小樽市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月11日
公共データのオープン化について
2013年12月11日、小樽市議会の一般質問で、安斎哲也議員が「公共データのオープン化について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 安斎哲也 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 安斎哲也
一般質問をいたします。オープンデータは、行政がつくった公共データを機械判断可能な形にして、商用利用を含めた2次利用を制限せず、公開し、利用を促進することで、経済効果や新たな住民サービスを实現することであります。オープンデータとして成立する要件は、1、営利・非営利問わず利用を可とする、2、人間が目で見るのではなく、プログラムで処理を可能とする機械判読可能、3、単に公開するのではなく、検索できるなど一覧性があることと言われています。オープンデータの取組の流れは世界的な潮流であり、政府はG8により推進を合意し、規制・制度改革としてオープンデータの推進を閣議決定しました。基本的には政府の取組ではありますが、地方公共団体としても有用な取組であると思いますし、全国、全道の自治体でも率先して取組が進められています。オープンデータとして期待される効果は、1、行政の透明性、信頼性の向上、2、産官学連携による工夫を生かした住民ニーズへの対忚、3、新たな知見、サービスによる経済効果の3点が挙げられています。そこで質問させていただきます。小樽市は公共データを全く公開していないわけではなく、一部のデータに関して公開を行っていますが、現時点に至るまでの経過と、現時点でのオープン化状況をお聞かせください。行政のデータは統計データと地図データであります。統計データの事例としては人口データなどがあり、テキスト形式、いわゆるCSVで提供されています。これは機械判読可能データであり、オープンデータの理念に近いと思いますが、どのような理念の下、現在の一部オープン化に至っているのでしょうか。市では、人口データや地図データなど幾つか公開してはいますが、一覧性がなく、オープンデータのためのポータルがありません。機械判読可能な形式で配信しているものは尐数で、形式がばらばらという点で、利用者側が不便であるという問題があると思いますが、見解をお聞かせください。地図データの事例としては、津波ハザードマップでは電子文書形式、いわゆるPDFとして公開されていますが、PDF形式は絵でありまして、人間が目で見て判断することしかできないデータとして公開されているため、オープンデータとは言えません。現在のハザードマップを例えば携帯でダウンロードすると、重すぎますし、見づらい状況であります。パソコンでも、ただPDFのデータを公開しているだけにすぎないと思います。道内の先行都市では、もととなる図形情報と属性情報を持った地図データファイルの公開を行い、津波で浸水する深さの予測図や津波の避難の際に目指すべき目標地点、避難場所までの経路などをオープンデータにしています。これらを基に民間によって防災教育地図教材がつくられた例もあります。ほかにも全国では先進的に取り組む自治体が増えてきており、民間が、行政がつくってきた公共データを活用し、経済利用や新たな住民サービスを提供しています。小樽市においても、地図のオープンデータ化を検討すべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。また、今後取り組む意思はあるのでしょうか、お聞かせください。再質問を留保し、一般質問を終了します。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
安斎議員の御質問にお答えします。ただいま公共データのオープン化について御質問がありました。初めに、本市公開データの現時点に至るまでの経過についてですが、市の情報については、個人情報などを除き、公開できるものについては、これまでも市民や事業者に向けてホームページなどで積極的に公開してきておりますが、データの形式については、特にオープンデータの観点で取り組んできたものではなく、各部署で市民が閲覧しやすい形を考えて公開してきたものであります。また、現時点でのオープンデータ化の状況についてですが、近年、国ではオープンデータの公開度を機械判読や加工のしやすさなどから5段階の基準で示しており、これに当てはめますと、現在、本市で公開しているデータには、第1段階である電子文書形式のPDFの地図データのほか、第2段階、第3段階である統計関係の表形式やテキスト形式のエクセルデータ及びCSVデータが含まれておりますが、第4段階以上の基準となる形式でのデータは現時点では公開しておりません。次に、現在の一部オープンデータ化の理念についてですが、本市が公開しているデータは、各部署でそれぞれ公開してきたものが結果としてオープンデータと言える形式になっているものもありますが、特に機械判読と2次利用のしやすさという視点での理念を持って進めてきたものではありません。次に、現在の公開形式での利用者の利便性についてですが、ただいま申し上げましたように、これまでオープンデータとしての理念を持って整備してきたわけではありませんので、国が進めていこうとしているオープンデータの趣旨からすれば、御指摘のような不便さはあると認識しております。次に、地図のオープンデータ化への取組についてですが、オープンデータ化そのものは、利用者の利便性を図るため、地図データに限らず、市として今後検討していく課題であると認識しておりますが、当面は導入の経済的効果や2次利用に当たっての課題なども見極めながら、先進都市の情報を収集するなどして研究してまいりたいと考えております。