小樽市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月10日
広報広聴課撮影の記録写真について
2013年9月10日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「広報広聴課撮影の記録写真について」質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木秩 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 佐々木秩
4点目です。広報広聴課撮影の記録写真について伺います。大多数の皆さんがカメラで、また携帯電話の機能で身近な人の様子やきれいな景色を記録に残そうと写真を撮っておられるのではないでしょうか。写真という媒体は、それが発明される以前の文字や口承、絵画でしか伝えられなかった時代と比較にならないほど、正確に膨大な情報量を後世に伝えてくれるようになりました。本市においても、明治初期からさまざまな人たちが写真を撮影し、その一部が残っており、北海道近代化のトップランナーとしての小樽の姿を伝えています。北海道新聞小樽支社が発行されている小樽なつかし写真帖、小樽なつかしの昭和アルバムなどで見る昔の小樽のまち並みや市民生活の様子は、多くの市民の皆さんに改めて本市の歴史・文化への関心と愛着を呼び起こしています。その中で使われている写真のうち、広報広聴課が戦後撮影してきた広報用の記録写真があります。保管されているものを見せていただきました。ネガフィルムの状態で推定 10 万枚、市の行事や学校の様子など、その時々の世相を文字どおり写してきています。例えば、過去に何度か開かれた小樽博覧会、お祭り、スキー国体などの行事、姉妹都市ナホトカの話題など、時代は昭和 26 年から平成 14 年までフィルムカメラが使われなくなるまでのもので、これ以上増えることはありません。見せていただいて大変心配になったのは、このネガの保存状況です。現状、大部分は本館4階の書庫のキャビネットや段ボール箱に入れられて置かれています。本来、フィルムやプリントの保存環境は、劣化を防ぐため光と空気を遮断するのが原則です。また、湿気、ほこりなどがなく、室温ぐらいで温度差の少ない場所を選んで保管することになっています。湿気によりフィルムにカビが生えたり、ネガアルバムにフィルムがくっついてしみが残ります。これからいくと、本館4階書庫は室温差が夏冬で大きく、ほこりだらけで、今後、庁舎の老朽化で雨漏りが心配されるなど保存環境としてよくありません。聞けば、庁内でも、このままではせっかくの貴重な資料が朽ち果ててしまうのを見ているばかり、何とかしたいとの声もあるようです。広報広聴課の皆さんが長年にわたって記録してきた写真資料の価値や評価を認め、若しくは後世に評価が定まるまでこれらの保管活用等について検討していただきたく、以下についてお聞きをします。まず、市長は小樽の歴史や市民生活の記録のうちでも、写真資料についてどのような認識をお持ちですか。特に、この広報広聴課の写真ネガフィルムの価値をどのように押さえていますか。歴史的文化財的価値、教育用教材的価値、観光商業的価値などが考えられますが、どうでしょう。これらの写真は、時代的に戦後の昭和、いわば近過去に当たり、今はあまり貴重と思えないかもしれません。しかし、先日寄贈され公開されたオタモイ遊園地の映像のように、何げない家族旅行の様子を映したものが今は失われた当時の貴重な記録資料になっているように、少なくとも後世に価値を見いだすまできちんと保管しておかなければ、さきにも述べたとおり、今の環境のままでは劣化退色が進んでしまいます。早急な対応が必要です。保管、保存について改善を求めます。お考えをお示しください。参考のために、小樽市総合博物館の写真等の保存・活用の状況についてお尋ねしたところ、昭和 31年の博物館開館以来、小樽の生きた歴史の語る貴重な資料として活用することを目的として、市民や小樽ゆかりの方々から寄贈していただいた明治、大正、昭和の写真が乾板でおよそ 3,000 点、ネガフィルムでおよそ 1,000 本程度保有し、フィルム類は湿度管理ができる収蔵庫で保管し、これらを全て紙焼きの状態に処理をした後、デジタルデータで保管し、現在およそ1万 6,000 枚の写真をデジタルアーカイブとしてパソコン上で検索ができます。このデータは来館者だけでなく、多くのマスコミ、研究者にも大変多く活用されているとお聞きしました。その上で、広報広聴課のネガ、写真の使用活用の可能性について伺います。現在、これらが使われている例はあるのか、誰がどのように利用されているのでしょうか。ある編集者の方にお聞きしたところ、活用しやすくするために、まずはリスト化することだそうです。日付、場所、内容を一覧表にすること、それによって市職員、市民や団体、事業者も活用しやすくなるそうです。博物館の寄贈写真は、年代、場所がわからず、整理、キーワード検索化の作業が大変困難で、専門の知識が必要でしたが、広報広聴課の写真は年代別に整理され、日付、撮影内容も記録されていて、リスト化はある程度機械的に可能だそうです。まずは、できるところから始められてはいかがでしょうか。そして、できればデジタル化も進めていただきたいと思いますが、どうでしょう。また、今後の活用法ですが、例えばデータを地域に還元し、地域遺産として地域、町会の活性化の一助に活用できます。まちの歴史を調査、文書化されている郷土史家の方も利用できるでしょう。お考えをお聞かせください。この項最後に、将来的に他市にもあるような歴史的・文化的価値を有する文書及び資料類の収集及び保存に関する規程の制定や、歴史的価値を有する公文書や資料の適正な管理、保存・活用のための公文書館、若しくは市政資料室の設立の検討をお願いしたいのですが、いかがでしょうか。以上、再質問を留保して質問を終えます。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、広報広聴課撮影の記録写真について御質問がありました。初めに、記録写真の価値と保存についてですが、まず写真資料については、文章だけでは表すことのできない多くの情報を含むことから、資料として有効で価値の高いものと認識しております。また、広報広聴課の写真は大部分が市の施策等についての広報を目的として撮影されておりますが、中には撮影当時の小樽のまち並みや市民生活の様子を伝える写真もあり、歴史的、文化的価値があるものも多数あると考えております。次に、ネガフィルムの保管、保存の改善についてでありますが、市庁舎内のスペースの問題により、当面は現在の場所で保管せざるを得ませんが、空気密閉性のある容器への収納や書庫内の清掃などに気を配るなど、できるだけ望ましい条件の中で保存に努めてまいります。次に、リスト化、デジタル化、活用法についてですが、まず写真やネガフィルムの活用例につきましては、市の周年行事の際の広報誌の特集記事などに利用しているほか、北海道新聞小樽支社とどうしん小樽販売所会が発行しております小樽なつかし写真帖や小樽なつかしの昭和アルバムの資料として提供しており、編集委員の方へネガフィルムの貸出しを行っております。次に、ネガフィルムのリスト化についてですが、昭和 26 年から 39 年までの分は撮影日や撮影内容をネガ整理簿という形で整理しておりますので、今後も順次進めていきたいと考えております。また、デジタル化につきましては、枚数も膨大であり、ネガフィルムの歴史的・文化的資料価値についての判断も必要となりますので、学芸員や郷土史研究家などと連携を図りながら、今後、時間をかけて検討してまいりたいと考えております。次に、広報広聴課撮影の写真の今後の活用ですが、写真の活用は利用者それぞれの関心や目的に応じたものとなりますので、一概に活用法を述べることは難しいところですが、現在も希望者には劣化状態を見ながらネガフィルムや写真などの貸出しを行っておりますので、地域の皆様には今後とも有効に活用していただきたいと思っております。次に、歴史的・文化的価値を有する公文書及び資料類の収集及び保存に関する規程の制定についてですが、保存年限を過ぎた写真やフィルムを含めた公文書で歴史的価値を有すると判断されるものについては、その保存をするためのルールづくりについて他市の状況を参考にしながら、今後、研究してまいりたいと考えております。また、公文書館や市政資料室の設置につきましては、その設置場所が外部の場合には土地の確保の問題、内部の場合にもスペース上の問題があるほか、職員配置を含めた維持管理経費の負担も考慮しますと、現状におきましては、その設置は難しいものと考えております。(「議長、17 番」と呼ぶ者あり)
再質問 17番 佐々木秩
再質問を何点かさせていただきます。まず、自治基本条例についてですが、周知方法について幾つか挙げていただきましたけれども、パンフレットその他も大変重要ですし、ホームページもやり方としてはわかりますが、やはり今までのこういうやり方ではパブリックコメント2件というところから脱出していくのはなかなか大変ではないかと思います。私が思うに、そういう媒体にばかり頼らない、一方的にこちらから示すばかりではなく、例えばまちづくりにかかわる団体、それから集まりのあるところに職員の皆さんが積極的に出ていかれて、直接双方向のやりとりで説明する、そして意見を聞いてくるというような取組が大事なのではないかと思いますが、そういう方法についてはいかがでしょうか。カジノ誘致についてお聞きします。カジノ誘致の中で、いろいろとたくさんあるので、また別の機会にはなると思いますけれども、ここでお聞きしたいのは、再検討する場合の判断について、市が予算などの理由で撤退するというようなことはあり得るという御答弁ではありましたが、肝心のところの市民合意が得られなかった場合については判断の材料にならないのか、そこをもう一度御説明をお願いしたいと思います。それから、給食、食育について、聞いていて、安定供給、きちんとした材料、食材を大量にそろえるのはやはり非常に難しいのだと。学校給食センターをつくるに際しては、共同調理場方式でつくるという論議の中で、食材を少数でもいろいろと工夫して集められる自校方式の調理場を求める声もあった中で、今回、共同料理場方式という選択をされています。そうであれば、国や道も食材について地場産品を使うことをこれだけ推奨している中でその判断をされたのですから、やはり何とか工夫等をして材料を地場産品で集める御努力をさらに続けていただけるようにお願いしたいと思います。お聞きすれば、パンの小麦は道産のものを、それから米は後志産のものを使っているということですので、その部分ではずいぶんと地場産品を使っていると思います。一方、野菜の確保が難しいということで、先ほど数値で一桁台のパーセンテージで非常に残念だったのです。主食の部分でもう少し地場産品をしっかりと使っていけるという部分で、米飯の給食が、今、週2回ということになっています。国の基準では、もっとたくさん給食の中に米飯給食を採用するということがたしか示されていたと思いますけれども、その観点から言うと、後志産の米飯を使える給食、米飯給食の回数をもう少し増やすべきだと考えますが、その点についていかがでしょうか。米飯給食については、私もパンは大好きですし、日ごろから食べますけれども、殊、子供の給食、食材として、パンの場合、例えば油脂を使う、それから砂糖を加える必要があるという中で、子供の肥満傾向などの問題もあるということで、その点、米飯の給食についてはそういう心配もなければ、後志産のものを使うことができるというふうになります。米飯の給食の回数をもう少し増やすお考えがないかどうかお聞きします。写真については、密閉容器を使って、それから清掃等もしていただけるということで、当面そこのところはわかりました。ぜひ、場所、温度をきちんと保たれるようなところ、保管方法について今後も取組をお願いします。それから、リスト化について一つだけ。リストをつくるときに、今までやってきたというものがあるとのことですが、できればそれをコンピュータでエクセルなどに入れておいていただけると、検索等の使い方ができるのではないかと思います。エクセル等の表計算ソフトに入れるということも考えていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
佐々木秩議員の再質問にお答えいたします。まず、自治基本条例の周知についてでありますが、先ほど申し上げましたパンフレット等というのは、一つの方法であって、あらゆる機会を通じて市民の皆様に周知していきたいと思っているところであります。それから、カジノにつきまして、1点御質問がありまして、要するに撤退するというのは市民合意も含むのではないかという話でありますが、当然、今、IR推進法という法律ができていない状況でありますので、この法律がどういう形でできるのかといったことがまず第一だろうというふうに思っております。そのIR法案ができた段階で、もし市として進めていくということであれば、当然ながら市民の皆さんにIR法を理解していただきたいと思っておりますけれども、その結果、市民の皆さんの合意を得られないということであれば、そういったことについては撤退せざるを得ないだろうというふうに思っているところであります。何よりも市民の皆さんがどういうふうにお考えになるかということがやはり一番大事なところだろうというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。それから、給食については、教育長から答弁いたします。それから、記録写真の保存、その他につきましては、密閉性のある容器、そしてこの写真は非常に大事なものでもありますし、価値のあるものでありますから、この保存についてはしっかりと守っていきたいと思いますし、それからリスト化につきましては、今、佐々木秩議員がおっしゃったような形でできるのかどうか、そういったことも含めて取り組んでまいりたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
佐々木秩議員の再質問にお答えいたします。初めに、地元食材をなるべく増やせ、増やす対策を、ということなのですが、先ほども答弁の中で申し上げましたとおり、野菜についてはメニューがあらかじめ月単位で決められて、その2日前に食材を購入するというスケジュールで言うと、買う時期の問題がありまして、入荷量と消費する側との日程が折り合わないで、その食材を大量に購入できないということの隘路がある。それから、それをやるとすれば、これまでの購入の契約の仕方を抜本的に変えなければならない。少ない量を多くの業者から点在しながら供給するということになりますので、非常に面倒な作業、手間暇をかけるということがあります。ただ、先ほど申しましたように、魚類についてはフライヤーにより一度に大量に調理できる状況になりましたので、地元の魚を使う、それも1匹をそのまま買って調理していると、間に合わないということがあるので、あらかじめ加工された一定の大きさに切ったものをフライヤーで揚げるなど、そういう食材を、加工品をどうやって納入できるかということも、先ほども答弁しましたけれども、今後、野菜や水産品の確保についてJA新おたるや小樽市漁協などと価格面、供給面の協議と言いましたが、それがそういう内容でございまして、それらが調えば、できるだけ私どもとしても地元の食材を使いたいと思っていますので、その方向で検討させていただきたいと考えております。それから、米飯給食についても、できるだけ増やしたいという気持ちがありますが、それをやるとすれば、米飯は今、委託していますので、その委託料が高騰するということになりますので、価格面でどう回数を増やして全体の給食費が値上がりしないように、どう抑えていくかという兼ね合いもございますので、もう少し検討させていただきたいと思います。できるだけ増やす方向では検討していきたいとは思っていますので、その辺の全体の給食費との兼ね合いの中でどう調整するかということをもう少々時間をかけて検討させていただきたいと思っています。(「議長、17 番」と呼ぶ者あり)
再質問 17番 佐々木秩
各案件ともよろしくお願いいたします。これで終わります。(拍手)