小樽市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月5日
(1)ポイ捨て禁止条例制定について/(2)教育旅行誘致の取組について/(3)国際交流について
2014年3月5日、小樽市議会の一般質問で、安斎哲也議員が「ポイ捨て禁止条例制定について」「教育旅行誘致の取組について」「国際交流について」について質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 安斎哲也 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 安斎哲也
一般質問いたします。まず、1点目は、これまでも提案してきましたポイ捨て禁止条例について質問いたします。私は、これまで、小樽に住む、いわゆる次代を担う若者たちとともに清掃活動を続けてまいりました。中松市長から、小樽市都市景観賞をいただきました小樽運河クリーンプロジェクトをはじめ、若い仲間たちが行うさまざまな清掃活動にかかわってきました。小樽市では、将来目標となる総合計画において、市民との協働による環境美化活動を進めるとして、北海道の空き缶等の散乱の防止に関する条例に基づいて、平成18年6月より、市民ボランティアによるポイ捨て防止!街をきれいにし隊を結成し、ごみ拾い活動を続けておられます。たかがごみ拾いではありますが、されどごみ拾い。私がかかわっている清掃活動の若者たちも、このごみ拾い活動から、まちを見詰め、考え、行動するきっかけになっており、まさに協働のまちづくりが若者たちからも芽生えています。小樽市の街をきれいにし隊にも参加させていただいています。その中で、次代を担う若者たちは、自分たちの住むまちを誇れるように、観光都市として恥じない美しいまちにしたいという思いから、市の理念としてポイ捨て禁止条例が必要だとの声を強く出すようになっています。さらには、市の活動が功を奏し、学校単位でもごみ拾い活動をする輪が広がっています。2年前に西陵中学校で行われた市長と語る会でも、生徒から、ポイ捨て禁止条例の成立を求める声も寄せられました。そこで、平成24年第3回定例会において提案いたしましたポイ捨て禁止条例の制定について質問いたします。まず、市内のポイ捨ての状況を伺います。以前の質問では、ポイ捨て防止!街をきれいにし隊の効果について質問し、実施回数、参加人数とともに、活動を通じた啓発効果、美化活動へのつながりについてお答えをいただきました。しかし、小樽の若者たちが積極的に清掃活動に取り組む中、ポイ捨てとのイタチごっこの状態が続いていると考えています。ポイ捨て禁止のために積極的に取り組む自治体では、まちのポイ捨ての現状を調査しています。小樽市においても、毎年度、清掃活動を実施しておられますので、調査をされているかと思いますので、伺います。街をきれいにし隊で拾ったごみの数が多かったところはどこで、どのくらいの量で、拾ったごみの中で一番多かったものは何であったかお示しください。そして、その結果、どのように分析し、現在の活動と結びつけているのか、お聞かせください。私としては、花園周辺、臨港地区、人目の少ない山間地区に多く、まちなかのポイ捨てごみの中ではたばこの吸い殻が多い、人目の少ないところでは大型のごみや食べ終わった弁当箱が入ったコンビニ袋などが多いと認識しております。さらに、ごみの量は、毎年大差がないと実感しています。根本的な原因は、捨てる側のモラルが問題であることは明らかではあります。市の粘り強い啓発活動とともに、市民ボランティアによる清掃活動の効果には限界があると考えておりますが、いかがお考えでしょうか。視察や研修などで伺ったポイ捨て禁止などの条例を制定する他都市の現状を見ても、その効果は見えています。清掃活動をしたり、環境美化活動をする市民の方々からも、その必要性を求められております。私は、理念条例として、ポイ捨てをしないという意識づけをするため、市の条例制定は必要だと思っております。平成24年第3回定例会の一般質問で、条例の制定について質問した際、研究する旨の答弁をいただいておりましたが、その研究の進捗、どのまちのどういった条例について研究し、小樽市において取り組めるものがあったのか、お聞かせください。また、再質問での生活環境部長の答弁で、条例の検討の経過について、「私どももやはり他都市の状況の把握というのは随時いろいろなアンケート等でやってきているところでございます」とのことでした。そのいろいろなアンケートの結果と検証結果も、あわせてお聞かせください。以前の私の提案は、罰則適用のあるポイ捨て禁止条例でした。平成24年第4回定例会の一般質問でいただいた答弁では、市民だけではなく、観光客に対する周知方法や周知用看板の景観との調和、パトロール体制の経費などの理由から、前向きな答弁をいただけませんでした。そこで、他都市の状況を勉強した中で、昨年秋に建設常任委員会で訪れた仙北市角館の伝統的建造物群保存地区路上喫煙の禁止等に関する条例が小樽市にとって大変参考になると思いましたので、紹介します。この角館の保存地区は、江戸時代初期の城下町のまち並みを残す国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、将来にわたって歴史的価値を維持し、市民や事業所をはじめ、この地区を訪れる全ての人々が協力して、路上などにおける喫煙が不慮の災害の起因となることのないよう、また、ごみや吸い殻などのポイ捨てによる環境の悪化を招かないようにとして、平成19年に条例を制定しました。この条例には、罰則はございません。意識の醸成を呼びかけるものです。罰則がなくても、この地区ではポイ捨て一つなく、美しい環境が保持されていました。また、小樽市が危惧していた観光地としての周知看板も、この地区では、入口2か所に木製の簡易的な看板を一つずつ設置しているのみでした。担当者の方にお話を伺うと、景観に配慮したということでした。また、喫煙スペースも設け、喫煙者にも配慮することで、路上喫煙をただ制限するだけではありません。罰則があると、パトロール体制や経費がかかるといった懸念も排除され、罰則がなくとも意識と対策だけで十分に対応できるものと考えますが、いかがお考えでしょうか。ポイ捨ての問題では、確かに一部の心ない方々のマナーやモラルといった観点での議論に終始しがちですが、私としては、まちの空間においても配慮しなければならないと感じ始めています。私の住む石山町では、町会の方々が雪のない時期に毎月、清掃活動をしておりますが、車の窓から投げ捨てられていると見受けられる空き缶や瓶、コンビニ袋に入った弁当などのポイ捨てごみが多くあります。あるポイ捨てごみの研究論文では、モラル以前の問題ではあると思いますが、ごみを正しく捨てる機会が少なくなったことも原因の一つと考えるべきとの考え方もあるようです。もしも、まだポイ捨て禁止条例制定の研究に時間がかかるようならば、事業所や商店街など、市民の皆様の御協力を得て喫煙スペースやごみ箱の設置をしていただくことはできないものでしょうか、御見解をお聞かせください。2点目は、教育旅行誘致の取組について質問いたします。観光閑散期に相当数まとまった宿泊数となる修学旅行、小樽市では教育旅行誘致について率先して取り組んでいますが、残念ながら減少傾向にあります。まず、教育旅行誘致に力を入れている背景をお聞かせください。力を入れているものの、宿泊旅行客数は、平成21年度の301校から22年度の260校で41校の減、23年度241校で19校の減、24年度191校で50校減少しています。まず、この要因をお聞かせください。市では、平成25年度中に新たなパンフレットを制作するための補助金を計上し、実行委員会でも営業活動など積極的に取り組んでいます。この3月にも中国・四国地方へ営業活動に行くとのことですが、その内容をお示しください。教育旅行の体験学習プランについて、教育旅行の予算では、実行委員会で用意している体験学習プランの平均1,500円程度を捻出するのも難しいという学校があるようです。これまでの教育旅行で、この用意した学習プランが利用された件数は、直近で何校で何人だったか、お示しください。また、営業活動に行くのは大事で必要だと思いますが、もっと情報を収集し、ニーズに合った学習プランなどを用意すべきと思います。今ある学習プランは、とても内容が濃く、すばらしいものとは思いますが、教育旅行の予算が少ない学校ではいいものでも高いと判断され、逆に利用されず、自由散策になってしまうと考えます。教育旅行を誘致し、実際に小樽へ訪れる学校が増えたとしても、頭数が増えるだけで、小樽市側が意図した学習プランや体験活動をしないで終わる可能性があります。それであるならば、低価格で簡単に利用できるプランを用意してはどうでしょうか。また、教育旅行の多様化により、特に高校の道外からの誘致はなかなか難しいという声もあります。そうであるならば、札幌市又は札幌近郊の中学校の宿泊研修の誘致をさらに拡大してはどうでしょうか。多額の旅費をかけて道外誘致するのではなく、少ない旅費で営業活動ができる札幌近郊への営業活動のほうがメリットが大きいのではないでしょうか。しかも、札幌近郊の場合、道外からよりも旅費が安価で、宿泊地での体験学習などへ予算を捻出することが可能と考えますが、いかがでしょうか。最後に、国際交流について質問いたします。先日、小樽南ロータリークラブが中心となって市内3ロータリークラブが主催した小樽市民国際交流会議に出席した中で、小樽市内での国際交流について、市内の高校生や留学生たちと直接意見交換する場がありましたので、2点、質問いたします。小樽市では、総合計画の中で、「人・もの・情報が交流する活力あるにぎわいのまち」を目指して、観光客との交流拡大、国内外との経済交流の推進、姉妹都市などとの都市間交流の推進、外国人との交流機会の拡大の四つの施策を実施し、外国人宿泊客数の増加やホストファミリー登録家庭数の増加を成果指標に定めています。この成果指標についてはあくまでも目標でありますし、この成果指標に向かっていくことが国際交流の拡大だとは思っておりませんが、小樽市における現在の事業が国際交流の拡大になるとも思えません。国際交流に興味のある小樽の高校生からは、興味はあるが、なかなか情報がなく、留学生たちと接点がとれないという声があります。小樽市における国際交流の取組では、在住外国人向けの日本文化体験会と日本語教室がありますが、なかなか小樽の子供たちが接点をとれないものとなっています。小樽市における国際交流はどのような方針であるのか、お聞かせください。教育委員会では、小樽市の英語教育に力を入れ、新年度では、「小樽イングリッシュキャンプ」を実施します。すばらしい取組であると思います。さらに欲を言えば、年間を通して国際交流のできる取組があることが望まれますので、今後に期待をさせていただきます。先日の国際交流会議では、日本人と留学生をつなぐ場や情報があまりにも少ないとの声が上がっていました。小樽市のホームページには、国際交流のページはあるものの、姉妹都市の取組しかございません。国際交流を推進するのであれば、さまざまな情報を集約し、発信していくことが必要であると思いますが、いかがでしょうか。以上、再質問を留保し、質問を終了します。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
安斎議員の御質問にお答えします。初めに、ポイ捨て禁止条例制定について御質問がありました。まず、ポイ捨て防止!街をきれいにし隊のごみの回収状況についてですが、これまでの傾向として、場所については、通行量の多い大通りよりも人目につかない小路に、より多くごみが散乱していると認識しております。回収量ですが、雪解け後に行う毎年第1回目の活動時においても、回収袋を含めて軽トラック1台程度ですので、特に計量は行っておりませんが、ごみの量としては、空き缶やペットボトル、菓子袋などの容器包装廃棄物が多い状況にあります。これらの結果の分析及び活動への反映ですが、街をきれいにし隊の活動は、ごみを拾うだけが目的ではなく、この活動を通じてボランティア活動の輪を広げることも大きな目的でありますので、場所や量などの細かな分析はしておりませんが、今後も活動を継続していくことが重要であると考えております。次に、市民ボランティアによる清掃活動の効果には限界があるのではということですが、劇的な効果は見込めないものの、今後も啓発活動や市民ボランティアによる地道な清掃活動を通じて市民に訴えていくことがモラルの向上につながるものと考えております。次に、他都市におけるポイ捨て禁止条例の研究についてですが、道内では、旭川市において既存のポイ捨て禁止条例について、罰則を設けることも含め、より実効性のある運用方法などを検討するため、平成23年度に環境美化検討会議を設置し、議論された経過について情報収集しております。答申では、罰則規定については、費用対効果の観点からは先送りされましたが、周知や啓発の方法、対策の講じ方については、本市にも参考になるものがあったと考えております。次に、アンケートについてですが、本市が独自で行ったアンケートはありませんが、北海道や道内他市が行ったアンケート調査結果の入手も含め、随時、情報収集に努めているところです。次に、罰則のない条例でも十分に対応可能ではないかとのことですが、本市では、小樽市廃棄物の減量及び処理に関する条例においてポイ捨て行為を禁止しておりますので、このことについて市民や観光客への十分な周知を行ってまいりたいと考えております。次に、喫煙スペースやごみ箱の設置についてですが、喫煙スペースの設置は、吸い殻のポイ捨て防止の観点から有効と考えますが、受動喫煙に配慮した分煙設備の確保などの課題もあると認識しております。また、ごみ箱につきましては、特に観光客の出入りが多い堺町において、地元商店街が通行者用に冬季を除き設置しているごみ箱について、商店街側によるごみ箱の適切な管理を条件に市が収集している例がありますので、同様な条件を満たすものであれば、市としても協力について検討したいと考えております。次に、教育旅行誘致の取組について御質問がありました。まず、教育旅行に力を入れている背景につきましては、教育旅行で訪れたまちは、子供たちにとってよき思い出となり、将来のリピーターとなることが期待されることや学校が教育旅行の行き先を決めた場合にはおおむね3年間は続く傾向にあること、また宿泊予約が一般のツアーより早く、1年から2年前に予約されることなど、宿泊施設にメリットが大きいことなどがあります。このことから、本市におきましては、平成17年度に小樽教育旅行誘致促進実行委員会を立ち上げ、積極的に取り組んでいるところであります。次に、教育旅行で本市に宿泊する学校数が減少している要因につきましては、少子化の進行による児童・生徒数の減少やそれに伴う学校数の減、航空機材の小型化、海外への教育旅行の増加などの影響が挙げられます。次に、小樽教育旅行誘致促進実行委員会が中国・四国地方で行う誘致活動の内容につきましては、現在の予定では、新しく作成した教育旅行ガイドブックのほか、観光ガイドマップなどの関連資料を持参し、今月10日から12日までの3日間、広島県や香川県、愛媛県などの中国・四国地方の旅行会社36社を訪問し、体験学習プランの説明など、小樽市への教育旅行についてのPRを行うものと聞いております。次に、本市における教育旅行の体験学習プランの利用件数につきましては、平成23年度は18校、1,122名、24年度は17校、898名となっております。次に、低価格で簡単に利用できる体験学習プランにつきましては、今年度、新しく作成したガイドブックでは、1人500円から2,200円までの各種学習プランを用意しているところであり、今後もニーズに合った内容と料金設定に十分配慮しながら、体験学習プランの利用促進を図ってまいりたいと考えております。次に、札幌市及びその近郊の中学校の宿泊研修の誘致につきましては、これらの地域には多くの中学校があることから、小樽教育旅行誘致促進実行委員会も宿泊研修の誘致は効果があると認識しておりますので、本市といたしましても、今後の教育旅行の戦略の一つとして取り組んでまいりたいと考えております。次に、国際交流について御質問がありました。まず、小樽市の国際交流の方針についてですが、異なる文化や生活習慣などに触れることで、青少年にとっての国際感覚や相互理解の醸成が図られるよう、三つの姉妹都市との間で小・中学生の相互派遣を行っております。経済交流の面からは、地域経済の活性化を図るため、市場をアジア圏を中心とした海外に求めての観光や物産のPRを官民一体で進めているところであります。また、国際交流推進の担い手を確保、育成する観点から、市内に数ある交流団体の活動を支援しているところであります。次に、国際交流を推進するための情報発信につきましては、小樽市ホームページの国際交流のページにおいて、国際交流関連団体の情報や内閣府の青年国際交流事業のお知らせなども掲載しておりますが、今後は、外国人留学生の受入れを行っている小樽商科大学の国際交流センターとも協議しながら、市民と留学生の交流を図るための情報を発信してまいりたいと考えております。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)
質問 6番 安斎哲也
終わります。