小樽市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月10日
奥沢水源地の整備について
2013年9月10日、小樽市議会の一般質問で、安斎哲也議員が「奥沢水源地の整備について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 安斎哲也 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 安斎哲也
最後に、奥沢水源地保存・活用基本構想について伺います。基本構想(素案)が策定され、7月8日から8月7日までパブリックコメントが行われました。まず、そのパブリックコメントで市民の方から御意見が出されているのであれば、どのような御意見があったのかお聞かせいただき、基本構想策定後のスケジュールについてお聞かせください。基本方針とともにゾーニングが決定されているかと思いますが、整備予算について大枠が決まっているのであれば、お示しください。これまで、市の事業として整備された小樽公園などについては、ハードの整備に終始していたと感じています。何かをつくってそれで終わり、それが今までのやり方であって、その後の施設を見てみると、整備方針に沿って市民が継続的に利用しているかというと、そうではない事例もあると思っています。奥沢水源地の保存・活用とは少し離れますが、先日小樽経済センターで開かれた「北運河および周辺地域観光戦略セミナー」に出席いたしましたけれども、その中で、講師である東京大学生産技術研究所の太田浩史氏が、世界の港湾都市再生と北運河の課題と可能性について話をされ、シビックプライドが重要であると繰り返し述べられておりました。シビックプライドとは、市民がまちに対して抱く愛着、誇り、自負心であります。さまざまな港湾都市の事例を御紹介いただきましたが、いろいろな都市再生が行われ、新しくできた空間を市民が楽しみ、観光客と共存しているということでした。小樽市の現状としましては、どこか市民は市民、観光客は観光客という意識が根深くあり、市民は観光地に行くものではない、観光イベントは観光客向けだろうという意識が強い方もおられるように感じます。これは小樽市の公共事業でも同じことが言え、市で勝手にやった事業でしょう、私たちの生活には関係ないといった、少しシビックプライドからは離れているように考えます。今、日本の自治体でも都市ブランディングの試みが急増しており、人と人、人と都市をつなぐデザインのニーズが高まっています。この視点で大阪府の泉佐野丘陵緑地での、「使う人自身がつくる公園」について簡単に紹介いたします。この公園の整備に当たって、公園をつくる前に運営計画をつくり、市民の参加方法を決め、その内容に応じて公園を設計するという手法がとられました。公園のハード整備を従来の2割にとどめ、残りの8割はソフトによって使いながらつくっていく方法です。整備に数十億円かけて以後管理経費に数千万円かけるという従来の手法ではなく、ハード整備を少なく数億円にとどめ、毎年の管理にお金を使うというものです。ただ整備して後は勝手に使ってということではなく、公園運営にかかわる人が増え、そこにコミュニティが誕生し、来園者を迎え入れるということが形成されるということだそうです。整備の前にさまざまな地域の団体や人が入り、気に入った場所を見つけて活動しやすい空間へと改変させていくことで、例えば昆虫観察をやりたい人たちは活動しやすいようにみずから木を間伐したり、音楽会をやりたい人はそこでできるスペースをみずからの手でつくり出したりなど、水辺でのハンモック体験や、椅子や机を設置して公園づくりを進める方々がいるというような流れです。こういった住民と協働で公園づくりをする上では、まずは公園のテーマや理念を共有していくことから始まります。小樽市においては、基本構想が立ち上がっていますので、この方針や理念を市民と共有し、一緒に進めていく土台があると感じています。中松市長の公約では、市民と行政の協働で創意工夫をしながら活力ある小樽を創造すると約束されていますので、この小樽の歴史遺産である奥沢水源地の活用において、市民と協働の公園づくりを目指していただきたいと思いますが、まずお考えをお聞かせください。泉佐野丘陵緑地では、基本計画策定後に運営計画をつくる人をプロポーザルで決めていくという手法をとっていましたが、これまで小樽市が導入した経過はないと承知します。整備だけではなく、その後の管理を含めた計画づくりを民間とともに策定していくべきと考えますが、いかがでしょうか。ただし、その事例に準じて全てをするということでもなく、小樽市においてはさまざまな団体がいらっしゃいますので、例えば先日奥沢水源地のライトアップをされた小樽青年会議所の取組などですけれども、水源地の活用構想の中の「学習」「憩い」「交流」「周遊」「保全」と五つの活動メニューに沿って、市がコーディネーターとなってそれぞれの方々と膝を突き合わせて協議する運営会議なるものをつくり、そこで運営経過について議論を重ねていくという手法も考えられますが、いかがでしょうか。市民みずからが公園の整備、運営にかかわることでシビックプライドを育んでもらうことも可能かと思います。先日のセミナーは、今回は「北運河および周辺地域観光戦略」という観点でしたが、これは小樽市全体のまちづくりに共通していかないといけないものと思っています。港湾室や観光振興室の職員の方もその会場にいらっしゃいましたので、今回の奥沢水源地の整備を皮切りに、市民が楽しめる、市民が利用する公共空間のあり方を模索し、市民と協働でつくっていってほしいと思います。再質問を留保して、質問を終了します。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、奥沢水源地の整備について御質問がありました。初めに、基本構想についてのパブリックコメントですが、期間中に5人から 16 件の意見が提出されました。意見としてはイベントを開催できるような環境づくりを行い、市民の方が楽しみ、憩い、アピールしたくなる環境になればよいなど、ほとんどが水源地の活用方法に関する内容でありました。また、基本構想策定後のスケジュールについてですが、今後この構想に基づき、具体的な整備の内容、時期、事業手法について検討してまいりたいと考えております。次に、奥沢水源地の整備予算についてですが、ただいまお答えしましたが、今後、具体的な整備の内容などを検討することになるため、現時点で整備予算を示すことはできません。次に、奥沢水源地について、整備だけではなく、その後の管理・運営についても市民などとの協働により進めてはどうかとの御提案ですが、私も市民の皆さんと協働で市政運営を進め、市民力によるまちづくりを目指しておりますので、御提案の事例なども含め、どのような方法があるのか、調査してまいりたいと考えております。
再質問 6番 安斎哲也
再質問はいたしません。これで終わります。(拍手)