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小樽市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月10日

中心市街地における新たな医療・福祉ゾーン計画について

2013年12月10日、小樽市議会の一般質問で、中村岩雄議員が「中心市街地における新たな医療・福祉ゾーン計画について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
中村岩雄 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 中村岩雄

それでは、中心市街地における新たなる医療・福祉ゾーン計画についてお尋ねします。公的新病院の誕生が続々と始まりました。済生会小樽病院、小樽市立病院、小樽掖済会病院です。その中でも、小樽掖済会病院は北海道の消化器センターとして中心的役割を担っており、このたびサンモール一番街、旧丸井今井小樽店跡に新築される予定です。小樽市中心部の新たな医療・福祉ゾーンの担い手として生まれ変わります。平成 25 年 11 月4日の北海道新聞からの引用です。「小樽市中心部の旧丸井今井小樽店などが入っていた商業ビルが解体され、2015 年夏に病院とサービス付き高齢者住宅(サ高住)が開業する。まちなかで閉店した商業施設を医療・福祉ゾーンとして再生する試みは、高齢化が進む他都市のモデルケースにもなり得る。成功例とするために小樽市や経済界、商店街は、にぎわい復活に向けた周辺の環境整備に積極的に関与すべきだ」という記事が載っておりました。以前より、こうした問題を取り上げ続けてまいりました。つまり高齢化率の非常に高い小樽市が再活性化し、市民の方々が生きがいや楽しみを持って生活できるまちづくり、地域と行政が手に手をとり、慢性疾患や認知症を持つ高齢者が安心して楽しく生きていくことができ、家族も幸せになれるまちづくりです。旧丸井今井小樽店の商業ビルが開業した 1990 年に比べて、現在の小樽市の人口は約3万 7,000 人減り12 万 8,000 人、高齢化率は 34.1 パーセントであり、18.4 ポイント急激に上昇し、今後も高齢化率は上がり続けていきます。高齢化と空洞化は、全国の地方都市が抱える共通の課題です。空き店舗の増加など疲弊が進む商店街や商業施設の空き地を小樽市のように医療・福祉の観点から再開発するのは現实的な判断と言えます。小樽の事例を本当の意味で他都市のモデルとするためには、さらなる知恵が必要です。札幌国際大学の都市社会学教授の飯田俊郎氏は、サ高住の入居者が近隣住民や商店街と交流するような仕掛けづくりなど、まちなかならではのアイデアが必要、行政の責任は大きいと指摘しています。東京の巣鴨の商店街がおばあちゃんの原宿と呼ばれるように、工夫次第で高齢者をターゲットにしたまちのにぎわい創出も期待できると言っております。さらに、医療・福祉ゾーンの整備を進めることにより、最も大切な課題である高齢者の生きる喜びや楽しみ、また、高齢者同士のきずなやつながりを広げることができるでしょう。ここに、前回私がお話しさせていただいた「認知症ハウス」の考え方が生きてくると思われます。これは認知症患者に限った考えではなく、高齢者全般に当てはまると考えております。高齢者に優しく、生活していて楽しい空間づくりを行政が前に立って行うべきであると考えます。ここで大切なことは、健康な高齢者から慢性疾患や急性期医療を必要とする患者、認知症の高齢者を一つの相談窓口で交通整理をしながら受入先をわかりやすく導いていくことです。また、これらは日常生活自立支援や生活困窮者自立支援を必要とする方々の悩み相談から指導、自立のための適切なアドバイスや实際のバックアップなどについても、行政と民間が包括的に支援することを進めていくことが大事です。そして、これは年齢や病気の進行により状態が変化するため、今通っている施設や病院などからスムーズに移行できるシステムが大切であり、行政としての大きな介入が必要であると思います。また、4か所ある公的病院の特色を生かしたネットワーク化、病診連携の重要性を考える必要があります。小樽のプライマリーケアを担う診療所と2次病院、専門病院との連携をさらに強め、診療分野や治療ステージごとの役割分担を行い、効果的な医療を行うことも必要でしょう。そこで、最も注目されるのは、新たな医療・福祉ゾーンとしてのモデルケースとなる旧丸井今井小樽店の商業跡地です。ここには2次病院、専門病院としての小樽掖済会病院、サービス付き高齢者住宅、1次病院、療養型病床を有した病院としての三ツ山病院、地域自治体としてのサンモール一番街、都通り商店街、花園銀座通り、商業施設として長崎屋や各商店が一体となり活性化を進めることが必要です。そのために行政の力が必要なのです。そこで質問ですが、まず1点目、中心市街地におけるこの掖済会病院とサービス付き高齢者住宅を併設した新たな医療・福祉ゾーンについては、超高齢化社会におけるモデルケースになり得ると思っております。高齢化が進む本市において、中心市街地にこのような計画が進むことは、まちづくりの観点からも重要だと思いますが、市長の御見解を伺います。順調に建設が進めば、平成 27 年夏には完成の予定と聞いています。現在、解体が進められていますが、建設計画の概要について承知している範囲でお聞かせください。このサービス付き高齢者住宅の中には、一般の方が利用でき、コンサートなども可能なレストランがつくられる予定と報道されています。サ高住の入居者が近隣住民や市民、商店街と交流するためには、具体的にどのような仕掛けが効果的とお考えですか、御提示ください。これらの事業により、中心市街地の中核部に医療・福祉ゾーンが形成されることになりますが、一方、周辺の商店街では空き店舗が増加しております。中心市街地のにぎわいづくりのため、行政としてどのように関与していくのか、市長のお考えをお示しください。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

ただいま、中心市街地における新たな医療・福祉ゾーン計画について御質問がありました。初めに、今回の中心市街地における医療と福祉が一体となった計画につきましては、人口の減尐や尐子高齢化が進む本市にとって、利便性の向上による来街者の増加や高齢者のまちなか居住といった高齢化時代に対忚したまちづくりを進めていく上からも重要なことと捉えております。次に、建設計画の概要につきましては、これまで報道されておりますとおり、稲一再開発ビルは来春までに解体工事を終え、更地となった旧小樽グランドホテルと旧丸井今井小樽店の跡地には、小樽掖済会病院が現在地から移転し、地上7階地下1階建て、病床数 138 床で新築され、平成 27 年夏に開院の予定と伺っております。また、旧マルサ棟の跡地には株式会社日本レーベンにより、地上9階建て 72 戸のサービス付き高齢者向け住宅が建設される予定と承知しております。次に、サービス付き高齢者向け住宅の入居者と近隣等との交流のための効果的な仕掛けにつきましては、施設設置者が一般実も利用可能なレストランを施設内に設けるとのことであり、入居者の理解を得た上でレストランを会場とするコンサートなど、一般市民向けの催しが行われると伺っております。さらに、周辺商店街のイベント、町会の行事など身近なところへの参画を入居者の方々に呼びかけると聞いておりますので、市といたしましても、設置者と協力して入居者と市民との積極的な交流を促し、にぎわいのあるまちづくりにつなげていくことが大切と考えております。次に、中心市街地のにぎわいづくりにつきましては、稲一再開発ビル跡地が医療・福祉ゾーンとして再生されることに対し、周辺の商店街は大変期待しており、各商店街では国の地域商店街活性化事業助成などを活用し、活性化に向けたさまざまな事業に取り組み始めております。市といたしましては、稲一再開発ビル跡地が医療・福祉ゾーンとして再生されることによる来街者の増加や観光集実ゾーンである堺町通りとの交流人口の増大を図るため、商店街や商工会議所などの関係機関と十分に話し合いながら、中心市街地の活性化に向け、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月10日 議事録 PDF(95ページ) 間違いを知らせる