みんなの議会

小樽市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月12日

(1)本市の公共不動産の今後の考え方について/(2)北海道新幹線の新小樽駅周辺整備について/(3)ワンストップサービス(総合窓口)について/(4)住宅用の太陽光発電システム設置補助制度について

2012年9月12日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「本市の公共不動産の今後の考え方について」「北海道新幹線の新小樽駅周辺整備について」「ワンストップサービス(総合窓口)について」「住宅用の太陽光発電システム設置補助制度について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
高橋克幸 議員
答弁者
市長 中松義治、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 高橋克幸

一般質問を行います。初めに、本市の公共不動産の今後の考え方についてであります。地方公共団体は、地域振興などの公共・公益的な目的により、不動産の所有、管理を行っており、特に高度経済成長期において公共施設に対する需要の拡大を背景として土地を買い進め、施設の建設を進めてまいりました。このような中、近年では少子高齢化や、それに伴う市町村合併の進展等、社会情勢の変化から、公共施設に対する住民のニーズも変化してきており、これに対応した既存施設の利活用、処分を行うことが重要になってきているところであります。また、耐震、アスベスト、土壌汚染といった不動産固有のリスクについて社会的な関心が高まり、所有する不動産の管理について、社会的な責任が強く求められているところであります。さらに、公会計制度の見直しや地方公共団体の財政の健全化に関する法律、地方公共団体財政健全化法や資産・債務改革など、公的不動産を取り巻く制度にもさまざまな変化があるところであります。国土交通省では、平成 19 年度から公的不動産の合理的な所有・利用に関する研究会を設置し、地方公共団体がPRE戦略を立案、実践するに当たっての基本的な参考書となるPRE戦略を実践するための手引書を取りまとめ、平成 21 年5月に公表されております。この公的不動産の適切なマネジメント、いわゆるPRE戦略については、昨年の第3回定例会の私の一般質問で市長に見解を伺いましたが、今後の研究という趣旨の答弁でございました。本市の人口減少や防災・減災の観点から、今後の公的不動産の適切なマネジメントの考え方は重要な問題であると認識しておりますので、今回は個別的に、少し角度を変えて質問したいと思います。公共施設整備・再編計画についてであります。本市では、平成 16 年度に老朽化した施設の長寿命化と維持費の平準化を図ることを目的とした施設カルテを作成し、各施設の維持・補修の必要性や優先順位などを判断するための基準として使用されたと伺っております。このような資料を基に今後の本市の全体的な公共施設の整備・再編計画の策定が必要と考えますが、市長の見解を伺います。次に、不動産カルテの作成についてであります。国土交通省の研究会によりますと、多くの地方公共団体において不動産の管理は、それぞれの所管部門ごとに縦割りの組織によって行われているため、継続利用、貸付け、売却等の利活用について、全庁的な観点からの検討が十分になされていないということが多いようであります。また、維持、修繕、管理といった保全の側面からの管理が中心であり、利用効率や資産価値等も含めた不動産としての情報を一元化に集約しようとする取組も不十分であり、前回の第3回定例会の質問でも、本市の全不動産を対象にした不動産カルテの作成を提案いたしました。市長が判断する上で、情報の一元化は重要と考えます。この点について、1年が経過したわけですが、どのような状況なのか、お示しください。次に、本庁舎の耐震化の問題であります。昨年の3月 11 日に発生した東日本大震災に見られるように、災害時での市役所の役割の重要性や個人を証明する膨大な情報の保全を考えるとき、庁舎は高い耐震性や安全性を確保し、ライフラインが途絶えた場合でも災害拠点として機能し続けるために災害に強い建物でなければならないと考えます。さて、本市の庁舎についてでありますが、本館は昭和8年に建設され、別館が昭和 37 年の建築であり、この2棟の建物は新耐震基準で建設されていないところであります。機能面では、市民が利用する機会が多い部門が分散してわかりにくいことや、狭隘によりプライバシーに配慮したスペースが不足していること、バリアフリーへの対応が不十分なことなど、多くの課題があります。そこで、庁舎の現状について伺います。まず、耐震性の問題でありますが、本館、別館の耐震診断についてはどのようになっているのか、お示しください。また、耐震補強の考え方や耐用年数の視点から、現在の庁舎について、先ほど述べた高い耐震性や安全性の確保など、どのようにとらえているのか、見解を伺います。次に、施設の老朽化についてであります。これまで本庁舎の改修工事が何回かにわたり実施されてきたことと思いますが、躯体のひび割れや雨漏り、壁の剥離など、老朽化が顕著であります。また、電気設備の配線、配管の劣化や暖房機器の劣化による非効率についてどのように把握され、考えられているのか、お示しください。本庁舎については、今後求められる機能や役割を考えるとき、公共施設の耐震化や建替えの優先順位について、防災拠点の考え方から別枠で検討し、できるだけ速やかに今後の検討課題の整理と具体的な計画を進める必要があると提案いたしますが、市長の見解を伺います。次に、文化・芸術支援施設についてであります。以前、会派視察で、金沢市の市民芸術村を視察いたしました。金沢市民芸術村は、金沢市が設置した市民の芸術活動を支援する目的の総合施設で、城下町金沢の伝統文化を維持するために必要な建築系技能の保存、継承、技能者養成を目的とする金沢職人大学校を併設する施設であります。また、古くからあった紡績工場跡地を利用し、再生させた施設にもなっております。この芸術村には四つの工房とオープンスペースがあり、マルチ工房は音楽、演劇などの練習などに使われ、ミュージック工房は防音スタジオが6か所あり練習、発表の場として使用、アート工房は美術作品の制作・展示に使われている状況であります。この施設は、年中無休で、24 時間いつでも自由に使用でき、各工房に2人の民間ディレクターがいて、市民による運営を行っております。文化・芸術の重要性を十分に考えて、ハード面、ソフト面、両面について推進している内容に強く感銘を受けました。本市の第6次総合計画の「まちづくり5つのテーマ」の一つ目、「心豊かに学び、地域文化をはぐくむまち」の中に、文化・芸術の項目があります。この施策の内容として、(1)文化芸術活動の振興、(2)発表や鑑賞機会の充実が挙げられております。また、小樽市文化芸術振興条例第4章第 17 条には、「市長は、文化芸術活動に対する支援活動の重要性にかんがみ、その支援を促進するために必要な措置を講じるよう努めなければならない」とあります。本市の文化・芸術支援施設について、どのような現状なのか、市民からどのような意見や要望があるのか、把握しておりましたらお答えください。また、今後の文化・芸術支援施設の考え方でありますが、現在ある施設の保全や新たな施設の検討などについてどのように考えられているのか、市長、教育長の見解を伺います。次に、学校跡利用の考え方についてであります。本年3月、市として学校跡利用の基本的な考え方が示されました。この目的の中で、「学校跡地(敷地のほか、学校施設も含む)を本市のまちづくりにとって有効な利活用を図ることを目的とします」とあり、また最後には「市や地元関係者などからなる懇談会を地域ごとに開催し、市や民間のいずれかが利活用する場合においても、地域の要望や意見などを聞くこととし、地域の特性や課題を考慮しながら、市全体の発展や市民全体の利益につながるよう学校跡地の利活用について検討します」と記述されています。地域ごとの懇談会の中で、施設の情報と課題や問題点について、どのような情報提供を考えているのか、お示しください。また、地域の要望や意見などを聞くことは必要不可欠でありますが、まちづくりの視点から、小樽市の全体的な観点からの利活用案や今後の考え方について、どのように検討されているのか、見解を伺います。次に、北海道新幹線の新小樽駅周辺整備についてであります。北海道新幹線は、全国新幹線鉄道整備法に基づき、昭和 48 年、整備新幹線として計画され、32 年後の平成 17 年にようやく新青森駅と新函館駅間が着工、3年後の 2015 年の開業を目指して現在建設中であります。また、待望であった札幌延伸である新函館駅と札幌駅間についての着工が本年6月に認可され、8月 25 日、国土交通相を迎えて長万部で起工式が行われたところであります。まず、これらについて、市長の率直な感想を伺います。さて、新小樽駅周辺整備構想は、平成 18 年 12 月に策定され、イメージとなる素案が示されているところであります。札幌延伸の着工を受け、この構想から基本計画などの策定を進めていくわけですが、今後のスケジュールについてお示しください。次に、北海道新幹線建設に係る小樽市の負担と事業費についてであります。構想に記載されている内容では、全国新幹線鉄道整備法施行令第8条により、国が3分の2、北海道が3分の1となっており、同法 13 条では、北海道は負担の一部を市町村に負担させることができることから、市の負担は駅部と一体となった用途地域部分の建設費の 10 分の1の見込みとなっております。この見込みについて、どの程度の負担額になるのか、また、それ以外の新駅周辺の整備事業費について、試算されていればお答えください。さらに、これらの財政的課題について、どのように考えられているのか、見解を伺います。次に、小樽駅とのアクセスの課題であります。現在の小樽駅から離れた新駅になるということで、中心市街地とのアクセスをどのように確立するのか、こういう点があります。アクセス道路や交通ネットワークについて、今後どのように検討されていくのか、見解をお示しください。次に、ワンストップサービス(総合窓口)についてであります。近年、他都市では、市の総合窓口としてワンストップサービスの導入について実施あるいは検討されているところが増えているようであります。今年、会派視察で訪問した大野城市も、このサービス事業を進めた市の一つであります。いわゆるワンストップサービスとは、市民の方が多数の窓口に移動することがなく、ほとんどが一つの総合窓口業務で終了するという内容であります。ただ、各自治体において、システムの内容に少し相違があるようであります。初めに、このワンストップサービスについて、どのように認識されているのか、見解を伺います。本市は、高齢化や核家族化が進んでおり、特に窓口業務については、さらに細やかな配慮が必要な市民が増加している状況にあります。また、社会全体の高度情報化に伴い、情報取得の要望についても先進的サービスが求められているところであります。窓口業務は、市役所の顔であり、市民と多く接する場であります。市民サービスの向上や利便性、また行政事務の効率化という観点から、ワンストップサービスの導入を要望いたしますが、市長の見解を伺います。さて、このワンストップサービスを考えるとき、問題点として、本市の現状は、まずハード面の問題や各種制度の複雑化により窓口業務量の増加傾向もあると認識していますが、このサービスの導入を検討する上で、現状の課題と問題点の整理が必要と考えます。これらについて、どのようにとらえられているのか、見解を伺います。他都市では、導入の検討に入る前に、現状の課題や問題点と、現在でもできるその対策や改善策、そして他都市の先進事例の調査などを具体的に進める提案型のプロジェクトチームが設置され、職員の意識改革向上に大きな影響を与えているようであります。この中では、プライバシーに配慮した窓口の改善や繁忙期の窓口の確保として、フレキシブルな対応策の実施、また民間の人材会社による職員の気配りや説明能力といった接客能力の向上に資するスキルアップの講習や、認定員の資格制度の制定など、導入以前から全体的な改善の実施が行われているようであります。ワンストップサービス導入については、即席でできるものではありませんが、だからこそこのような前向きな意識改革の下、現状での改善実施に向けた積極的な姿勢が求められていると考えます。ハード面、システム面、人材面などの観点から、今後のワンストップサービスの導入を前提としたプロジェクトチームの設置を要望いたしますが、市長の見解を伺います。次に、住宅用の太陽光発電システム設置補助制度についてであります。太陽光発電は、太陽からのエネルギーである太陽光を太陽電池モジュール、ソーラーパネルで電気にかえるシステムであります。太陽光や風力、バイオマスなどの自然エネルギーは、石油や石炭などの化石燃料と異なり、クリーンで枯渇することのない再生可能なエネルギーであります。自然エネルギーを利用した環境負荷の少ない新エネルギー施設は、化石燃料の消費抑制や地球温暖化防止の促進のため注目されており、近年では環境問題の高まりから、一般家庭での使用も増えている状況にあります。現在の日本は、エネルギー資源の乏しい国であり、エネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に頼っており、自給率は4パーセントという試算があります。再生可能エネルギーは、運転用の燃料を輸入する必要がなく、国内で持続的に得られるエネルギーを利用するため、エネルギーの自給率を高め、日本のエネルギーの安定について効果が大きいと言われております。この太陽光をはじめとする再生可能エネルギーについて、どのように認識されているのか、見解を伺います。住宅用の太陽光発電については、全国的にも増加傾向であり、特に昨年の東日本大震災以降では、環境問題の認識が高まる中、その動きはさらに加速している状況にあり、自治体の支援制度も大きな影響を与えているようであります。さて、道内において、住宅用太陽光発電システムの補助制度を持つ自治体が増加しており、北海道のまとめでは、道内自治体の約4割の 69 市町村に達したようであります。10 万人以上の市では、札幌市、函館市、旭川市、苫小牧市、帯広市、釧路市、北見市の7市が導入、小樽市と江別市の2市は、まだ未実施の状況であります。北海道新聞によりますと、制度を導入した自治体の説明では、昨年の原発事故を踏まえて、地域でのエネルギー創出が必要、原発事故で町民の意識も高まっているなど、エネルギーに対しての考え方が確実に変化しているようであります。また、余剰電力を買い取る制度が復活し、再生可能エネルギーの固定価格買取制度は、以前と同じ単価で 10 年間の買取期間となっており、この政策的な支援制度も、住宅用の太陽光発電システムの普及を進めた要因の一つであると考えます。さて、本市の状況でありますが、現在、太陽光発電システムを導入している住宅は何件あるのか、把握しておりましたらお示しください。また、国や道の補助金の内容、一般的な住宅の太陽光発電の初期投資費用、また売電などによる設置費の回収など、試算も含め、わかる範囲でお答えください。4月からスタートした本市の住宅リフォーム助成制度の中で、太陽光発電システム設置も省エネ機器として対象になっておりますが、補助金の考え方やリフォームのため、新築が対象になっていないこともあり、今後、別枠で検討する必要があると考えているところであります。いずれにしても、住宅用の太陽光発電システム設置補助制度について、他都市を参考に研究・検討すべきと考えております。今後の政策的な支援制度として、この補助制度の導入を要望いたしますが、市長の見解を伺います。以上、再質問を留保して、私の質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

高橋議員の御質問にお答えいたします。初めに、本市の公共不動産の考え方について何点かお尋ねがありました。まず、公共施設の整備・再編計画についてでありますが、各公共施設の状況につきましては、これまで施設カルテや学校カルテを作成し把握してきたところであり、また公営住宅では、その長寿命化を図るため、計画的な改善や修繕を行う小樽市公共賃貸住宅長寿命化計画を策定し、さらに公園施設や橋梁についても、同様に計画を策定中であります。こうした中で、全体的な公共施設の整備・再編計画の策定につきましては、今後、その必要性も含め、調査検討してまいりたいと考えております。次に、不動産カルテの作成についてでありますが、本市の不動産情報の一元化は必要であると認識しており、昨年 10 月に庁内関係部の担当者による公的不動産の管理・運用に関する研究会を開催し、現状と課題、今後の方針などを検討していくこととしましたが、現状では具体的な方向性を打ち出すには至っておりません。今後とも、引き続き、すべての不動産を対象とする不動産カルテの作成について研究してまいりたいと考えております。次に、市庁舎の耐震化の問題で何点か御質問がありました。まず、市庁舎本館及び別館の耐震診断についてですが、災害時における拠点としての機能や情報保全の観点からも、市庁舎は、市有建築物のうちでも耐震化の優先度を高くすべきものと認識しております。しかしながら、現在、安全・安心な教育環境の確保の観点から、小・中学校の耐震化を優先して実施しているところであり、また新市立病院の建設など、大型工事が続く中で資金面に課題があり、耐震診断だけでも多大な費用が見込まれますことから、市庁舎については、これまで耐震診断は行っていないというのが現状であります。次に、市庁舎の耐震性や安全性の確保についてですが、特に別館については老朽化が著しく、外壁の剥離、床のたわみなどが各所で生じており、耐震性、安全性が確保されているとは言いがたい状況にあるものと認識しております。耐用年数が既に経過し、建物の現状を考慮しますと、補強では抜本的な解決にはなり得ず、建替えを検討していくことが必要な時期に来ているものと考えております。次に、現市庁舎の非効率性についてでありますが、庁舎内の各所で雨漏りが頻繁に発生していることもあり、本館については、昨年、屋上防水工事を実施し、別館については、現在、当該工事を実施しているところです。電気設備、ボイラー設備などの修繕については、その都度、対症療法的に実施してきたところですが、設備自体が老朽化しており、同様の修繕を繰り返しているのが現状であります。また、水道管の劣化による赤水の発生などもあり、単なる修繕では建物自体の補強と同様、抜本的な解決策とはなり得ないものと考えております。次に、市庁舎の耐震化や建替えについてですが、先ほど申し上げましたように、現状を抜本的に解決するためには建替えが必要と考えております。そのためには、まず資金面でのめどをつけることであり、また敷地についても検討が必要です。建替えに対する市民理解も欠かせないものと思っております。現在は、学校の耐震化、新共同調理場や新市立病院の建設という大型工事が続いておりますので、これらの工事の進捗状況を見ながら、庁内に検討チームを設置し、予算面も含めた検討課題の整理を進めてまいりたいと考えております。次に、文化・芸術支援施設の今後の整備についてでありますが、新たな施設の整備は難しいと考えておりますが、私といたしましても、本市の芸術・文化の振興は重要であると考えておりますので、今年度は市民センターの音響設備と公会堂の畳の改修などを行ったところであり、今後も文化・芸術の活動に支障がないよう、教育委員会と連携を図りながら、既存施設の保全に努めてまいりたいと考えております。次に、学校跡利用の考え方について何点か質問がございました。初めに、地域ごとの懇談会における情報提供についてですが、現在、若竹小学校の跡利用について、町会役員と懇談会を開催し、意見交換を行っておりますが、その中では、校舎屋内運動場の建築年や耐震化の状況、学校開放や避難所などとしての利用状況、施設の維持管理経費のほか、周辺地域の公共施設などについての情報をお示ししたところであります。今後も、地域との懇談会においては、施設の情報や跡利用の検討に必要となるさまざまな情報の提供を行ってまいりたいと考えております。次に、小樽市の全体的な観点から、利活用についてどのように検討されていくかとのことですが、副市長及び関係部長で構成する庁内の学校再編に伴う跡利用検討委員会において、地域の特性や課題を考慮しつつ、市全体の発展や市民全体の利益につながるよう、全市的な観点で跡利用の利活用策などについて議論を行い、市の大枠の考え方をまとめた上で、地域の方々にその考えを示し、意見や要望をお聞きしながら跡利用を検討することとしております。次に、北海道新幹線の新小樽(仮称)駅周辺整備について、何点か御質問がありました。初めに、北海道新幹線の札幌延伸の認可などについての感想ですが、長年の悲願として取り組んできた北海道新幹線の札幌までの延伸がついに実現するということであり、大変喜ばしいことであります。これによりまして、日本の国土軸が形成され、人の流れや物の流れが活発になり、小樽市においても、観光産業のみならず、社会経済全般に大きな影響をもたらすものと考えております。認可はゴールではなく、スタートであります。大きな可能性を秘めた北海道新幹線が一日も早く市民の夢と希望を乗せて走り出せるよう、今後も精力的に取り組む所存でございます。次に、今後のスケジュールについてですが、平成 18 年に策定した新小樽駅周辺整備構想に基づき、庁内に設けました北海道新幹線活用戦略庁内検討会議などにおいて議論を重ね、その後、市民の皆さんや関係機関、各界各層の御意見を伺いながら、基本計画を策定してまいりたいと考えております。なお、具体的な時期については、今後、検討してまいりたいと考えております。次に、北海道新幹線に係る本市の負担額についてですが、今後、鉄道・運輸機構において、駅部に係る概算事業費が算出された後に北海道から示されるものと聞いております。また、新駅の設置に伴う周辺整備につきましては、まだ構想の段階であり、規模・機能など詳細につきましては今後整理していくことになるため、現時点では事業費を試算するまでには至ってはおりません。次に、新駅と中心市街地とのアクセスについてですが、新小樽駅設置の効果を最大限に引き出すためには、新駅から中心市街地や観光地までの円滑なアクセスの確保が重要であると考えております。そのためには、シャトルバスやタクシーなど、いわゆる2次交通の整備と国道や道道の整備が重要であることから、小樽開発建設部や小樽建設管理部、交通事業者など、関係機関と検討を進めてまいりたいと考えております。次に、ワンストップサービスについて何点か御質問がありました。まず、総合窓口によるワンストップサービスは、同じフロアで各種証明書の申請、交付や相談業務などが行われ、必要な手続を効率的に進めることができ、来庁者の待ち時間を短縮することができるなど、住民サービスの向上を図ることができるものと認識しております。次に、ワンストップサービス導入についてでありますが、これまでも本市におきましては、各サービスセンターにおける税や福祉などに関する取次業務、組織改編に伴う類似業務の集約による窓口一本化など、市民サービス向上が図られるものについては、導入の取組を進めてきているところであります。御要望のありました総合窓口によるワンストップサービスの導入に当たりましては、必要な機能を一つのフロアに集約することや、高齢者や障害者などに配慮した窓口配置が必要でありますが、本庁舎の構造的な問題、さらには現在進めている行政情報システムの再構築の内容なども関係することから、直ちに実現することは難しいと考えております。次に、ワンストップサービスを導入する上での現状の課題と問題点についてですが、先ほどもお答えしましたとおり、ワンフロアに業務を集約するスペースの確保など庁舎の構造的な問題のほか、ワンストップに対応するための組織体制やシステム関係の再構築、広範囲な窓口業務に対応できる各種業務に精通した職員の要請や、これらを専任で対応するための職員の確保などが考えられます。次に、ワンストップサービスの導入を前提としたプロジェクトチーム設置の御要望についてでありますが、今後とも可能な限り市民サービスの向上に向けて業務の改善に努めてまいりますが、これまでお答えした庁舎の構造的問題もあることから、業務の改善に当たっては、必要に応じて庁内で議論したいと考えておりますので、現時点ではプロジェクトチームの設置までは考えておりません。次に、住宅用の太陽光発電システムの設置補助制度について何点か御質問がありました。まず、再生可能エネルギーについての認識ですが、エネルギーをめぐる情勢が大きく変化する中、地球温暖化防止や電源の多様化となるエネルギー源として、またエネルギーの自給率向上や経済成長への実現に向けた観点からも、再生可能エネルギー導入拡大の重要性がますます高まっていることから、再生可能エネルギーの推進は必要なものと考えております。次に、市内の太陽光発電の設置状況ですが、北海道電力によりますと、本年7月末における住宅用に設置された件数は 117 件と聞いております。また、一般住宅への補助制度につきましては、北海道による制度はありませんが、国は住宅用太陽光発電システム補助制度として、設置費用に応じて1キロワット当たり3万円と3万 5,000 円を補助しております。次に、一般的な住宅の太陽光発電の初期投資費用と、売電などによる設置費の回収についてですが、標準的な4キロワットの設備を設置した場合、費用は約 200 万円程度と言われており、国の補助制度を活用し、買取り価格が 10 年以降も同額として、電気使用量が標準家庭の場合で試算しますと、余剰電力の売電分と電気料金の支払減額分による設置費用の回収期間は、おおむね 13 年程度となっております。次に、補助制度の導入についてですが、太陽光発電設備の設置については、国の補助制度があり、また再生可能エネルギーの固定価格買取り制度によって普及のための制度が整っていると考えているため、現時点では市としての補助制度を導入することは考えておりませんが、さまざまな観点から、再生可能エネルギーを推進することは必要であると考えております。こうしたことから、太陽光発電設備を長橋小学校に設置し、また新市立病院の設置も予定しておりますが、自然エネルギーの推進に向けて今後とも市としてどのような取組ができるか、検討していかなければならないと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

高橋議員の質問にお答えいたします。初めに、本市における文化・芸術支援施設についてでありますが、現在、教育委員会所管として美術館、生涯学習プラザ、生活環境部所管では市民会館、市民センター、公会堂、いなきたコミュニティセンター、銭函市民センター、勤労青少年ホーム、産業港湾部所管では運河プラザや産業会館など、市内各所に文化・芸術関連施設などがあり、所管する関係各部が連携しながら文化・芸術活動の支援を行っているところでございます。次に、市民からの意見・要望についでございますが、生活環境部や産業港湾部所管の施設からは、エレベーターの設置、トイレの洋式化、手すりの設置、広い駐車場の確保などの要望があると伺っております。また、教育委員会の所管では、アーティスト・バンク登録者を対象としたアンケート調査では特段の要望はございませんが、日ごろ絵画の展示場所やYOSAKOIなどの練習場所が少ないといった声を聞いております。次に、今後の文化・芸術支援施設の考え方についてでございますが、教育委員会といたしましては、文化・芸術支援施設を新たに整備することは難しいものと考えておりますが、老朽化が進む文学館・美術館では、トイレの洋式化を図るなどの改修を行い、今後も既存施設の維持・補修に努めてまいりたいと考えております。また、今後、市長部局と密接な情報交流を行うとともに、市内で活発に活動しているさまざまな文化団体の情報を集め、各団体間のネットワーク化を図り、市民に発信することなどを通して市内の文化・芸術の振興を図ってまいりたいと考えております。(「議長、10 番」と呼ぶ者あり)

再質問 10番 高橋克幸

2点、再質問をさせていただきます。1点目は、市庁舎の耐震化の問題でございます。市長から御答弁をいただきましたけれども、私も、現状の建物では補強してもあまり意味がないし、選択肢は建替えしかないと思っています。先ほども質問しましたように、昨年の大震災以降、考え方というのは当然大きく変わってきていて、その役割の重要性とか、その内容に対する市民の理解度もやはり大きく変化してきていると私は思うのです。そういう中にあって、やはり今後の、例えば建替えということであれば、きちんとそこに方向性を定めて、現状、課題、問題点も含めて準備を進めていくというところが私は必要だというふうに思っています。ですから、着実にそういう内容を進めながら、市民にもきちんとその内容についても理解していただけるように情報発信すべきだし、防災・減災の観点からいけば本当に先ほども言いましたように市民の個人情報を証明するような内容がたくさんあるわけですから、津波で全部なくなった町村の役場ではもう大変な状況だったというのを伺っていますので、そういうことを考えると前向きに具体的に、私は一日も早く進めるべきだというふうに思っておりますので、その辺について、もう一度市長の御答弁をお願いしたいと思います。もう一点は、住宅用の太陽光発電システムの設置補助制度についてですけれども、市長の御答弁ではすぐにはできないということで、私もすぐにやったほうがいいというふうには思いますけれども、財政的な問題もありますから、直ちにやってくれということではございません。先ほど太陽光発電の質問は、斎藤博行議員からも出ていましたけれども、今後、国の方針でもそうですけれども、再生可能エネルギーというのは、本当に比重が大きくなるのだろうと思っています。政策的にも、そういう制度を国も打ってきていますし、今年、視察に行った逗子市、鎌倉市でも、相当力を入れてやってきているという内容も見てまいりました。そういうことを考えると、やはり政策的に補助金制度、若しくはそういう類似した制度が後押しするというのは、十分よくその数字から見てもわかる内容であります。ただ、本年4月から住宅リフォーム制度も始まりましたので、あちらもこちらもいうと、市長は、それほどお金はないのだという話になろうかと思いますので、まず現在、設置補助制度は直ちには無理にしても、しっかりと他都市の例を研究していただいて、準備段階の研究というか、検討をぜひ進めてほしいというふうに思っております。住宅リフォーム制度は、非常に助かるという話も伺っていますし、先ほども申し上げましたように、あれはリフォームを前提にしているものですから、我々の勉強不足もあったのですが、太陽光発電を設置するというのは、やはり新築も多いみたいなので、そういう点では少し検討し直さなければならないかというふうには思っているのですけれども、先ほども言いましたように、この再生エネルギーの施策的な考え方というのは、今後、非常に重要な内容の一つというふうに私も考えていますので、ぜひ少しでも進めるような形で市長のほうでも考えていただきたいというふうに思いますので、この点も再度御答弁をお願いしたいと思います。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

高橋議員の再質問にお答えしたいと思います。ただいま議員からの御指摘がありましたように、市庁舎の建替えについては、見た目も本当にそうなのですけれども、かなりもう老朽化してしまいまして、しかも耐用年数が過ぎているような状況でございます。昨年の東日本大震災後の状況、昨日で震災後1年半になったわけでありますけれども、この耐震の問題について、あるいは庁舎のことについては、やはり真剣に取り組んでいかなければいけないという、そういう強い思いは持っております。しかし、一方では、やはり安全・安心な教育環境ということで、子供たちが安全に安心して学べる環境ということで言うと、小・中学校の耐震化のほうが優先なのかというふうに思っておりますし、先ほどもお話をさせていただきましたように、現在、小樽市としましても、病院の建設、学校給食センターの建設、夜間急病センターの建設等々の大型工事を抱えているものですから、そういったこととのにらみ合わせをしながら、庁内にこの庁舎の問題について検討チームを設置して、そして財政面も含めてどういう状況が一番いいのか検討してまいりたいというふうに思っております。認識は全く一緒でございますので、御理解をいただきたいというふうに思います。それから、太陽光発電の補助制度についてでございますけれども、これについても先ほどお話をさせていただきましたように、道内の人口 10 万人以上の都市で言うと、小樽市と江別市が補助制度がないということでございますので、全体的にはやはりそういう補助制度を含めた上で、自然エネルギーの推進ということが大事なのだろうというふうに思っております。したがいまして、今後、財政的な面も含めて、どのような取組ができるのか検討してまいりたいというふうに思っておりますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。

出典:小樽市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月12日 議事録 PDF(131ページ) 間違いを知らせる