が行われています。確かに人権問題も考えなくてはなりませんが、エボラ出血熱の疑似症患者が一般の医療機関を受診してしまった場合、そのとき居合わせた他の受診患者の安全、病院スタッフの安全を確保するために、どのような行動と対処が考えられており、保健所などからどのような指示が行くことになっているのかお示しください。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

ただいま、エボラ出血熱について御質問がありました。初めに、エボラ出血熱疑似症患者が特定又は第一種感染症指定医療機関以外の医療機関を受診した場合の当該医療機関の対応につきましては、保健所が第一種感染症指定医療機関である市立札幌病院に移送するまでの間、当該医療機関に対し、疑似症患者の待機を要請するため、当該医療機関はマスクの着用や他の外来患者との接触を避けるなどの感染防止対策をとることになります。次に、医療機関における感染症対策訓練についてですが、各医療機関においては、日ごろからさまざまな感染症の診療を行っており、全ての患者があらゆる感染源を持つと想定した基本的な感染予防対策は、とられているものと認識しております。また、医療法上、院内感染対策として年2回の研修が義務づけられております。しかし、エボラ出血熱を含む一類感染症については、国による主導により対策訓練が進められていくものと考えております。次に、エボラ出血熱の疑似症患者が一般医療機関を受診した場合の安全確保にかかわる保健所の対応指示についてですが、そのような事態になった場合には、他の受診患者との接触を避けるため、疑似症患者には別室で待機してもらうなどの配慮や感染の機会をできるだけ少なくするための適切な消毒方法、マスクや手袋などの使用について指導をいたします。

出典:小樽市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月9日 議事録 PDF(77ページ) 間違いを知らせる