みんなの議会

小樽市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月12日

(1)総務に関連して/(2)環境対応車を活用したまちづくりについて/(3)安心・安全なまちづくりから/(4)教育に関連して

2012年9月12日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「総務に関連して」「環境対応車を活用したまちづくりについて」「安心・安全なまちづくりから」「教育に関連して」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
山田雅敏 議員
答弁者
市長 中松義治、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 24番 山田雅敏

質問者も最後となり、簡潔に一般質問を行います。最初に、危機管理についてお伺いいたします。小樽市職員の失態が続いています。補助金返還遅れや公文書流出、飲酒運転でモラルの欠如など、何が原因でしょうか。コンプライアンス推進室は法令遵守に関する 10 項目のチェックシートを作成し、職場内ネットワークを通じ、全職員に配布、職場ミーティングなどを通じ徹底させる方針と聞きます。具体的な例では、複数の職員によるチェック、責任のある引継ぎ、コミュニケーションをとるとしています。しかし、基本的なマニュアルが示されたとしても、人である以上、間違いは必ず起こると私は思います。それをどうカバーするのか。どのようにフォローするのかが必要なのではないでしょうか。市職員には自制心を持つ優秀な方がたくさんいらっしゃいます。しかし、厳格な規律や鋭い市民の目で疲弊しているのではないでしょうか。今、民間企業が推奨している職場の活性化策として、趣味やスポーツなど職場の人間関係を深めるレクリエーションを社員に推奨する企業がふえていると聞きます。本市では、東日本大震災などにより、一時期より回数が減っている懇親会の開催や、職場の潤滑油として開催方法や目的を吟味したレクリエーションを行い、ミスや間違いを正す自己修復能力を持った職場づくりをお願いしたいと思いますが、御意見をお聞かせください。次に、地域の防災についてお聞きいたします。九州を記録的な集中豪雨が襲い、熊本県阿蘇市では 24 時間で1か月分に相当する 507.5 ミリメートルと観測史上最多の降雨で大きな被害をもたらしたことは、皆さんの記憶に新しいと思います。本市でも、昨年、今年と異常なまでの豪雨で道路の冠水や一般住宅や店舗に浸水の被害をこうむりました。気象庁は今回、「経験したことがないような大雨」というわかりやすい表現を使い、今年6月から気象情報の伝え方として用意、初めて使用しました。最初に、ここ二、三年の間で短時間に猛烈な雨が襲うゲリラ豪雨が頻発しています。道内、市内で道が示す急傾斜地崩壊危険区域等で土砂災害や河川の増水による被害や状況について、お聞かせください。次に、8月 30 日に北海道が防災訓練を十勝、釧路、根室の3管内で行いましたが、今回、新たに車を使用した避難が行われ、新たな課題が浮かんだと聞きます。お聞かせください。次に、内閣府や消防庁による災害時要援護者の避難支援ガイドラインは、高齢者の情報を日ごろから知っておき、一人一人の具体的な支援計画を立てるように市町村に求めていると聞きます。だれがどう助けるのか。本市の老老介護の家庭やひとり暮らしの高齢者の支援計画の策定状況をお聞かせください。次に、仙台市の災害フォーラムから三つの町会の例を御紹介いたします。一つ目は、住民の安否確認や連絡など町会全員の名簿をつくり、家族が無事なら玄関先に黄色の旗を出して知らせるというものです。東日本大震災のときに日ごろの訓練が生きて、この町会では全戸の安否確認を地震発生から 35 分で完了させたと聞きます。二つ目は、日ごろの防災活動に取り組むのは町会の役員だけではなく、防災担当を全世帯が経験、手づくり防災マップに個別の情報を記入。三つ目は、行政に頼らず、自力で災害を乗り切る自主避難所を1か月間運営したと聞きます。また、災害時協力協定を県内外の5か所と結び、震災4日後に山形県尾花沢市鶴子地区から、その朝つくったおにぎりや漬物、飲み水が届いたと聞きます。このフォーラムの最後に、「今回の震災の教訓は『備えがないことはできない』」と結んでいます。そこでお聞きいたします。本市でも各地域町会の事情がさまざま違う中、このような例を周知し、防災計画や避難訓練に役立てていただきたいと思いますが、御意見をお聞かせください。次に、東日本大震災を契機に改めて注目されている事業継続計画、企業の間では見直しや新たな策定に向けた取組が広がっていると聞きます。膨大な住民の情報を管理している市役所や町役場が被災すると、災害対応だけではなく、窓口業務も滞ると思います。ノウハウが乏しい自治体では策定が遅れ、総務省の調査では、今年1月時点で全国で 6.8 パーセントにとどまっていると聞きます。内閣府は2年前、策定に関するガイドラインを示していますが、本市の状況をお聞かせください。この項最後に、地域防災の中心となる若手を育てる防災キャンプが胆振管内壮瞥町で開かれました。同様の研修は大人向けには各地で始まっていますが、子供の防災キャンプは東日本大震災を踏まえ、文部科学省が今年4月から全国に開催を呼びかけたものと聞きます。このキャンプの参加基準や参加料、年齢、訓練の内容、ねらいなど、お聞かせの上、本市でもこのような取組が今後必ず必要と思いますが、見解をお聞かせください。次に、環境対応車を活用したまちづくりについてお伺いいたします。国土交通省は、今年8月 23 日、1人から2人が乗れる超小型車の普及に向けて、試験的に導入する自治体に車両の購入やリースの費用を半額補助する支援制度を来年度から始める方針と報道がありました。現状では超小型車は公道を走行できませんが、国土交通省は公道での試験導入制度を今年の秋にもつくり、山間地での利用や観光振興に活用できるモデル事業を公募すると聞きます。また、農林水産政策研究所の調査では、生鮮品販売店舗までの距離が 500 メートル以上で、車を持たない 65 歳以上の買物弱者は全国で 350 万人いると公表され、本市でも近年、電動カートに乗って買物をする高齢者をよく見かけます。現在、道内では、某コンビニエンスストアが札幌市を皮切りに苫小牧市、七飯町など9月中に7台の小型モビリティーを導入し、飲料などの重たい商品の運搬に悩む高齢者の期待にこたえると聞きます。超小型車試験導入の際の事業計画の作成や実施後の効果分析に係る経費も半額補助されると聞きます。本市の買物弱者や高齢者の通院、また観光周遊などの新たな取組として期待されます。「先んずれば人を制す」ということわざがあるように、他の自治体に先駆けて環境に優しい超小型車のモデル事業を展開し、高齢者や観光、物流に新たな試みをしてはいかがですか。市長のお考えをお聞かせください。次に、計画停電に関連して質問いたします。泊発電所の停止による道内の電力不足については、北海道電力は昨年対比7パーセント以上の節電を7月 23 日から9月 14 日の間、住民や企業に求めています。全道を 60 の地域に分け、グループごとに計画停電を1日1回、原則2時間ほど実施すると公表がありました。利用者は 390 万件あり、新聞折り込み広告やテレビなどの報道機関、インターネットでも、この実施について周知があったところです。この周知の際には3万 6,000 件の道内利用者に通知ミスがありましたが、後日、迅速に訂正通知をしたと聞きます。この計画停電や誤通知を不安に思う市民は北電に電話してもすぐにはつながらず、本市にも問い合わせをしたと聞きます。本市では正確な返答ができず、再度、北電へ連絡するようにとの対応でした。その後、北電は1週間、電話がつながらない状態が続き、私のところへも苦情が来たところです。最初に、北電から本市に説明や連携の要請などなかったのか、その点をお聞かせの上、節電要請期間などの対策や本市の住民対応や啓発、周知についてお聞かせください。次に、政府が計画停電が想定される前日に出す需要逼迫警報が出された場合、翌日には本市の地区が順を追って次々に停電になると思います。停電による公共機関の停止で一番影響を受ける市民の不安が考えられます。最初に、列車運行、踏切、警報機などのJRに関する取決めについてお聞かせください。次に、警察への非常通報や信号機等の停電対策の取決めについても、あわせてお聞かせください。次に、暴力団排除条例についてお伺いいたします。昨年4月に北海道で暴力団排除条例を施行しました。道内の市町村では施行を受け、暴力団排除条例を定める動きが広がっていると聞きます。最初に、道が定めた条例の適用範囲や禁止事項など、条例の概要をお聞かせください。次に、比較的小規模な市町村を中心に条例化が進んできたと聞きます。条例の中身は道の条例に準じていると聞きますが、どのような市町村で何自治体か、お示しください。次に、最近では道内の人口 10 万人規模の市でも制定に動き出していると聞きます。どのような市が検討しているのか、市で制定するときの課題など合わせてお聞かせください。本市では、昭和 45 年に暴力追放都市宣言、昭和 63 年に防犯都市宣言、平成 18 年に小樽市安全で安心なまちをつくる条例があり、公営住居入居者資格では「暴力団員でないこと」と定めています。この項、最後にお聞きいたします。一部の市町村でも独自の規定を設けて、類似した条例が施行されていると聞きますが、本市の既存の宣言や条例及び道条例において、適用されない部分をお聞かせください。市民が安心して暮らせる社会を目指して、この条例を早期に定めていただくとともに、今後の見通し等をお聞かせください。次に、教育に関連してお聞きいたします。小さいときから耳でなれ親しんだ音は、言葉や発音に多大な影響があるといいます。最初に、本年第1回定例会でお聞きしました本市の英語教育の取組について、新たな取組があったと聞きます。お聞かせください。次に、全国学力・学習状況調査についてお聞きいたします。2年ぶり5回目となる全国学力・学習状況調査が実施され、抽出された対象校の調査結果が公表されました。さらに来年度は、学力調査のほかに家計状況を聞く保護者アンケートと学力の経年変化をたどるための非公開問題による調査も行うと聞きます。全国での対象校の抽出率が異なり誤差もあると聞きますが、都道府県別平均正答率の本道、本市の現在の調査状況をお聞かせの上、今年初めて実施された理科が調査に加わった理由をお聞かせください。次に、今年も好成績と聞いている秋田県、福井県の取り組んでいる「教育する力」とは何か。本市でも職員を秋田市へ視察に派遣した経緯があり、本市の目標とする教育政策の改善や新たな施策についてお聞かせください。次に、同時に行われた「児童生徒質問紙」からお伺いいたします。学力調査にあわせて生活習慣を子供に尋ねたところ、テレビを見る時間が減り、インターネットなどを使う時間がふえたと聞きます。子供の教育には、学校はもちろん家庭の協力が不可欠と考えます。本市の児童・生徒のインターネット等の使用時間など、わかる範囲でお聞かせの上、家庭での活用や指導の方法についてお聞かせください。この数年にわたる調査の中で、初回から行った「人の役に立つ人間になりたいと思う」という質問に、「なりたい」(「どちらかといえば」含む)と答えたのは小学校6年生で 94.7 パーセント、中学校3年生で 93.9 パーセント。「人の気持ちが分かる人間になりたいと思う」という質問、「いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思う」と答えた割合は、「どちらかといえば」を含めると、すべて過去の調査を上回ったと聞きます。この調査の本市の状況をわかる範囲でお聞かせください。また、このさまざまな生活習慣調査を子供たちのために今後さらにどのように生かされるのか、お聞かせください。次に、学校基本調査から1年以上居所不明の児童・生徒の調査で、昨年5月1日時点で不明児とされる小・中学生は全国で 1,191 人いると聞きます。最初に、学齢簿から居所不明と数えられる経緯や基準についてお聞かせください。あわせて、外国国籍を持つ児童についてもお聞かせください。家庭内暴力や夜逃げなどの理由が考えられますが、一番心配なのは転居後に義務教育を受けられずにいる子供が含まれている可能性があると聞きます。そこでお聞きしますが、市区町村教育委員会では年に1回、学校基本調査の一環で不明児の数を国に報告していますが、平成 22 年度で 326 人、23 年度には 1,191 人の報告がありますが、本市の状況をお聞かせください。あわせて、子供の行方の把握対策についてもお聞かせください。次に、大津市立中学校2年生の男子生徒が昨年 10 月に自殺した問題を受け、大阪府教育委員会がいじめを繰り返す児童・生徒に対し、出席停止制度の積極適用を検討していると聞きます。西日本のある県では、いじめで複数の中学生を4日間の出席停止とし、期間中は毎日、担任らが家庭訪問を行い、課題学習や日誌を書かせたりしました。その後、3か月間、職員全員がローテーションを組んで別室で個人指導を行い、特別養護老人ホームや果物農園で体験学習なども行い、スクールカウンセラーは被害・加害生徒だけではなく、保護者の教育相談にも当たったと聞きます。また、加害生徒の学級復帰は学年が変わるタイミングで行われ、心理学的にも改善が見られ、生活態度もおおむね良好となり、被害生徒も当初はおびえることもあったが、徐々に平静を取り戻したと聞きます。いじめでの出席停止をめぐっては活用を促す提言が繰り返されていますが、教育効果を疑問視する声や集団による無視のような場合の適用の難しさがあると聞きます。最初に、平成 13 年の法改正の内容を具体的にお聞かせの上、本市ではこの適用はないと思いますが、ここ 10 年間、この制度は全国、全道で何人適用されたのか、お聞かせください。また、この中でいじめが主因の例は小・中学生で何人か、お知らせください。次に、本市教育委員会では、出席停止制度について議論がなされた経緯があるのか、この制度の要件の明確さや手続規定の整備、学習支援措置の認識についてもお聞かせください。最後に、このような事態を想定した場合、被害生徒を守るためや加害生徒の更生を促す出席停止制度の適用を検討するのかもお聞かせください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、総務に関連して何点か御質問がありました。まず、危機管理の観点から、職場でのレクリエーションなどの実施により、自己修復能力を持った職場づくりをしてはどうかとの提言がありました。これまでも風通しのよい職場づくりの一環として、職場ミーティングを推進するとともに職員の福利厚生として各種レクリエーション事業を実施してきており、今後ともこれらの一層の充実に努め、職員間のコミュニケーションの向上を目指してまいりたいと考えております。次に、防災について何点か御質問がありました。初めに、大雨による道内、市内の近年の被害状況についてですが、道内では一昨年、上川管内忠別川の増水などによる道路の陥没により4人の死傷者が出たほか、天人峡温泉で温泉客を含め 300 人余りが一時孤立するという災害がありました。また、昨年9月の台風に伴う大雨では、十勝管内の音更川と芽室川で堤防が浸食され決壊、はんらんのおそれが発生したため、それぞれ避難指示・勧告が発令されております。本市では、この3年ほど急傾斜地崩壊危険区域での土砂災害はありませんが、平成 22 年8月7日及び23 日から 24 日の大雨で、河川で 25 件の被害があったほか、堺町地区で道路が冠水し、付近の店舗等に浸水するという被害があり、昨年9月の大雨では河川で7件の被害がありました。また、本年は8月 20日に1時間に 23.5 ミリメートルという強い雨が降りましたが、土砂災害、河川の被害や側溝のあふれによる浸水などは発生しておりません。次に、北海道の防災総合訓練における課題についてですが、報道などによりますと、車を使った訓練では高台に通じる道が細かったことによる渋滞や避難場所での駐車場の確保などの課題があり、北海道では今回の訓練に伴い明らかとなった課題等を抽出し、今後、検討会を実施すると聞いております。次に、災害時要援護者の支援計画の策定状況についてですが、市では、平成 20 年度から民生委員の協力を得て、お年寄りや体の不自由な方など災害時の避難の際に支援が必要な、いわゆる災害時要援護者の方について、緊急連絡先や避難場所、避難の際の支援者などの個別避難支援プランを記載した個別票を作成し、登録を行ってまいりました。現在、9,000 名の登録がありますが、支援者の決まっていない方もいることから、平成 23 年度には約 1,800 名の登録者宅を訪問し、登録内容の確認や生活状況の聞き取り調査などを行い、このうち約 800 名について支援者が決まったところであります。本年も引き続き、津波浸水の影響のある区域にお住まいで支援者の決まっていない方について、防災担当職員が訪問調査をしているところであります。次に、仙台市の町会の取組の周知と活用についてですが、市内でも高島などの町会が津波避難訓練を実施したほか、町会独自の取組として、避難経路のほか避難の際に支援が必要な方や支援できる方などの情報を記載した津波ハザードマップを作成し配布したほか、避難済みを知らせるための目印を配布するなどの取組や津波対策マニュアルを作成された事例があります。市といたしましては、避難訓練の実施を希望される町会等に対して、訓練方法の提案や地図上で避難場所や避難経路を確認していただく図上訓練など、積極的に支援を行っていくとともに、御提案の取組などについてもさまざまな機会をとらえて情報提供し、町会個別の防災計画や避難訓練に役立てていきたいと考えております。次に、事業継続計画についてですが、この計画は大規模災害時などにおいて、応急業務や通常業務を優先度の高い順にあらかじめ特定し、適切な業務執行を行うために必要な計画であると認識しております。しかしながら、市においては喫緊の課題である津波避難などの防災対策や市民情報の管理システムの構築を優先的に行っている状況にありますので、計画の策定には至っておりません。次に、環境対応車を活用したまちづくりについてですが、国は環境対応車普及による低炭素まちづくりの一環として超小型車の利用促進を図っているところです。この超小型車の導入の趣旨は理解するところですが、超小型車は冬期間の交通の安全性や他の交通車両へ与える影響などの課題があることから、現時点では本市としてモデル事業を行う考えはありません。次に、計画停電についての御質問がありました。まず、北海道電力株式会社からの説明、連携の要請についてですが、北電からは事業所としての市に対しあらかじめ節電要請がありました。このため、部長会議を通じて各部に節電をお願いするとともに、市民生活への影響を考慮し、庶務担当課長会議に北電の担当者にも出席をいただき、計画停電の時間帯やエリアの確認を行ったところです。一方、本市といたしましては、市民に対して事業者である北電が責任を持って計画停電に対する周知を行うよう要請するとともに、広報8月号に市民への節電協力依頼の記事を掲載したほか、北電が作成した計画停電に関するパンフレットを市の各施設に配置し、市民への啓発、周知に協力したところであります。また、市のホームページでは、計画停電が実施された場合の市の各施設での対応をお知らせしているところであります。次に、JR北海道関係、警察関係の停電対策の取組ですが、まず、JR北海道によりますと、函館本線の小樽-旭川間は計画停電が実施された場合でも踏切警報機の作動などの運行管理に影響がないため、通常どおりに運行されるとのことです。しかし、函館本線の小樽-長万部間は計画停電実施時には踏切警報機が異常作動するおそれがあるため、原則的には列車は運休し、その際にはJR北海道のホームページや駅の掲示などで乗降客に案内する予定とのことであります。また、警察関係では、信号機が滅灯している交差点においては警察官が交通整理を行う予定とのことでありますが、交通整理を行う警察官がいない交差点の場合は運転者、歩行者がみずから安全を確認して通行しなければならなくなりますので、計画停電の実施地域での移動を極力控えるように周知しているとのことです。なお、110 番等の電話利用に関しては、固定電話機自体が停電により使用できない場合があるため、計画停電の実施時には携帯電話や公衆電話を利用するように周知しているとのことです。次に、暴力団排除条例について、何点かお尋ねがありました。初めに、北海道暴力団排除条例の概要についてですが、この条例は、道民の安全で平穏な生活を確保し、社会経済活動の健全な発展と青少年の健全な育成に寄与することを目的として制定されており、道、道民、事業者等の責務や講ずべき措置が定められています。その中で道が講ずべき措置としては、北海道の公共事業から暴力団関係事業者を排除することや北海道の公の施設が暴力団の活動に利用されないために必要な措置を講ずることとしています。また、事業者が暴力団を利用することや暴力団に利益供与することを禁止するとともに、暴力団事務所に使用される不動産の売買等や学校等の保護対象施設から周囲 200 メートル区域内での暴力団事務所の開設、運営を禁止するという内容になっております。次に、道内で条例化を進めている市町村についてですが、小樽警察署を通して、8月末現在の状況を確認したところ、条例が議決済みの市町村は夕張市など1市 13 町4村の計 18 自治体、議決を予定している市町村は札幌市など5市 12 町1村の計 18 自治体になっているとのことです。また、これ以外にも制定を検討中の自治体があると聞いていますが、実数は把握しておりません。次に、道内主要都市の条例設定の検討状況ですが、小樽以外の道内人口 10 万人以上8市に確認したところ、札幌、釧路、北見の3市が平成 25 年4月施行予定、旭川、函館の2市が制定を検討中、他の3市では現在のところ制定予定なしとの回答でした。また、市の条例制定に当たっての課題ですが、市民、事業者に対して暴力団に関する情報をどのように提供するか、さらに市民、事業者などが暴力団の排除に関する活動に取り組んだことなどにより、暴力団から危害を受けるおそれがあると考えられる場合にどのように市として対応するかなどが挙げられます。次に、本市の既存の宣言や条例、道条例において適用されていない部分についてですが、現行の道条例では、道が講ずべき措置の適用範囲が道の公共事業、道の公の施設からの暴力団排除に限られていますが、既存の市の宣言や条例では、市の公共事業、市の公の施設から暴力団を排除する規定がないことが挙げられます。また、本市の条例制定についての今後の見通しですが、庁内関係部局によるワーキンググループの設置を予定しており、その中で課題等を整理しながら、暴力団排除条例の必要性を含めて検討を進めてまいります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、防災キャンプについてのお尋ねでございますが、壮瞥町で開催されました防災キャンプの参加対象は小学校4年生以上の児童、中学生、高校生、保護者及び地域住民で、参加料は1人 2,500 円となっております。キャンプのプログラムは学校体育館での避難生活の実体験、有珠山などのフィールド学習、東日本大震災体験者の講演などとなっており、これらの実体験や学習を通して自然災害に関する基礎的な知識を習得し、災害発生時に生き抜く力を育成することを目的としております。防災キャンプは平成 24 年度、道内においては火山が身近にある壮瞥町で8月に開催されたほか、10月には地震や津波に関心の高い厚岸町で開催される運びとなっております。本市といたしましては、当面、これら2町の取組の成果について情報収集し、今後、各学校での防災教育に活用してまいりたいと考えております。次に、本市の英語教育に関する新たな取組についてでございますが、8月3日に小樽ユネスコ協会主催、小樽市教育委員会後援で「ユネスコ English Day 小学生の英語教室」を開催し、小学校2年生から6年生までの児童 15 名が参加をいたしました。当日は教育委員会から派遣したALT2名や商大の留学生らを講師として、あいさつや自己紹介、ゲームなどを通した英語の体験活動を行っております。また、高島小学校では、来年4月の祝津小学校との統合を契機として、新たな教育目標の策定を進めており、その一つとしてユネスコスクールへの登録を行い、地域の特色を生かした環境教育や留学生との交流、地域の外国人との触合いなど、体験を通した学びの中でみずから考える力と国際感覚の育成など、特色ある教育の展開を検討しているところでございます。次に、平成 24 年度、全国学力・学習状況調査の抽出校における全道と小樽市の状況、理科の調査が加わった理由などについてでありますが、道教委では8月8日に全道の抽出校の平均正答率などの結果を公表いたしました。小学校では、算数Aで全国と比べ、平均正答率でマイナス 3.7 ポイントと、最も差が大きくなっている点が特色です。中学校では、昨年度と同様に小学校よりも全国との差が小さい傾向にあり、特に国語Bにおいては全国との差がマイナス 0.2 ポイントに縮まっているのが特色です。全体的に申し上げますと、小・中学校のいずれの教科においても、依然として全国の平均正答率を下回っているものの、平成 22 年度に比べ中学校国語Aを除くすべての教科において全国平均との差は縮まっている状況となっております。平成 24 年度の小樽市の抽出校の状況については、集計されたデータ等の通知はありませんので、今後、希望利用校を含めた全体の結果が道教委から示されますので、現在、公表に向けて準備を進めているところでございます。また、理科の調査が加わった理由についてでありますが、「全国的な学力調査の在り方等の検討に関する専門家会議」において、次代を担う科学技術人材の育成が重要となっていること、児童・生徒の理科離れ現象が指摘されていることなどを背景として、理科を対象教科とすることは有意義であるとされたものであります。次に本市の新たな施策の展開についてでありますが、教育委員会では今年度、学力向上に向けた先進的な取組を行っている秋田市の小・中学校や教育研究所に3名の教員を派遣いたしましたが、派遣した教員からは学校と家庭との連携がスムーズに図られており、大きな特色とすれば各家庭における教育に対する熱意が相当強いという感想を持ったと報告を受けております。本市においては、家庭における音読運動の展開や携 10 運動の一層の推進を通して、学校と家庭の連携を強化するとともに、それを支える教員の資質能力の向上を図ることが重要であると考えております。次に、本市の児童・生徒のインターネットなどの使用時間についてでありますが、本市における平成22 年度と 23 年度の比較で申しますと、インターネットをしていると答えた小学生は 46.3 パーセントから 58.3 パーセントと 12 パーセントの増、中学生では 67.1 パーセントから 73.1 パーセントと6パーセントの増となっております。また、携帯電話で通話やメールをほぼ毎日していると答えた小学生は 14.5パーセントから 17.6 パーセントと 3.1 パーセントの増、中学生では 35.9 パーセントから 40.6 パーセントと 4.7 パーセントの増となっており、インターネットなどの使用については全道と比べても高い状況となっております。教育委員会では、保護者みずからが正しい知識を持って子どもたちを指導できることが最も大切であると考え、ネットパトロール体験会を開催し、保護者の認識を深めるとともに、夜 10 時以降の利用制限を呼びかけている携 10 運動を展開するなど、今後とも小樽市PTA連合会などとも協力しながら子どもたちの生活習慣の改善に努めてまいりたいと考えております。次に、生活習慣などにかかわる調査についてでありますが、平成 22 年度までの結果で申しますと、「人の役に立つ人間になりたいと思う」では小学生 91.0 パーセント、中学生 91.7 パーセント、「人の気持ちが分かる人間になりたいと思う」では小学生 88.4 パーセント、中学生 91.1 パーセント、「いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思う」では小学生 94.2 パーセント、中学生 88.8 パーセントと、三つの項目のいずれについても、平成 19 年度に始まった本調査の中では平成 22 年度の数値が最も高くなっております。教育委員会としては、各学校においてこのようなデータを学校だよりやPTAの会議などで保護者にお知らせするよう働きかけておりますが、今後とも子供たちの生活習慣などの課題については情報を共有し、家庭と協力して改善を図るよう指導・助言してまいりたいと考えております。次に、学齢簿から居所不明として数えられる経緯や基準についてでありますが、市町村教育委員会は当該市町村の区域内に居住する学齢児童・生徒について就学義務の状況を把握するため、住民基本台帳に基づいて学齢簿を編製することになっております。学齢簿を編製後、住民基本台帳に登録されている住所に居住していない場合は学校、民生委員、警察署など関係機関を通じて所在の把握に努め、1年以上不明の場合は居所不明として扱っております。また、外国国籍を持つ児童の取扱いについてでありますが、外国籍の子供の学齢簿の編製は必要ありませんが、市町村教育委員会は住民基本台帳の情報に基づいて学齢簿に準ずるものを作成し、子供の就学機会の確保に努めることとなっております。次に、1年以上居所不明の児童・生徒の本市の状況でありますが、過去5年間の学校基本調査では1名報告をしております。また、行方不明の子供の対応についてでありますが、学校は直ちに市町村教育委員会へ報告するとともに、児童・生徒宅への家庭訪問や電話連絡のほか、親戚などへの照会を行い、把握ができない場合は民生委員、警察署、児童相談所など関係機関へ連絡するなど情報収集を行うこととなっております。次に、学校教育法の改正内容などについてでありますが、平成 13 年の法改正では第 35 条第1項で、「一 他の児童に傷害、心身の苦痛又は財産上の損失を与える行為」、「二 職員に傷害又は心身の苦痛を与える行為」、「三 施設又は設備を損壊する行為」、「四 授業その他の教育活動の実施を妨げる行為」と性行不良の行為の具体例を明記するとともに、この行為の「一又は二以上」を繰り返す場合には出席停止を命ずることができるといたしました。また、第2項では、市町村教育委員会は、出席停止を命ずる場合には、あらかじめ保護者の意見を聴取するとともに、理由及び期間を記載した文書を交付しなければならないこと、第3項では、出席停止の命令の手続に関し必要な事項は、教育委員会規則で定めること、第4項で、出席停止期間中における学習に対する支援などの措置を行うことなどが明記されております。次に、過去 10 年間の全国、全道での適用状況についてですが、平成 13 年度から平成 22 年度までの10 年間で、小・中学校において出席停止を適用した件数は、全国では小学校4件、中学校 417 件、全道では中学校3件、本市では事例がありません。なお、このうち、いじめによるものが全国で中学校 23件となっており、全道では小・中学校とも事例がありません。次に、出席停止制度の経緯と手続規定等の整備についてですが、平成 13 年に法改正があり、第 35 条第3項により規則を定めることとなったことを受け、平成 14 年に「小樽市立学校の出席停止の命令の手続に関する規則」を制定し、校長会議を通じて制度の周知徹底を図ったところであります。また、出席停止期間中の学習支援についてでありますが、当該生徒の在籍する学校は個別の指導計画に基づき、教科指導などの教育活動を行うほか、事案によっては関係機関が連携して、個別の事情に応じ、地域ぐるみの支援体制を整えることも必要であると考えております。最後に、いじめを繰り返す児童・生徒がいるなどの事態を想定した場合の出席停止制度の適用についてでありますが、日ごろからの児童・生徒の行動をつぶさに見取り、いじめについての未然防止に努めることが何よりも大事でありますが、万が一、いじめを認知し、事実確認を行い、法令に照らし明らかにその要件に当てはまる場合には、出席停止など必要な措置を講じなければならないものと考えております。しかしながら、出席停止の措置は就学義務との関連もあり、個々の事例に応じて慎重に判断しなければならないものと考えております。(「議長、24 番」と呼ぶ者あり)

質問 24番 山田雅敏

本当に明快な御答弁をいただきました。1点だけ教育委員会にお聞きいたします。秋田市に教員を派遣した経緯があり、秋田での家庭の教育に対する熱意が秋田市の教育のレベルを上げているという御答弁がありました。そこでお聞きしますが、教育長としては、この家庭の力をどういうふうに引き出せば、秋田市のような教育ができるのか、私見でも構いませんが、その家庭の熱意、その点についてお考えがあればお聞かせ願いたいと思います。

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

これは歴史的な背景などもあろうかと思いますし、それから地域的な連帯感といいますか、いわゆる子供の教育に関するその住民の意識というものが、そもそも秋田県だとか日本海沿岸が、いわゆる米百俵運動とかそういう歴史的なものが多分にあるのではないかと。北海道はまだ歴史が浅いので、そういう意味ではそういう歴史的なこともあろうかと思いますけれども、そうは言いながら、この小樽は北海道の中では歴史のあるまちですので、その力は十分にあると思いますので、今後とも教育委員会として、さまざまな手だてを講じて家庭学習の力をつけるというところに、より力を入れてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月12日 議事録 PDF(146ページ) 間違いを知らせる