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小樽市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月18日

奥沢水源地の保存と活用について

2013年6月18日、小樽市議会の一般質問で、林下孤芳議員が「奥沢水源地の保存と活用について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
林下孤芳 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 林下孤芳

次に、奥沢水源地の保存と活用について伺います。奥沢水源地の保存・活用については、昨年8月から検討委員会を設置して、奥沢水源地の歴史、ダムの廃止に至った経緯、奥沢水源地にある既存施設について、現況特性と課題など、多岐にわたる分析に基づき、ビューポイントやゾーニングに至るまでの保存・活用基本構想(案)が取りまとめられ、夢と歴史とロマンが自然の中に溶け込んだ大変すばらしい内容だと感動いたしております。保存・活用のテーマは、歴史と自然の調和による市民が憩える親水空間の創出として、新たな施設としては、学習、憩い、交流、周遊、保全の機能を持たせるとしており、家族連れで水遊びができる水辺、ピクニックを楽しむ緑地、ダム跡地には見学通路を整備し、奥沢水源地の原風景でもある溢流路、水すだれも保存するとされています。奥沢水源地は、1908年1月4日の起工から、2度にわたる洪水災害に見舞われる難工事の末に、完成まで実に6年9か月もかかったと言われています。昭和60年には近代水道史的施設、水道技術史的施設、環境・景観的施設としての価値が認められ、道内最古の水道専用ダムとして、近代水道百選にも選定されるなど、奥沢水源地は100年余りにわたり市民に親しまれ、多くの市民が小・中学生や高校生の時代には、炊事遠足などで必ず訪れる思い出の場でもあり、市民の憩いの場であることは、現在でも変わりはありません。そうした意味でも歴史的遺産と自然景観をどのように保存・活用するか、市民の憩いの場をどのように創出するか、大変難しいテーマを取りまとめていただいた検討委員会の皆さんには、心から敬意を表します。奥沢水源地保存・活用基本構想(案)は、まだ議会にも示されておりませんが、今後のパブリックコメントや小樽市の保存・活用基本構想策定までのスケジュールについてお示しください。最近の新聞などには、各種団体が観察会を実施していることが報道されて、市民のみならず広い分野の方々から自然環境や水道遺産としての関心が高まっていることがうかがわれます。このタイミングを生かした取組こそが今後の小樽市の事業推進にも大変役立つと考え、私どもから幾つかの提案をさせていただきたいと思います。私どもは、奥沢水源地周辺や奥に連なる山林は、水源地の保安林として、少なくとも100年以上前から手つかずの自然環境が保たれ、貴重な鳥類や動物の生息地として、また豊富な植物の群生地としても価値が非常に高いものと考えています。もちろん水源地としての機能を失った現在、一部の鳥類の生息に変化が生じていることが想定されますが、道などの専門家による調査をしていただき、この貴重な自然環境を生かした鳥類や動物の餌場となる水辺の整備や環境保全によって鳥類も数を増やし、遊歩道や木道の整備によって、手つかずの自然が残る奥沢水源地と奥に連なる山林は、小樽にしかできない施設になると思います。旭山動物園や山の水族館の成功例は、自然環境に近い展示にこだわったからだと言われています。知床の自然遺産と規模の違いはあるものの、豊かな自然環境と希少な鳥類や動植物をこれほど近い場所で見られるのは、小樽市だけです。将来、新幹線の駅が設置されれば、日本一駅に近い自然公園施設として、小樽観光の柱にもなり得るものだと考えます。小樽市の基本構想の取りまとめに当たっては、できるだけ多くの意見が反映され、自然環境と歴史がマッチする生の生態系が見られる施設となることをお願いしておきたいと思います。いずれにしても、小樽市としてはかつてない規模になることが想定されるとすれば、国や道に対しても財政や人材の支援を求めなければなりません。そのためには、市長も行政も議会も市民も一体となって実現に向けた取組が必要ですが、市長の決意をお示しください。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

ただいま、奥沢水源地の保存と活用について御質問がありました。初めに、基本構想策定までのスケジュールについてですが、奥沢水源地の保存と活用については、学識経験者を含む8名で構成される検討委員会からの報告を基に、小樽市として基本構想案を取りまとめたところであり、その内容を今定例会で報告し、御意見を伺いたいと考えております。その後、7月上旬からパブリックコメント手続を行い、広く市民の皆様から御意見をいただき、9月上旬までには基本構想を策定したいと考えております。次に、奥沢水源地の保存と活用の実現に向けた取組についてですが、基本構想は、奥沢水源地周辺の約32ヘクタールの区域について、将来的な保存と活用の方向性を示すものであり、歴史と自然の調和による市民が憩える親水空間の創出を基本テーマとして考えております。基本構想案の策定に当たっては、議員との勉強会や市民から成る検討委員会での御意見を反映させて取りまとめ、今後も行政、議会、市民が一体となり、具体的な整備内容や事業手法の検討を進め、基本テーマの実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月18日 議事録 PDF(68ページ) 間違いを知らせる