小樽市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月9日
カジノ誘致は撤回を
2013年12月9日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「カジノ誘致は撤回を」について質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 小貫元 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 小貫元
次に、カジノ誘致について伺います。第3回定例会で、中松市長はカジノという賭博について、誘致に積極的に乗り出す姿勢を明確にしました。そのことを受けて、市民の間でも批判の声が広がっています。日本共産党が行った市民アンケートは、12 月7日現在で 1,180 通の返信が寄せられ、カジノについては「小樽の景観や環境にふさわしくない」「マイカルと同じになりかねない」「我々の生活を守るならカジノというものは必要ない」など、反対とする人が 54.3 パーセント、よく市民討論すべきだという人が 21.8 パーセントとなっています。市長は賭博が刑法で禁じられていることについてどのような見解をお持ちでしょうか、聞かせてください。小樽市が 20 万円の補助金をつけた第8回日本カジノ創設サミットin小樽では、ばくち場を小樽に持ち込みたい人たちが賭博による影響について、内閣総理大臣が査察官を任命して、カジノにかかわる犯罪につき、特別司法警察官として職務を担って不正行為や違法行為などを摘発するとか、暴力団は厳重な入場規制で排除できるといいます。このような特別体制をとらなければカジノによる犯罪の被害を防げないとすること自体がカジノの有害性を物語っているのではないでしょうか。市長の見解を示してください。また、対策を講じれば賭博にかかわる犯罪が防げるとお思いですか、お答えください。小樽国際観光リゾート推進協議会の相談役として、小樽市総連合町会の会長と小樽市PTA連合会会長の名が連ねてあります。総連合町会やPTA連合会は、この小樽国際観光リゾート推進協議会の相談役になることについて、組織内でどのような手続を経て相談役についているのでしょうか、説明してください。2008 年第4回定例会では、当時の山田市長は、行政の立場で申し上げますと、まず合法化され、誘致について市民の合意が得られるならば、今後、官民一体となって積極的に誘致を進めていきたいと答えています。つまり、手順として第1段階が合法化で、第2段階が市民合意、そして第3段階が誘致ということでした。ところが、第3回定例会後の市長の動きを見ていますと、一気に誘致という動きを行っています。なぜ合法化されていないのにいきなり誘致に動き出したのでしょうか、市民の合意はとれていると考えていたのでしょうか、説明してください。市民の運動で運河を保存し、観光都市として発展してきた小樽の名前を賭博に利用することは許されるものではありません。市民からは「お金を巻き上げ、そのお金で地域経済の活性化を図ろうとする魂胆が浅ましい」という声も聞きます。小樽を賭博のまちにしないため、カジノ誘致を撤回することを求めます。市長の見解を示してください。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、カジノ誘致について御質問がありました。まず、賭博が刑法で禁じられていることについての見解につきましては、賭博罪の保護法益は公序良俗、すなわち健全な経済活動及び勤労であり、また、副次的犯罪を防止することであるという趣旨の昭和 25 年 11 月 22 日最高裁判決があることは承知しております。しかし、IR推進法が成立すると、刑法の賭博罪の違法性を阻却する特別法の位置づけとなりますので、現在、法律により認められている競馬や競輪などと同様の取扱いとなり、健全な社会目的を有せず、法的規制も行われていない賭博行為と同列には論じ得ないものと理解しております。次に、カジノの有害性、いわゆる悪影響と言われる部分につきましては、カジノの合法化とIRの導入にはマイナスの要素があることは承知しております。しかしながら、地域振興や雇用の創出、新たな税財源の確保などのプラスの効果もあると考えておりますので、法制化によりプラスの面を最大限に引き出しながら、マイナスの面を最小化していくことが重要なことと考えております。また、対策を講じることにより犯罪が防げるのかとのことにつきましては、これまでIRを導入した他国の先進事例などを取り入れて、国が法により規制していくことで十分対忚していけるものと考えております。次に、小樽国際観光リゾート推進協議会の相談役につきましては、それぞれの組織の就任に当たっての手続に関することですので、市としては承知しておりません。次に、合法化前に誘致に動き出したことにつきましては、国会にIR推進法案が提出される動きがあったことや、道内他都市でも誘致に向けた取組が加速される中、「第8回日本カジノ創設サミットin小樽」が開催される前に、北海道に対して候補地としての位置づけについて意思表示を行う必要があると判断したためであります。また、現段階では市民合意を得たとは考えておりませんので、今後、IR推進法案が成立した後、説明会を開催するなど、市民の皆さんにIRに対する理解を深めていただく取組を行ってまいりたいと考えております。次に、カジノを含むIRの誘致に対する見解につきましては、私といたしましては、現段階ではカジノを含むIRの誘致活動を進めてまいりますが、最終的な決定をしたとは考えておりません。今後も議会や市民の皆さんにIRに対する理解を深めていただくため、北海道などの関係行政機関や関連団体などと連携して、IRに関する情報を積極的に提供してまいります。また、今臨時国会に提出されたIR推進法案の内容を十分に精査していくとともに、法案の審議過程等について注視してまいりたいと考えております。