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小樽市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月17日

地方交付税等について

2013年6月17日、小樽市議会の一般質問で、鈴木喜明議員が「地方交付税等について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
鈴木喜明 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 鈴木喜明

平成25年第2回定例会に当たり、市長、教育長並びに関係理事者に、自由民主党を代表して質問いたします。まず、地方交付税などについてお聞きします。道内の景気動向として日本銀行札幌支店は、この5月、円安を背景に自動車関連部品の生産や来道する外国人観光客が増え、株高で個人消費も上向き、円安のプラス面がマイナス面を上回り、アベノミクス効果が各方面に出始めているとして、道内景気が回復に向かっているとの認識を示しました。公共投資は堅調に推移し、国の予算成立の遅れによる工事請負金額が減少したものの、先行きは予算規模拡大により増加すると予想されます。道の試算でも、2011年度の道内名目経済成長率は1.2パーセント、物価変動の影響を除いた実質経済成長率は2.3パーセントで、ともに2年連続のプラスになったとあります。景気回復は、市内企業の体力を蓄え、雇用を生み、市税にも好影響をもたらします。残念なことに、本市においてはまだその影響が現れていないようで、実感するには至っておりませんが、久々の景気回復の兆しを感じながら経済活動をしていくことにより、閉塞感を打開し、意欲を持つことができます。後段で本市の経済状況と経済施策についてお聞きしますが、義務的経費比率が高い本市にとって、一般財源の約半分を占める地方交付税は、まさに生命線と言えます。6月14日に閣議決定された骨太の方針では、成長戦略に攻めの農林水産業、地域の活性化などが盛り込まれ、地方行財政制度の再構築に向けて、地方交付税を算定する際に上乗せされている歳出特別枠の見直し、危機対応モードから平時モードへの切替えを行うことに言及しています。特に地方交付税においては、新たに地域経済の活性化に資する算定を行政改革や地域経済活性化の成果の二つの観点から行い、頑張る地方自治体に交付税を重点配分する方針を示しました。次年度以降、交付税が重点配分されるような頑張る地方自治体としてアピールできる施策があればお聞かせください。また、本市では、財政状況の厳しさから、2004年度以降、職員給与の独自削減を続けているさなか、国の災害復興財源捻出のための国家公務員の給与減額措置に伴い、地方自治体への同様の措置の要請に関連する地方交付税の減額を吸収するためには、職員組合との1パーセント賃金カット交渉案件の成立にかかっておりますが、現在までの交渉の経過はいかがですか。また、その影響額と決裂の場合の対処及び本市財政に、どのような影響を与えるものなのかをお示しください。この項最後になりますが、骨太の方針に示された2008年のリーマン・ショック後に特例措置として増額されていた歳出特別枠の見直しに伴う地方交付税の減額について、市としての御見解をお聞かせください。次に、労務単価見直しによる影響についてお聞きします。前述したように、公共工事は堅調に推移する中、平成25年度の公共工事設計労務単価が、近年の建設投資の大幅な減少により若年入職者が減少し、技術継承が進まず、熟練技能労働者の高齢化と減少により、前年比全国平均約15パーセント、被災3県では平均約21パーセント上昇しました。こうした諸事情を踏まえ、3月29日、国土交通省土地・建設産業局長名で各自治体に、平成25年度公共工事設計労務単価の早期適用、ダンピング受注の排除、労務費の急激な変動への対応などが通達されました。それを受け、武蔵野市や葛飾区などでは、平成25年度公共工事設計労務単価に係る特例措置として、技能労働者の減少に伴い、労働需給が逼迫傾向にあることから、必要な法定福利費相当額を適切に工事金額に反映することを目的に、国における25年度公共工事設計労務単価の見直しを受け、新労務単価が24年度公共工事設計労務単価と比べ上昇していることから、既に新労務単価を適用し、工事等の積算を行い、今年度に発注した工事等の中に旧労務単価を用いて積算しているものが一部ある場合は、これらについて新労務単価に基づく契約に変更するための協議を請求できるよう、特例措置を設けることとしました。本市建設関連業者の中にも、工事発注後、今回の労務費の急激な高騰により採算がとれず、経営が圧迫されているところもあると聞いております。協議を請求できるとありますが、具体的にはどのようなことなのか御説明ください。また、市は、このような特例措置をお考えですか。その場合、本市全体で今年度発注のどの工事が対象となりますか。今後の発注工事の新労務単価の導入は起債の額にも影響してくると考えますが、いかがでしょうか。このたびの急激で予想しきれない労務単価や建築資材の価格の高騰は異常の域で、一部建設関連業者の中には、公契約で通常うたわれている、予期することのできない特別の事情により、工期内に日本国内において急激なインフレーション又はデフレーションを生じ、請負代金額が著しく不適当になったときは、甲又は乙は、前各項の規定にかかわらず、請負代金額の変更を請求することができるとの条項に照らして協議を持ちかける動きもあるようですが、市としてはその場合どう対処いたしますか。次に、おたる移住・交流推進事業研究会の活動報告書についてお聞きします。人口減対策として発足したおたる移住・交流推進事業研究会から、先月5月に活動実績の報告が市長にありました。その中で、移住者数の実績として、平成17年度から24年度までの8年間に研究会が把握した相談受付件数は352件、移住者数は50世帯102名で、内訳は道内10世帯、道外40世帯ということでした。50世帯の移住にこぎつけたことは特筆すべきことですが、相談だけで移住に至らなかった主な原因は何か、今後の検討課題は何か、7月末に同研究会が解散後、移住・交流推進事業が今後どのように展開していくのかもお聞かせください。以上、第1項目めの質問を終わります。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

鈴木議員の御質問にお答えいたします。ただいま、地方交付税等について御質問がありました。初めに、骨太の方針に示された地方交付税の算定における頑張る地方の支援についてでありますが、新たに、地域経済の活性化に資する算定を導入し、頑張る地方を息長く支援するとしております。算定に当たっては、「行革努力と地域経済活性化の成果の2つの観点から行う」とされておりますが、現時点でその詳細は明らかになっておりません。いずれにいたしましても、真の財政健全化に向け、行財政改革の推進と地域経済の活性化は取り組んでいかなければならない重要な課題でありますので、引き続き努力してまいります。次に、国の給与減額措置要請に伴う職員組合との交渉状況についてですが、国からは本年1月に総務大臣名により協力要請があり、市としては、本年7月から来年3月までの間、現在の独自削減率に1パーセントを加え、給与を削減する内容で、5月24日に職員組合に対し提案を行ったところであります。職員組合からは、既に10年にもわたる給与の独自削減を行い、人員削減なども含めて行財政改革の取組には最大限努力を続けてきたものであり、これまでの努力すら無視するような提案は到底受け入れられないとの意向が示されており、現在、組合側の理解を得るために交渉を継続しているところであります。次に、給与減額措置による影響額についてですが、7月から来年3月までの間、1パーセントの削減を実施した場合、全会計でおよそ7,000万円と見込んでおります。また、提案を行っている給与減額措置が労使間で合意に至らず7月から実施できない場合、国の動向を見ながら、今後の対応について引き続き職員組合と協議してまいりたいと考えております。なお、今年度は既に収支均衡予算を編成しておりますので、減額しなかった場合でも、すぐに本市財政に影響を及ぼすものではありません。次に、骨太の方針で示された特例措置として増額されていた歳出特別枠の見直しに伴う地方交付税の減額に対する意見についてですが、特例措置の見直しは、今後の景気回復を見極めながら、地方税収の動向や地方の経済状況を十分に把握すべきものと考えております。とりわけ地方交付税の減額は本市の財政運営に大きな影響を及ぼすことから、引き続き北海道市長会や全国市長会などを通じて、国に対して必要な地方交付税総額の確保を図るよう要望してまいりたいと考えております。次に、労務単価見直しによる影響についてですが、まず新労務単価に基づく契約の協議の請求について、一般的な工事請負約款において、契約に定めのない事項については、発注者と受注者が協議して定めるものとすると規定しており、この規定に基づき、今回の特例措置として、工事の受注者は旧労務単価に基づく契約を新労務単価に基づく契約に変更するため、請負金額変更の協議を請求することができるということであります。なお、発注者は、受注者から協議の請求があった場合は、新労務単価で積算し直し、設計変更の手順に沿って請負金額の増額を行うというものであります。次に、本市の特例措置の考えと対象工事についてですが、旧労務単価を用いて積算して発注した今年度の工事は、市長部局で3件、病院局で1件ありましたが、市長部局、病院局ともに特例措置を実施することとし、その対象工事の受注者に対し、その旨の通知をしたところであります。なお、5月以降の工事入札については新労務単価で積算し、実施しております。また、対象工事名を申し上げますと、市長部局では桜1号線側溝改良工事、銭函石山沢川改良工事などで、病院局では小樽市立病院統合新築建築主体その2工事であります。次に、発注工事の新労務単価の導入による起債額への影響についてですが、市長部局発注工事3件の請負代金合計で約300万円、4.5パーセントの増加となっております。今後発注する工事についても、新労務単価で予定価格を積算することから、起債額にも影響は出てくるものであります。次に、インフレスライド条項に基づいた対応についてですが、この条項の趣旨は、予期不可能な特別事情による極めて急激なインフレーション又はデフレーションといった、短期的で急激な価格水準の変動を対象としております。国においては平成24年2月の通達により、岩手、宮城、福島の被災3県のみを対象に当該条項を適用するとしておりますが、本市においても、今後、国や北海道などの動向を参考に、個々の工事の事例ごとに総合的に判断していかなければならないと考えております。次に、おたる移住・交流推進事業研究会活動報告についてですが、まず、相談だけで移住に至らなかった主な要因について、実際に受け付けた相談内容や既に移住した方へのアンケート調査結果を見ますと、住居や仕事に関する情報が移住を決める際の重要な要素となっております。移住の相談があった場合には、研究会の事務局である市が相談窓口となり、必要とされる情報の提供に努めておりますが、特に住居や仕事に関しては提供できる情報が限られてしまうことから、相談された方のニーズに応えきれないこともあり、移住に至らなかったケースもあるのではないかと考えております。次に、移住・交流推進事業についての今後の検討課題についてですが、移住を決める際に必要とされる住居や仕事などについての相談に対して、移住希望者のニーズに合った、よりきめ細かな対応ができるよう、民間事業者等との連携、協力なども視野に入れた相談体制づくりが当面の課題であると考えております。次に、移住・交流推進事業の今後の展開についてですが、今回、研究会からは、5年にわたる活動の成果や検証を踏まえた、本市が取り組むべき移住推進施策の方向性について、報告書をいただきました。私といたしましても、小樽への移住者が新たな視点により起業や地域活動を行うことは、新たな魅力を創出し、にぎわいをもたらすものと考えておりますので、報告書にありますように、起業希望者や現役世代を移住の中心的なターゲットとすることや、民間主導の移住推進組織の設立に向けて、引き続き市としても移住推進に関する取組を進めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月17日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる